茅野市が研究開発に最大100万円!5つの型を徹底解説

佐藤

佐藤

補助金エージェント編集長

室谷さん、今日は長野県茅野市の「新技術・新製品研究開発事業補助金」について聞かせてください。製造業やIT系の企業が研究開発に使える補助金だと聞いてるんですが、どんな制度なんですか?
室谷

室谷

代表取締役

これはすごく面白い制度ですよ!茅野市が地元の中小企業の技術開発を応援するために作った市独自の補助金で、5つの「型」から自分の開発フェーズに合ったものを選んで申請できるんです。一番大きい「一般型」で最大100万円、産学連携の「大学等連携研究型」で最大50万円と、規模感によってうまく使い分けできます。
佐藤

佐藤

補助金エージェント編集長

えっ、5つも型があるんですか!それはちょっと複雑そうですね。
室谷

室谷

代表取締役

最初はそう感じるんですが、実はとても理にかなった設計なんです。開発の規模感・目的・連携先によって最適な型が決まるので、自分の状況に合った使い方ができるんですよ。

5つの型の補助上限額・補助率の比較表
5つの型の補助上限額・補助率の比較表

5つの型の詳細: どれを選ぶべきか

佐藤

佐藤

補助金エージェント編集長

じゃあ、その5つの型を一個ずつ教えてもらえますか?
室谷

室谷

代表取締役

もちろんです。まとめるとこんな感じです。
補助上限額補助率主な対象申請期間
一般型100万円1/2以内新規性・革新性の高い研究開発2026年4月1日〜5月31日
試作・改良型10万円1/2以内試作品製作・製品改良随時申請可
知的財産権型10万円1/2以内特許・実用新案・意匠権取得随時申請可
大学等連携研究型50万円1/2以内大学・高専との共同研究随時申請可
大学等連携技術指導型15万円1/2以内大学・高専からの技術指導受入随時申請可
佐藤

佐藤

補助金エージェント編集長

なるほど!一般型が一番大きいんですね。でも「4月1日〜5月31日のみ」って結構タイトじゃないですか?
室谷

室谷

代表取締役

そうなんですよ。一般型だけ年1回・2ヶ月間限定の受付になっています。それ以外の4つは随時申請できるので、開発ニーズが生じたタイミングで動けます。一般型を狙う企業は年度初めから計画を立てておくことが絶対必要です。
佐藤

佐藤

補助金エージェント編集長

一般型で開発が失敗したらどうなるんですか?補助金は返さないといけないですか?
室谷

室谷

代表取締役

ここが肝心なポイントなんですが、一般型では開発目標が未達成だった場合、補助率が通常の1/2から1/5(補助上限も40万円)に引き下げられます。つまり、ざっくり100万円の費用が発生していた場合、通常なら50万円の補助が、未達成だと20万円になってしまう。差額の返還が求められる可能性があるわけです。だから申請前に「本当に実現できるか」を徹底的に検証することが大切です。
佐藤

佐藤

補助金エージェント編集長

それはリスクが高いですね。では、試作・改良型と一般型はどう使い分けるんですか?
室谷

室谷

代表取締役

試作・改良型は「ある程度目処が立った開発の小規模な試作や改良」向けです。品質や性能の向上が数量的に証明できることが条件になっています。一方、一般型は「まだ誰もやっていない、革新性の高い挑戦」に使うものですね。初年度に試作型で10万円の小さな試作を行い、成功したら翌年度に一般型で100万円の本格開発、という流れが理想的な活用ストラテジーです。

対象企業の要件: 誰が申請できるのか

佐藤

佐藤

補助金エージェント編集長

申請できる企業には条件があるんですか?
室谷

室谷

代表取締役

はい、業種と規模の両方で条件があります。まず茅野市内に主たる事業所を持つことが大前提です。その上で、製造業か情報サービス業(デジタル技術関連産業)であることが必要です。
業種資本金上限従業員数上限
製造業3億円以下300人以下
情報サービス業5,000万円以下100人以下
佐藤

佐藤

補助金エージェント編集長

製造業と情報サービス業で資本金の上限が違うんですね。
室谷

室谷

代表取締役

そうです。情報サービス業は5,000万円以下とかなり小規模な企業が対象ですね。ソフトウェア開発や製造業の両方を営む企業は、主たる事業の業種で判定されるので、事前に産業振興課に確認することをおすすめします。
佐藤

佐藤

補助金エージェント編集長

申請できない企業もあるんですよね?
室谷

室谷

代表取締役

はい、以下に該当する場合は申請できません。

申請できない企業・団体

  • 国または県の同種補助金を受けようとしている者、または受けた者
  • 前年度・前々年度に本補助金の「一般型」の交付を受けた者(一般型を申請する場合)
  • 市税の滞納者・未申告者
  • 同一内容とみなされる研究開発で本補助金の交付を受けた者
佐藤

佐藤

補助金エージェント編集長

一般型は前2年間に採択された企業は申請できないんですね。それは覚えておかないといけないですね。続いて、対象経費について教えてもらえますか?

対象経費・対象外経費

室谷

室谷

代表取締役

補助の対象になる経費と、ならない経費をしっかり把握しておきましょう。
主な対象経費
一般型原材料・副資材、機械装置・工具器具の購入/試作/改良、設計委託・外注加工、試験評価・検査、技術指導受入費、研究開発従事者の人件費(総経費の1/5以内)
試作・改良型原材料・副資材、設計委託・外注加工、試験評価・検査
知的財産権型特許等の出願料・審査請求料・登録料、弁理士・弁護士への委託費(源泉徴収所得税は対象外)
大学等連携研究型報償費・旅費・消耗品費・印刷製本費・通信費・使用料等
大学等連携技術指導型技術指導委託契約に係る経費

対象外経費に注意!

  • 汎用性の高いパソコン・オフィス用品の購入費
  • 通常の生産・販売活動に使用する設備投資
  • 既存製品の製造コスト・量産費用
  • 土地・建物の取得費
  • リース・レンタル費用(原則)
  • 交付決定前に着手・支払いした費用
  • 対象年度以外に支払った費用(前年度分・来年度予定分)
  • 消費税・地方消費税相当額
佐藤

佐藤

補助金エージェント編集長

人件費も対象になるんですね。それは助かりますが、総経費の1/5以内という縛りがあるんですか。
室谷

室谷

代表取締役

そうです。研究開発に直接従事する人の人件費は対象になりますが、全体の5分の1が上限です。たとえば総対象経費が200万円の場合、人件費として最大40万円まで計上できる計算になります。

申請の流れ

佐藤

佐藤

補助金エージェント編集長

実際にどうやって申請すればいいか教えてください。型によって手順が違うんですよね?
室谷

室谷

代表取締役

はい、一般型は他の型と申請フローが大きく異なります。まず一般型のフローから説明しますね。

一般型の申請フロー図
一般型の申請フロー図
1

【事前相談】茅野市産業経済部商工課に連絡し、申請する型の選定と開発計画の方向性を確認する。特に一般型は受付期間が4月1日〜5月31日のみのため、年度初めに動き出すことが必須。

2

【計画申請書の提出(一般型のみ)】補助金計画申請書(様式第1号)・補助事業計画書(様式第2号)・補助事業収支予算書(様式第3号)・会社概要・直近の市税納税証明書等を整備して提出する。

3

【採択審査】市が申請書類を審査し、補助採択の可否を通知。一般型は採択後に初めて交付申請書を提出する。(試作・改良型は交付申請 → 交付決定後に事業着手の流れ)

4

【交付決定】交付決定通知を受け取る。この通知が届いてから事業着手・発注・支払いを開始すること。 決定前の費用は補助対象外。

5

【研究開発の実施】補助対象期間内(当該年度内)に研究開発を実施。一般型は遂行状況報告書(様式第11号)と審査会説明資料の提出が求められる。

6

【実績報告】研究開発完了後に実績報告書・補助事業実績調書・収支決算書・経費支払証拠書類等を提出する。一般型では開発目標の達成状況が精算額に直結する。

7

【補助金交付請求・受取】実績確認後、補助金交付請求書(様式第13号)を提出して補助金を受け取る。

佐藤

佐藤

補助金エージェント編集長

一般型は「計画申請 → 採択 → 交付申請 → 交付決定 → 事業着手」という2段階になっているんですね。
室谷

室谷

代表取締役

そうです。ここを間違えて交付決定前に着手してしまう企業がいるので要注意です。一方、試作・改良型は事業着手前に交付申請・交付決定を受け、完了後30日以内に実績報告という流れです。知的財産権型・大学等連携型は原則として事業実施後30日以内(年度末は3月31日まで)に交付申請できます。

審査のポイント・採択の攻略法

佐藤

佐藤

補助金エージェント編集長

どうすれば採択されやすいんですか?採択のコツを教えてください!
室谷

室谷

代表取締役

ポイントをまとめましょう。

採択率を上げる4つのポイント

  • 開発計画の実現可能性を数字で示す: マイルストーンと達成指標を具体化する。「〇〇という試験で□□%以上の改善を確認する」といった定量目標が重要
  • 未達成ペナルティへの備え: 一般型は外部専門家(大学教員・技術士等)のレビューを受けてから申請する。開発リスクの洗い出しと対処策を計画書に明記
  • 産学連携を積極活用: 連携研究型50万円 + 技術指導型15万円を組み合わせれば最大65万円の連携支援。信州大学や長野工業高専との接点があれば積極的に組み込む
  • 知財取得も忘れずに: 開発成果を特許・実用新案で保護する予定なら知財権型10万円も同時に申請を検討。競争優位の確立と補助金の両取りが可能
佐藤

佐藤

補助金エージェント編集長

産学連携型を複数組み合わせることってできるんですか?
室谷

室谷

代表取締役

同一費用に対して複数の補助を受けることはできませんが、開発プロジェクトが独立していれば複数の型を同時に申請できる可能性があります。ただし予算の制約もあるので、事前に産業振興課に相談して確認することを強くおすすめします。
佐藤

佐藤

補助金エージェント編集長

「大学等」って、茅野市外の大学でも連携できるんですか?
室谷

室谷

代表取締役

一般的に国公私立大学・高等専門学校・公設試験研究機関等が対象で、茅野市外の大学(信州大学、東京大学等)との連携も対象になるケースが多いです。具体的な連携先については事前に担当窓口への確認をお願いします。

基本情報まとめ

佐藤

佐藤

補助金エージェント編集長

基本情報を整理してもらえますか?
室谷

室谷

代表取締役

はい、まとめるとこうなります。
項目内容
制度名茅野市新技術・新製品研究開発事業補助金(工業・デジタル技術関連産業)
実施機関長野県茅野市 産業経済部商工課 工業・産業振興係
対象地域長野県茅野市内に主たる事業所を有する企業
対象業種製造業・情報サービス業(デジタル技術関連産業)
補助上限額一般型100万円 / 大学等連携研究型50万円 / 大学等連携技術指導型15万円 / 試作・改良型10万円 / 知財権型10万円
補助率原則2分の1以内(一般型で開発未達成の場合は5分の1以内・上限40万円)
一般型申請期間2026年4月1日〜2026年5月31日
その他型申請期間随時(年度内)
問い合わせ先電話 0266-72-2101(内線 432・433) / Fax 0266-72-4255
メールアドレスshoko@city.chino.lg.jp
公式ページ茅野市公式サイト
jGrantsJグランツ補助金詳細

問い合わせ先

申請書類ダウンロードはこちら

茅野市公式サイトから以下の様式がダウンロードできます。

  • 様式第1号: 補助金計画申請書(一般型)
  • 様式第2号: 補助事業計画書
  • 様式第3号: 補助事業収支予算書
  • 様式第5号: 補助金交付申請書
  • 様式第6号: 補助事業実績調書
  • 様式第7号: 補助事業収支決算書

公式ダウンロードページから全様式と交付要綱が入手できます。

茅野市の関連補助金・類似制度との比較

佐藤

佐藤

補助金エージェント編集長

この補助金と一緒に使えそうな制度はありますか?
室谷

室谷

代表取締役

茅野市内で同時に活用できる可能性のある制度がいくつかあります。
制度補助上限特徴
新商品開発事業補助金30万円商業・サービス業向け、新商品・新サービスの開発
製造業等労務環境改善・競争力強化促進補助金要確認設備投資や生産性向上に活用
中小企業振興補助金(工業・観光)要確認工業・観光関連の中小企業向け振興支援
特定創業者等支援奨励金10万円創業者・事業承継者向け
ものづくり補助金1,000万円国の制度。設備投資が主対象(費用区分が異なれば併用可能性あり)
佐藤

佐藤

補助金エージェント編集長

国のものづくり補助金と茅野市の研究開発補助金は両方使えるんですか?
室谷

室谷

代表取締役

ものづくり補助金は主に設備投資を対象にしていて、本補助金は研究開発費が主対象なので、費用区分を適切に分ければ両立が可能です。ただし、国または県の同種補助金を受ける者は本補助金の対象外になるので、「同種かどうか」の判断が重要です。茅野市の担当窓口に事前確認することを強くおすすめします。
佐藤

佐藤

補助金エージェント編集長

長野県の補助金との組み合わせは?
室谷

室谷

代表取締役

長野県の「産業活性化・雇用確保対策補助金」や「中小企業ものづくり技術高度化補助金」も選択肢になります。県と市の制度で同一費用への重複補助は認められませんが、異なる費用項目や事業フェーズに充当することで相乗効果が期待できます。また、知的財産権の相談は(一社)長野県発明協会の「知財総合窓口」(弁理士・弁護士相談会)が無料で応じているので活用しましょう。

よくある質問

佐藤

佐藤

補助金エージェント編集長

最後に、よくある疑問をまとめて解消しておきたいんですが。
室谷

室谷

代表取締役

はい、よく聞かれる質問に答えますね。

よくある質問 Q&A

  • Q: 一般型と連携研究型を同じ年度に両方申請できますか? A: 申請要領に明示的な禁止規定がない場合、開発プロジェクトが独立していれば可能な場合があります。同一費用への重複補助は不可。事前に産業振興課に相談してください。

  • Q: 開発目標が未達成の場合、受け取った補助金は返還が必要ですか? A: 一般型では目標未達成の場合、補助率が1/5・上限40万円に変更されます。すでに受け取っている金額との差額について返還を求められる可能性があります。

  • Q: 交付決定はいつ頃になりますか? A: 一般型は申請受付後、審査・交付決定まで通常1〜2ヶ月程度。早ければ2026年6〜7月頃に通知が届くケースが見込まれます。開発スケジュールは交付決定後の開始を前提に組んでください。

  • Q: 試作品を製作したものの販売に至らなかった場合は? A: 試作・改良型は「達成・未達成」の明確なペナルティ規定がなく、不正受給や虚偽申告でない限り、販売未達だけで返還を求められることは通常ありません。

  • Q: ソフトウェア開発と製造業を兼営していますが、どちらの資本金要件が適用されますか? A: 主たる事業(売上高・従業員数等の構成比率等で判断)の業種で判定されます。判断が難しい場合は事前に担当窓口または中小企業診断士に相談してください。

佐藤

佐藤

補助金エージェント編集長

知的財産の相談先として長野県発明協会を紹介してもらいましたが、連絡先はありますか?
室谷

室谷

代表取締役

(一社)長野県発明協会の知財総合窓口の詳細は こちら から確認できます。弁理士・弁護士への相談会が無料で開催されているので、特許出願を考えている企業は積極的に活用してほしいですね。
佐藤

佐藤

補助金エージェント編集長

ありがとうございました!茅野市内の製造業・情報サービス業の方には、ぜひ積極的に使ってほしい制度ですね。長野県内の他の補助金情報は長野県の補助金一覧もチェックしてみてください。