小児慢性特定疾病の子どもが県外受診するとき、交通費の負担ってどうなるの?

佐藤
編集長
室谷さん、小児慢性特定疾病って聞いたことはあるんですけど、鳥取県ってその子たちの交通費を助成してくれるんですか?

室谷
代表取締役
そうなんです! 鳥取県には「鳥取県小児慢性特定疾病交通費助成金」という制度があって、県が認定した小児慢性特定疾病の子どもたちが県外の専門医療機関を受診する際にかかる交通費の一部を助成してくれます。令和4年度から始まった比較的新しい制度ですよ。

佐藤
編集長
え、県外受診の交通費まで出してもらえるんですか! それはすごいですね。

室谷
代表取締役
小児慢性特定疾病というのは、難治性で長期にわたる療養が必要な子どもの疾病で、国が指定した疾病です。鳥取県内だけでは対応できない高度専門的な治療が必要なケースもあって、東京や大阪の専門病院に定期的に通院しているご家族も少なくない。1回の往復で数万円、年に何回も行くとなると家計への打撃が大きいんですよ。

佐藤
編集長
たしかに。新幹線や飛行機代がかかりますもんね。

室谷
代表取締役
だから1年度あたり最大5回分、1回最大36,000円の交通費を助成してくれるのは本当に大きいんです。鳥取市と足並みをそろえて実施されているので、鳥取市在住の方も対象になります。
この制度、誰が対象なの?


佐藤
編集長
対象になる子どもにはどんな条件があるんですか?

室谷
代表取締役
まず大前提として、鳥取県が認定した「小児慢性特定疾病医療費医療受給者証」を持っていることが必須です。満20歳未満の子どもが対象で、同伴する保護者1名分の交通費も助成してもらえます。

佐藤
編集長
保護者の分まで出るんですね! それは助かる。

室谷
代表取締役
子どもだけで遠くの病院に行くわけにいきませんからね。ただ、住所については注意が必要で、鳥取県内に住所を有していることが条件です。県外に居住している場合は対象外になってしまいます。

佐藤
編集長
あと、受診する病院にも条件があるんですよね?

室谷
代表取締役
はい、対象医療機関には3つの条件があります。まず鳥取県以外の都道府県にある医療機関であること。次に、医療機関の最寄り駅が住所地の最寄り駅から87km超の場所にあること。そして児童福祉法第6条の2第2項に規定する指定小児慢性特定疾病医療機関であること、この3つです。

佐藤
編集長
87kmって、どんな感じの距離ですか?

室谷
代表取締役
鳥取市から岡山市まで約80km弱くらいです。なので岡山市内の病院はギリギリ対象外になることが多い。実質的に関西以遠の専門病院を想定している制度ですね。京都・大阪・神戸あたりはほぼ対象になります。

佐藤
編集長
わかりやすい! あと、申請前に何か承認を受ける必要があるって聞いたんですが。

室谷
代表取締役
そうです。総合事務所長から「県外医療機関受診の承認」を事前に受けていることが要件のひとつです。助成を受ける前に手続きが必要なので、初めて県外受診をする際は早めに総合事務所に相談するといいですよ。
こんなケースは対象外になります
- 受診者が鳥取県外に居住している場合
- 受診以外を主目的とする旅行中の受診
- 救急車等による搬送の場合
- 他の自治体や民間団体から同様の助成を受けている場合
- 87km以内の医療機関(指定を受けていても距離条件を満たさない場合)
いくらもらえるの? 地域と年齢で変わる助成額

佐藤
編集長
助成額はどうやって決まるんですか? 一律ではないんですよね?

室谷
代表取締役
そうなんです。医療機関の所在地(A〜E地域)と受診者の年齢、同伴者の有無、公共交通機関の利用有無によって助成額が変わります。

佐藤
編集長
かなり細かいですね! 整理すると…どのくらいの金額になるんでしょう?

室谷
代表取締役
地域区分をまず確認しましょう。A地域が最も遠い関東・東北エリアで、最大額になります。
| 地域区分 | 対象都道府県 |
|---|---|
| A地域(最遠) | 北海道・東北6県・茨城・栃木・群馬・埼玉・千葉・東京・神奈川 |
| B地域 | 新潟・富山・石川・福井・山梨・長野・岐阜・静岡・愛知・三重 |
| C地域 | 滋賀・京都・大阪・兵庫・奈良・和歌山 |
| D地域 | 島根(一部)・岡山・広島・山口・四国4県 |
| E地域 | 福岡・佐賀・長崎・熊本・大分・宮崎・鹿児島・沖縄 |

佐藤
編集長
東京の病院に行く場合はA地域で、最大36,000円ということですか?

室谷
代表取締役
はい! 中学生以上が往復して同伴者ありで公共交通機関を使った場合が最大36,000円です。ただし、実際にかかった金額のほうが低い場合はそちらが上限になります。領収書の金額と照らし合わせて低いほうが適用されるんです。

佐藤
編集長
自家用車で行った場合はどうなりますか?

室谷
代表取締役
自家用車の場合は「助成区分1」という最低区分が適用されます。公共交通機関を利用して往復分の領収書を提出した場合と比べると少なくなるので、可能であれば電車・バス・新幹線等の公共交通機関を使って領収書を保管しておくことをおすすめします。
助成区分のポイント
- 公共交通機関を利用 + 往復領収書あり → 年齢・地域に応じた高い助成区分
- 自家用車利用 → 助成区分1(最低区分)
- 公共交通機関を利用したが領収書なし → 助成区分1(最低区分)
- 同一日に複数の県外医療機関を受診 → 最も遠方の1か所で算定

佐藤
編集長
年に5回まで使えるということは、定期的に通院している子どもには特に重要ですね。

室谷
代表取締役
そうです。例えば東京の専門病院に年4回通っているご家族なら、年間で最大144,000円(36,000円×4回)の助成を受けられる可能性があるということです。
申請方法と必要書類


佐藤
編集長
実際どうやって申請すればいいんですか?

室谷
代表取締役
大まかな流れを説明しますね。まず受診するたびに領収書を必ず保管しておくことが大切です。そのうえで申請書類を揃えて、住所地を所管する鳥取県総合事務所に提出します。

佐藤
編集長
申請書類の中で、特に注意が必要なものはありますか?

室谷
代表取締役
一番気をつけてほしいのは受給者証の両面コピーです。片面だけでは受理されません。あと、公共交通機関を使った場合は往復分の領収書が必要です。片道だけだと助成区分1(最低区分)に落ちてしまうので、帰りの領収書も必ず保管してください。
| 必要書類 | 備考 |
|---|---|
| 交付申請書兼請求書 | 県HPからPDF・Word形式でダウンロード可 |
| 県外受診を証する書類 | 受診時の領収書の写しなど |
| 公共交通機関の往復領収書 | 受診者・同伴者それぞれ必要 |
| 受給者証および管理表の写し | 両面コピー必須。受診期間中に有効なものを |
申請窓口(お問い合わせ先)
- 鳥取市・岩美郡・八頭郡在住: 鳥取市 子育て関連担当窓口
- 東部(上記以外): 鳥取県東部総合事務所 子ども家庭部
- 中部: 鳥取県中部総合事務所 子ども家庭部
- 西部: 鳥取県西部総合事務所 子ども家庭部
申請期限はいつまで?

佐藤
編集長
申請はいつまでに出せばいいんでしょうか?

室谷
代表取締役
原則として、県外医療機関を受診した年度内(翌年3月31日まで)に申請してください。ただし、2月1日から3月31日の間に受診した分については、翌年度の5月31日まで申請できるという特例があります。

佐藤
編集長
3月の受診分は5月末まで猶予があるんですね。

室谷
代表取締役
はい。3月に受診してすぐ3月末に申請するのはバタバタしますからね。それでも基本は年度内を守るようにして、忘れずに申請してください。受診した年度が終わってから「申請し忘れた!」となっても遡って申請できない場合がありますので。
給付金詐欺にご注意ください
自治体の職員や医療機関の関係者を名乗り「助成金を受け取るためにATMで手続きが必要」「個人情報(口座番号・マイナンバー等)を電話で教えてほしい」などの連絡がきても絶対に応じないでください。正規の申請手続きはATMを使いません。不審な場合は住所地の総合事務所または鳥取県警察に相談してください。
よくある質問

佐藤
編集長
読んでいて疑問が出てきたんですけど、大阪の病院に週1で通っている場合は1年度に5回しか助成されないということですか?

室谷
代表取締役
そうです。1年度あたり5回が上限なので、頻回通院のご家族は上限を超えた分は自己負担になります。5回をどのタイミングで使うか計画的に考えることが重要ですね。

佐藤
編集長
同伴者が2名いる場合はどうなりますか? 例えば両親が付き添う場合。

室谷
代表取締役
残念ながら同伴者は保護者1名分のみが助成対象です。2名の保護者が付き添った場合でも、助成されるのは1名分の交通費までになります。

佐藤
編集長
入院の場合も対象になるんでしょうか?

室谷
代表取締役
入院でも対象になります。同じ制度の枠組みで、入院のための交通費も助成の対象です。ただし、それとは別に「鳥取県小児慢性特定疾病児童等長期入院時付添支援事業助成金」という制度もあって、長期入院の場合はそちらも確認するといいですよ。

佐藤
編集長
そんな制度もあるんですね! 行政の支援って意外と充実しているんですね。

室谷
代表取締役
難しい疾病を抱えるご家族への支援は鳥取県も力を入れているので、ぜひ活用してほしいですね。給付金を申請できることを知らないまま全額自己負担している方もいるので。
まとめ 基本情報一覧
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象者 | 鳥取県認定の小児慢性特定疾病医療費受給者証を持つ児童等(満20歳未満)および同伴保護者1名 |
| 助成対象 | 87km超の県外指定小児慢性特定疾病医療機関への受診交通費(往復) |
| 助成額(最大) | 1回あたり最大36,000円(A地域・中学生以上・同伴あり・公共交通利用時) |
| 助成回数 | 1年度あたり5回まで |
| 申請期限 | 受診した年度内(2月〜3月受診分は翌年度5月31日まで) |
| 申請窓口 | 住所地を所管する鳥取県総合事務所(鳥取市・岩美郡・八頭郡は鳥取市) |
| 公式情報 | 鳥取県公式ページ |

佐藤
編集長
改めて整理すると、対象の子どもと家族には本当に役立つ制度ですね。

室谷
代表取締役
ぜひ活用してください! 受給者証を持っている方は、次回の県外受診の前に一度総合事務所に問い合わせて、承認の手続きを進めておくといいと思います。
鳥取県の関連給付金・医療費助成制度

佐藤
編集長
他にも小児慢性特定疾病に関係する制度はありますか?

室谷
代表取締役
鳥取県では医療費助成や支援制度がいくつかあります。ご家族の状況に合わせて確認してみてください。
- 小児慢性特定疾病医療費助成制度 - 治療にかかる医療費の自己負担を助成
- 鳥取県小児慢性特定疾病児童等長期入院時付添支援事業助成金 - 長期入院時の付き添いに関する助成
- 難病医療費助成制度(指定難病) - 指定難病の医療費助成
- 鳥取県特別医療費助成制度 - 障がい者・ひとり親家庭等への特別医療費助成
- 育成医療 - 障がいの除去・軽減を目的とした医療費給付

佐藤
編集長
いろいろな制度があるんですね。複数の制度を組み合わせて活用することもできますか?

室谷
代表取締役
同じ給付金を二重に受け取ることはできませんが、目的が異なる制度を組み合わせることは可能です。例えば医療費は「小児慢性特定疾病医療費助成制度」、交通費はこの「交通費助成金」という形で別々に申請できます。担当窓口に相談しながら最大限活用してください!
鳥取県の給付金を地域別に確認する

室谷
代表取締役
鳥取県の給付金一覧から、お住まいの市区町村に合わせた制度をさらに確認できます。