宮城県でエコ・SDGsに取り組む事業者が使える補助金まとめ


佐藤
編集長
室谷さん、宮城県でエコやSDGsの取り組みをしたいんですけど、使える補助金ってどのくらいあるんですか?

室谷
代表取締役
かなり多いですよ!ざっくり言うと、国の環境省系と経産省系の補助金が数十本あって、さらに宮城県独自の補助金も複数あります。組み合わせ次第では相当な支援を受けられる状況です。

佐藤
編集長
えっ、そんなにあるんですか。どこから見ればいいか分からなくなりそう(笑)

室谷
代表取締役
そうですね、全部追いかけると迷子になります(笑)。だから今日は宮城県の事業者が実際に申請しやすい補助金を、省エネ設備系・再エネ系・環境研究開発系に分けて整理しますね。

佐藤
編集長
それは助かります!まず宮城県独自の補助金から教えてもらえますか?

室谷
代表取締役
はい、まず外せないのがみやぎ二酸化炭素排出削減支援事業補助金です。2026年度は5月29日まで募集していて、高効率設備の導入と再エネ設備の導入という2つのメニューがあります。

佐藤
編集長
補助率はどのくらいですか?

室谷
代表取締役
交付要綱を確認すると、補助対象経費の3分の1以内が基本ですね。LED照明・空調設備・太陽光発電といった幅広い設備が対象になっています。申請は電子申請のみで、来庁する場合は事前予約が必要です。

佐藤
編集長
3分の1って、そこそこ大きいですよね。

室谷
代表取締役
そうです。たとえば省エネ設備に300万円かけたとすれば、100万円程度が戻ってくるイメージです。問い合わせは環境政策課の省エネ・再エネ推進班(022-211-2664)まで。
宮城県の環境研究開発支援補助金を深掘り

佐藤
編集長
研究開発系の補助金もあるって聞いたんですけど、詳しく教えてもらえますか?

室谷
代表取締役
これが面白いんですよ。みやぎ環境関連研究開発等支援事業補助金というのがあって、CO2削減に関わる技術の研究開発や事業化調査を支援してくれます。

佐藤
編集長
どういう段階の企業向けですか?

室谷
代表取締役
3ステップ構成になっていて、Step1の開発着手型が補助率3分の2以内・上限200万円、Step2の開発・実証型の課題提示枠が3分の2以内・上限800万円、自由提案枠が2分の1以内・上限500万円、そしてStep3が2分の1以内・上限1,500万円です。

佐藤
編集長
1,500万円はかなり大きいですね!

室谷
代表取締役
しかもStep3は地域未来投資促進法に基づく事業計画の策定につながる取り組みが対象なので、宮城県全体の産業振興と紐づく大型プロジェクト向きです。申請期限は令和8年5月29日まで。

佐藤
編集長
対象者は誰でもいいんですか?

室谷
代表取締役
宮城県内に本社か生産・研究拠点がある法人か、県内で青色申告している個人事業主ですね。県税に未納がないことが条件です。問い合わせは環境産業振興班(022-211-2683)まで。
環境省の補助金|全国制度でも宮城県で使える

佐藤
編集長
国の補助金も気になります。環境省系ってどんなものがありますか?

室谷
代表取締役
環境省は毎年度かなり多くの補助金を出しています。2026年度で宮城県の事業者が特に使いやすいものをまとめると、大きく4つのジャンルに分かれます。

佐藤
編集長
4ジャンル!それはわかりやすいですね(笑)

室谷
代表取締役
まず1つ目が工場・事業場の脱炭素改修系です。脱炭素技術等による工場・事業場の省CO2化加速事業(SHIFT事業)は製造業・サービス業を問わず使えて、設備更新の費用を大幅に補助してくれます。A類型とB類型があって、B類型は大規模な電化・燃料転換向けです。

佐藤
編集長
業種を選ばないのはいいですね。

室谷
代表取締役
2つ目が業務用建物系。業務用建築物の脱炭素改修加速化事業はオフィスや店舗のZEB化改修を後押しします。ZEBって、建物の消費エネルギーをネットゼロにする設計のことです。

佐藤
編集長
ZEBって最近よく聞くようになりましたよね。

室谷
代表取締役
そうです。宮城県は東北の中でも産業立地が活発なので、物流倉庫や工場の改修と組み合わせて申請するケースが増えています。3つ目が再エネ導入系で、民間企業等による再エネの導入及び地域共生加速化事業があります。太陽光・風力・バイオマス等の導入に使えます。

佐藤
編集長
洋上風力とか宮城県は向いてそうですよね。

室谷
代表取締役
仙台港周辺の工業地帯や沿岸部での導入を検討する事業者さんには特に注目してほしいですね。宮城県は太平洋に面していて風況も良いので、洋上風力の可能性があります。グリーンイノベーション基金事業(洋上風力)も研究開発段階では活用できます。
| 補助金名 | 対象 | 補助率目安 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| みやぎCO2削減支援(高効率設備) | 宮城県内事業者 | 1/3以内 | LED・空調・省エネ設備 |
| みやぎCO2削減支援(再エネ設備) | 宮城県内事業者 | 1/3以内 | 太陽光・太陽熱等 |
| みやぎ環境研究開発支援(着手型) | 宮城県内法人・個人事業主 | 2/3以内 | 上限200万円 |
| みやぎ環境研究開発支援(実証型) | 宮城県内法人・個人事業主 | 1/2〜2/3以内 | 上限500〜800万円 |
| SHIFT事業(環境省) | 全国・全業種 | 1/3〜1/2 | 工場・事業場向け |
| 業務用建物脱炭素改修(環境省) | 全国 | 要確認 | ZEB化工事 |
| ESGリース促進事業(環境省) | 全国・全業種 | リース月額補助 | 初期費用不要 |
| 民間企業等再エネ導入(環境省) | 全国 | 要確認 | 太陽光・風力等 |
| 資源循環投資促進事業(環境省) | 全国 | 要確認 | リサイクル・廃棄物関連 |
ESGリース・資源循環・廃棄物発電

佐藤
編集長
ESGリースって具体的にどういうものですか?

室谷
代表取締役
カーボンニュートラル社会構築に向けたESGリース促進事業は、脱炭素設備を購入するんじゃなくてリースで導入するときの費用を補助してくれる制度です。

佐藤
編集長
リースなら初期費用が少なくて済む!

室谷
代表取締役
そうです。キャッシュを温存しながら省エネ設備を導入したい事業者さんには特に有効な選択肢です。宮城県の中小企業でも十分活用できます。

佐藤
編集長
廃棄物関連の補助金もあると聞いたんですが?

室谷
代表取締役
先進的な資源循環投資促進事業がまさにそれです。廃棄物の再使用・再生利用に向けた設備投資を支援します。製造業だけじゃなくてサービス業や建設業も対象なので、宮城県で3Rに取り組む事業者さんは要チェックです。

佐藤
編集長
3Rって、リデュース・リユース・リサイクルですね。

室谷
代表取締役
そうです。さらに廃棄物を使って発電・熱利用する仕組みを作りたい場合は地域共生型廃棄物発電等導入促進事業もあります。バイオマス発電や廃棄物発電の設備導入に使えます。
住宅・建物の省エネ化補助金

佐藤
編集長
建物の省エネって、事業者向けだけじゃないですよね?

室谷
代表取締役
はい、住宅向けもあります。住宅の脱炭素化促進事業(断熱リフォーム)は既存住宅の断熱性能向上を支援します。窓・壁・天井・床の断熱改修が対象です。

佐藤
編集長
戸建て住宅を持っている人向けですか?

室谷
代表取締役
この補助金は補助事業を実施する事業者(執行団体)が対象なので、工務店・ハウスメーカー向きですね。彼らが補助を受けて、住宅オーナーへの工事費を下げる仕組みです。ZEH化については住宅の脱炭素化促進事業(ZEH化)もあります。

佐藤
編集長
断熱窓への交換だけなら別の補助金もありましたよね?

室谷
代表取締役
断熱窓への改修促進等による住宅の省エネ・省CO2加速化支援事業もあります。こちらはより窓改修に特化した制度です。宮城県は冬が厳しいので、断熱改修の費用対効果が高いんですよ。
地域脱炭素・公共交通の脱炭素化

佐藤
編集長
宮城県全体として、脱炭素に向けた大きな動きってありますか?

室谷
代表取締役
環境省に「みやぎゼロカーボンチャレンジ2050」という宮城県の目標があって、それに合わせた支援事業が複数走っています。地域脱炭素実現に向けた具体施策実装支援事業は自治体・民間事業者が取り組む脱炭素化施策を丸ごと支援する大型補助です。

佐藤
編集長
大型って、上限はどのくらいですか?

室谷
代表取締役
実質的な上限がない制度設計です。地域全体の脱炭素トランジションを狙う大規模プロジェクト向きですね。ただし申請期間が短いので、事前の準備が超重要です(笑)

佐藤
編集長
公共交通系の補助金もありますか?バスとかタクシーとか。

室谷
代表取締役
地域の公共交通×脱炭素化移行促進事業があります。EVバス・燃料電池車・電動船舶への転換コストを補助してくれます。宮城県は仙台を中心にバス路線が発達しているので、バス事業者にとっては注目の制度です。

佐藤
編集長
なるほど。交通事業者向けには農林水産業のグリーン化も含めると、かなり多くの選択肢がありますね。

室谷
代表取締役
そうです。グリーンイノベーション基金事業(農林水産業CO2削減)は宮城県の農業・水産業に関わる事業者にとっても使える制度ですね。東北の農業大国である宮城県で農業の脱炭素化を進めたい事業者さんにはぴったりです。
宮城県の脱炭素ポイント
- みやぎゼロカーボンチャレンジ2050 (県全体のカーボンニュートラル目標)
- 産業集積(石巻・塩釜・仙台)- 工場の省エネ化で大きな削減効果
- 農業・水産業の強み - バイオマス・スマート農業との相性が良い
- 沿岸部の地理特性 - 洋上風力・太陽光のポテンシャルが高い
申請の注意点・よくある失敗


佐藤
編集長
申請するときに気をつけることって何ですか?

室谷
代表取締役
一番大事なのは「交付決定前に着手してはいけない」ことです。補助金は原則として交付決定後に事業を始めないと、対象外になります。これを知らずに先に発注してしまって後悔する事業者さんが毎年います。

佐藤
編集長
えっ、それ怖いですね。

室谷
代表取締役
実際に多いんです(笑)。補助金を使う前提で設備を注文したのに、交付決定が下りる前に契約してしまったせいで全額自腹になった、というケースがあります。

佐藤
編集長
申請の流れってどういう感じですか?

室谷
代表取締役
みやぎCO2削減支援事業なら、まず電話で事前相談の予約を入れて、申請書類を揃えて、電子申請システム(ロゴフォーム等)から提出します。書類に不備があると再提出になって時間がかかるので、余裕を持った準備が大切です。

佐藤
編集長
事前相談は必須ですか?

室谷
代表取締役
必須ではないですが、強く推奨します。特に環境研究開発支援の補助金は審査があるので、「この事業は対象になりますか?」という確認を最初にしておくと安心です。問い合わせ先は環境政策課(022-211-2664 または 022-211-2683)です。
1まず自社の取り組みテーマを整理(省エネ設備・再エネ・研究開発・住宅改修のどれか)
2県の補助金と国の補助金で使えるものをリストアップする
3電話で事前相談の予約を入れる(来庁の場合は予約必須)
4申請書類を準備する(手引きのPDFを必ず確認)
5電子申請する(令和8年5月29日締切のものが多い)
6交付決定通知を待ってから事業を開始する(←ここが重要)
要注意 着手のタイミング
- 交付決定前に発注・契約した経費は補助対象外
- 申請代行は受け付けていない制度が多い(本人申請が必要)
- 実績報告は事業完了後に必要(後払いが基本)
問い合わせ先
- 省エネ・再エネ設備導入(みやぎCO2削減支援): 環境政策課 省エネ・再エネ推進班 TEL 022-211-2664
- 環境研究開発支援: 環境産業振興班 TEL 022-211-2683
- 受付時間: 平日9時〜17時(来庁は事前予約が必要)

佐藤
編集長
GビズIDって必要ですか?

室谷
代表取締役
国の補助金はGビズIDが必要なケースが多いです。jGrantsを使う補助金だとほぼ必須です。GビズIDの取得には2〜3週間かかるので、補助金を使いたいと思ったら先に作っておくのが鉄則ですね。

佐藤
編集長
先に作っておくのが大事なんですね。ありがとうございます!これだけの補助金があるなら、エコ・SDGsへの投資もだいぶ踏み出しやすくなりますね。

室谷
代表取締役
そうですよ。宮城県の場合、県独自補助金と国の補助金をうまく組み合わせれば、設備投資の負担をかなり下げられます。どの補助金が自社に合うか迷ったら、まず窓口に電話してみるのが一番の近道です!

室谷
代表取締役
宮城県の他の支援情報は宮城県の補助金・助成金一覧もご覧ください。エコ・SDGs以外の補助金も多数掲載しています。省エネ・環境分野以外にも宮城県の事業再構築・新規事業支援やデジタル化支援など多様な補助金が宮城県では用意されています。