長野県の雇用課題と補助金活用のポイント

佐藤
編集長
室谷さん、長野県で中小企業を経営していますが、人手が集まらず、賃上げもしたいけれど原資が足りません。使える補助金はありますか?

室谷
代表取締役
佐藤さん、まさに長野県の中小企業が直面する典型的な課題ですね。国と県の補助金を組み合わせれば、現実解が見えてきます。まず、国の制度として、働き方改革推進支援助成金が複数のコースで用意されています。これらは職場環境の改善や生産性向上を通じて、人材確保と賃上げを間接的に支援するものです。

佐藤
編集長
働き方改革推進支援助成金というのは、よく聞く名前ですが、具体的にどんなコースがあるんですか?

室谷
代表取締役
大きく分けて、団体推進コースと、それ以外のコースがあります。団体推進コースは、商工会議所や業界団体が傘下の中小企業のためにまとめて申請するもので、上限1,000万円の定額助成が受けられます。一方、個社で申請するコースとしては、業種別課題対応コース(上限1,000万円、補助率3/4)、労働時間短縮・年休促進支援コース(上限730万円、補助率3/4)、勤務間インターバル導入コース(上限600万円、補助率3/4)などがあります。さらに、団体推進コース以外という名称で、最大1,270万円、補助率3/4のコースも用意されています。

佐藤
編集長
大きな金額ですね。でも、うちは小さな会社で、団体に加盟していないのですが、個社で申請できるコースはどれを選べばいいですか?

室谷
代表取締役
業種や課題によって最適なコースが変わります。例えば、建設業や運送業、医療業など、2024年4月から時間外労働の上限規制が適用された業種には、業種別課題対応コースが向いています。このコースは、業種特有の労働時間問題に特化した取り組みを支援します。詳しくは、業種別課題対応コースのページをご覧ください。

佐藤
編集長
なるほど。では、一般的な事務所や小売業の場合はどうでしょうか?

室谷
代表取締役
その場合は、労働時間短縮・年休促進支援コースが使いやすいです。時間外労働の削減と年次有給休暇の取得促進に取り組むための設備投資やコンサルティング費用が対象で、上限730万円です。例えば、勤怠管理システムの導入や、就業規則の見直し、研修の実施などが対象経費になります。詳細は労働時間短縮・年休促進支援コースをご確認ください。
働き方改革推進支援助成金で職場環境を改善

佐藤
編集長
勤務間インターバル導入コースというのも気になります。どんな制度ですか?

室谷
代表取締役
勤務間インターバルとは、終業から翌日の始業までに一定の休息時間を確保する制度です。例えば、午後9時に仕事が終わったら、翌朝の始業は午前9時以降にする、というルールを導入する企業を支援します。最大600万円の助成があり、補助率は3/4(一定条件で4/5)です。長野県のように、通勤時間が長い地域や、長時間労働が課題の企業に有効です。詳しくは勤務間インターバル導入コースをどうぞ。

佐藤
編集長
団体推進コースは、うちのような小さな会社でも、団体を通じて間接的に活用できるということですか?

室谷
代表取締役
業種別・目的別に選ぶ補助金

佐藤
編集長
働き方改革以外にも、雇用や職場改善に使える補助金はありますか?

室谷
代表取締役
はい、もう一つ注目したいのが、原子力産業基盤強化事業補助金です。これは原子力関連の機器やサービスの安全性・信頼性向上に取り組む企業向けですが、建設業や製造業、情報通信業など、長野県のサプライヤー企業にも活用の可能性があります。上限9億円と非常に大型で、補助率1/2です。例えば、精密部品を製造する企業が国際規格の認証を取得する費用などに使えます。詳細は原子力産業基盤強化事業補助金を確認してください。

佐藤
編集長
9億円は大きいですが、うちには関係なさそうです。もっと小規模な改善にも使えるものは?

室谷
代表取締役
それでしたら、やはり働き方改革関連が中心になります。特に、労働時間適正管理推進コース(令和4年度版で上限580万円)や、テレワークコース(過去の制度ですが、参考までに)もありました。現在も同様の趣旨の制度が継続されている場合がありますので、最新情報は各コースの公募要領でご確認ください。
長野県独自の支援制度を確認するには

佐藤
編集長
国だけでなく、長野県独自の補助金や助成金はあるのでしょうか?

室谷
代表取締役
長野県では、中小企業の賃上げや人材確保を支援する独自制度が用意されている場合があります。具体的な制度名や金額は、県の公式情報をご確認いただく必要がありますが、例えば「長野県中小企業賃上げ・生産性向上サポート補助金」や「プロフェッショナル人材就業促進事業(UIJターン支援)」などが該当します。これらの制度は、掲載している国の補助金と併用できる可能性もあります。詳しくは、長野県労働雇用課のページや、長野県中小企業振興センターにお問い合わせください。

佐藤
編集長
なるほど。では、最終的に賃上げと設備投資を同時に進めたい場合は、どういった組み合わせが考えられますか?

室谷
代表取締役
例えば、働き方改革推進支援助成金のいずれかのコースで勤怠管理システムや業務効率化の設備を導入し、その効果で生まれた利益の一部を賃上げに回すという流れが現実的です。また、県の賃上げ補助金があれば、さらに原資を確保しやすくなります。ただし、補助金の併用制限には注意が必要です。同一経費に対して複数の公的助成を受けることはできませんので、計画段階で相談窓口に確認することをおすすめします。
まとめ

佐藤
編集長
今日はたくさん教えていただきありがとうございました。最後に、長野県の企業がまず何をすべきか、ポイントをまとめていただけますか?

室谷
代表取締役

佐藤
編集長
ありがとうございます!早速、自社の課題を整理して、相談窓口に連絡してみます。