タンデム型ペロブスカイト太陽電池って、何が違うんですか?

佐藤

佐藤

補助金エージェント編集長

室谷さん、今日は「GXサプライチェーン構築支援事業(タンデム型)」という補助金について聞かせてください。名前が長くてちょっと難しそうで…タンデム型って何ですか?
室谷

室谷

代表取締役

ざっくり言うと、シリコン太陽電池の上にペロブスカイトという特殊な層を積み重ねた、2階建て構造の次世代太陽電池のことです。普通のシリコン太陽電池は変換効率がせいぜい22〜24%なんですが、タンデム型は30%超を目指せる。
佐藤

佐藤

補助金エージェント編集長

30%超!それって相当すごいですよね?
室谷

室谷

代表取締役

研究室レベルでは2025年時点でOxford PVが33.9%を達成しています。シリコン単体の理論限界は約29%なので、それを突き抜けられるのがタンデム型の最大の強みです!
佐藤

佐藤

補助金エージェント編集長

へえ、理論限界を超えちゃうんですね。でもどうして2層にするとそんなに効率が上がるんですか?
室谷

室谷

代表取締役

太陽光にはいろんな波長の光が含まれていますよね。シリコン層は赤外線側の光を吸収して、ペロブスカイト層は可視光側の光を吸収する。それぞれ「得意な波長」が違うので、2層重ねることで光の利用率が大幅に上がるんです。
佐藤

佐藤

補助金エージェント編集長

なるほど!役割分担して光をムダにしないわけですね。それは理にかなってますね。
室谷

室谷

代表取締役

そうなんです。で、タンデム型のもう一つの強みが「既存のシリコン製造インフラをそのまま活かせる」こと。今あるシリコンウェハーやセルの製造ラインに、ペロブスカイト層の成膜工程を追加するイメージなので、シリコン太陽電池メーカーは設備を一から作り直す必要がない。
佐藤

佐藤

補助金エージェント編集長

あ、それは有利ですね。だから既存メーカーにチャンスがあると。今日話を聞かせていただく前から、業界関係者はこの補助金に注目しているみたいで…

タンデム型とフィルム型の比較インフォグラフィック
タンデム型とフィルム型の比較インフォグラフィック

この補助金の基本情報

室谷

室谷

代表取締役

まず全体像から整理しましょう。令和7年度補正予算で組まれた「GXサプライチェーン構築支援事業」は、水電解装置・洋上風力・ペロブスカイト太陽電池・燃料電池などGX(グリーントランスフォーメーション)に必要な製品の国内製造基盤を構築するための大型補助金です。全事業合計で約833億円規模!
佐藤

佐藤

補助金エージェント編集長

833億円!それはすごい規模ですね。タンデム型はその中の一つということですか?
室谷

室谷

代表取締役

そうです。事業Ⅱ(ペロブスカイト太陽電池)の中でさらにフィルム型とタンデム型に分かれていて、本公募はタンデム型専用の枠です。補助率は最大2/3なので、3,000万円の設備投資なら最大2,000万円が戻ってくる計算になります。
佐藤

佐藤

補助金エージェント編集長

2/3は太っ腹ですね!上限額はいくらですか?
室谷

室谷

代表取締役

これが公募要領の面白いところで、「1企業あたりの上限額は特段設定していない」と明記されています。全体予算と採択件数を総合勘案して決定とのことで、本気でGWクラスの製造ラインを作る大企業でも申請できる設計になっています。
佐藤

佐藤

補助金エージェント編集長

ということは、中小企業も大企業も同じ枠で戦うんですね。
室谷

室谷

代表取締役

そうです。経済産業省が「世界に先駆けて国内製造基盤を構築する」という目的なので、技術力と事業計画の中身で勝負する内容になっています。
項目内容
制度名令和7年度補正 GXサプライチェーン構築支援事業(事業Ⅱ:ペロブスカイト太陽電池)タンデム型
補助率最大2/3
補助上限額特段の上限なし(全体予算を勘案)
補助下限額特段の下限なし
全体予算約833億円(全事業合計・令和11年度までの国庫債務負担含む)
公募期間2026年3月27日〜2026年6月30日(火)正午
事業期間交付決定日〜令和11年12月31日
採択公表予定2026年9月上旬頃
交付申請期限2026年10月30日(金)
実施機関経済産業省 / GXSC補助金事務局
申請方法Jグランツ(電子申請のみ)
公式サイト2026.gxsc-hojo.jp
佐藤

佐藤

補助金エージェント編集長

ちなみに、これは大企業限定とかじゃないですか?中小企業でも申請できるんでしょうか?
室谷

室谷

代表取締役

業種制限はないですし、中小企業でも大丈夫です。ただし要件として「日本国内で登記された法人」「国内に事業実施場所がある」こと、それから温室効果ガス削減の取り組みを実施することが求められます。中小企業の場合は削減取り組みの提出要件が大企業より緩和されているので、ハードルは低めです。

誰が申請できるの? 要件チェックリスト

佐藤

佐藤

補助金エージェント編集長

具体的にどんな企業が対象なのか、もう少し詳しく教えてもらえますか?
室谷

室谷

代表取締役

一番大事な要件は「タンデム型ペロブスカイト太陽電池の製造サプライチェーンに関連する設備投資を行うこと」です。セルメーカーだけじゃなく、成膜装置・封止材・導電性ペースト・検査装置など、製造に必要な部材・装置を作るメーカーも全部対象です。
佐藤

佐藤

補助金エージェント編集長

えっ、太陽電池メーカー以外も申請できるんですか?それは知らなかった!
室谷

室谷

代表取締役

大事なポイントです。サプライチェーン全体をカバーするのが本事業の目的なので、タンデム型に使う部材や装置を国内で製造するメーカーなら、どんな業種でも申請できます。化学メーカー、精密機器メーカー、半導体装置メーカーなんかも対象です。
佐藤

佐藤

補助金エージェント編集長

なるほど、裾野が広いんですね。ただ、「タンデム型」という技術要件が入っているということは、フィルム型の技術とは別ということですよね?
室谷

室谷

代表取締役

そうです、これが超重要な注意点で。フィルム型は別の枠(フィルム型専用公募)での申請になります。自社の技術がどちらに該当するか迷う場合は、Googleフォームの事前相談を使うことを強くお勧めします。

申請資格のチェックリスト

  • タンデム型ペロブスカイト太陽電池の製造サプライチェーンに関連する事業であること
  • 設備機械装置の購入(改造等含む)を伴う事業計画であること(設備投資必須)
  • 日本国内で登記された法人であり、国内に事業実施場所があること
  • 温室効果ガス排出削減のための取り組みを実施していること(中小企業は緩和要件あり)
  • 経済産業省からの補助金交付停止・指名停止措置を受けていないこと
  • 採択決定日より前に投資の決定を対外発表していない事業であること
  • 第三者委員会の面接審査に代表権を有する者が対面参加できること
佐藤

佐藤

補助金エージェント編集長

「代表権を有する者が対面参加」って、社長本人が面接に行かないといけないんですね?
室谷

室谷

代表取締役

そうです!これは大型補助金ならではの審査スタイルで、書類だけじゃなく経営トップの本気度・ビジョンを直接確認するスタイルです。面接日程は2026年9月上旬頃が採択公表と同タイミングで予定されているので、社長のスケジュールを事前に押さえておくことが重要です。

何の費用に使えるの? 対象経費と対象外経費

佐藤

佐藤

補助金エージェント編集長

どんな費用に使えるか教えてください。設備を買うだけですか?
室谷

室谷

代表取締役

公募要領に定められている対象経費は4つのカテゴリーがあります。設計費・建物等取得費・設備費・システム整備費です。製造ラインを新設・増設するのに必要なものはほぼ全部カバーされています。
経費カテゴリー具体例
設計費製造ライン設計、工場レイアウト設計(設備費に計上できない部分)
建物等取得費クリーンルーム新設・改修、工場新築・増築、設備設置工事
設備費ペロブスカイト成膜装置、シリコンセル製造設備、封止・ラミネート装置、変換効率測定装置、インライン検査装置
システム整備費製造管理システム、品質管理システム、エネルギー管理システム
佐藤

佐藤

補助金エージェント編集長

建物も補助対象に入るんですね!それは大きい。
室谷

室谷

代表取締役

はい。クリーンルームの新設・改修まで含まれるので、ペロブスカイト成膜プロセスに必要な環境整備コストも補助対象になります。ただし、設備機械装置の購入が必須条件なので、建物工事だけの申請は不可です。
佐藤

佐藤

補助金エージェント編集長

逆に使えない費用はどんなものですか?
室谷

室谷

代表取締役

土地の取得費、既存建物の撤去費、消費税、飲食・交際費、汎用事務機器(PC等)などは対象外です。それから補助対象外で一番やりがちなミスが「交付決定より前に発注・契約した経費」で、これは事前着手届出を出していない限り補助対象になりません。

重要な注意点: 発注タイミング

補助対象経費の発注・契約・支出は、原則として交付決定通知後から可能です。交付決定より前に発注してしまった経費は補助対象外になります。ただし事前着手届出が受理された場合は例外です(詳細は後述)。

難関の審査基準を攻略する

佐藤

佐藤

補助金エージェント編集長

こんな大型補助金だと、審査も相当厳しそうですね。どんなところを見られるんですか?
室谷

室谷

代表取締役

タンデム型は特に「本当に量産できるのか」というところが一番厳しく見られます。応募申請時に、タンデム型のサブセル(トップセルまたはボトムセル)について国内製造拠点での50MW以上の年間製造実績があることが要件として明記されていて、これがあって初めてスタートラインに立てます。
佐藤

佐藤

補助金エージェント編集長

えっ、もう50MW以上の製造実績がないとダメなんですか?それはかなり高いハードルでは?
室谷

室谷

代表取締役

そうなんです。これが「研究開発段階ではなく、製造基盤構築に使う補助金」だというメッセージです。さらに、補助事業で新たに得られる製造能力の最低水準目標として500MW/年が設定されています。つまり、500MW/年以上の製造能力を2030年度までに達成する計画が求められます。
佐藤

佐藤

補助金エージェント編集長

500MWってどのくらいの規模感なんですか?
室谷

室谷

代表取締役

日本の年間太陽電池新規設置量が大体5〜7GW程度なので、そのうち7〜10%分を担う規模感です。普通の補助金と桁が違います。でも逆に言えば、それだけの設備投資への補助が期待できるということでもあります。
佐藤

佐藤

補助金エージェント編集長

変換効率の目標値も提出しないといけないんですか?
室谷

室谷

代表取締役

必須ではないですが、事業計画書には「100cm2以上の実用サイズの2端子タンデムセルの発電性能と耐久性データ」の提出が求められています。これ、かなり具体的な実績データなので、技術チームと経営チームが連携して計画を練る必要があります。

審査で高評価を得るための5つのポイント

  • 製造実績の具体的提示: 50MW以上の年間製造実績データと、100cm2以上のタンデムセルの性能・耐久性データを用意する
  • 500MW/年達成ロードマップ: 2030年度までに500MW/年の製造能力を達成する段階的計画を数値で示す
  • 既存インフラ活用の具体性: 既存シリコンセル製造ラインとペロブスカイト成膜工程の統合プロセス(クリーンルーム条件・スループット・歩留まり)を示す
  • 耐久性・信頼性の確保策: 封止技術・加速試験計画・25年間製品保証への道筋を明示する
  • 代表者による面接対応: 第三者委員会の対面面接に経営トップが参加できるよう準備する
佐藤

佐藤

補助金エージェント編集長

コスト目標の話も出ていましたね。具体的にどんな目標が求められているんですか?
室谷

室谷

代表取締役

グリーンイノベーション基金「次世代太陽電池の開発」プロジェクトで設定しているコスト目標の達成に向けた技術開発計画と部素材調達計画の道筋を示すことが求められます。フィルム型が「発電コスト20円/kWh」という具体的な数値目標なのに対し、タンデム型はGI基金との整合性を示す形式です。
佐藤

佐藤

補助金エージェント編集長

国際競争の話も気になります。中国のメーカーも追いかけてきてますよね?
室谷

室谷

代表取締役

熾烈です。中国はシリコン太陽電池で世界シェアの80%以上を持ち、タンデム型への転換でも大きな投資を進めています。だからこそ「日本の強み」を訴求することが重要で、高品質シリコンウェハー技術・精密成膜技術・信頼性評価技術を活かした差別化戦略を事業計画書に盛り込むべきです。

申請ステップを徹底解説

佐藤

佐藤

補助金エージェント編集長

実際の申請手順はどうなっていますか?何から始めればいいですか?
室谷

室谷

代表取締役

まず前提として、申請にはGビズIDプライムが必要です。これの発行に2〜3週間かかることもあるので、今すぐ取得手続きをスタートすることをお勧めします!
1

GビズIDプライムの取得(申請の大前提。発行に2〜3週間かかる場合あり。今すぐ申請開始)

2

公募要領の精読(公式サイトから最新版をダウンロード。2026年4月23日にVer.3.0に更新済み)

3

技術・製品の分類確認(タンデム型に該当するか確認。迷う場合はGoogleフォームで事前相談)

4

事業計画書の作成(製造能力500MW/年の達成ロードマップ、コスト計画、技術開発計画を盛り込む)

5

Jグランツで応募申請(2026年6月30日・火曜日・正午が締切。直前は混雑するので早めに)

6

採択審査・第三者委員会面接(2026年9月上旬頃。代表権を有する者が対面参加必須)

7

交付申請(採択後、2026年10月30日金曜日までに提出。全補助対象経費の3者見積が原則必要)

8

交付決定後に発注・事業開始(交付決定前の発注は原則補助対象外)

9

事業完了・実績報告(令和11年12月31日までに事業完了。補助金受領後も5年間の継続義務あり)

佐藤

佐藤

補助金エージェント編集長

7番の「3者見積」って、事業に関わる全ての設備の見積を3社から取らないといけないんですか?それ大変では?
室谷

室谷

代表取締役

そうなんです。交付申請時に原則として全補助対象経費の3者見積が必要で、これが一番の事務負担です。ただし「合理的に金額が妥当であることを説明できる場合」は代替手段も認められるので、難しい場合は採択後に事務局に相談しながら進めることをお勧めします。
佐藤

佐藤

補助金エージェント編集長

採択発表から交付申請まで2ヶ月もないですね。採択されたら猛ダッシュ必要ですね!
室谷

室谷

代表取締役

まさに!採択連絡が来たら即座に動き始める準備を、採択前から整えておくことが重要です。見積取得先のリストアップや、交付申請書類の下準備を採択前から進めておくと一気楽です。

事前着手届出という切り札

GX補助金申請フロー図
GX補助金申請フロー図
佐藤

佐藤

補助金エージェント編集長

前に「事前着手届出」という制度があると聞いたんですが、これは何ですか?
室谷

室谷

代表取締役

大型設備の発注は「注文してから納品まで1〜2年かかる」ことが珍しくないですよね。だから補助金交付決定を待っていると事業スケジュールに支障が出る場合があります。そのために「事前着手届出」を出して受理されれば、交付決定前に発注した経費も補助対象として認められる制度です。
佐藤

佐藤

補助金エージェント編集長

それは便利ですね!でもリスクもありますよね?
室谷

室谷

代表取締役

最大のリスクは「事前着手受理後も採択・交付決定を保証するわけではない」こと。つまり、万が一採択されなかった場合、事前着手受理を受けて発注した経費は自社負担になります。設備のキャンセルが効かない場合は大きなダメージになるので、経営判断として慎重に検討する必要があります。
佐藤

佐藤

補助金エージェント編集長

事前着手届出の受付期間はいつですか?
室谷

室谷

代表取締役

事前着手届出の受付期間は2026年3月27日から2026年6月30日・火曜日・正午まで。応募申請の期間と同じです。この期間内に届出を完了することが必須で、期間後の届出は一切受け付けません。

事前着手届出の注意事項

事前着手受理通知の発行日より前に行った発注・購入・契約等に係る経費は補助対象外です。受理通知が届いてから発注を行うことが必要です。また、採択されなかった場合でも事前着手で発注した経費は自社負担となるリスクがあります。

補助対象経費の詳細と対象外費用

佐藤

佐藤

補助金エージェント編集長

ちょっと経費の話を深堀りさせてください。設備費ってどんな具体的なものが入りますか?
室谷

室谷

代表取締役

タンデム型向けの主要な対象設備を具体的に見ると、成膜装置(蒸着・スパッタ・塗布等)、シリコンセルのテクスチャ加工装置、電極形成装置、封止・ラミネート装置、品質検査装置、耐久性試験装置…などです。材料メーカーの場合は、ペロブスカイト原料(ヨウ化鉛等)の精製装置や封止材製造設備も対象になります。
佐藤

佐藤

補助金エージェント編集長

成膜装置メーカーや材料メーカーが自社の製造設備を整えるための投資も補助対象ということですね。
室谷

室谷

代表取締役

そうです。自分の工場で「タンデム型製造に必要な設備を作る装置」を購入する費用も、「タンデム型製造サプライチェーンの構築」に貢献するということで補助対象になります。
佐藤

佐藤

補助金エージェント編集長

一方で「使えない費用」の中で「土地の取得費が対象外」というのは重要ですね。工場用地を買うのは自己負担になる。
室谷

室谷

代表取締役

そこは補助金の宿命ですね。あと見落としがちなのが「消費税」も対象外ということ。補助金の計算は税抜きベースでやります。
対象外経費(代表例)
土地の取得費
既存建物の撤去費
消費税・地方消費税
他の国庫補助金と重複する経費
汎用事務機器(PC・コピー機等)の購入費
飲食・交際費
補助事業に直接関係のない一般管理費
研究開発のみを目的とした経費(製造基盤構築を伴わないもの)

関連制度との組み合わせ活用

佐藤

佐藤

補助金エージェント編集長

他の補助金と組み合わせることはできますか?
室谷

室谷

代表取締役

同一事業・同一経費に対する他の国庫補助金との併給は原則不可です。ただし、「フェーズを分ける」ことで複数の支援を活用できる可能性があります。例えば、NEDOの「次世代型太陽電池の開発」事業やグリーンイノベーション基金の「次世代太陽電池プロジェクト」は「研究開発フェーズ」が対象で、本事業は「製造基盤構築フェーズ」が対象なので、対象経費が重複しなければ両方を使える可能性があります。
佐藤

佐藤

補助金エージェント編集長

それは賢い活用法ですね。事前相談で確認すれば良さそうです。
室谷

室谷

代表取締役

本事業の問い合わせフォームはGoogleフォームで受け付けていて、受付は平日です。技術分類の判断(フィルム型かタンデム型か)や、他制度との組み合わせ可否など、迷う点は早めに問い合わせることをお勧めします。
佐藤

佐藤

補助金エージェント編集長

フィルム型にも別枠があるんですよね。あちらと比較するとどう違いますか?さらに、GXサプライチェーン構築支援事業は他にもいろんな枠がありますよね。
室谷

室谷

代表取締役

そうなんです。GXサプライチェーン構築支援事業はGX関連製品ごとに複数の枠があって、それぞれ技術要件や製造能力目標が違います。まずペロブスカイト太陽電池同士(フィルム型 vs タンデム型)の違いを見てから、他の枠との比較もしてみましょう。
佐藤

佐藤

補助金エージェント編集長

フィルム型との一番の違いは何ですか?
室谷

室谷

代表取締役

最大の違いは「応募資格の技術要件」です。フィルム型は「2025年度までに発電コスト20円/kWhの量産技術確立」と「実用サイズモジュール(30cm角以上)の製造実績」が前提で、製造能力目標は300MW/年。タンデム型は「50MW以上の年間製造実績(サブセル)」と「500MW/年の製造能力目標」が求められます。用途も明確に違うので、自社技術に合った枠を選ぶことが最重要です。
比較項目タンデム型(本事業)フィルム型洋上浮力発電設備(事業Ⅰ)水電解装置・燃料電池(事業Ⅱ)
対象製品タンデム型ペロブスカイト太陽電池フィルム型ペロブスカイト太陽電池浮体式等洋上浮力発電設備水電解装置・燃料電池
主な用途住宅・メガソーラー向け高効率モジュール壁面・曲面・移動体向け軽量モジュール洋上風力発電の基礎構造物水素製造・電力供給
申請時の実績要件50MW以上/年(サブセル)30cm角以上のモジュール製造実績公募要領参照公募要領参照
製造能力目標500MW/年(2030年度まで)300MW/年(2030年度まで)公募要領参照公募要領参照
補助率最大2/3最大2/3最大2/3最大2/3
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よくある質問

佐藤

佐藤

補助金エージェント編集長

申請を検討している方からよく来る質問はどんなものがありますか?
室谷

室谷

代表取締役

一番多いのは「うちはタンデム型とフィルム型のどちらに申請すべきか」ですね。封止材や導電性ペーストのように両方に使える部材を作っているメーカーは迷います。この場合は「主たる用途」でどちらかを選ぶか、事前相談で確認するのが正解です。
佐藤

佐藤

補助金エージェント編集長

コンソーシアムでの申請もできるんですか?
室谷

室谷

代表取締役

できます。共同申請者数に特段の上限はありません。リース会社を共同申請者に含めることも可能で、リース会社が購入する設備機械装置が補助対象になります(手数料・保険料等は対象外)。
佐藤

佐藤

補助金エージェント編集長

ペロブスカイトって耐久性が課題と聞いたことがありますが、それって審査でマイナスになりますか?
室谷

室谷

代表取締役

審査官も課題は百も承知なんです。だから課題を隠すより、「こうやって解決する」という具体的な封止技術や加速試験計画を示す方が逆にプラスになります。25年間の製品保証に向けた技術戦略があるかどうかが評価ポイントです!
佐藤

佐藤

補助金エージェント編集長

直前になって「採択されたかも」と思った後に交付決定を待つ間に競合に先を越されるリスクはないですか?
室谷

室谷

代表取締役

そのリスクへの対応が「事前着手届出」です。採択決定後すぐに交付申請もスムーズに進むよう、申請前から3者見積の準備を進めておく。そして事業リードタイムが長い設備は、事前着手届出の活用も視野に入れる。それが賢い対応策です。

お問い合わせ先

GXSC補助金事務局 問い合わせフォーム(Googleフォーム) 受付: 平日 ※技術分類の判断・他制度との組み合わせ可否・申請内容の確認等

まとめ: 今すぐできる準備

佐藤

佐藤

補助金エージェント編集長

今日は本当にためになりました!最後に、申請を検討している企業へのメッセージをお願いします。
室谷

室谷

代表取締役

タンデム型は日本が世界をリードできる最大のチャンスです。シリコンウェハーの精密加工技術や信頼性評価技術は日本の強みで、タンデム型はその技術を最大限活かせます。本事業はGX経済移行債を原資とした大型支援なので、設備投資の2/3を国が負担してくれる。これだけの条件が揃う機会はそうそうありません。
佐藤

佐藤

補助金エージェント編集長

締切は2026年6月30日正午ということで、今日時点ではまだ2ヶ月ちょっとありますね。
室谷

室谷

代表取締役

今すぐ動いてほしいのはGビズIDプライムの取得と、公募要領(2026年4月23日付のVer.3.0)の精読です。事業計画書の準備には3〜4週間は必要なので、残り時間を考えると今週中に公募要領を読み込んで、技術チームと経営チームで事業計画のドラフトを始めるのが理想です!
佐藤

佐藤

補助金エージェント編集長

同じペロブスカイト補助金でフィルム型(フィルム型はこちら)や事前着手届出(事前着手届出はこちら)も気になる方は、そちらも合わせて確認してみてください。
室谷

室谷

代表取締役

あと、申請の疑問点はGXSC補助金事務局の問い合わせフォームで受け付けています。迷う点は早めに問い合わせて、確信を持って申請書に臨んでください!
佐藤

佐藤

補助金エージェント編集長

都道府県別の補助金情報は全国の補助金一覧から確認できます。製造業の方は東京都の補助金大阪府の補助金愛知県の補助金など各地域のページもチェックしてみてください。