北海道で使えるリスキリング補助金の全体像

佐藤
補助金エージェント編集長
北海道で中小企業を経営しているんですが、社員のスキルアップに補助金って使えるんでしょうか?リスキリングが叫ばれる中、どんな制度があるのか知りたいんです。

室谷
代表取締役
もちろんありますよ。実は北海道ならではの産業事情にマッチしたものから、全国一律で使える大型の補助金まで、意外と選択肢は多いんです。いま人材育成に投資しない手はありません。特に採用力に頼らず、いまいる社員を育成するという発想がこれからの北海道には欠かせません。

佐藤
補助金エージェント編集長
具体的に、金額が大きくてよく使われている制度から教えてもらえますか?

室谷
代表取締役
まず注目したいのが、総務省の「AKATSUKI プロジェクト」です。これは地方で若手人材を発掘・育成するための補助金で、上限3,000万円と大型。補助率は人件費や委託費の2/3、開発支援費は10/10と手厚く、ITや起業家精神を育てるプログラムを自治体や民間団体が立ち上げる際に使えます。北海道でも地域の若手を育てたいという団体があればまさにドンピシャです。

佐藤
補助金エージェント編集長
3,000万円は大きいですね。でも団体向けですか?

室谷
代表取締役
そうです。ただ、そのプログラムに参加する若手の研修費用を実質無料にできるので、間接的に企業のリスキリングにもつながります。次に、経済産業省の「高等教育機関における共同講座創造支援事業費補助金」は上限5,000万円、補助率定額で、企業と大学・高専が組んで共同講座を作る費用を全額補助してくれます。北海道には農学や水産系の強みを持つ大学も多いので、デジタル技術を組み合わせた講座開発にも活用できます。
業種特化の補助金で“らしさ”を活かす

佐藤
補助金エージェント編集長
北海道ならではの業種、例えば農業や漁業で使える補助金はあるんですか?

室谷
代表取締役
直接「農業のためのリスキリング補助金」という名称のものは今のところ掲載されていませんが、人材育成を含む幅広い事業を支援する制度はいくつかあります。たとえば、北海道に住むアイヌの工芸品制作を支援する「アイヌ中小企業振興対策事業費補助金」では、技術研修支援メニューがあり、製作技術の向上にかかる費用の1/2、上限717万円が補助されます。工芸分野に限られますが、道内の事業者には貴重です。
また、業種は異なりますが、経済産業省の「皮革産業振興対策事業費補助金(団体・グループ)」には「人材育成」の事業が含まれていて、補助率2/3、上限3,500万円で研修や講習会を開けます。皮革関連産業が盛んな地域の団体であれば使える可能性があります。
また、業種は異なりますが、経済産業省の「皮革産業振興対策事業費補助金(団体・グループ)」には「人材育成」の事業が含まれていて、補助率2/3、上限3,500万円で研修や講習会を開けます。皮革関連産業が盛んな地域の団体であれば使える可能性があります。

佐藤
補助金エージェント編集長
かなりマニアックですね……でも運輸業ならもっと身近なものがありそう。

室谷
代表取締役
おっしゃる通り。国土交通省の「自動車運送事業の安全総合対策事業」は、中小の自動車運送事業者が外部の専門家による安全研修を受ける費用を補助します。貸切バスの運転者研修なら補助率1/2で上限50万円、事故防止コンサルティングは1/3で上限100万円。北海道は広域で自動車に頼る部分が大きいので、運送会社のリスキリングに直結します。
災害対応や国際展開で“育成”を補助

佐藤
補助金エージェント編集長
災害が多い北海道だからこそ、ガソリンスタンドの人材育成にも使える補助金があると聞きました。

室谷
代表取締役
そう、「令和8年度石油製品販売業環境保全対策事業費補助金(緊急時石油製品供給安定化対策事業)」です。これはガソリンスタンドのスタッフに災害対応能力を高める研修を実施する費用を定額(10/10)で補助し、上限は1億9,000万円。大規模災害時に灯油やガソリンを安定供給する体制づくりが目的で、石油組合などが主催する研修に使われます。災害弱者になりがちな過疎地のSSにも人材育成の目が届く重要な仕組みです。

佐藤
補助金エージェント編集長
逆に海外を見据えた人材育成にも補助金が出るとか。

室谷
代表取締役
ええ、経済産業省の「技術協力活用型・新興国市場開拓事業」は、新興国への進出をにらんで現地人材を日本に呼んでの研修や、専門家派遣、寄附講座の開設を補助します。上限は約11億円とけた違いで、補助率も1/3〜定額と柔軟。北海道からアグリテックや再生可能エネルギーでアジアに打って出たい企業には検討の価値があります。
北海道の相談窓口と気になるFAQ

佐藤
補助金エージェント編集長
いろいろあるのは分かりましたが、どこに相談すればいいのか迷います。

室谷
代表取締役
実は北海道労働局が「事業展開等リスキリング支援コース」という窓口を設けていて、補助金の活用相談に乗ってくれます。また、今回紹介した制度の多くは国が直接公募するので、補助金エージェントのサイトで各制度の詳細や公募要領を確認するのが近道です。

佐藤
補助金エージェント編集長
農業や漁業の事業者でも使えるリスキリング補助金は本当にないんでしょうか?

室谷
代表取締役
現在掲載されているリストには、農林水産業に特化したリスキリング補助金は多くありませんが、たとえば「アフリカ向け日本企業ビジネス展開緊急促進事業」には技術者の現地派遣などが含まれています。ただ、主目的が海外展開なので、純粋な社員研修には使いにくい。一方、市区町村や産業振興公社が独自に人材育成補助を出しているケースもあるので、地元の商工会議所や北海道庁にも問い合わせてみてください。

佐藤
補助金エージェント編集長
オンライン研修でも補助対象になりますか?

室谷
代表取締役
多くの補助金で通信費やオンラインツール利用料が対象経費に含まれます。ただし、補助金ごとにルールが異なるので、公募要領の「補助対象経費」を必ず確認してください。たとえば、自動車安全総合対策事業では集合研修が前提のものもあります。北海道の広域性を考えると、オンライン対応の有無は申請前にしっかり見極めたいポイントです。

佐藤
補助金エージェント編集長
最後に、申請のタイミングは?

室谷
代表取締役
締切が近いものも多いです。たとえばAKATSUKIプロジェクトは令和8年3月23日、共同講座創造支援は令和4年1月26日と既に終了していますが、類似の後継事業が毎年度出るので、北海道労働局の窓口や補助金エージェントで最新の公募情報をこまめにチェックしてください。
Point
北海道でリスキリング補助金を探す際の3つのポイント
- 業界団体向けの大きな補助金から、個別企業向けの少額研修補助まで幅広く存在
- 北海道労働局の「事業展開等リスキリング支援コース」で相談可能
- 締切は早期に締め切られるものもあるため、常に最新情報を確認
北海道で人材育成にかけられる公的支援は、思った以上に多彩です。ぜひ自社に合った制度を探してみてください。
