北海道の空調補助金はなぜ「暖房」が中心なのか
北海道の気候条件は本州と根本的に異なります。冬の暖房コストは年間エネルギー費の6〜7割を占めることも珍しくなく、灯油・LPG依存からの脱却が最大の経営・生活課題です。寒冷地エアコン(ヒートポンプ)は外気温がマイナスになっても暖房効率が高く、電気換算でCOP(成績係数)が2〜4に達します。つまり同じ電力で灯油暖房の2〜4倍の熱を生み出せる計算です。
「ゼロカーボン北海道」の目標(2050年カーボンニュートラル)に向け、道は再エネ電力×ヒートポンプの組み合わせを省エネ政策の柱に据えています。住宅向けでは札幌市が令和7年度から「エネルギー源転換補助金」として寒冷地エアコンに補助率1/2・上限35万円を設定しました(令和7年度は受付終了)。事業者向けには北海道省エネルギー設備導入支援補助(補助率1/2・上限500万円)と、国のSII(補助率1/3・上限1億円)が選択肢として機能しています。灯油暖房をそのまま使い続けるコストと、補助金を活用してヒートポンプに切り替えるコストを比較検討するタイミングが来ています。
