ニセコ・富良野・知床——北海道がインバウンド補助金を使いやすい理由
北海道はインバウンド補助金の申請要件を満たしやすい地域だ。外国人富裕層が集中するニセコ(倶知安町)では年間客の過半が訪日外国人という宿泊施設や飲食店も珍しくなく、「インバウンド対応の必要性」を事業計画書に示す数値を集めやすい。富良野のラベンダー農園・知床の世界自然遺産クルーズ・旭山動物園と、観光資源の種類が多いことも特徴で、それぞれ訪れる外国人の客層・繁忙期・言語ニーズが異なる。
この多様性が補助金選択の幅を広げている。ニセコ圏の高単価スキーリゾート施設なら上限500万円の宿泊施設インバウンド対応補助金が射程に入りやすく、道東の自然体験事業者なら観光庁のコンテンツ化促進事業の旅行素材整備枠が活用候補になる。道産ウイスキー蒸留所や日本酒蔵元であれば酒類業振興支援事業費補助金(上限1,500万円)がインバウンド向け施設整備に直結する。自社の立地と客層から補助金を逆引きするのが最初のステップだ。
