北海道インバウンド、2025-2026年の補助金を総ざらい

佐藤
補助金エージェント編集長
室谷さん、北海道でインバウンド対応を進めたいんですが、使える補助金がたくさんあってよくわかりません。まずは全体像を教えてください。

室谷
代表取締役
そうですね。北海道はニセコや富良野、知床など、外国人観光客に人気のエリアが多いです。宿泊・飲食・体験事業者がそれぞれの課題に合わせて使える補助金が複数あります。例えば、観光庁の観光需要分散のための地域観光資源のコンテンツ化促進事業は、新たな観光コンテンツを造成したい方にぴったりです。

佐藤
補助金エージェント編集長
あ、それは有名ですね。補助率や上限はどうなってるんですか?

室谷
代表取締役
大きく3つの類型があります。①新創出型は400万円まで定額、400万円を超える部分は事業費2,100万円まで補助率1/2(最低事業費600万円)。②分野特化型(ガストロノミー)も400万円まで定額、超過分は事業費2,500万円まで1/2。③品質向上型は800万円まで定額、超過分は事業費4,200万円まで1/2(最低事業費1,200万円)です。例えば、北海道の食をテーマにした体験プログラムを新しく作りたいなら新創出型、既存のプログラムの質を高めたいなら品質向上型が向いています。

佐藤
補助金エージェント編集長
なるほど。北海道は酒造りも盛んですよね。国税庁の酒類補助金も使えるんでしょうか?

室谷
代表取締役
もちろんです。酒類業振興支援事業費補助金は複数の期に分かれています。例えば、令和8年度第2期は2026年4月13日締切で、海外展開支援枠は上限1,000万円(グループ最大1,500万円)、補助率1/2。新市場開拓枠は上限500万円、補助率1/2(小規模事業者は2/3)です。日本酒や焼酎の輸出、酒蔵ツーリズムの推進に使えます。ただ、注意点として、海外展開支援枠の補助率は一律1/2で、小規模事業者でも2/3にはなりません。新市場開拓枠のみ小規模事業者が2/3になります。

佐藤
補助金エージェント編集長
誤解しやすいところですね。他の期との違いはあるんですか?

室谷
代表取締役
国立公園・大規模事業には環境省の補助も

佐藤
補助金エージェント編集長
北海道には国立公園も多いですよね。環境省の補助金も検討すべきでしょうか?

室谷
代表取締役
最重要です。国立公園利用拠点滞在環境等上質化事業は令和7年度当初の2次公募で、上限なんと9億9,800万円!補助率は1/2(計画策定は2/3)です。廃屋撤去、多言語サイン、Wi-Fi整備、トイレ洋式化など、インバウンド対応を本格化したいエリアに最適です。過去には令和6年度2次公募や同1次公募もありましたが、現在は令和7年度の公募がメインですね。

佐藤
補助金エージェント編集長
多言語解説だけの補助もありますよね?

室谷
代表取締役
はい。国立公園等多言語解説等整備事業(令和6年度2次公募)や同(令和6年度1次公募)は、案内板やビジターセンターの多言語化を補助率2/3以内で支援します。上限はどちらも10億円ですが、これらの事業は環境省の「国立公園満喫プロジェクト」の一環です。北海道では知床や大雪山などで活用が期待されます。
宿泊施設のバリアフリー・ストレスフリー

佐藤
補助金エージェント編集長
うちは小さな宿ですが、バリアフリーや多言語対応もしたいです。観光庁の補助金はどうですか?

室谷
代表取締役
過去には令和4年度の宿泊施設インバウンド対応支援事業(バリアフリー分野、上限500万円・補助率1/2)やストレスフリー分野(上限150万円・補助率1/3)がありました。また令和3年度(バリアフリー分野、上限500万円・補助率1/2)やストレスフリー分野(上限150万円・補助率1/3)も過去に実施されています。現在は公募が終了していますが、同様の制度が今後再開される可能性があります。北海道観光振興機構や北海道経済産業局に問い合わせてみてください。
日本文化発信・ビジネスモデル構築

佐藤
補助金エージェント編集長
最近、インバウンド向けに日本文化体験を提供したいと考えています。何か使える補助金はありますか?

室谷
代表取締役
経済産業省が実施していた訪日外国人の受入に必要な基盤強化を実施するためのビジネスモデルを構築する事業(上限500万円・補助率1/2、三次公募)や海外に向けた日本文化等の魅力発信(上限300万円・補助率1/2)は、ブライダル産業や生活関連サービス業向けです。二次公募(1519、1520)や一次公募(1564、1568)もありました。例えば、着物体験や茶道体験を外国人観光客向けにパッケージ化するといった事業が想定されます。

佐藤
補助金エージェント編集長
大型のスポーツ関連補助もありますか?

室谷
代表取締役
スポーツエンターテインメント・コンテンツ海外展開支援事業費補助金は上限1億7,016万円、補助率定額(全額補助)という驚きの制度でした。2025年1月24日締切ですが、類似制度が今後も出るかもしれません。
まとめと相談窓口

佐藤
補助金エージェント編集長
たくさんあって整理が必要ですね。最後に、相談できる窓口を教えてください。

室谷
代表取締役
以下の3つが主要です。
Point
- 北海道観光振興機構(HTB): https://www.visit-hokkaido.jp/
- 北海道経済産業局: https://www.hkd.meti.go.jp/
- 観光庁(国土交通省): https://www.mlit.go.jp/kankocho/

佐藤
補助金エージェント編集長
ありがとうございました。自社の投資規模と業態に合った補助金を組み合わせて、インバウンド対応を進めたいと思います。
