岩手県の賃上げ補助金、何が使えるか
岩手県は製造業(鉄鋼・電子部品・食品加工)、農林水産業、建設業が雇用の柱だ。東北の他県と比べても一次産業の比重が高く、非正規・パートタイム労働者が多い業種を多く抱えている。最低賃金水準も2025年12月から1,031円に引き上がったが、全国平均(1,055円)をまだ下回っており、賃上げの余地と必要性が同時に存在している。
そこに2026年2月から使えるようになったのが、県独自の物価高騰対策賃上げ支援金だ。時給60円以上の賃上げを実施した中小企業等に、従業員1人あたり6万円(最大50人・1事業所400万円)を支給する。申請はオンラインで完結し、支給まで約4週間と比較的スピーディー。個人事業主や協同組合も対象に含まれる点が使いやすい。
国の補助金と組み合わせると効果が増す。特に業務改善助成金(厚生労働省)は最低賃金の引上げに直接連動し、機械・設備への投資費用を最大600万円まで補助する。食品製造や小規模サービス業など、設備更新と一緒に賃上げを進めたい事業者に向いている。
