今日は「岡崎ものづくり支援補助金(見本市等出展事業)」について聞かせてください。名前を聞いただけでは、どんな補助金かピンとこないんですが…
あー、わかります(笑)。簡単に言うと、岡崎市内のものづくり企業が展示会や見本市に出展するときの費用を市が肩代わりしてくれる補助金です。出展料と会場設営費の最大2分の1、上限30万円まで出してもらえる。
えっ、展示会の費用を補助してくれるんですか!ほんとに?
そうなんです。岡崎市って実は製造業が盛んな地域で、優れた技術・製品を持つ中小メーカーが全国に販路を広げるのを積極的に支援しているんですよ。見本市への出展って、バイヤーや商社と一度に大勢会えるチャンスじゃないですか。でも出展料って高いんですよね。
確かに、展示会の出展料って数十万円かかったりしますよね。
まさに。だからこの補助金で出展のハードルを下げて、岡崎の製造業者に「どんどん外に出ていってくれ」というメッセージを込めた制度なんです。
| 項目 | 内容 |
|---|
| 制度名 | 岡崎ものづくり支援補助金(見本市等出展事業) |
| 実施機関 | 岡崎ものづくり推進協議会(岡崎市・岡崎商工会議所) |
| 対象地域 | 愛知県岡崎市内 |
| 補助上限額 | 最大30万円(1,000円未満切り捨て) |
| 補助率 | 補助対象経費の1/2以内 |
| 申請期間 | 令和7年4月1日〜令和8年1月31日(予算がなくなり次第終了) |
| 対象業種 | 製造業(日本標準産業分類 大分類E) |
| 公式サイト | okamono.com |
令和7年4月1日から令和8年1月31日が受付期間なんですね。予算がなくなり次第終了っていうのが少し怖いですが…
これは本当に注意が必要で、年度後半になると予算が枯渇するケースがあります。4月に申請した人と11月に申請した人では、予算が残っている確率が全然違う。特に2025年度(令和7年度)は4月1日から受付開始しているので、早めに動くことが鉄則ですね。
なるほど、実際いくら補助してもらえるんですか?具体的な金額で教えてもらえますか?
たとえば見本市の出展料が40万円だったとすると、その1/2の20万円が補助されます。50万円かかった場合は上限の30万円が出る。ただし予算の範囲内であれば、補助限度額の30万円に達するまで複数回申請できるのがこの制度のユニークなところです。
えっ、1年度内に複数回申請できるんですか!マジですか?
そうです!1回の出展で15万円使って、別の展示会でまた15万円使えば、合計30万円まで申請できる。年間複数の展示会に出展する計画がある会社には特に使い勝手がいい制度ですよ(笑)
申請できる会社には条件があると思いますが、どんな要件があるんですか?
基本は3つの要件です。これ全部満たしていないと申請できないので、順番に確認してください。
- 業種要件: 日本標準産業分類の大分類Eに分類される製造業を営む法人または個人事業主
- 所在地要件: 岡崎市内に本社機能または製造工場を6か月以上継続して有していること
- 税務要件: 岡崎市の市税を完納していること
製造業の大分類Eって、具体的にどんな業種が含まれるんですか?
食料品製造業、繊維工業、木材・木製品製造業、金属製品製造業、機械器具製造業など、いわゆる「モノをつくる」業種はほぼ全部含まれます。岡崎市でよく多いのは金属加工や自動車部品系ですね。ただ小売業や飲食業はNGです。
そうです。法人じゃなくても、税務署に「個人事業の開業・廃業届出書」を提出した個人事業主なら申請できます。ただし6か月以上岡崎市に拠点があることが条件なので、最近開業したての方は注意が必要ですね。
市税を完納というのも、ちゃんと確認が必要そうですね。
そうです。申請書類の中に市税納税証明書の提出が必要なので、未納があるとそこで弾かれてしまいます。申請前に必ず岡崎市の税務課で納税証明書を取得しておきましょう。
この制度の補助対象は
「見本市等出展料(小間料)」と「会場設営費」の2種類だけです。シンプルですよね。
補助対象経費と対象外経費の比較
| 区分 | 具体的な経費 | 対象 |
|---|
| 出展料 | 見本市・展示会への出展申込費用(小間料) | ✅ 対象 |
| 会場設営費 | 主催者に申し込むブース設営・装飾費用 | ✅ 対象 |
| 交通費 | 担当者の電車・新幹線・飛行機代 | ❌ 対象外 |
| 宿泊費 | ホテル代 | ❌ 対象外 |
| 印刷物費 | カタログ・チラシの制作費 | ❌ 対象外 |
| 振込手数料 | 出展料の支払い時の振込手数料 | ❌ 対象外 |
| 記念品・贈答品 | 来場者へのノベルティ | ❌ 対象外 |
会場設営費ってどこまで含まれるんですか?自社で発注するブース製作とかは?
ここがポイントで、「見本市等の主催者に対して申し込む会場設営費」だけが対象です。展示会の主催者に支払う設営オプション(仕切り、照明、電源など)は対象になりますが、自社で別途発注するオリジナルブース制作は対象外になるケースが多い。事前に窓口に確認することをお勧めします。
なるほど、そこは要注意ですね。旅費や宿泊費が対象外なのは正直痛いですが…
そうなんですよね。特に大阪や東京の展示会に出展する岡崎の会社にとっては、交通費・宿泊費も大きな負担になるんですが、この補助金では賄えない。その分は別途経費として計上するか、岡崎商工会議所の販路支援と組み合わせる形になります。
- 小売目的の出展: その場で直接小売することを主目的とするもの(物産展への出展など)
- 小規模な展示会: 展示規模が50小間未満のもの(小さな展示会は対象外)
- 代理出展: 補助対象事業者が自ら出展しないもの(ただし組合・連合会が団体で確保した出展スペースへの参加は可)
- 個別ブースなし: 展示スペースに自社の個別ブースがないもの
- 主催者自身: 補助対象事業者が当該見本市等の主催者であるもの
50小間未満は対象外というのはびっくりですね。50小間って結構大きい展示会じゃないですか?
そうなんです。50小間未満の小さな地域展示会は対象外なんですよ。メッセナゴヤ、名古屋モーターショー、機械要素技術展あたりは余裕で対象になりますが、ちょっとした地域のミニ展示会はNGなことが多い。事前に主催者から規模の情報を取り寄せておくのが大事です。
そりゃそうです(笑)。一般的な展示会への出展が対象ですから。
実際に申請するには、どんな手順を踏めばいいんですか?
5つのステップで整理しました。特に重要なのが「事前相談」で、これを飛ばすと後でトラブルになることがあります。
岡崎ものづくり支援補助金 申請フロー5ステップ
事前相談が必須なんですね。いきなり申請書を送っても受け付けてもらえないんですか?
窓口に確認すること自体がルールになっているので、必ず事前に連絡してください。担当者に「この展示会は対象になりますか?」「申請書類は揃っていますか?」と確認できるので、むしろ有利なんですよ。不明点を事前に潰してから申請できるため、差し戻しリスクが下がります。
| 書類 | 取得先 | 注意点 |
|---|
| 補助金交付申請書・事業計画書 | 公式サイトからダウンロード | 記載例も公式サイトに掲載 |
| 補助対象経費に係る見積書 | 展示会主催者から取得 | 出展料と設営費が分かるもの |
| 出展募集案内・応募要項パンフレット | 展示会主催者から取得 | 開催日・小間数がわかるもの |
| 市税納税証明書 | 岡崎市税務課 | 最新のものを取得 |
| 会社案内 | 自社で準備 | パンフレット等でOK |
市税納税証明書って、取得するのに時間かかりますか?
岡崎市役所の税務課で申請すれば即日か翌日には取れます。コンビニ交付でも取れる場合があるので、マイナンバーカードを持っている方はそちらが便利ですよ。
書類を出しさえすれば採択されるんですか?それとも審査で落とされることも?
形式要件を満たしていれば通常採択されますが、予算が枯渇していると採択されないので、実質的に「先着順」に近い制度なんですよ。だから審査よりも「いかに早く申請するか」がポイントです。
- 早期申請(4〜6月): 予算は年度早期に申請した順に使われる。年度末の申請は予算不足リスクが高い
- 事前相談の徹底: 書類不備で差し戻されると時間をロスする。事前相談でチェックを通しておく
- 展示会の規模確認: 50小間以上かどうかは必ず主催者に確認。規模が不明なまま申請しない
「早く申請する」って言っても、展示会の開催は決まっているし、そんなに早く動けないですよね?
そうなんです。なので理想的な流れは「年明けから翌年度の出展計画を立てて、4月の受付開始と同時に申請できる準備をしておく」こと。特に毎年参加している展示会があるなら、前年度のうちから出展申込みと書類準備を進めておくのがベストです。
なるほど!年度をまたいで計画する必要があるんですね!
もうひとつ重要なのが、前年度に交付決定を受けた者は令和7年10月1日からの申請になるという制限があることです。連続して申請する場合は半年待つことになるので、その間に次の展示会の準備を進めておきましょう。
今回は「見本市等出展事業」を解説してもらいましたが、他にも種類があるんですよね?
そうです!岡崎ものづくり支援補助金には実は6つの事業があって、製品化のフローに沿って使えるように設計されているんですよ。
| 事業名 | 概要 | 補助上限 | 位置づけ |
|---|
| 共同研究事業 | 大学・試験研究機関との共同研究費を補助 | 50万円 | 研究・開発フェーズ |
| 依頼試験事業 | 試験研究機関への依頼試験費を補助 | 50万円 | 実証・評価フェーズ |
| 見本市等出展事業(本制度) | 展示会・見本市の出展費を補助 | 30万円 | 販路開拓フェーズ |
| 知的財産権取得事業 | 特許出願・審査請求費を補助 | 30万円 | 権利化フェーズ |
| プラットフォーム活用事業 | ビジネスマッチング支援サービス費を補助 | 50万円 | 提携・協業フェーズ |
| 新製品共創事業 | 他事業者との協同試作品開発費を補助 | 30万円 | 共創フェーズ |
「開発→実証→販路開拓」という流れで複数の補助金を使えるように設計されているわけですね!
まさに。共同研究で新製品を開発して、依頼試験で性能を実証して、見本市で市場に売り込むという製品化フロー全体を岡崎市がサポートしてくれる仕組みなんです。複数の補助金を組み合わせて使う計画を立てると非常に効率がいい。
同一経費への重複申請は原則できないので注意が必要です。たとえば展示会の出展料に対して、この補助金と国の別の補助金を両方使うというのはNGです。ただ「この補助金で出展料を賄って、国の補助金でカタログ制作費を補助してもらう」という形なら問題ないんですよ。
そうです。特に
小規模事業者持続化補助金は展示会関連以外の販路開拓費用(ウェブサイト制作、チラシ制作等)をカバーするので、うまく組み合わせると相乗効果が出ます。
岡崎商工会議所では販路開拓支援や補助金申請のサポートをしています。この補助金の窓口も岡崎商工会議所内にあるので、まず商工会議所に相談するのが一番の近道です。愛知県中小企業振興公社でも展示会出展支援や商談マッチング支援があるので、補助金と合わせて活用すると出展効果が高まります。
具体的にどんな会社がこの補助金を活用すべきなんですか?
- 既存顧客依存を脱したいメーカー: 売上の80%以上が特定の取引先に偏っている金属加工・機械部品メーカーが展示会で新規バイヤーと接触するのに最適。出展料の半額が返ってくるので新規開拓のコストを大幅に削減できる
- 新製品を市場デビューさせたいメーカー: 共同研究・依頼試験で開発した新製品を初めて市場に披露する場として展示会を活用。開発費も補助してもらって、販路開拓も補助してもらうという岡崎市補助金の集大成
- 海外市場を視野に入れているメーカー: 海外バイヤーが参加する国際展示会(ジャパンエキスポ、CEATEC等)への出展も補助対象になる可能性がある。グローバル展開の第一歩として活用できる
ありますね。この補助金が特に有効なのは金属加工・機械部品、電子・電気機器、精密機械、樹脂・プラスチック製品あたりです。BtoBのメーカーで、バイヤー・商社・エンドユーザーと直接接触できる展示会がある業種には特に効果的です。
読者からよくある疑問をいくつか聞かせてください。交通費や宿泊費は本当に対象外ですか?
残念ながら対象外です。補助できるのは「出展料(小間料)」と「主催者に申し込む会場設営費」のみ。交通費・宿泊費・カタログ製作費・記念品費は全て対象外です。
制度上は国内外の展示会が対象になる可能性があります。ただし海外出展の場合は手続きや条件が異なる場合があるので、必ず岡崎ものづくり推進協議会事務局(電話番号: 0564-53-6191)に事前確認してください。
出展料を先に払ってしまいましたが、後から申請できますか?
この制度は「事前申請・採択後に出展」が原則です。採択前に出展してしまうと補助の対象にならない可能性が高い。気になっている展示会があれば、まず事前相談の電話を入れるのが先決です。
同じ展示会に毎年出展していますが、毎年申請できますか?
基本的に毎年申請できます。ただし前年度に交付決定を受けた者は令和7年10月1日からの申請になるという制限があります。年度をまたいで出展計画を立てるときは、このタイミング制限を頭に入れておいてください。
なるほど、申請のタイミングが複雑なんですね。ちゃんと早めに確認することが大事だと実感しました。次は申請書類の準備方法も詳しく知りたいので、実績ある岡崎商工会議所に相談してみます!
ぜひ!岡崎市内の製造業者であれば、愛知県という日本屈指のものづくり拠点を生かして積極的に全国・世界に販路を広げてほしいですね。この補助金はそのための背中を押してくれる制度です。
今日話してもらった内容を振り返ると、岡崎ものづくり支援補助金(見本市等出展事業)は…
岡崎市内の製造業者が見本市・展示会に出展するときの出展料と会場設営費を最大30万円・補助率1/2で補助してくれる制度です。3要件(製造業・岡崎市拠点6か月以上・市税完納)を満たせば申請でき、予算がなくなり次第終了なので早期申請が鉄則。岡崎ものづくり推進協議会事務局への事前相談(0564-53-6191)から始めてください。
| チェック項目 | 内容 |
|---|
| 業種要件 | 製造業(日本標準産業分類 大分類E) |
| 所在地要件 | 岡崎市内に本社機能または工場を6か月以上 |
| 税務要件 | 市税を完納していること |
| 申請期間 | 令和7年4月1日〜令和8年1月31日(予算枯渇次第終了) |
| 補助上限 | 最大30万円(補助率1/2) |
| まず連絡 | 岡崎ものづくり推進協議会(0564-53-6191) |