【三次公募】令和5年度補正予算 災害時の強靱性向上に資する天然ガス利用設備導入支援事業費補助金
基本情報
この補助金のまとめ
この補助金の特徴
本補助金の最大の特徴は「停電対応型」の設備導入に特化している点です。通常のコージェネレーションシステムと異なり、系統電力が停電した際にも自立的に発電や空調を継続できる設備が対象となります。補助上限額が最大3億6,000万円と非常に大きく、大規模施設への導入にも対応可能です。また、導入施設は防災計画上の避難所や防災拠点など、災害時に地域住民へ空間・物資・情報を提供できる施設であることが要件となっており、地域全体の防災力向上に貢献する事業設計が求められます。天然ガスは都市ガス導管により供給されるため、地震等の災害時にも比較的早期に復旧する特性があり、電力と熱の両方を効率的に利用するコージェネレーションの強みを最大限に活かせます。
対象者・申請資格
申請対象者は、家庭用需要を除く全業種の法人・団体です。民間企業(大企業・中小企業問わず)、地方公共団体、医療法人、学校法人、社会福祉法人、宗教法人、NPO法人などが含まれます。主な要件として、(1)天然ガスを主原料とするガスを燃料とした設備を導入すること、(2)中圧導管または耐震性向上型の低圧導管等によるガス供給を受けること、(3)停電時に発電または空調を開始・継続できる設備であること、(4)防災計画上の避難所・防災拠点施設、または自治体と災害時利用協定を締結した施設に設置すること、(5)導入設備に専用計測装置を取り付けること、が求められます。なお、ZEB認証を目指す建物は対象外です。
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申請ガイド
申請は原則としてjGrants(電子申請システム)を通じて行います。GビズIDプライムアカウントの取得が必要です(取得に2〜3週間かかります)。やむを得ない理由によりjGrantsを利用できない場合は、電子メールまたは郵送での申請も認められています。申請書類は都市ガス振興センターのホームページからダウンロードできます。申請にあたっては、設備の仕様書・見積書、施設の防災計画上の位置づけを証明する書類(避難所指定書、災害協定書等)、ガス供給に関する書類(中圧導管接続の証明等)、事業計画書、法人の登記事項証明書、決算書類などが必要です。公募説明会の動画が都市ガス振興センターのホームページで公開されているため、事前に視聴することを推奨します。
審査と成功のコツ
採択率を高めるには、まず施設の防災拠点としての役割を明確にすることが重要です。防災計画での位置づけ、災害時の具体的な活用計画(収容人数、提供可能な物資・サービス等)を詳細に記載してください。次に、平時のエネルギー効率向上効果を定量的に示すことが求められます。現在のエネルギー消費量とコージェネレーション導入後の省エネ効果、CO2削減量を具体的な数値で算出してください。設備容量の設計は、施設の電力・熱需要パターンを分析した上で、最適な出力を選定することが重要です。過大な設備はコスト効率が低下するため、需要と供給のバランスを適切に設計してください。また、ガス会社や設備メーカーとの連携体制、保守管理計画を示すことで、事業の確実性をアピールできます。
対象経費
対象となる経費
コージェネレーションシステム本体(1件)
- ガスエンジン、ガスタービン、燃料電池等の発電設備
ガスエンジン・ヒートポンプ・エアコン(1件)
- 停電対応型GHP(ガスヒートポンプエアコン)
停電対応装置(1件)
- 自立運転切替装置、蓄電池等の停電時対応設備
排熱利用設備(1件)
- 排熱回収ボイラー、吸収式冷凍機等の排熱利用機器
計測装置(1件)
- 運転状況確認用の専用計測装置・モニタリング設備
設置工事費(1件)
- 設備の設置・据付工事に係る費用
付帯設備費(1件)
- 配管工事、電気工事、基礎工事等の付帯設備費用
対象外の経費
対象外の経費一覧(7件)
- 家庭用設備(家庭用需要向けの設備は対象外です)
- ZEB向け設備(ZEB認証を目指す建物向けの設備は対象外です)
- 土地・建物の取得費(土地の購入や建物の建設費用は補助対象外です)
- 既存設備の撤去費(既存設備の解体・撤去費用は原則対象外です)
- 消費税(消費税は補助対象経費に含まれません)
- 一般管理費・人件費(事業者の日常的な管理費や人件費は対象外です)
- 停電非対応型設備(停電時に自立運転できない通常型のコージェネは対象外です)
よくある質問
Qコージェネレーションシステムとは何ですか?
コージェネレーションシステムとは、天然ガス等の燃料から電気と熱を同時に発生させるシステムです。発電時に生じる排熱を給湯や空調に利用することで、エネルギーの総合効率を80%以上に高めることができます。ガスエンジン、ガスタービン、燃料電池の3種類があります。
Qどのような施設に設置する必要がありますか?
災害時に地域住民に空間・物資・情報等を提供できる施設が対象です。具体的には、(1)防災計画で避難所等に指定された施設、(2)防災上の中核となる施設、(3)地方公共団体と災害時の避難所等としての協定を締結している施設(見込み含む)のいずれかである必要があります。
Q家庭用の設備も対象ですか?
いいえ、家庭用需要は対象外です。業務用・産業用の施設に導入する設備のみが補助対象となります。病院、学校、商業施設、工場、公共施設など事業用途の建物が対象です。
Q補助率はいくらですか?
補助率は1/2または1/3です。設備の種類や規模、導入先の施設区分により異なります。補助額の上限は最大3億6,000万円です。詳細は交付規程をご確認ください。
Qガス供給の要件はありますか?
はい、中圧導管によるガス供給、または耐震性を向上させた低圧導管等による供給を受けることが要件です。これは災害時のガス供給の信頼性を確保するための条件で、一般的な低圧ガス導管のみの場合は要件を満たさない場合があります。
QZEB(ゼロエネルギービル)は対象ですか?
いいえ、ZEB(平均でエネルギー消費量が正味でおおむねゼロ以下となる建築物)は本補助金の対象外です。ZEBの認証を目指す建物への導入は、別の補助制度の活用を検討してください。
Q申請方法を教えてください。
原則としてjGrants(電子申請システム)から申請します。GビズIDプライムアカウントが必要です。やむを得ない理由によりjGrantsを利用できない場合は、電子メールまたは郵送等による申請も可能です。申請様式は都市ガス振興センターのホームページからダウンロードできます。
Q計測装置の取り付けは必須ですか?
はい、導入後の対象設備に運転状況を確認するための専用計測装置の取り付けが必須です。導入後のエネルギー使用実績やCO2削減効果を検証するために必要な要件です。
Q他の補助金・助成金と併用できますか?
本補助金は経済産業省所管の防災・BCP関連補助金のため、環境省の「二酸化炭素排出抑制対策事業費等補助金」や「ZEB化支援事業」との併用を検討できます。コージェネレーションシステムで基盤的なエネルギー供給を確保しつつ、太陽光発電や蓄電池を環境省の補助金で導入することで、多重的なエネルギーレジリエンスを構築できます。また、地方自治体のBCP対策補助金や防災設備整備補助金との組み合わせも有効です。ただし、同一設備への重複補助は不可のため、対象設備を明確に区分して申請してください。
詳細説明
補助金の概要
本事業は、災害時の電力供給停止にも対応可能な停電対応型の天然ガス利用設備の導入を支援するものです。平時には高効率なエネルギー利用によるCO2削減を実現し、災害時には自立的な発電・空調により施設の機能を維持します。
対象設備
- 停電対応型コージェネレーションシステム(ガスエンジン、ガスタービン、燃料電池)
- 停電対応型ガスエンジン・ヒートポンプ・エアコン(GHP)
補助率・補助上限額
補助率は1/2または1/3で、設備の種類や施設区分により異なります。補助上限額は最大3億6,000万円です。
設置施設の要件
災害時に地域住民に空間・物資・情報を提供できる施設であることが必要です。防災計画上の避難所指定施設、防災中核施設、または自治体と災害協定を締結した施設が該当します。
ガス供給の要件
中圧導管によるガス供給、または耐震性を向上させた低圧導管等による供給を受けることが条件です。これにより、災害時のガス供給の信頼性を担保しています。
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