茨城県エアコン補助金・助成金 事業者向けvs個人向け比較図
室谷さん、茨城県でエアコンの補助金って今どんな制度があるんですか?暑い夏に向けて更新を検討してる企業さんとか、個人の方からよく聞かれるんですよね。
そうですね、茨城県はけっこう充実してるんですよ。大きく分けると「事業者・法人向け」と「個人・世帯向け」で制度がまったく別なんで、まずそこを分けて見るといいと思います。
そうなんです。事業者向けは「省エネ率の改善」が目的で補助上限が大きい。個人向けは「省エネ家電への買換え」が目的で規模は小さいですけど申請しやすいですね。
なるほど、自分がどっちの対象かで見るべき制度が全然変わってくると。
まさにそうです。法人・個人事業主なら事業者向けを、ご家庭なら個人向けを見てください。両方使えることはほぼないので、まず対象を確認するのが第一歩です。
| カテゴリ | 代表的な補助金 | 補助上限 |
|---|
| 事業者(全国) | 省エネルギー投資促進支援事業 | 1億円 |
| 事業者(全国) | クーリングシェルター高効率空調導入 | 1,000万円 |
| 事業者(茨城県) | 中小規模事業所省エネ対策設備導入 | 100万円未満 |
| 事業者(日立市) | 日立市脱炭素設備導入促進事業 | 100万円 |
| 事業者(鹿嶋市) | 鹿嶋市中小事業者省エネ設備導入支援 | 50万円 |
| 個人(八千代町) | 省エネ家電製品購入費補助金 | 5万円 |
| 個人(取手市) | 省エネ家電買換え補助金 | 5万円 |
| 個人(東海村) | 省エネ家電導入促進補助金 | 2万円 |
| 個人(ひたちなか市) | 省エネ家電買換え補助金 | 1万円 |
競合他社が個人向けに7〜8件紹介しているケースが多いんですけど、実は事業者向けの国の制度まで含めると20件以上あって。そこが他の情報サイトが見落としがちなところです。
じゃあまず事業者向けから教えてもらえますか?全国の制度って何があるんですか?
いちばん大きいのが「省エネルギー投資促進支援事業費補助金」ですね。経済産業省の制度で、高効率空調設備の更新に使えます。上限が1億円で、補助率は3分の1です。
ただ「設備の新設」じゃなくて「更新(リプレース)」が対象なのが条件です。古いエアコンから高効率空調に切り替えるとき使える、という認識で。2026年度は3月末から4月末まで一次公募がありました。
例年、二次・三次と複数回の公募があるので、乗り遅れても次を狙えます。ただ予算は徐々に減るので、動ける年度に早めがベターです。
SIIって呼ばれてる制度ですね。中小企業・社会福祉法人・医療法人・学校法人・NPO法人が対象で、補助率は3分の1、上限1億円です。
クーリングシェルターって最近よく聞くんですけど、これは補助金とも関係あるんですか?
そうなんですよ、環境省の制度で補助上限1,000万円、補助率3分の1。2024年4月施行の改正気候変動適応法で「指定暑熱避難施設(クーリングシェルター)」に指定される施設への高効率空調導入が対象です。
商業施設とかオフィスビルで「避難所として開放します」って宣言すると使えるってことですか?
これがなかなか面白いやつで(笑)。停電対応型のガスエンジン・ヒートポンプ・エアコン(GHP)の導入を支援する制度です。補助率は2分の1または3分の1、上限3.6億円という大型補助金です。
茨城県エアコン補助金 申請の流れ(事業者向け)
茨城県の中小企業・事業者向けには、県と各市町村の制度があります。まず県の「中小規模事業所省エネ対策設備導入補助金」ですね。
これが競合サイトでもよく出てきてました。条件はどんな感じですか?
少しハードル高めで、まず「省エネ診断」を受診することが前提条件なんです。茨城県の無料省エネ診断を申し込んで、その診断で提案された設備をすべて改修・更新するのが要件。補助率は3分の1、上限100万円未満です。
それだけじゃなくて、「茨城エコ事業所」への登録と「いばらきエコチャレンジ」賛同事業所への登録も必要です。エコ事業所の登録完了まで約4ヶ月かかるので、早めに動いておかないと年度内に申請が間に合わない場合があります。
あと省エネ率20%以上、または年間10t-CO2以上の削減効果が見込まれることも条件で。ハードル高めですが、その分ちゃんと効果が出る設備更新に集中できます。問い合わせ先は茨城県環境政策課(029-301-2958)です。
日立市は力入れてますね。脱炭素設備導入促進事業補助金で上限100万円、LED照明や空調設備の更新が対象です。省エネ診断不要なのがポイントで、申請のハードルが県の制度より低いです。
そうです。「事業継続力強化計画策定・推進支援事業補助金」もあって、こっちは上限150万円。BCPと絡めた省エネ設備更新が対象です。日立市内の事業者は2本セットで活用できる可能性があります。
鹿嶋市の「中小事業者省エネ設備導入支援給付金」は上限50万円です。空調を含む省エネ設備の導入が対象で、市内に事業所を持つ中小事業者が対象です。
東海村も上限50万円で省エネ設備の支援制度を持っています。村内で事業を営む中小企業が対象で、空調設備も対象に含まれます。
そうなんです。個人向けとして「省エネ家電導入促進補助金」も別に持ってる。事業者向けと個人向け、両方充実してる自治体ですね。
- 茨城県: 中小規模事業所省エネ対策設備導入補助金(上限100万円/3分の1) ※省エネ診断・エコ事業所登録が前提
- 日立市: 脱炭素設備導入促進事業補助金(上限100万円)
- 日立市: 事業継続力強化計画推進支援補助金(上限150万円)
- 鹿嶋市: 中小事業者省エネ設備導入支援給付金(上限50万円)
- 東海村: 中小企業省エネ設備導入支援補助金(上限50万円)
- 東京電力EP: TEPCOカーボンニュートラルサポート(上限200万円) ※茨城県エリア対応
意外と選択肢多いですね!全部の条件を並べて比較してみたい。
全部の補助金を一覧で見れると判断しやすいですよね。
こんな感じでまとめてみました。ポイントは「診断が必要かどうか」と「補助率」ですね。
| 制度名 | 執行主体 | 補助上限 | 補助率 | 診断必要 |
|---|
| 省エネルギー投資促進支援事業 | 経産省(SII) | 1億円 | 1/3 | 不要 |
| クーリングシェルター高効率空調 | 環境省 | 1,000万円 | 1/3 | 不要 |
| 天然ガス設備導入支援(GHP) | 経産省 | 3.6億円 | 1/2〜1/3 | 不要 |
| 中小規模事業所省エネ対策設備 | 茨城県 | 100万円未満 | 1/3 | 必要 |
| 脱炭素設備導入促進事業 | 日立市 | 100万円 | 要確認 | 不要 |
| 事業継続力強化計画推進支援 | 日立市 | 150万円 | 要確認 | 不要 |
| 中小事業者省エネ設備導入支援 | 鹿嶋市 | 50万円 | 要確認 | 不要 |
| 中小企業省エネ設備導入支援 | 東海村 | 50万円 | 要確認 | 不要 |
| TEPCOカーボンニュートラルサポート | 東京電力EP | 200万円 | 要確認 | 要診断 |
診断なしで上限100万以上使えるのが日立市と国の制度ってわけですね。
そうです。規模が大きくて診断なしで動きたい場合は、SIIの省エネ補助金や環境省の制度が使いやすいです。一方で、県の制度は診断ありでハードル高いですが、複数の省エネ設備をまとめて更新できる場合は活用しやすい。
次は個人の方向けを教えてください。家のエアコンを買い替えたい人が使える制度ですね。
茨城県の個人向けは現時点で4つの市町村が積極的に動いています。いずれも「省エネ性能の高いエアコンへの買換え」が対象で、使用中の古いエアコンと交換するパターンが多いですね。
八千代町は補助率が高くて、購入費・設置費の2分の1、上限5万円です。「省エネ基準達成率85%以上(目標年度2027年度)」のエアコンが対象で、町内の家電販売店または電気工事店での購入が条件です。
上限5万円、2分の1か。エアコンの購入費が15万なら、7.5万の申請で5万もらえる計算ですかね。
取手市は購入費の3分の1、上限5万円です。省エネ基準達成率100%以上(目標年度2027年度)の新品エアコンが対象で、1世帯につき1申請までです。令和7年度は5月1日から受付開始、締め切りは8月末という形でした。
ひたちなか市は上限1万円で補助率はざっくり5分の1程度です。対象はエアコン含む省エネ家電で、市内在住が条件です。上限額は小さいですが、申請のハードルが低めです。
なるほど。近所の市ならどこが一番お得感ありますか?
住んでる自治体で使えるかどうかが大前提ですけど、上限・補助率でいうと八千代町か取手市がいいですね。ただ先着順が多いので、制度が始まったらすぐ動くのが一番大事です。
東海村は購入価格の2分の1、上限2万円です。村内の業者から購入し、自宅に設置することが条件で、設置後6ヶ月以内の申請が必要です。統一省エネラベルで3つ星以上の製品が対象です。
3つ星以上って、最近のエアコンならほぼ満たしてる感じですか?
- 予算がなくなり次第終了(先着順)が多いため早期申請が原則
- 「市内業者での購入」が条件の自治体は、ネット通販で購入後に申請すると却下される
- 古いエアコンの廃棄費用は補助対象外が多い
- 購入「前」ではなく「後」に申請するケースがほとんど(事前申請型の場合は逆)
- 申請できるのは1世帯1回(重複申請不可)
これは申請の前にしっかり規約を読まないといけないですね。
ほんとにそうで、特に「市内業者からの購入が条件」の自治体はよく見落とされます。Amazonで安く買ったけど却下、なんてことにならないように。
個人がもし「住んでる市町村に補助金なかった」ってなったら、何か国の制度は使えますか?
直接エアコンだけを補助する個人向け国の制度は少ないんですけど、住宅リフォームと組み合わせて使えるものが何本かあります。
例えば国土交通省の「住宅エコリフォーム推進事業」。断熱リフォームを絡めたエアコン更新で最大約51万円の補助が受けられます。一戸建て住宅で、ZEHレベルへの改修が条件ですけど、大型リフォームと組み合わせると効果的です。
リフォームのついでにエアコンも、みたいな活用法ですか?
そうです。既存住宅の断熱性能を上げながら、高効率エアコンにも更新する、というセット申請が最近は増えてます。1回の工事でまとめられるし、補助も大きい。詳細は
住宅エコリフォーム推進事業のページをご覧ください。
なるほど。住宅の断熱とエアコンをセットにした方が得な場合があるわけですね。次は申請のポイントを教えてもらえますか?
実際に申請しようとしたときに、何が一番つまずきやすいですか?
事業者向けで一番多いのは「交付決定前に設備を発注してしまう」ミスですね。補助金は「採択・交付決定後」に工事・発注しないと対象外になります。
そうそう(笑)。「夏になる前に急いでエアコン入れたい!」って気持ちはわかるんですけど、交付決定が出るのを待たないとダメです。
1活用したい補助金の公募を確認する(公募期間・条件・対象設備)
2事業者向けは省エネ診断が必要な制度もあるため、早めに診断を申し込む
3見積書・設備仕様書・省エネ効果計算書などの申請書類を準備する
4公募期間内に申請書を提出する(原則、交付決定「前」の発注は不可)
5交付決定通知を受け取ってから、設備を発注・工事を実施する
6設備導入後、実績報告書を提出して補助金を受領する
SIIの省エネ補助金やものづくり補助金は電子申請で、GビズIDが必要な場合が多いです。GビズIDの取得に2〜4週間かかるので、申請を考えてる企業さんは今から取得しておくと安心です。
それ知らなくてギリギリで焦るパターン、あるあるですよね(笑)。
めちゃくちゃよくあります。「GビズIDを今すぐ取りに行け」ってのが補助金申請の格言みたいなもので(笑)。
- 同一設備への複数補助金の併用は原則不可(要確認)
- ただし補助率が異なる国と地方の制度は、設備が別であれば組み合わせ可能な場合も
- 事業者向けと個人向けの補助金を同一人物が両方使う場合は、用途(自宅/事業所)を明確に分けること
補助金って申請のタイミングが難しいですよね。公募が終わったら終わりだし。
そこが一番のポイントで、特に人気の補助金は予算がなくなれば公募前でも終了します。「来年また申請しよう」と思ってたら制度が縮小してた、ってパターンも実際あります。決断は早めが吉です。
せっかくなので、読者からよく来る質問も聞かせてください。
まず「補助金は返さなくていいのか」って質問が多いです(笑)。
補助金は返還不要です。ただし虚偽申請・不正受給は返還義務があります。あと実績報告の期限を守らなかったり、補助目的外に使ったりしても返還になることがあるので注意です。
事業者向けは一般的に同一事業年度に1申請が多いです。個人向けは「1世帯1回」「1年度に1回」など制度によって異なります。翌年度に別制度を使うのはOKなケースも多い。
「電気代が高い古いエアコンから買い替えたら実際いくら得になるんですか」ってのも多そう。
これは計算してみるとびっくりする数字が出ますよ。10年前のエアコンと最新の省エネエアコンだと、年間の電気代差が2〜4万円くらいあるケースがあります。補助金で数万円もらいつつ、毎年の電気代も下がるので5〜7年で元が取れる場合も多いです。
まさに。ちなみに省エネ補助金を申請した事業者さんの多くが「もっと早く申請すればよかった」とおっしゃいます(笑)。エアコンの更新が先延ばしになってる会社さんは、補助金を使うチャンスだと思ってぜひ動いてみてください。