福島県でドローン導入に使える補助金の全体像

佐藤
編集長
室谷さん、福島県でドローンを導入するにあたって、利用できる補助金について教えてください。農業やインフラ点検など用途が広いと聞いています。

室谷
代表取締役
そうですね。福島県は国内最大級のドローン実証フィールドを南相馬市・浪江町に整備しており、ドローン実証事業向けの補助金が充実しています。大きく分けて、福島県浜通り地域に特化した大型補助金と、全国対象でドローン技術を活用できる補助金の2系統があります。具体的には、令和7年度デジタルライフライン整備加速事業(上限66,902万円、補助率定額、2026年3月6日締切)はドローン航路整備に使えますし、令和8年度【新規】地域復興実用化開発等促進事業費補助金(上限70,000万円、補助率は募集要領参照、2026年3月23日締切)や令和7年度【新規】地域復興実用化開発等促進事業費補助金(上限70,000万円、補助率は募集要領参照、2025年3月24日締切)は福島県浜通り地域でのドローン開発・実証に最適です。また、スマート保安実証支援事業費補助金シリーズは、ドローンを使った点検・保安業務の実証に使えます。

佐藤
編集長
かなり大型の補助金があるんですね。まずは、一番特徴的な「地域復興実用化開発等促進事業費補助金」について詳しく教えてください。
地域復興実用化開発等促進事業費補助金の詳細

室谷
代表取締役
この補助金は福島イノベーション・コースト構想に基づき、福島県浜通り地域等の産業復興を目的としています。対象は廃炉、ロボット・ドローン、エネルギー・環境・リサイクル、農林水産業、医療関連、航空宇宙の6重点分野。ドローンは「ロボット・ドローン」分野に該当します。補助上限額は最大7億円と非常に大きく、地元企業等または地元企業等と連携する企業が申請できます。注意点として、年度ごとに新規公募と継続公募があり、年度を間違えないようにしてください。例えば、令和7年度の新規公募(id:1143)の締切は2025年3月24日、令和8年度の新規公募(id:103)の締切は2026年3月23日です。

佐藤
編集長
7億円は驚きの規模ですね。具体的にどのようなドローン事業が想定されますか?

室谷
代表取締役
例えば、農業用ドローンによる農薬散布の自動化・効率化、インフラ点検用ドローンの開発・実証、物流ドローンの航路設計・実証などが考えられます。特に福島県浜通り地域(いわき市、南相馬市、大熊町、双葉町等の15市町村)で実施する必要があります。地元企業との連携が求められるため、県外企業でも地元パートナーを探すことが重要です。相談窓口としては、公益財団法人 福島イノベーション・コースト構想推進機構や福島県次世代産業課が役立ちます。
スマート保安実証支援事業費補助金でドローン点検

佐藤
編集長
次に、全国対象で使える補助金について教えてください。特にインフラ点検にドローンを使いたいのですが。

室谷
代表取締役
それにはスマート保安実証支援事業費補助金(技術実証支援)が適しています。IoT・AI・ドローン等の先端技術で産業保安をスマート化する実証事業を支援します。補助上限5,000万円、補助率は2/3(または1/2)。対象は中小企業・中堅企業・地方公共団体(水力発電所設置者に限る)で、ITベンダー等と連携して実証を行うことが条件です。例えば、ドローンによる送電線点検やプラント設備の遠隔点検などが想定されます。

佐藤
編集長
補助率2/3は手厚いですね。締切はどうなっていますか?

室谷
代表取締役
この補助金は複数回公募があります。令和7年度第2回(id:334)は2025年8月19日締切、令和7年度第1回(id:389)は2025年7月14日締切です。また、令和8年度には執行団体公募(id:24900)として、補助上限1億円・補助率定額(10/10)の大型枠もありますが、これは執行団体が実証事業を直接実施するタイプなので、一般の事業者は注意が必要です。
デジタルライフライン整備加速事業でドローン航路整備

佐藤
編集長
ドローン航路の整備に対応した補助金はありますか?

室谷
代表取締役
はい、令和7年度デジタルライフライン整備加速事業が該当します。経済産業省が「デジタルライフライン全国総合整備計画」に基づき、ドローン航路整備事業として、航路設計やデータ整備等の事業を支援します。補助上限は66,902万円、補助率は定額(全額補助)で、締切は2026年3月6日です。これは全国対象ですが、福島県のロボットテストフィールドを活用した航路実証などに使えるでしょう。

佐藤
編集長
補助率定額とは驚きです。他にもスマートシティ関連の補助金があると聞きましたが。

室谷
代表取締役
そうですね。情報通信技術利活用事業費補助金(スマートシティ推進事業)(補助率1/2)も、都市OSやデータ連携基盤の整備を対象としており、ドローンを活用した都市サービスと組み合わせられる可能性があります。ただし、こちらは地方公共団体等が主体となるケースが多いです。
よくある質問と相談窓口

佐藤
編集長
福島ロボットテストフィールドはドローンの実証試験に使えますか?補助金は出ますか?

室谷
代表取締役
福島ロボットテストフィールドは南相馬市と浪江町にあり、ドローンの実証試験に利用できます。この施設自体の利用費に対する直接の補助金は記事内のリストにはありませんが、地域復興実用化開発等促進事業費補助金で実施する実証事業の一環として活用することが想定されます。施設の詳細は福島県次世代産業課にお問い合わせください。

佐藤
編集長
農業用ドローン(水稲や桃の農薬散布)に使える補助金はありますか?

室谷
代表取締役
農業用途では、地域復興実用化開発等促進事業費補助金で「農林水産業」分野の実用化開発として応募可能です。ただし、補助金の対象は研究開発・実証段階であり、既存の農業用ドローン導入への直接補助ではありません。導入補助を探す場合は、お住まいの市区町村の農業課や県の農業振興課で別途確認することをおすすめします。

佐藤
編集長
福島県に拠点がなくてもロボットテストフィールドや補助金を使えますか?

室谷
代表取締役
地域復興実用化開発等促進事業費補助金は地元企業等との連携が条件ですが、県外企業でも地元パートナーと組めば申請可能です。スマート保安補助金やデジタルライフライン補助金は全国対象なので、福島県に拠点がなくても利用できます。福島ロボットテストフィールドの利用も、全国の企業・研究機関が可能です。まずは各補助金の公募要領を確認し、相談窓口に問い合わせるとスムーズです。
注意
※補助金の申請には公募要領の詳細確認が必要です。特に「補助率は募集要領をご参照ください」と記載されている制度は、事前に最新の要領を入手してください。