室谷さん、うちの工場、エアコンとコンプレッサーがもう20年近く使っているやつで、電気代がエグいことになってて。省エネに変えたいんですけど、補助金って埼玉県だと何かありますか?
あ、それはタイミングが良いですよ!埼玉県は今まさに令和7年度補正予算のCO₂排出削減設備導入補助金【緊急対策枠】が令和8年4月27日から受付開始したばかりなんですよ。先着順なので早めに動いた方がいいです。
補助率1/2・上限500万円で、空調設備・コンプレッサー・ボイラー・冷凍冷蔵設備などの高効率設備への更新が対象です。大事な要件が1つあって、「15年以上使用した設備を高効率設備へ更新すること」が条件になっているので、20年選手のエアコンなら余裕でクリアできますね。
補助率1/2って、500万かけたら250万もらえるってことですか?
そうです。ただし補助対象経費の合計が60万円以上必要という下限もあります。補助金の予算は11億円(初回枠)と9億円(リピーター枠)で、先着順なので予算額に達した時点で終了します。令和7年度版は結構早く枠が埋まったと聞いてるので、今年も早めに動く必要があります。
はい。電子申請のみで、郵送・メール・FAXは不可です。申請先は補助金事務局(委託先:株式会社日本旅行)で、電話番号は050-1871-2800、平日9時から17時まで対応しています。申請前に省エネナビゲーター事業という無料訪問診断を受けておくと、CO₂削減量の試算が申請書類作成に役立つのでおすすめです。
埼玉県エコ・SDGs補助金一覧フロー図
県の補助金はわかりました。国の制度も使えるんですか?
使えます!しかも国の補助金は埼玉県の補助金と原則として併用できないものが多いので、どちらが自分の投資規模に合っているか先に整理することが大事なんですよ。
投資規模で大まかに分けると、ざっくりこんな感じです。
| 投資規模の目安 | 推奨補助金 | 補助上限 |
|---|
| 60万円〜1,000万円 | 埼玉県CO₂排出削減設備補助【緊急対策枠】 | 500万円 |
| 500万円〜3億円 | 先進的省エネルギー投資促進支援事業費 | 制限なし(診断結果ベース) |
| 5,000万円〜5億円 | SHIFT事業(省CO2型設備更新) | 5億円 |
| GX業態転換が目的 | 事業再構築補助金 GX進出類型 | 1億5,000万円 |
| 新築・既存建築物のZEB化 | ZEB支援事業 | 5億円 |
先進的省エネルギー投資促進支援事業費って何ですか?
環境省と経済産業省が連携した大型補助金で、
工場・事業場の設備ごとのエネルギー削減量に基づいて補助額が決まる仕組みです。令和7年度版は大規模な予算が措置された補助金で、補助率は10/10(補助対象費用の全額補助)なんですけど、これは設備費じゃなくて審査・診断費用の部分なので誤解しないように。詳細は
先進的省エネルギー投資促進支援事業費のページで確認できます。
SHIFT事業ですね。正式名称は「脱炭素技術等による工場・事業場の省CO₂化加速事業」で、令和8年度版(
SHIFT事業)が動いています。最初にCO₂削減計画を無料で策定してもらえる支援もあって、そこからスタートして補助対象になる設備を特定する流れが鉄板です。上限は5億円まで対応できます。
事業再構築補助金 GX進出類型ですね。これは脱炭素・GX分野への業態転換・新製品開発・設備投資を行う中小企業が対象で、補助上限は1億5,000万円、補助率は1/2〜2/3。ただし付加価値額の増加要件があって、認定経営革新等支援機関のサポートが必須になるので、申請難易度は高めです。採択率はざっくり40〜50%程度。
そう、規模感が全然違いますよね(笑)埼玉の製造業でGX転換を考えている会社には最大のチャンスです。
ZEB(ゼロエネルギービルディング)支援ですね。環境省の「低炭素型建材活用新築ZEB支援事業」(
令和8年度版)や「既存建築物のZEB化普及促進支援事業」(
令和6年度補正版、
令和7年度補正版)があります。補助率は21〜55%でZEBランクによって変わり、上限は5億円。建設コストが高い埼玉の物流倉庫や製造拠点のZEB化に活用している例が増えています。
埼玉県CO₂排出削減設備補助【緊急対策枠】: 補助率1/2・上限500万円(4月27日〜先着順)
事業再構築補助金 GX進出類型: 補助率1/2〜2/3・上限1.5億円
SHIFT事業(省CO₂型設備更新): 上限5億円、計画策定支援付き
ZEB支援事業(新築・既存): 補助率21〜55%・上限5億円
先進的省エネルギー投資促進: 工場診断ベースで補助額決定
太陽光パネルとか蓄電池は補助金の対象になりますか?
なります。埼玉県の緊急対策枠では、蓄電池と組み合わせた太陽光発電設備の導入も対象になっています。ただし単独での蓄電池設置は対象外で、太陽光を同時に導入するセットが条件です。それから発電量の65%程度を自家消費することも要件ですね。
発電量と消費量の計測データを申請時に提出する形です。FIT(固定価格買取制度)の認定を受けたものは対象外なので、全量売電ではなく自家消費型のシステムを選ぶ必要があります。
セット要件と自家消費要件さえクリアすれば結構シンプルです。
環境省の「ストレージパリティの達成に向けた太陽光発電設備等の価格低減促進事業」(
令和7年度補正版)があります。上限6,000万円で、蓄電池とセットで導入する場合に有利です。物流倉庫の屋根とか、埼玉の製造拠点の屋根への太陽光設置に使っている事業者が多いです。コールドチェーン事業者なら環境省の「
冷凍冷蔵機器の脱フロン・脱炭素化推進事業」も選択肢に入ります。
埼玉県家庭向けエコ補助金チェックリスト図
個人や一般家庭でも使える埼玉の補助金はありますか?
あります!埼玉県の「家庭における省エネ・再エネ活用設備導入補助金」ですね。令和8年度版は5月中旬以降の受付開始予定です。対象設備と補助額はこんな感じ。
| 設備 | 補助金額 |
|---|
| 太陽光発電設備 | 7万円/kW(上限35万円) |
| 太陽熱利用システム | 対象経費の2/3(上限20万円) |
| 蓄電池 | 10万円/件 |
| エネファーム | 5万円/件 |
最大で、ですね。4kWのシステムで28万円、5kWなら上限いっぱいの35万円って感じです。条件は埼玉県内の自己が居住する既存住宅で、埼玉県省エネ・再エネ活用設備あんしん事業者認定を受けた業者に施工してもらうことが必須です。それと申請後に交付決定を受けてから工事着手というのが鉄則で、工事を先にやってしまうと補助が受けられなくなります。
注意が必要なところで、秩父市・所沢市・春日部市・入間市・新座市・白岡市が実施する太陽光補助金の一部は国庫支出金を財源とするものがあって、埼玉県の補助金と重複申請できない場合があります。その市にお住まいの方は市役所に事前確認をしてください。
ありますよ。熊谷市の「中小企業SDGs経営・ジギョケイ策定支援奨励金」は15万円の奨励金で、条件が面白くて、埼玉県SDGsパートナーに登録されていることと、ジギョケイ(事業継続力強化計画等)を策定して経済産業大臣の認定を受けていることが要件です。
事業継続力強化計画(BCP)を策定した中小企業を経産大臣が認定する制度です。認定を受けると税制優遇・金融支援・補助金加点なども受けられるので、SDGs奨励金目当てだけじゃなく、本業の経営強化としても意味があります。ただし認定まで申請後2か月程度かかるので、早めに動いた方がいいですよ。
埼玉県が推進するSDGs取り組み企業・団体の登録制度で、年に3回募集があります。これに登録することで熊谷市の奨励金の対象になるだけじゃなく、SDGsに取り組む企業として対外的にPRもできますし、補助金の加点評価にも繋がります。
- 「自己負担なし」「後日キャッシュバック」をうたう業者は要注意
- 契約書の二重作成・経費の水増しは申請者自身が責任を問われる不正行為
- 補助金の交付決定前に工事に着手すると補助金対象外になる
- 太陽光や蓄電池の補助金は予算に達した時点で受付終了(先着順多数)
事業者向けなら彩の国環境ネットワークプラザが入口として最適です。中小企業向けの省エネ・脱炭素補助金のポータルになっていて、補助金情報・省エネ診断・申請相談を横断して対応しています。まず投資規模と設備種別を整理して持ち込む形が一番効率的です。
無料ですよ!省エネ診断も無料なので、最初のステップとして気軽に連絡してみてください。準備ゼロで行ってもアドバイスもらえます。
埼玉県省エネ診断事業で、省エネ専門家が事業所を無料訪問して省エネ余地を診断してくれます。実施できる運用改善や設備更新について、導入コスト・コスト削減効果・CO₂削減効果を試算してくれるので、補助金申請書類の「削減量の根拠」作りに直結します。埼玉県のCO₂排出削減補助金を申請する際に、事前に診断を受けておくと書類作成が格段に楽になりますよ。
家庭の方は申請窓口が特定非営利活動法人環境ネットワーク埼玉になっています。
公式サイトから申請手続きが確認できます。設備を導入する前に要件を確認して、認定業者(あんしん事業者認定業者)を通じて進めるのが基本的な流れです。
実は補助金は基本的に後払いなんです。工事完了後に実績報告して、検査が通ってから補助金が振り込まれる流れなので、工事代金の立替期間が3〜6か月発生することが多いです。埼玉県の場合は補助金を活用する際に「埼玉県環境みらい資金融資」という低金利融資も使えるので、立替資金の確保に組み合わせると資金繰りが楽になります。
そうです。補助金採択が決まったら融資審査に有利に働く場合もあるので、彩の国環境ネットワークプラザに相談する際は融資の話もセットでするといいですよ。埼玉の製造業でうまく使っている会社は大体このパターンです(笑)
まとめると、埼玉県でエコ・SDGs系の補助金を活用するなら何から始めるべきですか?
大きく3ステップです。まず省エネナビゲーター事業で無料診断を受けて、設備の削減量を試算してもらう。次に、投資規模に応じて埼玉県の緊急対策枠か国の補助金か選ぶ。最後に、先着順の補助金は公募開始日にすぐ申請する。これだけです。
シンプルですね!ありがとうございます。早速省エネ診断の予約をしてみます!
ぜひ!4月27日から埼玉県CO₂排出削減設備補助の受付が始まったばかりなので、タイミング的に最高ですよ。設備の製造年を確認してから動けば、今年度中に補助金を受け取れる可能性も十分あります。埼玉の製造業が脱炭素投資で競争力を高めるチャンスです!