福岡県独自の賃上げ補助金:2種類の使い分け
福岡県には、県独自の賃上げ補助金が2本存在する。それぞれ設計が異なるため、自社の状況に合わせた選択が重要だ。
中小企業経営革新・賃上げ緊急支援補助金は、令和7年7月1日以降に「経営革新計画」の承認を受けた事業者が対象。経営革新計画とは、新事業活動への取り組みを県に申請・承認してもらう計画書で、策定から承認まで通常1〜2か月かかる。すでに事業革新の方向性が固まっており、計画策定に取り組める余裕がある場合に向いている。賃上げ要件は、事業場内最低賃金を時間給換算で30円以上引き上げること。
中小企業生産性向上・賃上げ緊急支援補助金は、最大2,250万円と金額規模が大きい。生産性向上への具体的な取り組みと賃上げを組み合わせることが前提で、設備投資や業務改善を計画している企業に適している。
どちらも申請前に福岡県中小企業振興センターや商工会議所への事前相談が推奨されている。「計画を作ってから申請する」のではなく、「相談しながら計画を作る」という進め方が現実的だ。
