【中部経済産業局】中小企業等知的財産支援地域連携促進事業費補助金(令和8年度)
基本情報
この補助金のまとめ
この補助金の特徴
申請主体は産業支援機関
中小企業が直接応募する補助金ではありません。商工会議所・商工会・公設試験研究機関・産業振興センター・中小企業支援センターなど、日本に拠点を持つ法人格を有する産業支援機関が申請主体となります。複数機関によるコンソーシアム形成も認められており、広域連携型の支援体制構築が可能です。
2タイプの補助スキーム
A型(地域中小企業支援拡充型)は既存の知財支援施策を発展・強化させる取組に適用され、補助対象経費の1/2以内・上限1,000万円。B型(地域中小企業支援構築型)は先進的・先導的な新たな支援施策を1から構築する取組に適用され、定額補助・上限500万円となります。取組の性質に応じて適切なタイプを選択する必要があります。
中部5県の知財支援体制強化が目的
富山・石川・岐阜・愛知・三重の中部経済産業局管轄エリア全体を対象とします。愛知の自動車・航空宇宙産業、岐阜の伝統産業×先端技術、石川・富山のものづくり産業など、地域特性に根ざした知財支援施策の開発が期待されます。
令和8年度事業
本事業は令和8年度(2026年度)実施分です。知財支援施策のニーズは年々高まっており、模倣品対策・ブランド保護・特許活用による事業成長支援など、支援機関として取り組むべきテーマが多岐にわたります。
地域ステークホルダーとの連携必須
産業支援機関単独ではなく、地域の経済団体・金融機関・大学・自治体など多様なステークホルダーと連携した支援施策の構築・拡充が求められます。エコシステム型の支援体制構築が採択の鍵となります。
ポイント
対象者・申請資格
申請可能な産業支援機関の種類
- 商工会議所・商工会(地域中小企業支援の実績豊富な機関)
- 公設試験研究機関(産業技術センター・工業試験場等)
- 中小企業支援センター・産業振興センター
- 特許情報活用支援アドバイザー等の派遣機関
- 業界団体・協同組合(法人格を有するもの)
- 大学・高等専門学校等の研究機関(産業支援機能を有するもの)
コンソーシアム申請の要件
- 複数の産業支援機関による連携申請が可能
- 代表機関が申請者となり、構成機関と連携協定等を締結
- 中部5県(富山・石川・岐阜・愛知・三重)をまたぐ広域連携も可能
地理的要件
- 日本国内に拠点(事業所・事務局)を有すること
- 中部経済産業局管轄区域(富山・石川・岐阜・愛知・三重)での事業実施が対象
事業内容の要件
- 地域の中小企業等への知的財産支援施策に関する取組であること
- A型:既存施策の拡充・強化に該当する取組
- B型:新規・先導的な施策の構築に該当する取組
ポイント
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申請ガイド
Step 1:公募要領の確認と事前相談
中部経済産業局のウェブサイトで公募要領・申請様式をダウンロードします。不明点は中部経済産業局の担当窓口へ事前相談することを強く推奨します。事業タイプ(A型・B型)の選択基準、採択実績なども確認しましょう。
Step 2:事業計画の立案とステークホルダーとの協議
支援対象となる中小企業のニーズ調査を実施し、地域の知財課題を明確化します。連携するステークホルダー(経済団体・金融機関・自治体・大学等)を選定し、役割分担・連携内容について合意形成を図ります。コンソーシアム形成の場合は、代表機関と構成機関の責任範囲を明確にしておく必要があります。
Step 3:申請書類の作成
事業計画書(事業の目的・内容・実施体制・スケジュール・効果測定指標等)、収支予算書、団体の定款・登記事項証明書等の必要書類を準備します。補助対象経費の根拠となる見積書も事前に取得しておきましょう。
Step 4:電子申請または郵送による提出
中部経済産業局が定める締切日までに申請書類を提出します。電子申請システムの利用可否は公募要領で確認してください。締切直前は問い合わせが集中するため、余裕を持った準備が必要です。
Step 5:採択後の事業実施と報告
採択通知後、交付申請→交付決定を経て事業を開始します。事業実施中は経費の支出管理を適切に行い、完了後に実績報告書を提出します。補助金は原則として精算払いとなるため、資金繰りへの配慮も必要です。
ポイント
審査と成功のコツ
地域産業の知財課題を具体的に示す
連携体制の実効性を証明する
アウトカム指標(成果)を定量化する
A型・B型の選択を明確に論理立てる
継続性・自立性の見通しを示す
ポイント
対象経費
対象となる経費
人件費(3件)
- 事業担当者の人件費(時間単価×従事時間)
- 知財支援コーディネーターの人件費
- 事務局スタッフの人件費(事業管理部分)
謝金・講師料(3件)
- 知的財産専門家(弁理士・弁護士等)への謝金
- セミナー・研修の外部講師謝金
- 有識者・アドバイザーへの謝金
旅費・交通費(3件)
- 事業担当者の出張旅費(交通費・宿泊費)
- 中小企業訪問・ヒアリング調査のための交通費
- 外部講師の招聘に伴う旅費
会議費・開催費(3件)
- セミナー・ワークショップの会場借料
- 会議室使用料
- オンライン会議ツール利用料
委託費(3件)
- 調査・分析業務の外部委託費
- 教材・テキスト作成の委託費
- システム開発・Webサイト構築の委託費
印刷・資料作成費(3件)
- セミナー資料・ガイドブックの印刷費
- 支援事業の普及啓発チラシ・冊子の作成費
- 事業報告書の印刷製本費
物品・消耗品費(2件)
- 事業実施に必要な消耗品費
- PCソフトウェア・ライセンス費(事業専用のもの)
対象外の経費
対象外の経費一覧(8件)
- 申請機関自身の特許出願・権利化費用
- 補助事業と直接関係のない一般管理費・固定費
- 既存業務の延長に過ぎない日常的な人件費
- 飲食・接待費
- 土地・建物の購入費・賃借料
- 汎用的なPC・ハードウェアの購入費
- 消費税
- 交付決定前に発生した経費
よくある質問
Q中小企業経営者ですが、直接申請できますか?
申し訳ありませんが、本補助金は中小企業・個人事業主が直接申請することはできません。申請主体は「産業支援機関」に限定されています。商工会議所・商工会・産業振興センター・公設試験研究機関等の支援機関が申請し、その事業(セミナー・相談窓口等)を通じて中小企業が恩恵を受ける構造です。ご自身の企業の知財コスト(特許出願費等)を直接補助してほしい場合は、特許庁の「中小企業等向け産業財産権制度活用促進事業」や、各都道府県の知財総合支援窓口(無料相談)をご活用ください。
QA型とB型はどのように選べばよいですか?
選択の基準は「既存施策の発展・強化か、新規施策の構築か」です。A型(拡充型)は、自機関がすでに実施している知財支援活動をさらに充実・拡大させる場合に適用します。B型(構築型)は、これまで実施してこなかった先進的・先導的な新しい支援プログラムをゼロから構築する場合に適用します。迷った場合は申請前に中部経済産業局の担当窓口に相談することをお勧めします。
Qコンソーシアムで申請する場合の注意点は?
コンソーシアム申請では、代表機関1機関が申請者となり、構成機関との役割分担・費用負担・成果の帰属を明確にした協定書・覚書の締結が必要です。補助金の交付先は代表機関となり、代表機関が構成機関へ費用を分配する形になります。コンソーシアムを形成することで支援カバー地域の拡大・専門性の補完が可能となるため、広域連携型の申請は採択評価に有利に働く可能性があります。
Q補助対象経費に人件費は含まれますか?
含まれます。事業に直接従事する担当者の人件費は、従事時間分を時間単価で計算した上で補助対象経費として計上できます。ただし、補助事業への従事時間の管理・記録(タイムシート等)が必要であり、日常業務と補助事業業務の切り分けを適切に行う必要があります。
Q令和8年度の公募時期・申請締切はいつですか?
公募時期・申請締切については、中部経済産業局の公式ウェブサイトをご確認ください。例年、年度当初(4〜6月頃)に公募が開始されるケースが多い傾向がありますが、令和8年度の詳細は中部経済産業局の担当課へ直接お問い合わせください。公募期間が短い場合もあるため、事前に情報収集・申請書の準備を進めておくことをお勧めします。
Q中部5県以外の機関でも申請できますか?
日本に拠点を有する法人格を持つ産業支援機関が要件であるため、中部5県以外に本部を置く機関でも、中部5県での事業実施を前提として申請できる可能性があります。ただし、事業の対象地域・受益者が中部経済産業局管轄区域内の中小企業であることが必須要件となります。詳細は公募要領または中部経済産業局にご確認ください。
Q採択後に補助金はいつ受け取れますか?
本補助金は原則として「精算払い(後払い)」です。事業完了後に実績報告書を提出し、審査を経て補助金が支払われます。そのため、事業実施中の経費は一時的に自己資金で立て替える必要があります。概算払い制度が適用される場合もありますが、公募要領の条件を確認してください。
Q他の補助金・助成金と併用できますか?
本補助金は産業支援機関向けの事業費補助であるため、中小企業向けの補助金とは直接の競合・重複関係は基本的に発生しません。ただし、以下の点に留意が必要です。 【同省庁・同事業との重複禁止】中小企業庁・特許庁・中部経済産業局が実施する類似の知財支援事業との重複申請は原則認められません。同一の事業内容で複数の補助金から費用を二重計上することは禁止されています。 【特許庁の知財総合支援窓口との関係】各都道府県に設置されている知財総合支援窓口(特許庁委託事業)との役割分担を明確にした上で申請することが重要です。窓口事業の延長・補完として位置付けることは、連携実績のアピールとして有効です。 【地方自治体補助金との関係】富山・石川・岐阜・愛知・三重各県が独自に実施する中小企業支援補助金と本事業を組み合わせることは可能な場合があります。ただし、同一の取組・同一の経費への補助の重複は不可のため、費用の按分・切り分けが必要です。 【NEDO・JST等の研究開発助成との関係】産業支援機関が実施する研究開発支援事業の一部として本補助金を活用する場合、NEDO・JSTの事業との費用重複に注意が必要です。事業の目的・成果物が明確に異なることを示す必要があります。 申請前に中部経済産業局の担当窓口へ他の補助金との重複について必ず確認することをお勧めします。
詳細説明
補助金の概要と目的
中小企業等知的財産支援地域連携促進事業費補助金(令和8年度)は、中部経済産業局が管轄する富山県・石川県・岐阜県・愛知県・三重県の5県において、産業支援機関が地域の中小企業等への知的財産(IP)支援体制を強化・構築するための取組を支援する補助金です。
重要:本補助金の申請主体は産業支援機関です。中小企業・小規模事業者が直接申請することはできません。商工会議所、商工会、公設試験研究機関、産業振興センター等の産業支援機関が申請し、その事業活動を通じて地域の中小企業が恩恵を受ける構造となっています。
中部地方の知的財産を取り巻く産業背景
中部地方は日本を代表する製造業の集積地であり、知的財産の重要性が特に高いエリアです。
- 愛知県(自動車・航空宇宙産業):トヨタグループを中心とする自動車産業クラスターでは、EV・CASE領域への転換に伴い、中小部品メーカーも特許・ノウハウ管理の重要性が急増。一方で、技術はあっても知財戦略が不十分な中小サプライヤーが多数存在します。
- 岐阜県(刃物・陶磁器・プラスチック産業):関市の刃物産業は国際的ブランドを持つ一方、模倣品問題が深刻。多治見・美濃の陶磁器は地理的表示(GI)活用ニーズがあります。
- 石川県(伝統工芸×先端技術):輪島塗・九谷焼等の伝統工芸では意匠権・商標権による模倣品対策が急務。金沢のIT・バイオベンチャーは特許化戦略の支援ニーズが高まっています。
- 富山県(医薬・アルミ・化学産業):北陸の薬都として知られる富山では製薬関連特許の理解・活用、アルミ加工産業では技術秘匿(営業秘密)管理の強化が課題です。
- 三重県(素材・化学・観光産業):伊勢神宮を背景とした食品・観光ブランドの商標活用、化学・素材企業の特許戦略強化ニーズが存在します。
2つの事業タイプ
本補助金はA型・B型の2つのタイプに分かれています。
- A型(地域中小企業支援拡充型事業):既存の知財支援施策を発展・強化させる取組。補助対象経費の1/2以内、上限1,000万円。
- B型(地域中小企業支援構築型事業):先導的・先進的な新たな支援施策を1から構築する取組。定額補助、上限500万円。
申請主体となれる産業支援機関の例
- 名古屋商工会議所・各地商工会議所・商工会
- 愛知県産業技術研究所等の公設試験研究機関
- 岐阜県産業経済振興センター等
- 石川県産業創出支援機構(ISICO)等
- 富山県新世紀産業機構等
- 三重県産業支援センター等
- 業界団体・協同組合(法人格を有するもの)
- 大学・高専の産学連携部門
コンソーシアム申請について
複数の産業支援機関がコンソーシアムを形成して共同申請することが可能です。代表機関が申請者となり、構成機関との役割分担・費用負担を明確にした協定書等の締結が必要です。
補助対象となる取組の例
- 中小企業向け知的財産セミナー・研修プログラムの開発・実施
- 弁理士・知財専門家によるワンストップ相談窓口の設置・拡充
- 知財活用診断ツール・自己チェックシートの開発
- 業種別・地域別の知財課題調査・分析と支援策の立案
- 知財戦略策定を支援するコーチング・伴走型支援プログラム
- オープンイノベーション促進のための知財マッチング事業
申請にあたっての注意事項
公募時期・申請書類・採択基準の詳細については、中部経済産業局の公式ウェブサイトで公募要領を必ず確認してください。
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