新潟県・個人事業主向け補助金 比較表
新潟で個人事業主をやっているんですけど、補助金って正直どこから調べればいいのか分からなくて。ポータルサイトを開くと種類が多すぎて、どれが自分に当てはまるのかが…。
分かります(笑)。補助金って数が多いですからね。新潟の個人事業主なら、まずにいがた産業創造機構(NICO)に当たるのが一番の近道です。創業から販路開拓・DX・海外展開まで、県内の補助金情報をほぼ全部把握していて、しかも無料相談ができるんですよ。
NICOって聞いたことはあるんですけど、法人向けのイメージがあって。個人事業主でも大丈夫なんですか?
全然大丈夫です! NICO内には「よろず支援拠点」という国の相談窓口が設置されていて、個人事業主・フリーランスも対象なんです。補助金の選定から事業計画書のレビューまで、コーディネーターが一緒に見てくれます。これが無料だから使わない手はないですね。
そうなんです。補助金の採否は事業計画書の質で7割くらい決まると言っても過言じゃないので。国の補助金に挑戦するなら、まずNICOに連絡して相談日を入れてしまうのが正解です。
なるほど。とりあえずNICOに連絡してみます。ところで、個人事業主が使える補助金って主にどんな種類があるんですか?
大きく分けると「全国で使える国の補助金」と「新潟県独自の補助金」の2種類があります。国の補助金は規模が大きくて上限額も高い。新潟県の補助金はNICOが窓口になっていて、地元密着型の使い勝手の良いものが多いですね。次のセクションで国の補助金から順番に見ていきましょう。
まず国の補助金から教えてください。個人事業主でも申請できるものってどんなのがありますか?
代表格は4つあります。小規模事業者持続化補助金、IT導入補助金、ものづくり補助金、事業再構築補助金ですね。個人事業主がとくに使いやすいのは持続化補助金ですが、それぞれ目的と規模感が全然違うんですよ。
持続化補助金は販路開拓・業務改善なら上限50〜200万円で補助率2/3。IT導入補助金はシステム・ソフト導入で上限450万円・補助率最大3/4。ものづくり補助金は設備投資で上限4,000万円・補助率1/2〜2/3。事業再構築補助金は新分野への転換で最大7,000万円です。使い途によって選ぶべき補助金がまったく変わりますね。
ものづくり補助金が最大4,000万円って、個人事業主でもそんなに出るんですか?
出ますよ! ただし50万円以上の設備投資が前提で、給与総額や付加価値額の向上という条件も付きます。燕三条の金属加工・刃物・洋食器の職人さんたちが新しい加工設備を入れるケースで実際に使われているんです。新潟の製造業個人事業主との相性は良いですね。
へえ、燕三条の職人さんが使っているのか。それは知らなかったな。
採択事例をNICOが公表しているので、自分の業種に近い事例を見るとイメージが掴みやすいですよ。あとIT導入補助金はインボイス制度に対応するためのシステム導入にも使えるので、フリーランスのIT活用という意味でも重要な補助金ですね。
| 補助金名 | 補助上限額 | 補助率 | 主な対象 |
|---|
| 小規模事業者持続化補助金 | 最大200万円 | 2/3〜3/4 | 従業員20名以下の個人事業主 |
| IT導入補助金 | 最大450万円 | 1/2〜3/4 | 中小・小規模事業者 |
| ものづくり補助金 | 最大4,000万円 | 1/2〜2/3 | 中小・小規模事業者(設備投資) |
| 事業再構築補助金 | 最大7,000万円 | 1/2〜2/3 | 新分野展開・業態転換を行う事業者 |
| 事業承継・M&A補助金(事業承継促進枠) | 最大1,000万円 | 2/3 | 事業承継後の投資を行う事業者 |
| 中小企業等海外展開支援事業費補助金 | 最大300万円 | 1/2 | 外国特許・商標出願を行う中小企業 |
ちなみに事業再構築補助金って、個人事業主だとどういうケースで使えるんですか?
新型コロナや円安の影響で主力事業が厳しくなって、全然違う業種・分野に挑戦する場合ですね。例えば農家が農産物の加工販売に転換するとか、飲食店が食品ECに参入するとか。補助対象の売上高要件を満たす必要があるので、まずNICOに要件確認を相談するのが良いと思います。
- GビズID: 持続化補助金・IT導入補助金・ものづくり補助金・事業再構築補助金は全てGビズIDでの申請が必須。早めに取得しておくこと(取得に数週間かかる場合あり)
- 採択率: ものづくり補助金は直近でおよそ40〜50%程度。しっかり書いた事業計画書なら勝負できる確率
- 後払い: 補助金は経費を先に支払い後から補助金を受け取る後払い方式。資金繰りに注意
事業承継・M&A補助金って、個人事業主にも関係あるんですか?
使えますよ! 中小企業者等が対象で、個人事業主も含まれます。事業承継の場面って、意外と多くの個人事業主に関係あるんです。特に後継者問題を抱えている職人さんや親から事業を受け継ごうとしている方には重要です。
廃業・再チャレンジ枠ってユニークですね。失敗しても補助が出るんだ。
2020年以降にM&Aを試みて3か月以上経過しても成約しなかった事業者が対象なので、「後継者探しで頑張ったけど決まらなかった」という方に向けた制度ですね。再スタートを後押ししてくれるという意味で、非常に人情味ある仕組みだと思います(笑)。
なるほど。PMI専門家活用類型っていうのも聞いたことがあるんですが。
PMI(事業統合後の経営改善)に必要な専門家費用を上限150万円でサポートする「
PMI専門家活用類型」もあります。事業承継後のコンサル費用ってばかにならないので、うまく活用したいですね。
海外への特許出願をしたい個人事業主っているんですか?新潟だと燕三条の職人さんとか?
まさにそういうケースです。海外の展示会に出て「この技術を海外でも特許取りたい」となった場合、外国出願の費用って100〜200万円かかることが普通なんですよ。それを補助する「
中小企業等海外展開支援事業費補助金(出願手続)」があります。
補助率1/2で、1事業者あたり上限300万円(特許1案件あたり150万円)です。一般社団法人発明推進協会が窓口で、年複数回公募があります。日本での特許出願が済んでいることが前提なので、まず国内出願を整理しておく必要がありますね。
NICOも海外出願の支援をやっているって聞きましたよ?
そうなんです! NICOの「中小企業等海外出願支援事業(受付中、令和8年6月12日締切)」は、新潟県内企業限定で同様の外国出願支援を行っています。補助率1/2で上限300万円。県の地域性に合わせた窓口なので、燕三条の職人さんには特に使いやすい制度です。詳細はNICOの公式サイトで確認してみてください。
個人事業主の補助金申請 5ステップ
2026年度はNICOが複数の補助金を受付中です。個人事業主が使いやすいのは「起業チャレンジ応援事業」と「U・Iターン創業応援事業」それと「DX先端技術活用サービス等開発支援事業」ですね。
創業・起業フェーズなら「起業チャレンジ応援事業」がおすすめです。令和8年6月18日が申込締切で、デジタル技術を活用して地域課題や社会課題を解決する事業なら上限200万円・補助率1/2で支援してもらえます。新潟県内で起業する方向けですね。
U・Iターン創業応援事業は、県外から移住してきて新潟で起業する方が対象です。こちらも上限200万円・補助率1/2で、6月18日が締切。新潟へのIターンを検討しているフリーランスや個人事業主には非常に使いやすい制度です。
そのまま「起業チャレンジ応援事業」を使ってください(笑)。あとDXを進めたい個人事業主には「DX先端技術活用サービス等開発支援事業(令和8年5月29日締切)」があって、生成AIやメタバースなどの先端技術を活用したサービス開発を上限200万円・補助率1/2で支援しています。
賃上げ・設備投資を考えている個人事業主向けの補助金はありますか?
新潟県の「にいがた稼ぐ力強化支援事業(令和8年5月29日締切)」があります。賃上げに向けて設備投資や商品・サービス開発に取り組む県内中小企業が対象で、一般枠で最大1,500万円・補助率2/3という規模感です。パートナーシップ構築宣言への登録が要件の一つになりますが、宣言自体は無料でできます。
発注企業が下請・取引先と共存共栄するためのコミットメントを宣言する制度で、中小企業庁が推進しています。宣言そのものは無料でできるので、補助金申請のついでに登録してしまうのが良いですね。
- NICO起業チャレンジ応援事業: 令和8年6月18日締切(上限200万円・1/2)
- NICO U・Iターン創業応援事業: 令和8年6月18日締切(上限200万円・1/2)
- NICO中小企業等海外出願支援事業: 令和8年6月12日締切(上限300万円・1/2)
- NICO DX先端技術活用支援: 令和8年5月29日締切(上限200万円・1/2)
- にいがた稼ぐ力強化支援事業: 令和8年5月29日締切(上限1,500万円・2/3)
補助金の種類が多くて、どれから始めるべきか悩みそうです(笑)。
そうですよね。シンプルに考えると「今何に投資したいか」で補助金の種類が決まります。販路開拓・広告なら持続化補助金、ITツール・システムならIT導入補助金、機械設備ならものづくり補助金、事業の根本的な転換なら事業再構築補助金という感じです。
ざっくり言うと「何に使うお金を補助してもらうか」で決まるんですね。
そうです! あと個人事業主が気をつけたいのが「補助率」と「後払い」の2点ですね。補助率が2/3でも自己負担の1/3の現金が先に必要で、補助金は後から入ってくる。一時的な資金繰りの準備も大切です。
確かに。補助金が出ると思って設備投資したけど、現金が足りなくなるケースもありそうですね。
実際あります。そういう場合は新潟県のセーフティネット融資や新潟商工会議所の制度融資を組み合わせることで、資金繰りのタイミングを合わせることができます。補助金と融資の組み合わせ戦略は、NICOのコーディネーターに相談するのが一番確実ですよ。
補助金の申請と融資を同時に考えなきゃいけないんですね。奥が深い。
そこが自分でやると難しいところです(笑)。でもNICOのよろず支援拠点なら両面を踏まえてアドバイスしてくれるので、まず相談してみてください。申請ステップも見ていきましょう。
NICOよろず支援拠点に相談予約を入れる(無料・個人事業主OK)
GビズIDを取得する(電子申請に必須、取得に時間がかかるので先に手続き)
使いたい補助金を絞り込む(投資目的・金額で決まる)
事業計画書を作成する(NICOコーディネーターのレビューを活用)
採択後、実施・報告(実績報告後に補助金が振り込まれる)
農業・食品加工・ものづくりなど業種ごとに使える補助金って違うんでしょうか?
かなり違います! 農業個人事業主なら農林水産省系の補助金もありますし、食品加工なら持続化補助金(設備・販促)が合いやすい。燕三条の金属加工系ならものづくり補助金との相性が良い。IT・Webサービス系のフリーランスならIT導入補助金やNICOのDX支援補助金も視野に入ります。
使えます! 「農業を主たる事業として営む個人事業主」は申請可能です。ただし農業経営改善計画の認定が必要な場合もあるので、JA新潟中央会や新潟県農林水産部への確認も並行してやっておくと安心ですね。
燕三条の職人さんはどの補助金が一番活用されているんでしょう?
ものづくり補助金が定番ですね。新しい金型・精密加工装置・自動化設備の導入で採択事例が多いです。あと販路開拓で持続化補助金を使って展示会出展費・カタログ作成費に充てるケースも多いですよ。
はい! 持続化補助金の「通常枠」は、チラシ・ウェブサイト作成・展示会出展費用も補助対象です。燕三条の職人さんが東京ビッグサイトの展示会に出展する費用を補助してもらった、みたいな事例は結構あります。NICOの採択事例ページに実際の事例が載っているので、自分の業種に近いものを探してみてください。
申請するにあたって、事前に確認すべきことって何がありますか?
まず「対象者要件」「補助対象経費」「申請期間」の3つを公募要領で必ず確認することですね。特に個人事業主は「業種・従業員数・売上高」の要件が細かい補助金が多いので。
国の補助金はjGrants(補助金ポータル)か各省庁のサイトで公開されています。NICOの補助金はNICOのウェブサイトで公開されています。新潟県の補助金は新潟県庁の「産業労働部」のページに令和8年度版がまとめて掲載されています。
- GビズID: 国の補助金申請に必須。プライム取得には印鑑証明が必要で数週間かかる
- 青色申告: 一部補助金は青色申告者が要件(白色申告者は事前に切り替えを)
- 認定支援機関: 事業再構築補助金等は認定経営革新等支援機関(税理士・商工会等)の確認書が必要
- 加点項目: 女性・若者・シニア創業、デジタル化推進など加点項目を把握しておくと採択率UP
- 報告義務: 採択後は実績報告・効果報告が義務。書類管理体制を事前に整えておく
新潟なら新潟商工会議所・各地商工会・NICOに附属する支援機関、あるいは税理士・中小企業診断士ですね。NICOのコーディネーターも認定支援機関の紹介をしてくれるので、まずNICOに聞くのが早いですよ。
今日はたくさん教えてもらって、かなり整理できました! 最後に新潟の個人事業主へ一言アドバイスをお願いします!
新潟の個人事業主にとって一番の武器は、NICOというオールラウンドの支援機関が近くにあることです。補助金を単体で考えるより、NICOのコーディネーターと一緒に「中長期の事業計画と補助金活用のロードマップ」を作るイメージが良いと思います。補助金は事業成長の手段であって目的じゃないので、事業の文脈に合わせて賢く使ってほしいですね。
事業計画と補助金をセットで考えるんですね! すごく大事な視点だと思います。今日はありがとうございました。
ありがとうございました! 新潟の個人事業主・フリーランスの皆さん、ぜひ積極的に補助金・助成金を活用してください。 新潟県の補助金・助成金・給付金を都道府県全体で探す場合は
新潟県の補助金一覧ページもあわせてご確認ください。また個人事業主向けの制度全般については
個人事業主向け補助金一覧もご参照ください。