「令和7年度(補正)商用車等の電動化促進事業(建設機械)」って、なんか名前が長くてどんな制度かわかりにくいんですが…
そうですよね(笑)。ひとことで言うと、電動の建設機械を買うときに、その費用の一部を国が補助してくれる制度です。正式には「脱炭素成長型経済構造移行推進対策費補助金」という名前の下に位置づけられていて、経済産業省・国土交通省・環境省が連携して打ち出した大型施策ですね。
電動油圧ショベルとか、電動ホイールローダーとかです。エンジンじゃなくてバッテリーで動く、いわゆる「GX建設機械」として国が認定した機種が対象になります。GXはグリーントランスフォーメーションの略ですね。国土交通省が創設したGX建設機械認定制度で認定を受けた機種だけが補助対象になるんです。
ほー!バッテリー式の油圧ショベルか。あんまり聞いたことなかったです。
そうなんですよ。まだ普及初期なので、従来のエンジン式と比べると本体価格が相当高い。それが普及を阻んでいるという現状があって、だからこそ国がこれだけ大きな補助を用意しているわけです。予算総額はざっくり14億3,100万円という非常に大きな枠です!
14億円!?それはすごい規模ですね。申請期間はいつまでなんですか?
2026年3月19日から2027年1月29日まで受け付けています。ただし、予算残額を超えた時点で受付終了になる可能性があるので、早めに動いたほうが安心です。
GX建設機械 補助率の計算方法(差額方式 vs 本体価格方式)
補助率がちょっとわかりにくくて、「差額の2/3」と「本体価格の1/2」の2つある、ってどういうことですか?
これは2つの計算方式のどちらか「低い方」が適用されるという仕組みです!ちょっと計算してみますね。
| 方式 | 計算式 | 例(電動機3,000万円・従来機1,500万円の場合) |
|---|
| 差額方式 | (電動建機 - 同等従来機)× 2/3 | (3,000万円 - 1,500万円)× 2/3 = 1,000万円 |
| 本体価格方式 | 電動建機本体価格 × 1/2 | 3,000万円 × 1/2 = 1,500万円 |
| 適用額 | いずれか低い方 | → 1,000万円(差額方式が低い) |
この例だと差額方式の1,000万円が適用されます。機種によって差額と本体価格のどちらが有利かが変わるので、見積もりを取ってから両方計算してみることが大事ですよ。
なるほど!じゃあ、従来機との価格差が小さい機種ほど差額方式が不利になるということですか?
まさに。たとえば電動建機の価格がそんなに高くなくて従来機と近かったりすると、差額が少ないので差額×2/3も小さくなる。その場合は本体×1/2のほうが有利になることもあります。なので、複数の機種と複数のメーカーから見積もりを取って、試算してみることをおすすめしますね。
補助上限額14億3,100万円って、1件あたりの上限ということですか?
いえ、これは事業全体の予算枠です!1件あたりの上限は公募要領には明記されていないんですが、複数台まとめて申請することで大きな補助額を狙える仕組みになっています。建設機械リース会社や大手ゼネコンが複数台一括で申請するケースも想定されていますね。
この補助金、建設業者じゃないと申請できないんですか?
それが違うんですよ!建設業以外でも、建設機械を業務で使う事業者なら申請できます。対象になる主体をざっと挙げると…
| 対象主体 | 具体例 |
|---|
| 民間企業 | 株式会社・有限会社・合同会社 |
| 個人事業主 | 建設業・農業・製造業など |
| 独立行政法人 | 各種法人 |
| 一般社団法人・一般財団法人 | 業界団体など |
| 公益社団法人・公益財団法人 | 各種法人 |
| 地方公共団体 | 都道府県・市区町村 |
| その他 | 環境大臣の承認を経て協会が認める者 |
個人事業主でも申請できるんですね!農業とか製造業でも使えるってことですか?
そうです!農地整備に使うミニショベルとか、工場内の土木作業に使うホイールローダーとか、用途は問いません。業務で電動建機を使うなら基本的に対象です。地方公共団体も対象なので、道路維持管理に使う自治体の建機を電動化する場合にも活用できます!
ほんとに?それはかなり幅広いですね。地域要件はあるんですか?
地域の制限はなしです。全国どこからでも申請できます。国の制度なので都道府県に関係なく使えますよ。
建設業が主要対象ですが、以下の業種も申請可能です:
- 製造業: 工場・プラント内での土木作業に建設機械を使用する場合
- 運輸業: 土木・舗装関連業務で建設機械を使用する場合
- 農林業: 農地整備・農道工事・林道整備に建設機械を使用する場合
- 地方公共団体: 道路維持管理・公共工事での建機電動化
- 建設機械リース業: フリート全体の電動化に最適(複数台一括申請が可能)
どんな建設機械が対象なんですか?中古でも大丈夫ですか?
中古は絶対に対象外です!これは重要な注意点で、必ず未使用の新品でないといけません。それに加えて、GX建設機械認定制度で認定を受けた機種である必要があります。認定されていないただの電動建機じゃダメなんですよ。
GX建設機械の認定リストって、どこで確認できるんですか?
一般社団法人日本建設機械施工協会のウェブサイトで公開されています。認定リストは随時更新されるので、申請前に最新版を必ず確認してほしいですね。新しい機種が追加されていることも多いので。
はい!電動建機と一体的に導入する可搬式充電設備も補助対象です。ただし、建設機械1台に対して充電設備は1台以下という制限があります。そして大事なポイントは、充電設備と電動建機は必ずセットで導入することが要件になっているということです。電動建機だけ、充電設備だけという申請は認められません。
| 補助対象経費 | 対象の例 | 注意点 |
|---|
| 電動建設機械本体 | GX認定電動油圧ショベル、電動ホイールローダー等 | 未使用品(新品)のみ |
| 可搬式充電設備 | 電動建機メーカーが認める充電器本体 | 建機と同時導入が必須 |
| 付帯費用 | 搬入・初期設定・試運転費 | 直接関連するもの |
そうです。道路運送車両法の自動車検査登録制度において、令和8年2月2日から令和9年1月29日までの期間に、申請者が車検証の所有者として新車登録されたGX建設機械が対象になります。この期間を外れると対象外になるので注意が必要です!
- 中古品・使用済み電動建機: 新品のみ対象
- GX建設機械認定を受けていない機種: 認定リストを必ず確認
- 交付決定前に発注・購入した機器: これが最大の落とし穴!
- 充電設備なしの電動建機のみの申請: セット導入が必須
- 規定期間外の新車登録: 令和8年2月2日〜令和9年1月29日の範囲内が必要
GX建設機械補助金 申請フロー(7ステップ)
実際の申請手続きはどうやるんですか?結構大変ですか?
段階を踏めばそんなに難しくはないですよ。まず最初にやるべきことから順番に説明しますね。
ステップ5の「交付決定前の発注禁止」がかなり重要そうですね!
そこが一番の注意点です!意気込んで申請書類を出したはいいけど、審査結果を待ちきれずに発注してしまう人がいるんですよ。それをやった瞬間に補助金を受けられなくなるので、本当に注意が必要です。交付決定通知書が届くまでは何もしない、これが鉄則ですね。
GビズIDの取得が申請に必須です!jGrantsで申請する場合はGビズIDが必要になります。GビズIDを持っていない方は早めに取得手続きをしてください。取得から有効化まで数週間かかることがあるので、申請期限ギリギリになってから慌てないように、今すぐ申請しておくことをおすすめします。
審査はどういう基準で評価されるんですか?採択率上げるコツはありますか?
本事業の審査は「申請の受付順を基本として採択判断を行う」という先着順方式になっています!ということは、書類さえ整っていれば早く出した方が有利ということです。
えっ、先着順なんですか!?それは急がないとダメですね。
そうなんですよ(笑)。だから採択率を上げるというよりは「なるべく早く完璧な書類を出す」ことが最重要になります。不備のある書類は受理されないので、早さと正確さを両立させることが大事ですよ。
- GX認定リストは最新版を使う: 認定機種の追加・変更が随時行われているため、常に最新情報を確認
- 補助率計算を正確に: 差額方式と本体価格方式の両方を計算し、低い方を正確に記載する
- CO2削減量を定量化: 同等従来機との燃料消費比較データを使い、年間削減量・削減率を数値で示す
- 充電運用計画まで記載: 現場での充電時間・稼働ローテーションまで具体的に書くと説得力アップ
効率という意味では、複数台まとめての申請をおすすめします。補助上限額が14億3,100万円という大きな枠があるので、フリート全体の電動化を一気にやってしまうのが申請コストの効率化につながります。特に建設機械リース会社さんは、保有フリートをまとめて電動化するチャンスですね。
そもそも電動建機を使うと、どんなメリットがあるんですか?コストはかかるけど、本当にお得になるんですか?
メリットは大きく3つあって、CO2削減以外にも実務上の強みがあるんですよ!
まず一番わかりやすいのが騒音の大幅削減です。エンジン音がなくなるので、住宅地や病院近隣の工事、夜間施工での稼働制限が緩和されます。今まで「騒音問題で作業時間帯を制限されていた」という現場では、工期の柔軟化につながります。都市部の建設現場での競争力が上がりますよ!
なるほど!夜間施工とか、騒音の少ない時間帯に作業できるようになるわけですね。
2つ目が排気ガスゼロによる閉所・屋内作業への対応です。トンネル内、地下空間、屋内建設現場では従来型の内燃機関建機が使えないか、使用が制限されることが多い。電動建機ならそういった現場でも制限なく稼働できるようになります!
確かに、トンネル工事とかだと排気ガスがこもって大変ですよね。
そうなんですよ。3つ目がCO2削減による環境対応・ブランド価値の向上です。公共工事でGX建機の使用が段階的に推進される方向性が打ち出されているので、今から電動化しておくと将来の入札要件に対応できるというアドバンテージがあります。自治体からの環境配慮工事案件への入札競争力も上がりますね。
| 効果 | 具体的なメリット |
|---|
| CO2削減 | 稼働中の排出ゼロ。環境報告書への数値記載が容易 |
| 騒音抑制 | 住宅地・夜間工事での稼働制限が緩和。工期の柔軟化 |
| 閉所対応 | トンネル・地下空間・屋内での作業範囲が大幅拡大 |
| 燃料費削減 | 電気代は軽油代より安い。長期的なランニングコスト低減 |
| ブランド価値 | 環境配慮型企業としての対外発信が可能に |
どんな事業者が一番この補助金を活用しやすいんですか?
私が特に注目しているのは建設機械リース会社ですね。保有フリートの老朽化更新時期に合わせて電動化できるので、差額補助2/3を活かして複数台を一括更新できます。補助上限が大きいので、フリート全体の電動化を一気に進めるにはもってこいの制度です!
都市部のゼネコンで、トンネル・地下工事を専門とする会社にも大きなメリットがあります。排気ガス規制で使用が制限される現場が多いので、電動化で工期遅延を解消できます。あと、農業生産法人も意外と有利なんですよ。農地整備や圃場造成に使うミニショベルを電動化すると、農協からの環境対応評価も上がりますし、作業者の健康リスクも下がる。
そうです!道路維持管理・公共工事での建機電動化を検討している自治体にとっても使い勝手のいい制度です。自治体のCO2削減目標達成に直接貢献できるので、環境施策の先進事例として対外発信もできます。長期的な燃料費削減による財政効果も期待できますよ。
この補助金、他の支援策と組み合わせることはできますか?
いくつかの制度と組み合わせることで、さらにコスト削減効果を高められます。ただし、重複申請に関しては注意が必要です。
まず税制優遇との組み合わせです。中小企業投資促進税制や中小企業経営強化税制(カーボンニュートラルに資する設備)と組み合わせることで、補助金による費用削減に加えて法人税の減免効果も得られます。ただし、補助金で取得した部分の取得価額から補助金相当額を控除する必要がある点には注意が必要です。
経済産業省・環境省の省エネ補助金との同一設備・同一事業者での重複申請は原則禁止です。異なる設備・事業に適用する場合は個別に確認が必要ですね。あとはグリーンファイナンスの活用も有効です。補助金でまかなえない残余コストをグリーンボンドやサステナビリティリンクローンで調達すると、金利優遇を受けながら総合的な資金調達コストを下げられます。
都道府県・市区町村が実施する建設機械の電動化・脱炭素支援補助金と組み合わせられる場合があります。ただし、国の補助金と地方補助金の合計が設備費用を超えないよう注意が必要です。類似する制度として
令和6年度(補正)商用車等の電動化促進事業(建設機械)という過去年度のものもあるので、制度の変遷を比較しておくと申請準備に役立ちますよ。
類似・関連する補助金をもう少し横並びで見てみたいです。
じゃあ比較テーブルにまとめますね。GX建設機械の電動化補助金と、GX関連・設備投資系の代表的な国補助金を並べると、この制度がいかに補助上限が大きいかが際立ちます!
本制度って補助上限が14億円超えでかなり大きいんですね!
そうなんです!建設機械1台あたりの本体価格が数千万〜数億円規模になる場合があるため、補助上限も他の設備補助金と桁違いです。ものづくり補助金の最大4,000万円や事業再構築補助金の最大1億5,000万円と比べると、規模感の差は明らか。大型建設機械の電動化を計画している事業者にとっては、この制度が最優先の選択肢になります。
最後に、よくある疑問をまとめておきたいんですが。まず、GX建設機械の認定リストはどこで確認できますか?
補助率の「差額の2/3」と「本体価格の1/2」はどちらが適用されるんですか?
いずれか低い方が適用されます。具体的には、(電動建機の価格-同等従来機の価格)×2/3と、電動建機の本体価格×1/2を計算し、金額が小さい方が補助額になります。導入前に見積書を入手して両方式で計算しておくことをおすすめします。
なりません!本補助金の対象は未使用品(新品)の電動建機に限られます。中古・使用済みは補助対象外なのでご注意ください。
交付決定前に電動建機を発注・購入した場合はどうなりますか?
補助対象外となります!これは補助金制度全般に共通する大原則です。必ず交付決定通知書を受け取ってから発注手続きを開始してください。交付決定前の契約・発注・購入は補助金の交付を受けられなくなります。
はい、申請できます!建設業に限らず、製造業・運輸業・農林業など建設機械を業務で使用する事業者が対象です。個人事業主・独立行政法人・一般社団法人・地方公共団体等も申請可能ですよ。
可搬式充電設備は必ず一緒に導入しないといけませんか?
はい、電動建機と可搬式充電設備のセット導入が要件です。電動建機のみの申請は認められません。充電設備との一体的な導入計画を立てておきましょう。
jGrantsポータルから申請可能ですが、事務局(日本建設機械施工協会)が定める申請方法に従う必要があります。公募要領で指定された方法を確認してください。なお、jGrantsで申請する際、事業番号は設定されていないので「000」等の任意文字列を入力してください。入力エラーになる人が多いので注意が必要です!
制度の基本情報をまとめて教えてもらえますか?申請前のチェックリストも欲しいです!
| 項目 | 内容 |
|---|
| 制度名 | 令和7年度(補正)商用車等の電動化促進事業(建設機械) |
| 予算額 | 14億3,100万円 |
| 補助率 | 差額の2/3 または 本体価格の1/2(低い方) |
| 申請期間 | 2026年3月19日〜2027年1月29日 |
| 対象地域 | 全国 |
| 対象者 | 民間企業・個人事業主・独立行政法人・一般社団法人・地方公共団体等 |
| 主な対象機械 | GX建設機械認定を受けた未使用の電動建機+可搬式充電設備 |
| 受付方式 | 先着順(予算残額到達で終了) |
| 事務局 | 一般社団法人日本建設機械施工協会 |
| 問い合わせ先 | jcma_hojyo@jcmanet.or.jp |
| 公式ページ | jcmanet.or.jp |
| jGrantsページ | jgrants-portal.go.jp |
申請前チェックリスト(これが全部YESなら申請可能!)
- GX認定機種: 導入予定の建設機械はGX建設機械認定リストに掲載されていますか?
- 新品のみ: 導入予定の建設機械は未使用品(新品)ですか?
- セット導入: 可搬式充電設備と同時に導入する計画ですか?
- 発注タイミング: 交付決定後まで機器の発注・購入を行わずに待てる体制がありますか?
- 申請主体: 民間企業・個人事業主・独立行政法人・一般社団法人・地方公共団体のいずれかに該当しますか?
- 申請期間: 2026年3月19日〜2027年1月29日内に申請できますか?
- GビズID: GビズIDを取得済みですか?(未取得なら今すぐ申請を!)
ありがとうございます!GビズIDって取得に時間がかかるんでしたっけ?
そうなんです。GビズIDの取得には審査があって、数週間かかることがあります。今すぐGビズIDの申請を始めておいて、並行して申請書類の準備を進めるのがベストです。先着順なので、書類が揃ったら即提出が理想ですよ!
一般社団法人日本建設機械施工協会(JCMA)事務局