
佐藤
編集長
室谷さん、こんにちは。今回は「愛知県の空調・エアコン」で使える補助金について教えてください。愛知県は製造業が盛んで、工場や倉庫の空調老朽化が気になる事業者も多いんですよね。どんな補助金があるんでしょうか?

室谷
代表取締役
こんにちは。おっしゃる通り、愛知県は全国的に見ても業務用エアコンの更新需要が高いエリアです。今回は、全国対象の補助金の中で愛知県の事業者が活用しやすいものを中心にご紹介します。大きく分けて2つのタイプがあります。
1つ目は、猛暑対策として注目の「クーリングシェルター」向けの高効率空調導入支援。2つ目は、災害時に停電しても稼働するガスエンジンヒートポンプ(GHP)などの天然ガス利用設備の導入支援です。どちらも国の制度で、補助率や上限額が明示されています。
1つ目は、猛暑対策として注目の「クーリングシェルター」向けの高効率空調導入支援。2つ目は、災害時に停電しても稼働するガスエンジンヒートポンプ(GHP)などの天然ガス利用設備の導入支援です。どちらも国の制度で、補助率や上限額が明示されています。

佐藤
編集長
2つもあるんですね!それでは、まずクーリングシェルターの補助金から詳しくお願いします。
クーリングシェルター普及に向けた高効率空調導入支援事業

佐藤
編集長
この補助金は、熱中症対策として設置するクーリングシェルター(指定暑熱避難施設)に高効率空調を導入するためのものだそうですね。補助上限額は1,000万円、補助率は1/3と聞きました。具体的にどんな施設が対象になるんですか?

室谷
代表取締役
その通りです。この補助金は、環境省が実施する令和6年度補正予算の事業で、既存建築物にクーリングシェルターを整備するための高効率空調等の導入を支援します。対象となるのは、地方公共団体が指定する「指定暑熱避難施設(クーリングシェルター)」として運用される施設です。例えば、公民館、図書館、ショッピングセンター、病院、学校など、地域住民が暑さを避けて休憩できる場所として指定された施設が該当します。
現在、三次公募が2025年9月26日まで、二次公募が2025年7月25日まで受け付けています(一次公募は5月9日締切で終了)。補助上限額は1,000万円、補助率1/3ですから、例えば300万円の工事なら100万円の補助が受けられる計算です。
現在、三次公募が2025年9月26日まで、二次公募が2025年7月25日まで受け付けています(一次公募は5月9日締切で終了)。補助上限額は1,000万円、補助率1/3ですから、例えば300万円の工事なら100万円の補助が受けられる計算です。

佐藤
編集長
なるほど。でも、自分の施設がクーリングシェルターに指定されていなければ対象外ですよね?指定を受けるにはどうすればいいんですか?

室谷
代表取締役
指定自体は各市区町村が行います。まずはお住まいの自治体(名古屋市や豊田市など)の環境担当部署に問い合わせて、クーリングシェルターの指定基準や申請手続きを確認してください。施設の要件としては、高温時に空調が効いていること、誰でも自由に出入りできること、トイレが利用できることなどが求められます。指定を受けた上で、この補助金を申請する流れになります。

佐藤
編集長
わかりました。ちなみに、工場内の業務用エアコンもクーリングシェルターとして指定されれば対象になりますか?

室谷
代表取締役
工場の事務所部分や休憩室など、一般の人が立ち入れるスペースがあれば、指定を受けてクーリングシェルターとして運用することは可能です。ただし、工場全体が対象になるわけではありません。あくまで「指定暑熱避難施設」として登録された区画の空調更新が補助対象です。また、工場専用の業務用エアコンで、一般の人が利用しない場所は対象外です。
災害時にも強い!停電対応型ガスエンジンヒートポンプ(GHP)導入補助金

佐藤
編集長
次に、天然ガス利用設備の補助金について教えてください。GHP(ガスエンジンヒートポンプ)は停電時にも使えると聞きましたが、どんな制度ですか?

室谷
代表取締役
それは「災害時の強靱性向上に資する天然ガス利用設備導入支援事業費補助金」です。経済産業省と一般社団法人都市ガス振興センターが実施する制度で、停電対応型のコージェネレーションシステムやガスエンジンヒートポンプエアコン(GHP)の導入を支援します。補助率は中小企業等が1/2、大企業が1/3で、補助上限額はなんと1事業あたり最大3億6,000万円と非常に手厚いです。

佐藤
編集長
3億6,000万円?!それは大きいですね。でも、そんなに大きな設備投資をする事業者は限られるのでは?

室谷
代表取締役
確かに規模は大きいですが、中小企業でも使える制度です。例えば、工場の空調をGHPに切り替える場合、工事費込みで数千万円になることもあります。補助率が1/2ですから、1,000万円の工事なら500万円の補助が受けられます。また、この補助金は災害時に避難所や防災拠点として活用される施設への設置が要件です。具体的には、市区町村と協定を結んだ施設や、地域の防災計画に位置づけられた施設が対象になります。

佐藤
編集長
なるほど。それで、この補助金には複数の公募回があるようですね。最新の情報を教えてください。

室谷
代表取締役

佐藤
編集長
交付決定前の発注はNGという原則は、どちらの補助金でも同じですか?

室谷
代表取締役
その通りです。国の補助金は基本的に「補助事業の実施前に補助金の交付決定を受けること」が原則です。交付決定前に契約・発注してしまうと、全額自己負担になるリスクがあります。必ず交付決定の通知を受けてから工事を始めてください。
補助金申請の流れと注意点

佐藤
編集長
申請の流れを教えてください。専門知識が必要ですか?

室谷
代表取締役
補助金によって申請手順が異なりますが、共通するポイントをまとめます。
申請前の準備
- 事業内容の明確化:どの設備を導入するか、費用見積もりを取る。
- 補助要件の確認:対象設備や補助率、上限額、締切を確認。
- 必要書類の収集:事業計画書、見積書、設置場所の図面、自治体との協定書(必要な場合)など。
申請から交付まで
各補助金の公式サイトから電子申請または書面で提出。審査後、交付決定通知が届きます。その後、設備導入工事を実施し、実績報告書を提出。完了後、補助金が振り込まれます。

佐藤
編集長
審査にはどれくらい時間がかかりますか?

室谷
代表取締役
制度によりますが、クーリングシェルターの補助金は公募終了後2〜3か月程度、天然ガス設備の補助金は3〜4か月程度が目安です。ただし、書類不備があると遅れるので、余裕を持って準備しましょう。
愛知県内の相談窓口

佐藤
編集長
最後に、相談できる窓口を教えてください。

室谷
代表取締役
まずは国の補助金の執行団体に直接問い合わせるのが確実です。クーリングシェルターの補助金は環境省、天然ガス設備の補助金は一般社団法人都市ガス振興センターが窓口です。
また、愛知県内では「あいち産業科学技術総合センター」(https://www.aichi-iic.or.jp/)や愛知県産業労働部の中小企業支援情報(https://www.pref.aichi.jp/soshiki/sangyo-rodo/)でも、補助金に関する相談が可能です。特に、省エネ診断や設備導入のアドバイスを受ける際には便利です。
また、愛知県内では「あいち産業科学技術総合センター」(https://www.aichi-iic.or.jp/)や愛知県産業労働部の中小企業支援情報(https://www.pref.aichi.jp/soshiki/sangyo-rodo/)でも、補助金に関する相談が可能です。特に、省エネ診断や設備導入のアドバイスを受ける際には便利です。

佐藤
編集長
市区町村独自の補助金もありますか?

室谷
代表取締役
名古屋市など一部の自治体では、独自の空調設備補助金を実施している場合があります。詳しくはお住まいの市区町村のホームページや環境課に確認してみてください。本記事では国の制度を中心に紹介しましたが、地域密着型の支援も合わせて検討するとよいでしょう。

佐藤
編集長
よくわかりました。最後に、これから補助金を検討する方へのアドバイスをお願いします。

室谷
代表取締役
まずは、自社の設備の状況と、導入したい空調の種類を整理しましょう。その上で、各補助金の要件に合致するか確認します。特に、クーリングシェルターの補助金は自治体の指定が必要なので、早めに動くことが重要です。また、補助金の申請書類作成は専門家(補助金コンサルタントや行政書士)に依頼するのも手ですが、初めてでもチャレンジできる内容です。
補助金は予算が尽き次第終了するものも多いので、気になる制度があればすぐに情報収集を始めてください。愛知県の事業者の皆さんが、より快適で省エネな空調環境を整えられるよう、応援しています。
補助金は予算が尽き次第終了するものも多いので、気になる制度があればすぐに情報収集を始めてください。愛知県の事業者の皆さんが、より快適で省エネな空調環境を整えられるよう、応援しています。

佐藤
編集長
ありがとうございました!具体的な制度の内容や注意点がよくわかりました。
Point
この記事で紹介した補助金の一覧
- クーリングシェルターの普及に向けた高効率空調導入支援事業(三次公募) 上限1,000万円、補助率1/3、締切2025年9月26日
- クーリングシェルターの普及に向けた高効率空調導入支援事業(二次公募) 上限1,000万円、補助率1/3、締切2025年7月25日
- 災害時の強靱性向上に資する天然ガス利用設備導入支援事業費補助金(令和7年度三次公募) 上限36,000万円、補助率1/2または1/3、締切2025年11月6日
- 災害時の強靱性向上に資する天然ガス利用設備導入支援事業費補助金(令和6年度補正三次公募) 上限36,000万円、補助率1/2または1/3、締切2025年10月31日
各補助金の詳細はリンク先をご参照ください。