室谷さん、うちの会社も脱炭素とかSDGsに取り組まないといけないって上から言われてるんですけど、群馬県って補助金とかあるんですかね?
ありますよ、それもけっこう手厚いんです!群馬県って製造業が多い県なんで、脱炭素支援には力を入れてるんですよね。スバルを頂点にした自動車サプライヤーが集積してますから、EVシフトの波に対応するための支援が充実してます。
そうです、太田市ですね。県内にはその周辺に部品メーカーが多く、EVシフトという大波が目の前に来てる地域なんです。だから「脱炭素」を単なる社会貢献として捉えるより、取引継続条件とか融資コストの観点から経営戦略として取り組む必要があります(笑)。
それは切実ですね。群馬県って独自の窓口とかあるんですか?
あります!群馬県は「ぐんまゼロカーボン」戦略のもとでグリーンイノベーション推進課が相談窓口になってます。国の補助金に加えて県独自の補助金、融資優遇、無料専門家相談を組み合わせることで、中小企業でも実質的なGX投資が実現しやすい環境が整っています。
わかりました!大きく分けると「事業者向けの脱炭素補助金」と「製造・設備投資系」、それから「再エネ・省エネ設備」、「建築物のゼロエネ化」という3カテゴリに分類すると分かりやすいですよ。
| カテゴリ | 主な補助金・支援策 | 補助率 |
|---|
| 事業転換・GX | グリーンイノベーション補助金、事業再構築補助金 | 1/2〜10/10 |
| 省エネ・脱炭素設備 | SHIFT事業、省エネ投資促進事業、省エネ診断 | 1/3〜10/10 |
| 再エネ導入 | 太陽光・蓄電池支援、再エネ水素 | 1/2〜2/3 |
| ZEB・建築物 | ZEH支援、木質ZEB補助 | 1/3〜1/2 |
| 市区町村独自 | 前橋市、桐生市、伊勢崎市、みどり市等 | 1/2〜2/3 |
| 融資・無料相談 | ぐんま脱炭素支援サービス、省エネお助け隊 | — |
群馬県エコSDGs補助金の全体像
一番注目なのは群馬県グリーンイノベーション補助金ですね。令和8年度(2026年度)は4月13日から5月22日まで募集してます。補助上限額が1,000万円で、補助率は2分の1以内です。
カーボンニュートラルやサーキュラーエコノミーに資するビジネスの創出につながる製品・サービスの開発や実証が対象です。例えば、利用者の省エネ化が進む製品開発とか、製造工程改善による自社脱炭素化、廃棄物の再資源化サービス、シェアリングサービスの実証なんかが当てはまりますよ。
今年からカーボンニュートラル関連の各種認証を取得している事業者は審査時に加点されるようになりました。環境GS認定とかエコアクション21を持ってると有利ですね。問い合わせ先はグリーンイノベーション推進課企業連携係(TEL 027-226-3271)です。
群馬県グリーンイノベーション補助金(令和8年度)の概要
- 補助対象: カーボンニュートラル・サーキュラーエコノミーに資する製品・サービスの開発・実証
- 補助上限額: 1,000万円(補助率 1/2以内)
- 対象者: 群馬県内で事業を行う事業者または県内に事業所を有する事業者
- 申請期間: 令和8年4月13日〜5月22日
- 加点条件: カーボンニュートラル関連認証(環境GS認定等)取得事業者
- 問い合わせ: グリーンイノベーション推進課企業連携係 TEL 027-226-3271
ぐんまゼロ宣言住宅促進事業は県産木材を使った省エネ住宅(ZEHレベル)の建築・購入を支援する制度で、令和8年4月1日から募集が始まってます。供給事業者向けと子育て世帯の購入者向けの2つがあります。
もう一つ、ぐんま木の建物っていいね推進事業は県産木材を使った店舗等の木造化・木質化を補助します。令和8年4月1日から12月31日まで受付中で、新築物件でZEB、Nearly ZEB、ZEB Readyに該当する場合は補助が加算されます。
群馬県環境負荷低減・資源循環型農業推進モデル事業があります。化学合成農薬の削減とか堆肥・緑肥等の有機質資源活用拡大など、環境負荷低減・資源循環型農業の取組に補助が出ます。随時受付なので農業系の方はここに相談してみてください。
けっこうあるんですよ(笑)。群馬県の公式ページには18の市区町村補助金が掲載されていて、自分のエリアの制度もチェックしておくとお得です!
SBT(Science Based Targets)といって、パリ協定の目標に沿った科学的な根拠に基づく温室効果ガス削減目標の認定制度です。中小企業向けSBT認定を取ると、企業の脱炭素経営の信頼性が一気に上がります。みどり市では取得費用・コンサル費用を補助しますよ。
国の脱炭素補助金 フロー図
国の補助金も教えてください!群馬県でも使えるんですよね?
もちろんです!国の補助金は全国の事業者が対象なので群馬県でもバンバン使えます。工場・事業場系の脱炭素補助金から見ていきましょう。
SHIFTって名前よく聞くんですけど、なんですか?
環境省のSHIFT事業は「脱炭素技術等による工場・事業場の省CO2化加速事業」の略称です。製造業・物流・サービス業など幅広い業種の工場・事業場でCO2削減に向けた設備更新を最大
5億円まで補助する制度です。補助率は1/3で、A類型(標準事業)とB類型(大規模電化・燃料転換事業)の2種類があります。詳細は
SHIFT事業のページをご確認ください。
A類型は中堅・中小企業もけっこう採択されてます。CO2削減計画を立てて、それに基づく設備更新(高効率ボイラー・空調・照明等)が対象です。重要なのは申請前にCO2削減計画策定支援を活用すること。これも環境省の補助で、省エネ診断から計画策定まで無料でサポートしてくれる仕組みがあります。
そうです!群馬県には省エネお助け隊という経産省採択の地域プラットフォームがあって、中小企業の省エネ取組に対して現状把握から改善まで無料でサポートしてくれます。まずここで診断を受けてからSHIFT事業に申請するのが一番スムーズです。
診断の後の設備投資にはさらに補助があります。省エネルギー投資促進・需要構造転換支援事業費補助金は産業・業務部門の省エネを推進する大型補助金で、
詳細はこちらをご覧ください。
事業用の太陽光導入なら、群馬県には事業用太陽光発電設備の共同購入事業という面白い制度があります。県と協定を結んだ事業者が購入希望者を一括発注して、スケールメリットで初期費用を下げる仕組みです。令和8年7月31日まで購入希望者を募集してます。
さらにぐんま事業用太陽光発電設備等初期費用0円事業というのがあって、初期費用ゼロで設備を設置できる仕組みもあります。自己資金を温存したい中小企業に向いてます。
国の補助金、種類が多いですね。系統用の大型蓄電池の補助金もあるんですか?
環境省の商用車等の電動化促進事業(トラック)があります。群馬は製造業・物流が盛んな地域なんで、トラックのEV化補助は特に有用です。物流会社さんはチェックしておいた方がいいです。
農業機械の電動化促進事業は電動農機と従来型農機の価格差の2/3を補助します。上限は7,200万円です。群馬は農業も盛んな県なので、農業事業者にとっては魅力的な制度ですよ。
ほんとに!脱炭素関係の補助金って多岐にわたりますね。
環境省のZEH化支援事業があります。高断熱化・高効率設備・再エネ導入でZEH基準を満たす住宅を建築・取得する個人や住宅事業者を支援します。群馬は豪雪地帯も含むので断熱化ニーズは高いですよ!
事業用建物なら
空き家等における省CO2改修支援事業が面白いです。空き家を業務用施設(福祉施設・店舗・オフィス等)として活用する際に、省CO2性能の高い設備機器を導入する改修費を補助します。上限1,000万円、補助率1/3です。空き家問題の解決と脱炭素化の同時推進という一石二鳥の制度です。
補助金の申請って複雑そうで、どこから相談すればいいですか?
群馬県にはぐんま脱炭素支援サービスという無料相談窓口があります。令和8年4月17日から令和9年2月26日まで、専門家が脱炭素経営のお悩みにアドバイスしてくれます。1事業者あたり年度内2回まで無料なので、最初の一歩として活用するのがおすすめです。
それから群馬県環境GS認定制度というのもあって、温室効果ガスを持続的に削減するための環境マネジメントシステムを整備・運用する事業者を認定します。認定を受けると省エネ診断・制度融資等が優遇されます。
群馬県事業用再生可能エネルギー設備等導入資金融資という制度がありまして、金融機関等と協力して、再生可能エネルギー設備等を導入する県内企業に長期・低利の融資を実施してます。補助金と組み合わせると初期費用をかなり抑えられます。
あります!低公害車導入整備資金という制度があって、EV・HV・PHEV・クリーンディーゼル・天然ガス車・燃料電池車、または充電設備の導入に使える制度融資です。これは環境GS企業エコ改修資金という省エネ改修工事向けの融資とセットで活用するのが効果的です。
こんなにあると、どれから申請すればいいか迷いますね。
まずは「今の自社のCO2排出量を把握する」のが第一歩です。省エネお助け隊やぐんま脱炭素支援サービスで無料相談することで、自社に合った補助金の方向性が見えてきます。
環境GS認定って、まずここから取った方がいいということですか?
GX経営を長期的に進めるなら、早めに取った方がいいですよ。取得後に融資優遇が使えるし、補助金の加点もある。エコアクション21(EA21)との連携も可能で、群馬県が無料の集合コンサルティングを実施してます。令和8年9月から令和9年3月まで、参加申込締切は令和8年8月7日です。
- 補助金によって申請前の事前手続きが必要なものがある(富岡市の省エネ設備補助等)
- 同一年度に群馬県の複数補助金に申請する場合は担当課に確認が必要
- GBizIDの事前取得が必要な制度が多い(取得に2〜3週間かかるので早めに)
- 補助率だけでなく「後払い」のリスクも考慮する(補助金は原則後払い)
- 準備中の制度は開始時期が変わる可能性があるので公式サイトで最終確認を
GBizIDってやつ、うちもまだ取ってないかもしれないです。
それは今すぐ申請した方がいいですよ(笑)。ほとんどの国の補助金申請にGBizIDが必要になってきてます。郵送での書類確認があるので2〜3週間かかります。公募が始まってから慌てて申請するパターンが一番もったいない。
| 補助金名 | 実施主体 | 上限額 | 補助率 | 対象 |
|---|
| グリーンイノベーション補助金 | 群馬県 | 1,000万円 | 1/2 | 脱炭素・CE新ビジネス |
| SHIFT事業(省CO2設備更新) | 環境省 | 5億円 | 1/3 | 工場・事業場 |
| 省エネルギー診断(無料) | 経産省 | — | 定額 | 中小企業 |
| 家庭用蓄電システム支援 | 経産省 | 総額66.8億円 | 定額 | 家庭・事業者 |
| 系統用蓄電池導入支援 | 経産省 | 400億円 | 定額 | 法人 |
| ZEH化支援事業 | 環境省 | — | — | 個人・住宅事業者 |
| 空き家省CO2改修支援 | 環境省 | 1,000万円 | 1/3 | 建物改修事業者 |
| 農業機械電動化促進 | 環境省 | 7,200万円 | 2/3差額 | 農業関連 |
| 再エネ水素システム構築 | 環境省 | 3億円 | 1/2〜2/3 | 地方公共団体等 |
| 桐生市省エネ設備補助 | 桐生市 | — | — | 桐生市内小規模企業 |
| 富岡市省エネ診断補助 | 富岡市 | — | — | 富岡市内中小企業 |
| みどり市脱炭素推進補助金 | みどり市 | — | — | みどり市内事業者 |
これだけあると迷いますね(笑)でも整理されてて分かりやすいです!
事業の規模と目的に合わせて選ぶのがポイントです。設備投資系なら国の大型補助金、新規ビジネス系なら群馬県のグリーンイノベーション補助金という使い分けが基本ですよ。
今日はたくさん教えていただきました!改めてポイントを教えてもらえますか?
群馬県のエコ・SDGs補助金は大きく「県独自制度」「市区町村独自制度」「国の大型制度」の3層構造になってます。まず群馬県のぐんま脱炭素支援サービスで無料相談して、自社の優先課題を整理してから申請するのが王道です。
GBizID取得とぐんま脱炭素支援サービスへの相談ですね。あとは環境GS認定制度の申請も早めに。この3つをやっておくと、補助金の申請がずっとスムーズになります。群馬でGX経営を進めるなら、県のグリーンイノベーション推進課と連携しながら進めることが大事です!
ありがとうございました!これは参考になりました。群馬で脱炭素に取り組む事業者の方、ぜひこの情報を使ってみてください。