群馬県の「まちづくり・地域振興」補助金とは?


佐藤
編集長
まちづくりや地域振興って聞くと、なんか大きな話に聞こえるんですけど、実際に補助金ってどういう人たちが使えるんですか?

室谷
代表取締役
いい質問ですね。「まちづくり」って言葉、確かに漠然としてますよね。でも実は対象がずいぶん多くて、NPO法人や市民活動団体から、自治会・地域振興組合、商工会、市区町村まで使える補助金がわんさかあるんです。

佐藤
編集長
ほんとに?個人じゃ使えない感じですか?

室谷
代表取締役
個人でも使えるものはあります。ただ、メインは「地域の活性化や課題解決に取り組む団体や法人」が対象のものが多いですね。NPOを設立してまちづくりをやってる方とか、商店街の組合が地域イベントをやる場合とか。

佐藤
編集長
群馬県の場合、どんな特徴があるんでしょう?

室谷
代表取締役
群馬はね、県が「ぐんままちづくり支援事業」という冊子を毎年出していて、使える支援制度を12区分に整理してくれているんです。ソフト・ハード一体型から、公共施設整備、交通、計画策定まで体系的にまとめてある。これがけっこう便利で。

佐藤
編集長
12区分!すごい細かいですね(笑)。でもまず、どこから探せばいいのか全然わからない...という人が多そう。

室谷
代表取締役
そうなんです。だから今日は「群馬県でまちづくり・地域振興を目指す団体や個人が使える補助金」を全部ひっくり返してみようと思って。国の制度から群馬県独自のものまで、一気に整理しますよ。
国の主要な補助金・助成金(事業者・団体向け)


佐藤
編集長
まず国レベルの補助金から教えてください。群馬でも使えるものですよね?

室谷
代表取締役
はい、全国制度なので群馬のどこにいても使えます。まず代表的なのが「地域の人事部支援事業」です。中小企業庁がやってる制度で、複数の地域企業をまとめて、地方公共団体・金融機関・教育機関と連携しながら人材確保・育成を一緒にやる取り組みを支援するものです。

佐藤
編集長
人事部って...まちづくりと関係あるんですか?(笑)

室谷
代表取締役
あるんですよ(笑)。地域の企業が人材不足で廃業したら、まちの活力が下がるじゃないですか。だから「地域の産業を守ることがまちづくり」という発想で補助金が出てるんです。補助額はざっくり1,300万円〜3億円くらいで、詳細は地域の中堅・中核企業支援事業のページで確認できます。

佐藤
編集長
3億!すごいスケールですね。

室谷
代表取締役
それ以外にも、AKATSUKIプロジェクト(地方の若手人材発掘育成支援事業)があります。地方でIT人材や起業家を育てるプログラムを運営する法人を支援する補助金で、補助率は人件費・委託費が2/3、開発支援費は10/10(全額)補助。上限3,000万円です。群馬の若い人たちが地域で活躍できる土台を作るために使えますね。AKATSUKIプロジェクトの詳細はこちらで確認できます。

佐藤
編集長
それは面白いですね!地元でそういうプログラムを運営できる団体や企業が対象?

室谷
代表取締役
そうです。既にノウハウがある事業者が新しい地域でプログラムを展開する場合も対象になります。群馬で若者育成のコミュニティを作りたいNPOや企業にはぴったりですね。

佐藤
編集長
他にはどんなものが?

室谷
代表取締役
国立公園や観光エリアでまちづくりをするなら「国立公園利用拠点滞在環境等上質化事業」。上限9億9,800万円の大きな補助金で、補助率1/2〜2/3です。群馬は赤城山、妙義山、草津・四万エリアなど国立公園・国定公園が多いので、地域の観光まちづくりに活用できる可能性があります。国立公園等上質化事業の申請要件と詳細はこちらで確認できます。

佐藤
編集長
9億ってほぼインフラ整備レベルですね(笑)。

室谷
代表取締役
そうですね(笑)。これは市区町村や観光協会規模の話です。個人NPOがいきなり使うのは難しいけど、地域と連携した事業ならチャンスはある。

佐藤
編集長
もう少し手が届きやすい規模のものだと?

室谷
代表取締役
「地域における地球温暖化防止活動促進事業」は補助率1/2、上限約1,000万円です。都道府県や政令市が指定した「地域地球温暖化防止活動推進センター」が実施する温暖化防止活動を支援するもの。まちづくりと環境を絡めたSDGs的な活動をしている団体には向いていますね。令和8年度は2026年5月が締め切りでした。地域における地球温暖化防止活動促進事業の詳細はこちらで確認できます。

佐藤
編集長
環境×まちづくりって今旬な感じしますよね。

室谷
代表取締役
そうです。最近は「脱炭素+地域活性化」を同時に実現するプロジェクトへの補助金が増えています。環境省の「地域レジリエンス・脱炭素化を同時実現する公共避難施設・防災拠点への自立・分散型エネルギー設備等導入推進事業」なんかは、自治体が防災拠点を整備しながら脱炭素化も進めるもので、これも群馬で使えます。

佐藤
編集長
難しそうな名前ですけど(笑)、要は防災拠点を太陽光パネル付きで整備するとかそういうイメージ?

室谷
代表取締役
まさに。拠点を整備しながらエネルギーの自立化もできる。補助金もかなり大きいので、市区町村の方は相談してみる価値がありますよ。
群馬県独自の補助金・支援制度

佐藤
編集長
群馬県にしかない独自制度ってあるんですか?

室谷
代表取締役
ありますよ!まず「地域振興調整費補助事業」。高崎安中地域を対象に、地域活動団体やNPO法人が実施する地域振興・活性化事業に補助金を交付します。上限50万円、補助率1/2。全国制度に比べると規模は小さいですが、地元の密着した活動に使いやすい制度です。

佐藤
編集長
高崎・安中限定なんですね。前橋や太田は対象外?

室谷
代表取締役
この制度はそうです。ただ他の市町村でも似たような補助金を独自にやっているので、住んでいる市区町村の窓口に聞いてみるのが一番早いですね。

佐藤
編集長
なるほど。群馬県全体だとどんな支援が?

室谷
代表取締役
群馬県は「ぐんままちづくり支援事業」という形で、補助・融資・起債を含む幅広い支援制度を毎年まとめた冊子(PDF)を出しています。令和7年度版は県のウェブサイトから無料でダウンロードできます。コミュニティ助成事業(活力ある地域づくり・青少年健全育成・共生の地域づくり)、地域づくり団体活動支援事業、移住・定住・交流推進支援事業など、ソフト事業に特化した支援も含まれています。

佐藤
編集長
コミュニティ助成事業って何ですか?

室谷
代表取締役
自治総合センターが実施している制度で、宝くじの収益が財源になっています。コミュニティ活動に必要な備品整備(上限250万円)や地域のお祭り・イベント(上限100万円)、青少年健全育成活動(上限200万円)などに使えます。毎年1月頃に各市区町村を通じて申請するので、地域の自治会・子ども会・まちづくり団体には非常に使いやすい制度ですね。

佐藤
編集長
え、宝くじが財源なんですか!知らなかった(笑)。

室谷
代表取締役
意外と知られていないですよね(笑)。地域の備品(テント・放送設備・スポーツ用品等)を揃えたいときに「コミュニティセンター助成事業」は上限2,000万円まで出るので、なかなかのスケールです。
市民活動・NPO向けの助成金

佐藤
編集長
法人格のない任意団体でも使える助成金ってあるんでしょうか?

室谷
代表取締役
あります!群馬県ではNPO・ボランティアサロンぐんま(前橋市・県庁昭和庁舎1階)が民間財団・助成機関の情報をまとめて紹介しています。
問い合わせ先: NPO・ボランティアサロンぐんま
- 所在地: 前橋市・群馬県庁昭和庁舎1階
- 電話: 027-243-5118
- 開館時間: 平日 10:00〜17:00 / 土曜 10:00〜16:00
- 対応内容: 民間財団の助成金情報提供、申請アドバイス(無料)

佐藤
編集長
県の施設なんですね。

室谷
代表取締役
群馬NPO協議会が県から運営委託を受けている中間支援センターです。民間財団の助成金情報を無料で入手できるし、申請のアドバイスもしてくれる。まず相談してみると良いですよ。

佐藤
編集長
民間の助成金ってどんなものがありますか?

室谷
代表取締役
例えばパルシステム群馬の「市民活動助成金」は、法人格がない任意団体でも申請可能で、上限30万円(スタートアップは10万円)が交付されます。申請対象エリアは群馬県・足利市・佐野市。毎年11月〜12月に公募するので、来年度を狙うなら11月以降に確認を。

佐藤
編集長
30万円でも、任意団体には大きい金額ですよね。

室谷
代表取締役
そうです。ボランティア活動や地域課題解決のプロジェクトを始めるスタート資金として十分。固定経費や人件費も一部対象になるのが助かるポイントです。

佐藤
編集長
他に民間系の助成金で群馬で使えるものって?

室谷
代表取締役
日本財団、日本生命財団(ニッセイ財団)、特定非営利活動法人市民社会創造ファンドなども全国対象で群馬の団体が応募できます。こういった情報はNPO・ボランティアサロンぐんまのウェブサイトや高崎市企画調整課の市民活動ページでもまとめてくれているので、定期的にチェックするといいですよ。
観光・交流人口×まちづくりで使える補助金

佐藤
編集長
観光やインバウンド目線のまちづくりをしたい場合はどうですか?

室谷
代表取締役
いくつかありますね。「観光地・観光産業におけるユニバーサルツーリズム促進事業」は、高齢者や障害者が安心して旅行できる環境整備を支援する国の補助金。宿泊施設のバリアフリー改修、観光施設の情報バリアフリー化など、ハード・ソフト両方が対象です。2026年5月が締め切りだったので、次回公募に備えて準備を。ユニバーサルツーリズム促進事業の補助内容と申請先はこちらで確認できます。

佐藤
編集長
群馬は温泉地が多いからバリアフリー化の需要ありそうですね。

室谷
代表取締役
ですね!草津や伊香保、四万など温泉地が多い群馬は、高齢者や障害のある方の旅行需要が高い。観光協会や宿泊施設が地域全体でバリアフリー化に取り組む際に活用できますよ。

佐藤
編集長
観光まちづくりで地域全体を変えたいとなると、もっと大きな枠組みも必要ですよね。

室谷
代表取締役
そういう場合は「観光まちづくり」の切り口で国土交通省・観光庁系の補助金も見てみましょう。「地域資源を活用した観光まちづくり推進事業」なんかは観光振興事業費補助金の一つで、群馬の豊富な自然・温泉・歴史文化を活かした観光地づくりに活用できます。
補助金の種類と活用場面まとめ
| 補助金名 | 主な対象 | 補助率 | 上限額 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| 地域の人事部支援事業 | 企業連合・法人 | 2/3〜10/10 | 3億円 | 地域の人材確保・育成 |
| AKATSUKIプロジェクト | 若手育成法人 | 2/3〜10/10 | 3,000万円 | IT・起業家人材育成 |
| 国立公園等上質化事業 | 自治体・観光協会 | 1/2〜2/3 | 9億9,800万円 | 国立公園の環境整備 |
| 地球温暖化防止活動促進 | 地域推進センター | 1/2 | 約1,000万円 | SDGs・脱炭素活動 |
| 地域振興調整費補助事業 | NPO・地域活動団体 | 1/2 | 50万円 | 高崎安中エリア限定 |
| コミュニティ助成事業 | 自治会・地域団体 | 定額補助 | 2,000万円 | 宝くじ財源 |
| パルシステム市民活動助成 | 任意団体・NPO | 定額 | 30万円 | 法人格不要 |
| ユニバーサルツーリズム | 宿泊・観光施設 | - | - | バリアフリー整備 |

佐藤
編集長
こうやって並べると、対象や規模がかなり幅広いですね。どれを選んだらいいか迷います(笑)。

室谷
代表取締役
迷いますよね(笑)。一つの判断軸として、「ハード(施設・設備の整備)」か「ソフト(活動・プログラム)」かで分けると選びやすくなります。まず自分たちがやりたいことを明確にして、それに近い補助金を探すのが鉄則ですね。
申請のポイントと注意事項
まちづくり補助金を取るための3つのポイント
- 地域課題と補助金の目的を一致させる: 「この地域のこの課題を解決する」という具体的な背景を示すことが採択の鍵
- 地域の公共機関や団体と連携する: 自治体・金融機関・商工会などとの連携が加点要素になるケースが多い
- GビズIDを事前に取得する: 国の補助金はGビズIDが必要。取得に2〜3週間かかるので早めに準備を
よくある落とし穴
- 過去に採択された場合の注意: 同じ補助金で複数年連続採択されると審査が厳しくなるケースがある。新しい切り口で申請するか、別の補助金を探すことも視野に
- 活動実績の裏付け: 新規の任意団体は採択率が下がる傾向がある。まず小規模な助成金で実績を積み、その後に大型補助金に挑戦するステップアップ戦略が有効
1まずNPO・ボランティアサロンぐんま(前橋・県庁昭和庁舎1階)に相談
2自分たちの活動内容と目的を整理する(何をやりたいか、誰のためか)
3群馬県「ぐんままちづくり支援事業」冊子(PDF)を確認
4補助金検索サイトや本サイトで条件に合う制度を絞り込む
5GビズIDを事前取得(国の補助金申請に必須)
6審査担当者に事前相談を行い、公募要領を熟読して申請書を作成

佐藤
編集長
やっぱり、いきなり申請するんじゃなくてまず相談が大事なんですね。

室谷
代表取締役
そうです。補助金ごとに公募期間が短かったり、要件の解釈が難しかったりするので、経験者のアドバイスは本当に助かります。NPO・ボランティアサロンぐんまは無料で相談できるので、使い倒してほしいですね。

佐藤
編集長
ちなみに室谷さんが「これは知らなきゃ損」と思う補助金は?

室谷
代表取締役
コミュニティ助成事業(自治総合センター)は意外と知られていないのにかなり使いやすいです。地域の自治会や子ども会なら毎年申請できるし、備品整備に最大250万円出る。市区町村の担当窓口を通じて申請するので、まずお住まいの市区町村に問い合わせてみてください。

佐藤
編集長
自治会レベルで使えるのは、幅広い人に関係あるポイントですね!今日はわかりやすかった、ありがとうございました。

室谷
代表取締役
こちらこそ。まちづくりって地道に見えるけど、補助金をうまく使えばやれること一気に広がりますからね。群馬のいいまちを一緒に作りましょう!

室谷
代表取締役