群馬県の研究開発補助金 規模別比較チャート
群馬県で新技術や新製品を開発しようとしている中小企業の方から「研究開発補助金を使いたい」という相談が増えているんですが、そもそもどんな補助金があるんでしょう?
大きく分けると3層になってますね。群馬県独自の補助金、国の中小企業庁ルート、そしてNEDOやJSTといった研究機関ルートです。予算規模も対象者もかなり違うので、自社の開発フェーズに合わせて選ぶのがコツです。
一番身近なのが群馬県の「ぐんまDX技術革新補助金」(上限1,000万円)と「ぐんま技術革新チャレンジ補助金」(上限80万円)。その上が中小企業庁の「成長型中小企業等研究開発支援事業」(SBIR)で単年4,500万円〜大型で1億円。さらに上がNEDO・JST等の国家プロジェクト系ですね。
金額がぜんぜん違いますね。どこから入るのが現実的なんですか?
初めて研究開発補助金に挑戦するなら、まずぐんまのチャレンジ補助金から始めるのをよく勧めます。80万円と金額は小さいですが、採択実績が積み上がると次のDX補助金や国のSBIRへの申請が格段に通りやすくなります(笑)。
群馬県の補助金から見ていきましょうか。どんな種類があるんでしたっけ?
令和8年度(2026年度)は主に2本立てです。「ぐんまDX技術革新補助金 」と「ぐんま技術革新チャレンジ補助金」。もともとセットで設計されていて、規模に応じてどちらかを選ぶ仕組みです。
そうなんです、同一年度で2つは併願不可です。あと過去に採択されて「企業化状況報告書」を出していない会社は申請資格がなくなるんで、そこは要注意ですね。
そうです。結構うっかりする人がいて(笑)。では2つを詳しく見ていきましょう。
補助上限1,000万円、補助率1/2です。令和8年度は3つの枠があります。デジタル実装枠、ビジネスモデル変革枠、社会課題解決枠。
獣害対策とか気候変動対応とか、地域固有の課題に使えます。群馬ならではの山間部の課題解決型プロジェクトが採択されやすいですね。実際に農業IoTや獣害センサー開発で使った事例があります。
群馬県内に主たる事業所がある中小企業者等です。本社が県外でも、開発実施拠点が群馬県内にあれば申請できます 。これ結構見落とされるポイントなんですよ。
上限80万円ですが、小規模事業者は補助率が4/5に上がります 。製造業で従業員20人以下、サービス業で5人以下の事業者は実質160万円の事業で8割もらえる計算です。
そうなんです。「DX技術導入・活用」を計画に盛り込むと審査で加点評価される点も同じです。AIを使った品質検査とか、センサーによる設備管理とか、ちょっとデジタルを絡めるだけで採択率上がりますよ。
そうです、「共同実施市町村」に事業所か開発拠点がある企業が対象です。前橋市、高崎市、桐生市、伊勢崎市、太田市、沼田市などが含まれているので群馬県内の主要都市は大体カバーされています。詳細は
ぐんま技術革新チャレンジ補助金(令和8年度)のページ を確認してください。
群馬県の産業技術センターとの共同研究という制度もありましたよね?
はい!「公募型共同研究事業」ですね。1件あたり400万円(企業負担200万円+県200万円)で、群馬産業技術センターの専門家と一緒に研究開発できます。令和7年度は7社が採択されて、EV向け金属部品開発やシルクパウダー樹脂素材開発なんかが進んでいます。
なかなか面白い制度ですね! ではその先のステップに進む補助金も教えてください。
国の補助金を教えてください。中小企業庁の補助金ってどんなものがあるんですか?
研究開発系で最重要なのが「成長型中小企業等研究開発支援事業 」、通称SBIRです。2026年度の公募は既に開始されています。
SBIRって初めて聞きました。どういう補助金ですか?
アメリカのSmall Business Innovation Researchを参考にした制度です。中小企業・スタートアップが国の研究課題に取り組む際に資金を出す仕組みで、単年度4,500万円以下(2年合計7,500万円以下)が通常枠、大型枠だと単年1億円まで使えます。NEDOが運営する
SBIR推進プログラム(連結型) もその一形態で、スタートアップから中小企業まで対象です。
中小企業者等は2/3以内、大学・公設試は定額です。複数機関が連携する「連結型」が中心で、共同体の補助金のうち中小企業が2/3以上受け取る必要があるという条件もあります。
実際に採択されるにはどんな研究テーマが強いですか?
内閣府のガバニングボードが決めた「課題解決型」テーマが強いです。脱炭素、デジタル・AI、バイオ、宇宙・防衛なんかは採択率高め。群馬だと製造業の脱炭素系や自動車部品のEV対応が相性いいですね。
ものづくり補助金は「既存技術の改良」や「設備投資」も対象になりますが、SBIRは「革新的な新技術の研究開発」に特化しています。また、大学・公設試との連携を前提にしているのが大きな違いです。産学連携を組める会社には強い武器になります。
群馬の中小企業でSBIRに挑戦するには何から始めればいいですか?
群馬産業技術センターや群馬大学の産学連携センターに相談するのがベストです。いきなり書類を書くより、まず相談窓口でテーマのフィット感を確認してもらうのが近道ですよ。
NEDOは独立行政法人の新エネルギー・産業技術総合開発機構で、国家的な技術開発を支援する機関です。補助金というより「委託事業」や「助成事業」の形が多いです。
全国対象なので当然使えます!ただし、ほとんどのNEDOプログラムは大学や国立研究機関との連携が前提なので、群馬大学や前橋工科大学と組めるかどうかが現実的なポイントになります。
正直、SBIRより難しいです。競合が全国の一流企業や大学グループなので。ただ、採択されたら金額も実績も別格で、その後の受注や資金調達に直結します。群馬の製造業でNEDO採択実績のある会社は引き合いが多いですよ。
なるほど。まず県の補助金で実績を積んで、SBIRを経てNEDOへ、という順番が現実的ですか?
典型的なキャリアパスはまさにそれです。県の補助金採択 → 報告書を作る → それを添付して次の申請 → 実績で信頼度アップ、という積み上げが大事ですね(笑)。
補助金名 補助上限 補助率 対象 特徴 ぐんま技術革新チャレンジ補助金 80万円 1/2(小規模4/5) 共同実施市町村内の中小企業 初めての研究開発補助金に最適 ぐんまDX技術革新補助金 1,000万円 1/2 県内中小企業(開発拠点でも可) DX活用で加点、3枠から選択 成長型中小企業等研究開発支援事業(SBIR) 単年4,500万円〜1億円 2/3以内 全国の中小企業・スタートアップ 産学連携必須、国家課題への対応 NEDOフロンティア育成事業 非公開(大型) 委託/定額 大学・企業連携 国家プロジェクト、採択実績に直結 群馬産業技術センター公募型共同研究 400万円(企業負担200万円) 1/2(50%は県負担) 県内中小企業 センター専門家との共同研究
群馬県の研究開発補助金 申請の流れ
まずGビズIDの事前取得は絶対に忘れないでください 。GビズIDの発行には通常2週間かかります。申請期限ギリギリに気づいてもどうにもなりません。
あとぐんまのDX補助金は「デジタル技術の活用」が加点要素になるので、開発計画にデジタル要素を盛り込む工夫が重要です。「AIで品質管理」「センサーで設備監視」「クラウドでデータ共有」みたいな要素を追加するだけで変わります。
1 研究開発テーマを具体化する(新技術・新製品の開発計画書を作成)
2 補助金を選択する(規模・段階に応じてDX補助金/チャレンジ補助金/SBIRから選ぶ)
3 GビズIDを取得する(2週間以上かかるため早めに申請)
4 申請書類を作成する(補助事業計画書・経費明細書・加点項目申告書)
5 電子申請する(jGrantsから申請または各機関の申請窓口へ提出)
産学連携のパートナーを早めに探すことですね。大学の先生や県の産業支援機関との繋がりが弱い会社は、まず群馬産業技術センターに相談するのがおすすめです。そこから共同研究を経由してSBIRへという流れも実際にあります。
GビズIDの取得(申請2週間前までに)
パートナーシップ構築宣言への登録(DX補助金の要件)
過去採択補助金の「企業化状況報告書」の提出が完了しているか確認
研究開発テーマへのデジタル要素の組み込み(加点評価対象)
申請予算の見積書・相見積もりの取得
ぐんまDX技術革新補助金 令和8年度:2026年3月31日〜2026年5月15日(土日祝除く午後5時締切)
ぐんま技術革新チャレンジ補助金 令和8年度:2026年3月31日〜2026年5月15日(金曜日午後5時)
受付期間外の申請は一切受け付けない。DX補助金とチャレンジ補助金は同一年度で併願不可
今日の話をまとめると、群馬県で研究開発補助金を使う際はどんな点が重要ですか?
3つのポイントを押さえてください。まず「自分の開発フェーズに合わせた補助金を選ぶ」。初めてなら80万円のチャレンジ補助金、本格的な開発なら1,000万円のDX補助金、産学連携できるならSBIRです。
「開発計画にデジタル要素を組み込む」。これだけで採択率がかなり変わります。群馬県の補助金はどちらもDX活用が加点評価されるので、開発テーマにデジタル技術をどう絡めるか意識してください。
「GビズIDを今すぐ取得する」です(笑)。これだけ言っておけば、申請のチャンスを逃さずに済みます。詳しい補助金一覧は
群馬県の研究開発補助金・助成金一覧 でも確認できますので、ぜひ活用してください。
群馬の中小企業には心強い支援が揃っているんですね。ありがとうございました!