群馬県 賃上げ補助金 比較表 2026年
群馬の中小企業の経営者から「賃上げしたいけど、どの補助金を使えばいいか分からない」という声をよく聞くんですよ。国の制度も県独自のものも混在して、正直ごちゃごちゃしてて。
ほんとにそうなんですよ(笑)。群馬で賃上げ補助金を考えるとき、大きく4つのカテゴリに分かれます。国の助成金(業務改善助成金)、国の設備投資補助金(ものづくり補助金など)、群馬県独自の支援金(ぐんま賃上げ促進支援金)、そして介護・障害福祉向けの処遇改善補助金。それぞれ対象も条件も全然違うので、順番に見ていきましょう。
4つもカテゴリがあるんですね。まずどこから確認すればいいですか?
まず「今すぐ動けるか、それとも来秋以降の準備か」で分けるといいです。令和8年度の業務改善助成金は2026年9月1日から申請受付が始まります。ものづくり補助金は今も申請できる。ぐんま賃上げ促進支援金は令和8年度版の申請受付を準備中(4月15日時点で制度概要公表済み)。介護職員等賃上げ補助金は申請が5月15日まで延長されていて、今まさに動くべきタイミングです。
そうです!介護・障害福祉の事業者さんは専用の処遇改善補助金があるので、そこから動くのが絶対に正解。一般の製造業・サービス業・建設業なら業務改善助成金とものづくり補助金の組み合わせが鉄板です。
- ☐ 介護サービス事業所・介護保険施設 → 介護職員等賃上げ・職場環境改善支援補助金(申請期限2026年5月15日)
- ☐ 障害福祉サービス事業所 → 障害福祉従事者処遇・職場環境改善緊急支援補助金
- ☐ 全業種・設備投資と同時に賃上げ → 業務改善助成金(令和8年度受付2026年9月1日〜)
- ☐ 全業種・大型設備投資で賃上げ → ものづくり補助金(21次締切、今すぐ申請可)
- ☐ 県内中小企業で5%以上賃上げ → ぐんま賃上げ促進支援金(令和8年度版:受付開始次第)
業務改善助成金 申請の流れ(群馬県版)
業務改善助成金って、名前だけ聞くとどんな制度か分かりにくいですよね。
そうですよね(笑)。シンプルに言うと、「事業場内で一番低い賃金を引き上げて、同時に設備投資をしたら、その設備費を国が補助する」制度です。厚生労働省が実施していて、群馬労働局を通じて申請します。
賃上げ幅によって補助率が変わるんですよ。30円以上の引き上げで補助率3/4、60円以上で4/5、90円以上の引き上げなら補助率9/10・上限600万円という最高区分が使えます。9/10って設備費のほぼ全額が戻ってくる計算ですよね。
9/10はすごいですね!でも90円以上の賃上げってかなり大きくないですか?
群馬県の地域別最低賃金は令和8年3月1日から1,063円になりました。事業場内最低賃金との差が45円未満の事業所は自動的に最高区分(9/10・600万円)が適用される特例があります。群馬の最低賃金ラインに近い賃金で働いている従業員がいる会社は、この特例に該当することが多い。
なるほど。令和8年度の申請はいつから始まるんですか?
令和8年度は2026年9月1日から交付申請の受付が始まります。今は準備の時期ですね。設備を何に使うか計画を立てて、秋の申請に備えるのがベストです。
設備を購入する前に申請するのが絶対条件です。これ、毎年やってしまう人が続出するんですけど、「買ってから申請しよう」では補助対象外になってしまいます。
業務改善助成金は交付決定を受けた後に設備を購入しないと補助対象外です。「申請より先に設備を買った」というケースで全額自己負担になった事例が後を絶ちません。群馬労働局(027-896-4500)に事前相談してから動くのが確実です。
かなり幅広いです。PC・タブレット・POSレジ・製造機械・配送車両・業務効率化ソフト・コンサルティング費用まで対象になります。「生産性向上に資する」という要件を満たせばOKで、群馬の製造業や物流業が工場設備やフォークリフトに使うケースが特に多いですね。
ものづくり補助金って、製造業だけの補助金ですよね?
名前に「ものづくり」とありますけど、全業種が対象なんですよ!正式名称は「ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金」で、革新的な設備投資、試作品開発、生産プロセスの改善などが対象です。
21次締切は補助上限4,000万円、補助率は通常1/2、小規模事業者は2/3です。賃上げを計画に盛り込むと加点されるので、賃上げ意欲がある会社は採択率で有利になります。
ものづくり補助金の詳細はこちら
直近の採択率はざっくり40〜50%程度です。競争率はそれなりに高いですが、事業計画の「革新性」と「具体性」をしっかり書けていれば十分狙えるラインです。群馬県産業支援機構(GISCO)のよろず支援拠点で無料相談もできますよ。
ものづくり補助金に賃上げ要件って何かあるんですか?
基本要件として「給与支給総額の1.5%以上増加」「事業場内最低賃金を地域別最低賃金+30円以上」というラインがあります。さらに加点項目として賃上げ率4%以上・最低賃金+40円以上を達成すると審査で有利になります。
21次締切は2027年3月23日まで長く受け付けています。急がなくてもいいですが、採択後の事業期間を逆算して申請タイミングを決めるといいですね。
はい!令和8年度のぐんま賃上げ促進支援金が4月15日に制度概要として公表されました。国の補助金とは別枠で使えるので、組み合わせることができます。
令和8年度版では、県内の中小企業等が対象期間中に従業員の賃金を5%以上引き上げると、従業員1人あたり5万円、1期あたり最大40人分(最大200万円)の支援金が出ます。第1期(令和8年1月1日〜8月31日)と第2期(令和8年9月1日〜12月31日)の2期制なので、両方の要件を満たせば合計最大400万円受け取れる計算です。
そうなんです。小規模事業者特例もあって、小規模事業者が3%以上の賃上げをした場合、1人あたり3万円・最大20人分の支援金が使えます。非正規雇用労働者(週所定労働時間20時間以上)も対象に入るので、パート・アルバイトが多い飲食業やサービス業にも対応しています。
法人の場合はパートナーシップ構築宣言の登録が要件になっています。ただ、登録が完了していなくても申請できて、申請後に登録を進めることもできます。あとは賃上げを目的とする他の助成金等を重複して受給していないことが条件ですね。
4月15日時点では「申請受付を開始したらこのページから案内する」とのことで、受付開始日は未定です。群馬県労働政策課(027-226-3402)のウェブサイトをチェックしておくのがいいですね。
- 対象: 県内に事業所を有する中小企業等(医療法人・社会福祉法人・農業法人も可)
- 5%以上賃上げ: 1人5万円・1期あたり最大40人分(最大200万円)
- 3%以上賃上げ(小規模事業者のみ): 1人3万円・1期あたり最大20人分
- 第1期(2026年1〜8月)+第2期(2026年9〜12月)合計で最大400万円
- 問い合わせ: 群馬県労働政策課(027-226-3402)
介護や障害福祉の事業者さんに向けた専用の制度もあるんですよね?
そうです、これが非常に大事で!一般の中小企業向けとは全く別の制度が2つあって、今まさに申請を受け付けています。
「群馬県介護職員等賃上げ・職場環境改善支援補助金」です。令和8年度介護報酬改定を待たずに緊急対応として設けられた制度で、介護サービス事業所・介護保険施設が対象です。補助額の計算式は「基準月(原則令和7年12月)の介護総報酬×サービス類型別交付率」で決まります。
そうです。訪問介護・通所介護・施設系で交付率が異なります。要件として介護職員等処遇改善加算を算定していることが必要で、令和8年4月以降に新規開設した事業所は対象外になります。
交付申請の期限が令和8年5月15日まで延長されています!今まさに申請できるタイミングです。補助金の支払い予定は7月末、実績報告は10月末が目安です。問い合わせは事務局(050-3733-0222)へ。
群馬県介護・障害福祉の処遇改善について詳しく見る
「群馬県障害福祉従事者処遇・職場環境改善緊急支援補助金」があります。前橋市・高崎市(中核市)指定の事業所も含む、県内の障害福祉サービス事業所が対象です。補助対象は職員の賃金改善費(基本給・手当・賞与等)で、職場環境改善費には使えない点が注意ポイントです。
障害福祉も処遇改善加算の取得が前提になるんですか?
そうです。基準月に福祉・介護職員等処遇改善加算を算定していることが共通要件になっています。まだ加算を取得していない事業所は、そこから手続きを進めるのが先決ですね。
同じ事業所が介護と障害福祉の両方を運営している場合はどうなりますか?
サービス区分ごとに別々に申請できます。ただし職場環境改善費は対象外なので、その点は両制度共通の注意点ですね。
- 令和8年4月以降に新規開設した事業所は対象外
- 処遇改善加算の算定(または申請予定の誓約)が必須
- 障害福祉向けは職場環境改善費は対象外(賃金改善費のみ)
- 計画書の提出時点で廃止・休止が明らかな事業所は対象外
| 制度名 | 補助上限 | 補助率・金額 | 対象 | 今の状況 |
|---|
| 業務改善助成金(令和8年度) | 600万円 | 3/4〜9/10 | 全業種の中小企業 | 受付2026年9月1日〜 |
| ものづくり補助金(21次) | 4,000万円 | 1/2〜2/3 | 全業種の中小企業 | 申請受付中(〜2027年3月) |
| ぐんま賃上げ促進支援金(令和8年度) | 200万円/期(最大400万円) | 1人5万円定額 | 県内中小企業等 | 受付開始時期未定(制度概要公表済) |
| 介護職員等賃上げ・職場環境改善支援補助金 | 介護総報酬×交付率 | 交付率はサービス種別で変動 | 介護サービス事業所等 | 申請期限2026年5月15日(延長済) |
| 障害福祉従事者処遇・職場環境改善緊急支援補助金 | 賃金改善費の実費 | 実費補助 | 障害福祉サービス事業所等 | 申請受付中 |
| 大規模成長投資補助金(5次) | 50億円 | 1/3以下 | 中堅・中小企業 | 終了(参考情報) |
業務改善助成金とぐんま賃上げ促進支援金って同時に使えるんですか?
「賃上げを目的とする他の助成金等を受給していないこと」という要件がぐんま賃上げ促進支援金にありますので、同一の賃上げ行為に対して重複することはできません。ただ業務改善助成金は「設備投資費の補助」がメインで、ぐんま賃上げ促進支援金は「賃上げ実績への支援金」という性格の違いがあります。窓口(群馬労働局・群馬県労働政策課)に事前確認することをおすすめします。
賃上げの原資を作るためにものづくり補助金を使う、という発想はアリですか?
まさにそれが一番スマートな使い方です!ものづくり補助金で設備投資コストを補助してもらって、業務効率化で浮いた人件費を賃上げに回す。この順番で計画を立てると、設備投資→生産性向上→賃上げというサイクルが回り始めます。
補助金申請って、どこに相談すればいいか分からないという経営者さんも多いと思うんですよ。
群馬県の場合は相談窓口が充実しているんですよ。制度によって窓口が分かれているので、まとめますね。
群馬労働局(前橋市大手町1-1-1)027-896-4500が窓口です。令和8年度のコールセンターは2026年4月22日から開設しています。申請書の書き方は社会保険労務士に頼む会社も多いです。
ものづくり補助金の事務局は公募のたびに変わるので、公式サイトの最新情報を確認するのが確実です。群馬県産業支援機構(GISCO)のよろず支援拠点に行くと、どの補助金が自社に合うか含めて無料で相談できます。複数の補助金を組み合わせたい場合もGISCOが頼りになります。
群馬県労働政策課の労働政策係(027-226-3402)に直接問い合わせてください。所在地は前橋市大手町1-1-1で、令和8年度版の申請受付開始に関する最新情報もここで確認できます。
介護職員等賃上げ補助金の申請・審査関係は事務局(050-3733-0222)へ。制度内容は群馬県介護高齢課に問い合わせると良いです。障害福祉向けは「群馬県介護・障害福祉従事者処遇・職場環境改善緊急支援補助金及びサービス継続支援補助金事務局」(050-3515-7957、平日9時〜17時)が窓口です。
- 業務改善助成金: 群馬労働局(027-896-4500)前橋市大手町1-1-1
- ぐんま賃上げ促進支援金: 群馬県労働政策課(027-226-3402)
- ものづくり補助金・総合相談: 群馬県産業支援機構 GISCO
- 介護職員等賃上げ補助金: 事務局(050-3733-0222)
- 障害福祉従事者処遇補助金: 事務局(050-3515-7957)
2026年度に賃上げを実現しようとしている経営者さんに向けて、注意点をまとめてもらえますか?
一番大事なのは「最低賃金の改定サイクルを把握する」ことです。業務改善助成金の補助率は事業場内最低賃金と群馬の地域別最低賃金の差によって決まります。群馬は令和8年3月1日から1,063円になりました。毎年10月ごろに次年度の最低賃金が改定されるので、その数字を見てから計画を立てると補助率が有利になることがあります。
予算がなくなると受け付けを締め切るという話も聞いたことがあります。
業務改善助成金は年度内に予算上限に達すると受付を終了することがあります。令和8年度は9月1日受付開始なので、秋口に早めに動くのが得策です。ものづくり補助金は複数の締切回があるので、自分の設備投資計画と合う締切を選べます。
3つ挙げますね。まず「先に申請・後に購入」の順番を絶対守ること。次に、事業計画書には具体的な数字(何%の賃上げを何月から実施するか、設備で何の課題を解決するか)を盛り込む。そして、社会保険労務士や群馬県産業支援機構の専門家に早めに相談する。補助金の世界は「要件を満たしているかどうか」より「要件を満たした計画書を書けるか」が大事なんですよ。
群馬の中小企業の駆け込み寺みたいな存在です(笑)。補助金の選び方から申請書の作り方まで、専門家が無料で伴走してくれます。「どの補助金が自分の会社に合うか全く分からない」という段階から相談OKなので、まず一本電話してみることをおすすめします。
最後に、2026年の賃上げに向けてひと言まとめをお願いします!
群馬県は国の制度に県独自の制度を上乗せして、賃上げを「設備投資→生産性向上→賃上げ原資確保」という三段ロケット方式で支援する設計になっています。ぐんま賃上げ促進支援金は物価高騰対応重点支援地方創生臨時交付金を財源に動いているので、令和8年度版の受付が始まったら早めに動くことが大事。そして介護・障害福祉の事業者さんは今この瞬間(5月15日まで)が申請のラストチャンスなので、今すぐ動いてください!