
佐藤
編集長
群馬県内でDXを進めたいと考えている中小企業の声をよく耳にします。県独自の補助金があると聞きましたが、具体的にどんな制度でしょうか?

室谷
代表取締役
そうですね、群馬県は中小企業のデジタルトランスフォーメーションを強力に後押ししています。代表的なのが「ぐんまDX技術革新補助金」で、補助上限は500万円、補助率は2分の1です。デジタル技術を活用した新製品開発や生産プロセス改善、ビジネスモデル変革まで幅広く支援してくれます。

佐藤
編集長
500万円は心強いですね。令和7年度の公募はまだでしょうか?

室谷
代表取締役
令和7年度版は ぐんまDX技術革新補助金(令和7年度) としてすでに公募が始まり、締切は2025年5月9日です。対象は県内に事業所を持つ中小企業者で、製造業はもちろん建設業やサービス業まで幅広く申請できます。

佐藤
編集長
昨年度と比べて何か変わった点はありますか?

室谷
代表取締役
大きな変更点は、「パートナーシップ構築宣言」の登録が要件に加わったことです。これは取引先との適正な関係構築を宣言するもので、県のDX補助金でも重視されるようになりました。まだ登録していない事業者さんは、申請前に宣言を行っておく必要があります。

佐藤
編集長
パートナーシップ構築宣言ですか。具体的にどういう手続きですか?

室谷
代表取締役
Web上のポータルサイトで必要事項を入力するだけで登録できます。詳しくは中小企業庁のポータルサイトをご確認ください。登録自体は無料ですし、一度登録すれば他の補助金申請にも使えるケースが多いので、この機に取得しておくといいでしょう。

佐藤
編集長
なるほど。でも500万円でも足りない大規模なDX投資を考えている企業には、もっと大きな補助金はないのでしょうか?

室谷
代表取締役
もちろん、全国を対象とした大型補助金も群馬県内で活用できます。たとえば環境省の DX型CO2削減対策実行支援事業(令和7年度) は補助率4分の3で最大200万円と、DXと脱炭素の一石二鳥を狙える制度です。工場のエネルギー管理にIoTを導入するようなプロジェクトに使えます。

佐藤
編集長
200万円でもありがたいですが、もう一段大きなものは?

室谷
代表取締役
それなら 省CO2型システムへの改修支援事業(令和7年度) が上限5億円、補助率3分の1と大型です。これは電化や燃料転換など設備改修が対象で、デジタル制御による省エネ化も組み合わせられます。

佐藤
編集長
なるほど、環境対策とDXが同時に進められますね。でも、群馬県には自動車産業が集積していますが、自動運転やモビリティのDX関連の補助金はありますか?

室谷
代表取締役
太田・大泉エリアを中心に、自動運転開発に使える モビリティDX促進のための無人自動運転開発・実証支援補助金 があります。これは国が推進する大型補助金で、自動運転移動サービス用車両開発事業では上限10億円、トラック開発事業では上限4億円と、ケタ違いの規模です。補助率もスタートアップや中小企業なら3分の2と手厚いので、群馬のサプライヤーがこの分野に進出する際の強力な武器になります。

佐藤
編集長
10億円はすごいですね。ただ、そうした補助金は申請ハードルが高そうで、中小企業には難しいのでは?

室谷
代表取締役
その点もご安心を。県の ぐんま技術革新チャレンジ補助金(令和7年度) は、上限80万円ながら小規模事業者なら補助率が5分の4に跳ね上がります。デジタル技術の導入を計画に盛り込めば加点もあり、中小企業の第一歩を応援する設計です。こんにゃく農家やキャベツ農家がスマート農業に取り組んだり、高崎市の小売店がデジタル販促を始めたり、そんな身近なDXにもぴったりです。

佐藤
編集長
ぜひ知っておきたいですね。ところで、こうした県の補助金と、ほかの国や県の補助金は同時に使えるのでしょうか?

室谷
代表取締役
基本的に同一経費の重複はできませんが、対象経費が別であれば併用は可能です。ただ、補助金ごとに交付要綱が異なりますので、必ず事前に確認してください。県のよろず支援拠点や産業支援機構に相談すれば、申請のノウハウも含めてアドバイスしてもらえます。
ぐんまDX技術革新補助金を深掘り

佐藤
編集長
ぐんまDX技術革新補助金の対象経費を詳しく教えてください。

室谷
代表取締役
デジタル技術を活用した研究開発費、ソフトウェア購入費、外注費、機械装置の購入費などが対象です。たとえば生産管理システムの導入や、AIを使った品質検査装置の開発、ECサイト構築といったプロジェクトが想定されます。補助事業期間内に完了することが条件で、令和7年度版の詳細は県の公式ページでご確認ください。
Point
ぐんまDX技術革新補助金のポイント
- 補助上限:500万円(補助率1/2)
- 令和7年度の締切:2025年5月9日
- 新たにパートナーシップ構築宣言の登録が必要
- 申請には事業計画の具体性がカギ
国の補助金も賢く使おう

室谷
代表取締役
県内企業が活用しやすい国制度をもう少し紹介します。まず、総務省の 情報通信技術利活用事業費補助金(地域デジタル基盤活用推進事業) は、無線ネットワークとセンサーを組み合わせた地域インフラ整備に補助率2分の1、上限なしです。群馬県内の自治体や団体がスマートシティを推進する際の強力な後ろ盾になります。

佐藤
編集長
地方公共団体向けなんですね。民間企業が単独で応募するのは難しい?

室谷
代表取締役
そうですが、自治体と連携して事業を行う企業が間接的に恩恵を受けられますし、 躍進的な事業推進のための設備投資支援事業 のように東京都の制度は群馬では使えませんが、経産省系の補助金には全国展開型もあります。貿易手続きのデジタル化を支援する 貿易プラットフォーム活用補助金(令和6年度三次公募) は、群馬の輸出企業が対象となる良い例です。
よくある質問に答えます

佐藤
編集長
事前にいただいた疑問をいくつか聞かせてください。「ぐんまDX技術革新補助金とIT導入補助金は同時に使えますか?」という質問です。

室谷
代表取締役
はい。県の補助金と国のIT導入補助金の併用については、それぞれの交付要項で確認いただく必要があります。基本的に同一の経費を両方から補助を受けることはできませんが、異なる経費項目であれば可能なケースもあります。迷ったら公益財団法人群馬県産業支援機構(G-NET)の窓口に相談するのが確実です。

佐藤
編集長
「自動車部品工場のIoT化には、どの補助金が向いていますか?」というご質問も。

室谷
代表取締役
まずはぐんまDX技術革新補助金がフィットします。製造ラインのデータ収集や見える化を図るIoT機器の導入は、同補助金の“デジタル実装枠”で採択される可能性が高いです。設備改修まで含めた大規模な省エネIoTを考えるなら、先ほどの 省CO2型システムへの改修支援事業(令和7年度) も検討すべきです。いずれにしても、事業計画の明確化が重要です。

佐藤
編集長
最後に、相談先をまとめていただけますか?

室谷
代表取締役
群馬県のDX補助金全般については、公益財団法人群馬県産業支援機構(G-NET)内の「ぐんまDX技術革新補助金」受付、または群馬県庁の公式ページが基本です。さらに、よろず支援拠点(同機構内)では経営課題に合わせた補助金の選び方や申請書のブラッシュアップまで無料で相談できます。まずはこれらの窓口に問い合わせてみてください。

佐藤
編集長
本日はありがとうございました。群馬の中小企業がこれだけの補助金を活用できると分かり、心強いです。

室谷
代表取締役
ぜひ積極的に情報収集して、DX投資を後押ししてもらいたいですね。締切に注意して、早めの準備をおすすめします。