広島県 設備投資・IT導入補助金 比較表
室谷さん、うちの会社でIT導入を考えてるんですけど、広島県だと使える補助金ってどのくらいあるんですか?
いやー、これが結構多くてですね。国の制度と広島県独自の制度を合わせると、10種類以上は普通に選択肢があるんですよ。
しかも2026年に入って制度の名前が変わったりしてるので、「IT導入補助金を使いたい」と思って調べてもうまくたどり着けないケースがかなり増えてます。
旧来の「IT導入補助金」が令和8年度(2026年度)から「デジタル化・AI導入補助金」という名称に変わりました。中身も変わって、AIツールの導入に対応した枠が整備されています!
あと広島県は製造業が強い地域なので、製造業向けのDX助成金も充実してます。ひろしま産業振興機構が独自で運営しているカイゼンDX助成金が特にユニークで、全国には類似制度がほとんどないんですよ。
広島県独自のやつがあるんですね。それ、どんな内容ですか?
補助率が1/2で上限150万円です。製造業のIoTやAI導入実証を支援する制度で、研修受講が前提条件になってるのが特徴ですね。詳しくは後で説明しますが、まず全体像を把握しましょうか。
| 分類 | 制度名 | 補助率 | 上限額 | 対象者 |
|---|
| 国(AI・IT系) | デジタル化・AI導入補助金2026 | 最大4/5 | 450万円 | 中小企業全般 |
| 国(設備・IT一体) | ものづくり補助金 | 1/2〜2/3 | 750万円〜 | 製造業・サービス業 |
| 国(小規模) | 小規模事業者持続化補助金 | 2/3 | 200万円 | 小規模事業者 |
| 国(販路DX) | 事業再構築補助金 | 1/2〜2/3 | 最大1.5億円 | 中小企業全般 |
| 広島県独自 | カイゼンDX導入実証事業助成金 | 1/2 | 150万円 | 製造業(研修修了者) |
| 広島県独自 | 人材開発支援助成金活用支援補助金 | 最大4/5 | 50万円 | AI研修実施企業 |
| 広島県独自 | 中小企業知的財産支援事業費補助金 | 1/2 | 500万円 | 中小企業全般 |
| 広島県(融資) | デジタル投資促進資金 | — | 2億円(融資) | DX推進企業 |
うわ、こんなにあるんですね。どれが一番使いやすいんですか?
業種とやりたいことによりますが、一番使いやすいのはデジタル化・AI導入補助金2026ですね。手続きがIT導入支援事業者経由なので、自社で書類を大量に書く必要がないんです。
そうです。ただし、そのパートナー(IT導入支援事業者)選びが重要で、広島県内にいい事業者がいるかどうかは調べてみないとわからない部分もあります。次のセクションで各制度の詳細を見ていきましょう。
広島県 IT導入補助金 申請の流れ
デジタル化・AI導入補助金って、具体的に何が対象になるんですか?
会計ソフト、受発注システム、POSレジ、チャットボット、AI業務効率化ツール…幅が広くて、基本的にソフトウェアとクラウドサービスが対象ですね。ハードウェアは一部のみ。
通常枠で1/2、小規模事業者や賃上げ要件を満たす場合は最大4/5まで上がります。上限額は枠によって異なりますが、代表的な通常枠で最大450万円ですね。
450万円、かなり大きいですね。申請スケジュールはどうなってます?
2026年の第1次締切は5月12日が期限でした。今後も複数回の公募が予定されています。
IT導入補助金2023の過去実績を見ても、毎年複数回締切があるパターンが続いてますね。
- 1/2〜最大4/5の補助率。小規模事業者で賃上げ達成なら4/5も狙える
- IT導入支援事業者が申請を代行するため、自社の書類作成負担が少ない
- GビズIDプライムが必須。取得に2〜3週間かかるため今すぐ申請開始
- 公式サイト: it-shien.smrj.go.jp
そうです。GビズIDがないと電子申請できないし、ものづくり補助金も使えない。この2つ以外にも国の補助金は基本的に全部必要です。今持っていない方はすぐ申請してください(笑)
設備投資もしたい場合は、ものづくり補助金ですよね?
そうですね。AIシステムだけでなく、生産設備とソフトウェアをセットで導入したい場合は
ものづくり補助金が向いています。上限額が大きくて、製品・サービス高付加価値化枠で750万円〜2,500万円まで補助されます。
それは大きい! 広島は製造業多いからよく使われてるんですか?
かなり使われてますよ。自動車関連や造船関連の企業が多いので、ものづくり補助金の採択実績が豊富な地域です。地域の商工会議所が申請支援してるケースも多い。
直近の全国平均でざっくり45〜50%程度ですね。事業計画書の質が採択を大きく左右するので、広島市内の商工会議所や中小企業支援センターに相談するのが現実的です。
そうです。「生産性向上」「賃上げ」「差別化」の3点をどう表現するかがポイントです。広島県内のものづくり補助金採択企業の事例を見ると、IoTやAI活用の文脈で書いてる企業が多いですね。
- 令和8年度(2026年度)以降は「新事業進出補助金」との統合・改編が予定されているため最新情報の確認が必須
- 交付決定前の投資は補助対象外。採択後に発注・契約すること
- jGrantsでの電子申請必須(GビズIDプライムが前提)
広島県独自のカイゼンDXってどんな制度なんですか?名前がユニークですね(笑)
ひろしま産業振興機構が運営していて、県内製造業がIoTやAI・デジタル技術を現場に導入する実証を支援する制度です。単なるシステム購入補助じゃなくて、実証プロジェクト全体を支援するのが特徴ですね。
実証プロジェクト全体、ということは導入後の効果測定まで含む感じですか?
そうです。導入するだけじゃなくて、「この技術を使ったら生産性がどう変わったか」という実証結果もセットで求められます。補助率は1/2で上限150万円ですが、前提条件があって。
カイゼンDX人材育成研修への参加経験が必要なんです。研修受けてない企業はまず研修から始めないといけない。令和7年度(2025年度)の第1次公募は2025年5〜6月でした。令和8年度(2026年度)の詳細はまだ未公表の状態です。
そうですね。問い合わせはひろしま産業振興機構の製造業DX革新総合センター(082-240-7716)に直接してみるのが一番確実です。募集情報が出た瞬間に動けるよう、日頃からアンテナを張っておいてください。
人材開発支援助成金活用支援補助金って、名前が長くてよくわからないんですけど(笑)
わかります(笑)。これはシンプルに言うと「国の人材開発支援助成金を使ってAI研修をやるときの、申請手続き費用(社労士費用)を広島県が補助する」制度です。
そうなんです。国の助成金で研修費が補助されて、さらに手続き費用も県が補助してくれる、という仕組みです。リスキリング推進宣言企業なら補助率4/5で上限50万円まで補助されます。
ほんとに? 研修費と手続き費用が両方補助されるんですね。それはお得だ!
ただし、人材開発支援助成金の対象訓練として認定してもらうには、研修開始の1ヶ月前に労働局へ計画届が必要です。「来月からAI研修やります」では間に合わない。最低でも2〜3ヶ月前から準備を始めてください。
- 国の人材開発支援助成金 + 広島県補助で二重のメリット
- リスキリング推進宣言企業は補助率4/5で上限50万円
- 申請は令和8年3月31日が補助対象事業完了期限
- 問い合わせ: ひろしま産業振興機構(082-240-7709)
従業員が少ない小さい会社だと、どれが使いやすいですか?
小規模事業者持続化補助金が一番ハードルが低いですね。補助率2/3で上限は通常200万円です。ホームページ作成やECサイト構築、業務用ソフトウェア導入なんかも対象になります。
相対的にはそうです。ただ事業計画書は必要で、商工会や商工会議所のサポートを活用するのが実質的に必須です。広島市の商工会議所は補助金相談に熱心なので、まず電話してみてください。
事業再構築補助金は規模感が大きくて、最大1.5億円(成長分野進出枠の場合)まで補助されます。新しいビジネスモデルへの転換を伴うITやDXへの投資が対象ですが、要件が厳しくて申請のハードルはかなり高いですね。
やっぱりそうか(笑)。大きい制度は要件も大変ですよね。
事業再構築補助金は採択率が30〜40%程度で、採択されても審査が厳格です。専門家(中小企業診断士)のサポートなしで申請するのは正直かなり難しい。費用対効果を考えると、まずデジタル化AI補助金やものづくり補助金から始めるのが現実的です。
補助金って「先に自腹で投資して、後から補助金が戻ってくる」仕組みですよね。それがきつい場合はどうすればいいですか?
そこで使えるのが広島県の「デジタル投資促進資金」です。補助金じゃなくて融資ですが、融資限度額が2億円で金利が比較的低く設定されています。
そうです。まず低金利の融資でIT投資の資金を確保して、補助金の交付決定後に補助金で一部を返済する、という流れが現実的です。補助金は後払いなので、先行投資の資金繰りに困るケースがよくあります。
申請は取扱金融機関経由で、金融機関が広島県経営革新課に申請する仕組みです。メインバンクにまず相談してみてください!
結局、どの補助金を選べばいいのか、整理してもらえますか?
| 状況 | おすすめ制度 | 理由 |
|---|
| ソフトウェア・クラウド導入 | デジタル化・AI導入補助金 | IT支援事業者が手続き代行、ハードル低 |
| 設備+ITをセットで | ものづくり補助金 | 上限額が大きく製造業に強い |
| 少人数でIT投資したい | 小規模持続化補助金 | ハードル低、商工会が支援 |
| 製造業のDX実証 | カイゼンDX助成金(広島県) | 広島県独自、実証プロジェクト全体支援 |
| AI研修を実施したい | 人材開発支援助成金活用支援(広島県) | 研修費+申請費用の二重支援 |
| 資金繰りも必要 | デジタル投資促進資金(融資)+上記補助金 | 低金利融資で先行投資を確保 |
重要なのが、「同一経費への二重申請」はできないという点です。ただし、経費の種類を分ければ複数の制度を組み合わせて使えます。例えばシステム費用はデジタル化AI補助金、研修費用は人材開発支援助成金という使い分けが可能です。
それと、広島市内の企業でも市独自のAI補助金はまだ限定的なので、国の補助金と県の制度の組み合わせがメインになります。広島市経済局や広島商工会議所で随時情報が更新されているので、こまめにチェックしてください。
1GビズIDプライムを取得する(2〜3週間かかるため今すぐ申請)
2利用したい補助金の最新公募要領を公式サイトでダウンロード確認
3商工会議所や中小企業支援センターに相談し、事業計画書の骨格を作る
4IT導入支援事業者や中小企業診断士など専門家に支援を依頼
5jGrantsで電子申請を提出(締切に余裕を持って)
デジタル化AI補助金で申請から採択通知まで約2〜3ヶ月、ものづくり補助金で3〜4ヶ月くらい見ておいた方がいいですね。採択後に事業実施→実績報告という流れで、全部終わるまでさらに6ヶ月〜1年かかることも。
長いですね…。じゃあ来年度から導入しようと思ったら、今から動かないといけないですね。
まさにそうです。「補助金を使ってIT導入したい」と思ったら、最低でも6ヶ月〜1年前から計画を立てるのが実情です。GビズIDだけは今日中に申請しておいてください(笑)
- 採択前に発注・契約・支払いを行う(補助対象外になる)
- IT導入支援事業者に全部任せて内容を理解しないまま申請する
- 国の補助金と県の補助金で同一経費を二重申請する
- 申請書類の数字に誇張や虚偽を入れる(返還請求の対象)
今日はたくさんの補助金を教えてもらいましたが、一番最初にやるべきことを教えてください。
まず今日中にGビズIDプライムの申請をしてください! これがないと国の補助金は何も使えない。次にひろしま産業振興機構(082-240-7709)とデジタル化AI補助金の公式サイトをブックマークする。この2つで十分です。
補助金は情報が出てから締切まで1〜2ヶ月しかないケースがよくあります。日頃からアンテナを張っておくことが重要です。広島県は製造業・IT産業の集積が厚い地域なので、使える制度も他県より充実している面があります。うまく活用してください。