広島県ホームページ制作補助金 3択比較図
広島で事業をしている知人から相談が来たんですよ。「HP作りたいけど予算が厳しくて、補助金使えないかな」って。
あー、よくある相談ですね。結論から言うと、ホームページ制作に補助金を使えるケースは確実にあります。ただ、どの補助金が使えるかは事業者の規模と、サイトに何の機能をつけるかで全然変わってくるので、まずそこを整理しましょう。
なるほど。まず広島でHP制作に使える補助金を全部教えてもらえますか?
大きく分けると3本立てです。小規模事業者持続化補助金、ものづくり補助金、IT導入補助金。この3つが主軸で、対象となる事業者の規模と、作るサイトの種類で使い分ける形になります。
3つあるんですね。それぞれどんな事業者向けですか?
端的に言うと、従業員が少ない小規模事業者には持続化補助金が最もシンプルで使いやすいです。もう少し規模が大きい中小企業で、ECシステムや予約システムを組み込む場合はIT導入補助金。設備投資と一体でWebシステムを構築するなら、ものづくり補助金も選択肢に入ってきます。
持続化補助金がいちばん使われていると聞きますが、なぜそんなに人気なんですか!
理由は2つあって、まずは「ウェブサイト関連費」が明示的に対象経費として認められていること。HP制作費・SEO対策費・コンテンツ制作費がまとめて申請できます。もう1つは商工会・商工会議所が申請をサポートしてくれること。広島市内なら広島商工会議所、他の地域は各市町の商工会が窓口です。
通常枠で補助上限50万円、補助率2/3です。100万円のHP制作費なら、ざっくり33万円が戻ってくる計算ですね。賃金引上げ枠なら赤字事業者は補助率3/4まで上がります。詳細は
小規模事業者持続化補助金 一般型のページで確認できます。
えっ、100万円のHP作って33万円しか戻ってこないんですか!
そこはよく誤解されるんですが(笑)、HP制作費だけで50万円の補助を受けようとすると、実は制限があって。「ウェブサイト関連費は補助金額全体の1/4が上限」というルールがあるんです。通常枠で採択上限50万円なら、HPに使えるのは最大12.5万円までです。
えー、それは厳しいですね。全額HP制作費に使えるわけじゃないんですか。
そうなんです。だから申請設計が重要で。チラシ制作費、看板・サイン制作費、展示会出展費なんかを一緒に計上して、HP制作費を補助金全体の1/4以内に収める構成にするんです。HP作りたいだけなら全部HP費にしたいところですけど、それだと本末転倒になる(笑)。
最低でも1〜2ヶ月は見てください。事業支援計画書(様式4)を商工会・商工会議所に依頼するんですが、申請締切の2週間前が受付締切になっています。今の第19回は2026年4月30日が締切なので、4月16日までに様式4の受け付けが必要でした。次の第20回以降に向けて準備を始めるなら今がちょうどいいタイミングです。
商業・サービス業は従業員5人以下、製造業・建設業などは20人以下の小規模事業者です。それを超えると対象外になりますが、その場合はものづくり補助金やIT導入補助金を見ればいいです。
創業したてでも使えますか! 知り合いが最近独立したんで気になってて。
創業型という枠があって、こちらは補助上限200万円・補助率2/3です。産業競争力強化法に基づく「特定創業支援等事業」の支援を受けた事業者が対象になります。創業直後でホームページ整備に使いたい方には、むしろこちらの方が補助額が大きいのでおすすめです。
持続化補助金 創業型はこちら。
広島といえば自動車部品とか鉄鋼の会社が多いですよね。製造業でもHP制作に補助金は使えるんですか?
使えます。広島は確かに鉄鋼・自動車部品・造船が集積している製造業の県で、BtoB受注のためのHP整備ニーズが高いんですよね。持続化補助金なら従業員20人以下の製造業が対象なので、中小の部品メーカーや工場でも使えます。
「取引先向けの技術紹介サイト」や「採用強化のためのリクルートサイト」が多いですね。経営計画書に「このHPでどの顧客層を獲得するか」を具体的に書くことが採択率に直結します。「HP作りたいから補助金使います」じゃなくて「広島市の製造業A社向けに技術資料を公開し、問い合わせ件数を年10件増やす」くらいの粒度で書くと採択率が上がります。
そういう書き方をするんですね! 設備投資と一緒にECシステムを構築する場合はどうですか?
その場合は
ものづくり補助金が選択肢に入ってきます。補助上限は中小企業で最大2,500万円(51人以上・製品サービス高付加価値化枠、第23次公募)、補助率は中小企業1/2、小規模事業者2/3。ただし「革新的な製品・サービス開発または生産プロセスの改善」が必須要件なので、HP制作単体では申請できません。製造ライン改善や受発注システムのデジタル化とセットで、Webシステム費を一体計上する形が典型的な使い方です。
ものづくり補助金は大きい金額が取れるけど、要件が厳しいんですね。
そうです。逆に言うと、受発注のデジタル化をともなうBtoB用Webシステムや在庫管理と連動したECシステムは、ものづくり補助金の要件を満たしやすい。広島の部品メーカーがサプライヤーポータルサイトを構築する、みたいなケースですね。
瀬戸内海のほうだと観光業や宿泊施設も多いですよね。そういう業種で予約システムをHP上に入れたいときはどうすればいいですか?
その用途なら
IT導入補助金が一番フィットします。補助率1/2〜4/5、上限450万円です。オンライン予約機能・多言語対応・決済機能・在庫管理連動など、「業務改善に直結する機能付きWebシステム」が対象になるので、宮島や尾道エリアの宿泊業者さんにもよく使われています。
ただし絶対条件があって、発注先がIT導入支援事業者として登録済みであることが必須なんです。これを見落としてベンダーと契約してから気づいた、という失敗がよくある。IT導入補助金の公式サイトに登録事業者のリストがあるので、発注前に必ず確認してください。
じゃあ広島の好きな制作会社に頼めるわけじゃないんですね。
そうなんです。制作会社探しの段階から「IT導入支援事業者として登録されているか」を確認するのが第一歩。もう一つ重要なのは、単純な情報発信サイトや写真ギャラリーだけのサイトはIT導入補助金の対象外です。「このシステムを入れることで予約業務が何%効率化するか」という定量目標を審査で求められます。
広島はインバウンド需要が強くて、宮島・尾道・しまなみ海道エリアへの訪日客対応でWebサイトの多言語化ニーズが特に高い。IT導入補助金でカバーできますが、観光庁の補助制度も並行して調べてみる価値があります。
| 補助金名 | 補助上限 | 補助率 | 主な対象事業者 | HP経費の扱い |
|---|
| 持続化補助金(通常枠) | 50万円 | 2/3 | 小規模事業者(商業5名以下・製造20名以下) | 対象、ただし補助金額の1/4まで |
| 持続化補助金(創業型) | 200万円 | 2/3 | 特定創業支援等事業を受けた創業者 | 対象、ただし補助金額の1/4まで |
| ものづくり補助金 | 最大2,500万円(51人以上) | 1/2〜2/3 | 中小企業(従業員数によらず) | 設備投資と一体の場合に計上可 |
| IT導入補助金 | 450万円 | 1/2〜4/5 | 中小企業・小規模事業者 | 業務改善機能付きWebシステムが対象 |
金額の差がかなりありますね。持続化補助金が50万円なのに対して、IT導入補助金は最大450万円か。
補助額が大きいほど申請の難易度と準備期間が上がります。持続化補助金は商工会・商工会議所のサポートがあってハードルが低い。IT導入補助金とものづくり補助金は事業計画の作り込みが必要になります。最初に補助金を使うなら持続化補助金から入るのが定石です。
県独自の「中小・ベンチャー企業チャレンジ応援事業助成金」があります。ひろしま産業振興機構が運営していて、新製品や新技術の開発支援が中心です。HP制作の直接補助ではないですが、新事業を立ち上げてそのプロモーション用HPを制作するケースでは組み合わせも検討できます。
補助金の選定から申請書類の作成まで無料で相談できます。広島市・福山市・東広島市など主要拠点に窓口があって、オンライン相談にも対応しています。どの補助金が自分に合うか分からない段階でも相談を受け付けてくれるので、最初の入口として使うのが一番効率がいいです。
広島市内の事業者は広島商工会議所、それ以外の市町は各地域の商工会が窓口になります。福山市・呉市・東広島市には商工会議所もあります。持続化補助金の様式4(事業支援計画書)の発行もそれぞれの窓口が担当するので、自分の事業所所在地がどちらの管轄か確認しておきましょう。
- 事業者規模の確認: 従業員数が持続化補助金の対象範囲(商業5名以下・製造業20名以下)に入るか
- 制作会社の登録状況: IT導入補助金を使う場合、発注先がIT導入支援事業者として登録済みか
- HP費用の比率: 持続化補助金では補助金額全体の1/4ルールがある。他の販促経費との組み合わせ設計が重要
補助金申請フロー(広島県ホームページ制作)
持続化補助金を例にすると、まず商工会・商工会議所に相談して、そこで事業支援計画書(様式4)の発行を依頼します。これが申請締切の2週間前までの受付なので、ここを見落とすと詰みます(笑)。そのあとJグランツという電子申請システムから書類一式を提出する流れです。
GビズIDというアカウントが必要で、これの発行に2〜4週間かかるんです。申請しようと思い立った日に始めると間に合わない。早めにGビズIDを取得しておくのが鉄則です。
それが後払いなんです。採択後にHPを制作・納品して、すべての費用を払ってから実績報告書を提出して、検査が通ってから補助金が振り込まれます。つまり先に全額自己資金で支払う必要があります。資金繰りに余裕がない場合は、この後払いリスクも念頭に置いておく必要があります。
えー、先払いしないといけないんですか! それは完全に盲点でした。
補助金全般の性質です。「補助金が出たらHP代を払う」じゃなくて「先に払って後で戻ってくる」なんです。制作会社に分割払いや後払いで交渉できる場合は対処できますが、一般的には採択から入金まで数ヶ月かかる前提で資金計画を立ててください。
- 持続化補助金: 採択から実績報告後の入金まで、最低でも6〜8ヶ月かかるケースが多い
- ものづくり補助金: 大型案件は1年以上かかることも
- 事前に金融機関への相談や、取引先との代金支払い交渉を済ませておくこと
- 自己資金が出せるタイミングに合わせて申請するのが現実的
事業再構築補助金もよく聞きますが、ホームページ制作に使えますか?
事業再構築補助金は補助上限が最大5億円と大きいですが、「新市場進出・業種転換・事業再編」など思い切った事業転換が要件です。既存事業のHP更新には使いにくくて、「ECサイトを新規立ち上げして全く新しい販路を作る」くらいの規模感でないと採択されにくいです。
そうです。スタートアップや、コロナ禍で事業転換が必要な製造業が使う制度というイメージです。HP制作メインで補助金を使いたい場合は、持続化補助金かIT導入補助金から考えた方が現実的です。
最後に、広島でHP制作に補助金を使いたい方へ、室谷さんからひとことアドバイスをお願いします。
小規模事業者の方は迷わず持続化補助金から検討してください。広島市内なら広島商工会議所、それ以外の地域は各市町の商工会に相談するのが最短ルートです。ECや予約システムを入れたい場合は、発注先の制作会社がIT導入支援事業者として登録されているかを先に確認する。この2点だけ押さえておけば、補助金活用の道は開けます。よろず支援拠点広島(ひろしま産業振興機構)では無料で一緒に考えてもらえるので、どれが自分に合うか迷っていればまずそこに相談するのが一番安心です。
ありがとうございます。補助金の種類と、自分の規模・用途を先に整理するのがポイントですね。
そうです。補助金はゴールじゃなくて手段なので、「作りたいHPがある」→「その予算に合う補助金を探す」という順番で考えると迷いにくいです。広島の他の補助金情報は
広島県の補助金一覧でも確認できますよ。
GビズIDを今すぐ取得する — 発行まで2〜4週間。後回しにすると申請タイミングを逃す
事業者規模を確認する — 商業・サービス業5名以下、製造業20名以下なら持続化補助金が対象
商工会・商工会議所に相談する — 広島市内は広島商工会議所、他地域は各市町の商工会
事業計画書を作成する — 「どのHP制作で何を達成するか」を具体的に記述
Jグランツから電子申請する — 様式4が揃ったらGビズIDで申請システムにアクセス
採択後にHP制作・納品する — 補助金は後払い。先に費用を支払う資金の確保を忘れずに