広島県でまちづくり・地域振興に使える補助金とは

補助金タイプ比較図
補助金タイプ比較図
佐藤

佐藤

補助金エージェント編集長

室谷さん、「まちづくり補助金を使いたい」って相談を受けることって多いんですか?
室谷

室谷

代表取締役

めちゃくちゃ多いですよ!町内会の方から商店街の人まで、本当に幅広い。ただ、みなさんが共通して悩むのが「どの補助金を使えばいいかわからない」ってことなんですよね。
佐藤

佐藤

補助金エージェント編集長

確かに、広島県だけでも色々ありそうで。
室谷

室谷

代表取締役

そうなんです。広島県のまちづくり補助金は大きく3つに分かれます。ひとつは「市区町村独自の補助金」、もうひとつは「広島県独自の補助金」、そして「全国で使える国の制度」。この3層構造を頭に入れておくだけで、相当見通しがよくなります。
佐藤

佐藤

補助金エージェント編集長

3層!それは把握してる人少なそうですね。
室谷

室谷

代表取締役

ほとんどの人が全国制度しか知らないんですよね。でも地元密着で活動している団体こそ、市区町村や県の制度のほうが使いやすかったりします。要件がシンプルで、採択率も高いんで。
佐藤

佐藤

補助金エージェント編集長

それはぜんぜん知らなかったです。3層それぞれ、もう少し詳しく教えてもらえますか?
室谷

室谷

代表取締役

もちろんです。順番に見ていきましょう。

広島市の独自まちづくり補助金

佐藤

佐藤

補助金エージェント編集長

まずは市区町村の話からですか?
室谷

室谷

代表取締役

そうですね。広島市が特に手厚くて、2つの補助金が並走しています。ひとつが「区の魅力と活力向上推進事業補助金」、もうひとつが「"まるごと元気"地域コミュニティ活性化補助金」です。
佐藤

佐藤

補助金エージェント編集長

2種類もあるんですか!
室谷

室谷

代表取締役

ええ。「区の魅力」のほうは、各区役所がその年度のテーマを設定して、そのテーマに沿った活動を公募します。初年度の補助率は3分の2以内で上限100万円、2年目は2分の1の上限70万円、3年目は3分の1の上限35万円という逓減方式です。
佐藤

佐藤

補助金エージェント編集長

なるほど、最初が一番手厚いわけですね。
室谷

室谷

代表取締役

継続してやる活動を支援する設計ですね。3人以上の団体なら応募できるので、任意団体でも大丈夫です。2026年度の安佐南区は、令和8年2月2日から2月20日が募集期間でした。
佐藤

佐藤

補助金エージェント編集長

もう一方の「まるごと元気」はどんな制度なんですか?
室谷

室谷

代表取締役

こっちは町内会・自治会・子ども会・学区社会福祉協議会が対象です。活動のタイプによって金額が違って、「地域活性化プランの作成」や「空き家を活用した交流拠点づくり」なら補助率100%・上限50万円です。
佐藤

佐藤

補助金エージェント編集長

全額補助!すごいですね。
室谷

室谷

代表取締役

ただ、令和8年度から新規事業の募集は終了していて、継続事業(令和7年度以前に採択された団体)のみが対象になっています。令和11年度まで継続して申請できるので、すでに採択されている団体は要注意ですね。
佐藤

佐藤

補助金エージェント編集長

新しく始めたい場合は「区の魅力」のほうになるんですか?
室谷

室谷

代表取締役

そうです。新しく始めるなら区の魅力のほうを検討してください。

広島県内の市区町村独自補助金(安芸高田市・福山市など)

佐藤

佐藤

補助金エージェント編集長

広島市以外の市でも独自の補助金があるんですか?
室谷

室谷

代表取締役

あります。たとえば安芸高田市の「まちづくり助成金」は、市民団体が主体的に行う活動に対して、補助率10/10・上限20万円で最大3回交付してくれます。5名以上で構成される団体なら、法人格がなくても応募できます。
佐藤

佐藤

補助金エージェント編集長

20万円全額補助っていいですよね!小規模な団体でも使えそうです。
室谷

室谷

代表取締役

安芸高田市は人口減少が進む地域なので、地域活動をサポートする制度に力を入れています。「スタートアップ部門」と「レベルアップ部門」みたいな区分があって、やってみたいことのステージに合った支援が受けられます。
佐藤

佐藤

補助金エージェント編集長

福山市は補助金ポータルで見た「地域まちづくり推進事業」ってやつがありますよね?
室谷

室谷

代表取締役

ありますよ。福山市の地域まちづくり推進事業は、住民主体の地域づくりをテーマに年3回公募しています。令和8年度の第3回公募が出ていて、住民が自主的・主体的に地域課題の解決や地域活性化を目指す活動を支援します。
佐藤

佐藤

補助金エージェント編集長

年3回も公募があるのは応募しやすいですね。
室谷

室谷

代表取締役

逃しても次の公募がある、というのは精神的にもありがたいですよね。福山市さんはこの辺の運用が丁寧だなと思います。

広島県が実施する独自補助金

佐藤

佐藤

補助金エージェント編集長

次は広島県としての補助金ですか?
室谷

室谷

代表取締役

そうです。広島県で特に注目してほしいのが「中山間地域と都市部等のつながりづくり活動実践者支援事業補助金」です。ちょっと長い名前ですけど(笑)。
佐藤

佐藤

補助金エージェント編集長

確かに長い(笑)。どういう制度ですか?
室谷

室谷

代表取締役

「ひろしま里山・チーム500」という、広島県が独自に整備している登録者制度があって、そこに登録している人が都市部と農山村をつなぐ新しい活動を始めるときに、上限100万円・補助率2/3で支援してもらえます。
佐藤

佐藤

補助金エージェント編集長

里山とまちをつなぐイメージですか?
室谷

室谷

代表取締役

まさにです。三次市や庄原市、北広島町といった中山間地域の人たちが、広島市内の企業や団体と連携して、農産物の新しい流通づくりだったり、交流イベントだったりを実施するときに使えます。補助対象経費は旅費・委託費・借料・委託料などが対象です。ただ、令和8年度(2025年度)の申請受付はすでに終了しています。令和9年度(2026年度)の公募情報は広島県公式サイトでご確認ください。
佐藤

佐藤

補助金エージェント編集長

ふるさとと都市のつなぎ役みたいなイメージですね。それはニーズありそうです。
室谷

室谷

代表取締役

ものすごくあります。Uターン起業家さんやソーシャルビジネス系のNPOさんに特に向いている制度です。

全国制度で広島県でも活用できる補助金

佐藤

佐藤

補助金エージェント編集長

全国制度にはどんなものがありますか?
室谷

室谷

代表取締役

まちづくりや地域振興に関わる全国制度は、ざっくり5〜6種類あります。特に事業者・NPO・団体に向いているものを紹介しますね。
佐藤

佐藤

補助金エージェント編集長

ぜひ教えてください。
室谷

室谷

代表取締役

まず「地方の若手人材発掘育成支援事業費補助金(令和7年度補正)」。これは地方で突出した才能を持つ若手が起業・事業を起こすとき、自治体等を通じて最大で数億円規模の支援が受けられる制度です。広島でも活用実績がありますよ。詳細はこちらで確認できます。
佐藤

佐藤

補助金エージェント編集長

億円規模ってスケールが違いますね!
室谷

室谷

代表取締役

ただ、これは対象がかなり絞られます。次はもう少し一般的な制度として、「中小企業支援事業補助金(地域の人事部支援事業)」。地域の複数企業と連携して、人材確保・育成の仕組みを作る事業者が対象で、補助率は2/3〜1/3、上限1,300万円です。詳細はこちらで確認できます。
佐藤

佐藤

補助金エージェント編集長

広島は自動車・製造業が多いですが、そういう地域の製造業企業群でも使えますか?
室谷

室谷

代表取締役

十分使えます。むしろ製造業の集積地こそ「地域の人事部」が機能しやすいんです。1社では優秀な人材を採れないけど、5社が束になれば大卒の優秀な人でも来てくれる、みたいな発想です。
佐藤

佐藤

補助金エージェント編集長

なるほど、一社単独では難しいことを横連携でカバーするわけですね。
室谷

室谷

代表取締役

そうなんです。次は観光・まちなみ整備系で使えるのが「国立公園等資源整備事業費補助金」。国立公園や国定公園のある地域で、多言語サイン整備・バリアフリー改修・滞在環境の上質化をするときに使えます。補助率は1/2〜2/3です。
佐藤

佐藤

補助金エージェント編集長

広島だと瀬戸内海国立公園がありますよね。
室谷

室谷

代表取締役

そうです!鞆の浦周辺や宮島・西中国山地国定公園など、広島には適用エリアがたくさんあります。観光振興と地域コミュニティの活性化を同時に実現できる制度ですね。詳細はこちらで確認できます。
佐藤

佐藤

補助金エージェント編集長

次はどんな制度ですか?
室谷

室谷

代表取締役

「地域の中堅・中核企業支援事業(地域の人事部支援事業)」は、令和8年度の事務局公募です。上限約2.9億円で補助率10/10と全額補助が特徴。広域連携で地域人材の確保・育成・定着に取り組む大規模な仕組みを作るときに使えます。詳細はこちらで確認できます。
佐藤

佐藤

補助金エージェント編集長

全額補助は魅力的ですね。
室谷

室谷

代表取締役

ただしこれは事務局(執行団体)を公募するものなので、使えるのは地域金融機関や経済団体、大きめのNPO法人あたりが中心になります。

補助金の横断比較表

佐藤

佐藤

補助金エージェント編集長

ここまで色々出てきましたが、一覧で比べてみたいですよね。
室谷

室谷

代表取締役

わかります(笑)。じゃあ一覧にまとめてみますね。
制度名対象者補助上限補助率エリア
区の魅力と活力向上推進事業補助金3人以上の団体100万円(初年度)2/3広島市
まるごと元気 地域コミュニティ活性化補助金町内会・自治会等(継続採択済)50万円10/10広島市
安芸高田市まちづくり助成金5人以上の団体20万円10/10安芸高田市
福山市 地域まちづくり推進事業市民グループ等公募要領参照公募要領参照福山市
中山間地域つながりづくり(県)里山チーム500登録者100万円2/3広島県全域
地方の若手人材発掘育成支援地方の若手・自治体等数億円規模10/10全国
地域の人事部支援事業複数社連携の事業者1,300万円2/3〜1/3全国
国立公園等資源整備事業費補助金観光関連事業者等実質上限なし1/2〜2/3国立公園等
地域の中堅・中核企業支援(事務局)経済団体・金融機関等約2.9億円10/10全国
佐藤

佐藤

補助金エージェント編集長

一覧になると、ターゲットによって全然違うんですね。
室谷

室谷

代表取締役

そうです。一般の住民団体・町内会なら市区町村の補助金、NPO・事業者で広域展開したいなら県の制度か全国制度、みたいに使い分けるのが基本です。

申請で失敗しないためのポイント

申請フロー図
申請フロー図
佐藤

佐藤

補助金エージェント編集長

実際に申請するときに気をつけることってありますか?
室谷

室谷

代表取締役

まず「公募期間を逃さない」これが最重要です。特に市区町村の補助金は公募期間が2〜4週間と短いことが多くて、気づいたときには終わってた、というのがよくあるパターンです。
佐藤

佐藤

補助金エージェント編集長

それは悲しすぎる(笑)。どうしたらいいんですか?
室谷

室谷

代表取締役

広島市の場合は各区役所の「まちづくり担当」に直接電話して、「今年度はいつ公募しますか?」と聞いてしまうのが一番確実です。案内メールを希望すると対応してくれる区もあります。
佐藤

佐藤

補助金エージェント編集長

なるほど、窓口に事前に相談しておくわけですね。
室谷

室谷

代表取締役

もうひとつ重要なのが「他の補助金との重複確認」。多くの補助金で「国・県・市から別の補助金を受けている事業は対象外」という規定があります。同じ活動で2重取りはできないので注意が必要です。
佐藤

佐藤

補助金エージェント編集長

組み合わせで使えないこともあるんですね。
室谷

室谷

代表取締役

ただ、同じ団体が「事業Aで広島市の補助金」「事業Bで全国制度の補助金」という形で別々に使うのはOKなことが多いです。事業単位で管理するイメージです。

申請前の必須確認事項

  • 他の公的補助金との重複がないか確認
  • 活動が補助対象期間内に完了できるか確認
  • 申請団体の要件(構成人数・活動年数等)を満たしているか確認
  • 事務所経費・人件費等の対象外経費を含めていないか確認
佐藤

佐藤

補助金エージェント編集長

最後に、申請の準備で特に力を入れるべき部分ってどこですか?
室谷

室谷

代表取締役

「なぜこの活動が地域に必要か」という課題設定の部分です。補助金の審査委員が最初に見るのは「この地域にどんな問題があって、それをどう解決しようとしているか」です。そこが曖昧だとどれだけ活動内容が面白くても落ちます。
佐藤

佐藤

補助金エージェント編集長

課題の設定が最初のステップなわけですね。
室谷

室谷

代表取締役

そうです。地域の課題を数字で示せると説得力が増します。たとえば「このエリアの65歳以上の人口が3年で15%増加した」「町内会の加入率が40%台まで下がった」みたいな地域独自のデータを入れると審査通過率が上がります。

採択率を上げるコツ

  • 地域の課題を数字で示す(行政の統計・自治体データを活用)
  • 活動の成果指標を具体的に設定する(参加者数・交流回数等)
  • 継続性を説明する(補助期間終了後も自立して続けられる計画)
  • 複数の地域団体が協力する「連携型」はプラス評価されやすい

相談窓口・申請サポートの活用

佐藤

佐藤

補助金エージェント編集長

自分たちだけで申請するのが不安な場合はどうすればいいですか?
室谷

室谷

代表取締役

広島県の場合、まず「ひろしまNPOセンター」への相談がおすすめです。NPO・市民活動団体向けの補助金情報を集約していて、無料相談にも対応しています。
佐藤

佐藤

補助金エージェント編集長

専門の相談窓口があるんですね。
室谷

室谷

代表取締役

事業者よりの活動なら「広島県産業振興機構」の窓口も使えます。まちづくり×地域ビジネスの交差点にある活動は、ここに相談すると補助金選択のアドバイスをもらえます。
佐藤

佐藤

補助金エージェント編集長

あとは中山間地域の方向けに特化した窓口はありますか?
室谷

室谷

代表取締役

広島県の「中山間地域振興課」です。三次・庄原・安芸高田などの地域にある団体が県の補助金を使いたい場合は、まずここに問い合わせるのが確実です。中山間地域特有の支援メニューを教えてもらえます。
佐藤

佐藤

補助金エージェント編集長

ありがとうございます。広島には本当に色々な補助金があるんですね。
室谷

室谷

代表取締役

そうなんです。大事なのは、補助金は「使うもの」ではなくて「地域の活動を加速させるツール」という考え方です。使いたいから補助金を探すのではなく、やりたい活動があってそれに合う補助金を選ぶ、という順番が重要です。
1

自分たちの活動目的と対象地域を明確にする

2

市区町村・県・全国制度の3層から候補を絞る

3

各窓口に事前相談して要件を確認する

4

公募期間・スケジュールを確認して申請書を準備

5

採択後は活動報告書の提出まで完遂する

佐藤

佐藤

補助金エージェント編集長

まず活動ありき、というのが大事なんですね。
室谷

室谷

代表取締役

そうです。地域活動の「目的」から逆算して補助金を探すのが一番の近道です。広島県の補助金制度は3層構造になっているので、まずエリアと活動内容を整理してから窓口に相談してみてください。広島県の補助金一覧はこちらでも確認できます。