広島のインバウンド現状と課題

佐藤

佐藤

補助金エージェント編集長

室谷さん、広島県のインバウンド、最近どんな感じですか? 室谷: 佐藤さん、広島は宮島(厳島神社)や原爆ドームという2つの世界遺産を抱える、インバウンドの重要拠点です。ただ、宮島はオーバーツーリズムが課題になっており、観光客の地域分散や滞在満足度向上が急務です。また、広島の酒蔵や牡蠣体験など、魅力的なコンテンツは多いものの、外国人向けの整備が追いついていない面もあります。そこで、国や県の補助金を活用して、受入環境を一気に整えるチャンスです。

宮島のオーバーツーリズム対策に使える補助金

佐藤

佐藤

補助金エージェント編集長

宮島の混雑対策に使える補助金はありますか? 室谷: まず挙げられるのは、観光庁の観光需要分散のための地域観光資源のコンテンツ化促進事業です。この補助金は、インバウンド向けの観光コンテンツを新しく作ったり、質を高めたりする事業を支援します。類型は3つあり、新しくコンテンツを生み出す「新創出型」は400万円まで定額、400万円超の部分は事業費2,100万円まで補助率1/2(最低事業費600万円)。「分野特化型(ガストロノミー)」も同様の条件で、事業費2,500万円まで対応可能です。既存コンテンツの品質を上げる「品質向上型」は800万円まで定額、800万円超は事業費4,200万円まで補助率1/2(最低事業費1,200万円)。宮島周辺で、混雑を避けるための新しいツアーや、食体験コンテンツを作るのにぴったりです。 佐藤: 他にも国立公園関連の補助金はありますか? 室谷: 宮島は瀬戸内海国立公園に含まれます。環境省の国立公園利用拠点滞在環境等上質化事業(2次公募、締切2025-12-10)は、利用拠点の滞在環境を上質化するための計画策定や整備を支援します。補助上限は最大9億9,800万円と大きく、廃屋撤去、多言語サイン、公衆無線LAN、トイレ洋式化、文化的まちなみ改善など、インバウンド対応機能を総合的に強化できます。補助率は1/2(計画策定は2/3)。宮島の混雑緩和と魅力度向上を一体的に進めたい事業者におすすめです。

広島の酒蔵・牡蠣体験を強化する補助金

佐藤

佐藤

補助金エージェント編集長

広島の酒蔵や牡蠣体験を外国人向けに整備したいのですが、使える補助金はありますか? 室谷: 酒蔵ツーリズムを推進するなら、国税庁の令和8年度酒類業振興支援事業費補助金(第2期)が有力です。上限1,500万円(グループの場合)、補助率1/2(小規模事業者は新市場開拓枠で2/3)。海外展開支援枠では日本産酒類の海外販路拡大や酒蔵ツーリズムの推進が対象で、締切は2026年4月13日。また、令和7年度の同種補助金(第3期、締切2025-09-25)や第1期(締切2025-02-27)もあり、年度内の申請が可能です。牡蠣体験のような食コンテンツについては、先ほどの観光需要分散コンテンツ化促進事業の「分野特化型(ガストロノミー)」が使えます。広島の牡蠣を使った料理教室や、漁師体験などをコンテンツ化する際に、補助率1/2(400万円まで定額、超過分1/2)で最大2,500万円まで支援されます。

その他、広島県のインバウンドに使える補助金

佐藤

佐藤

補助金エージェント編集長

尾道や竹原など、宮島以外の地域を外国人に知ってもらうための取り組みにも補助金は使えますか? 室谷: もちろんです。広島県全体のインバウンド振興には、観光需要分散のための地域観光資源のコンテンツ化促進事業が汎用的に使えます。また、国立公園関連では、国立公園等多言語解説等整備事業(2次公募、締切2024-08-23)が過去に実施されましたが、同様の事業は今後も公募が予想されます。案内板やビジターセンターの多言語化を進めたい地域に最適です。さらに、中堅・中小企業向けには令和7年度中堅・中小企業輸出支援エコシステム形成事業費補助金(締切2025-05-30)もあり、インバウンドからの越境EC構築やデジタルマーケティングなど、輸出とインバウンドを連携させた取り組みを支援します。補助上限2,000万円、補助率1/2。尾道の坂道を活かした健康ツーリズムや、竹原の町並み保存を活用した文化体験など、地域資源を国際的に売り込む際に活用できます。 佐藤: ユニバーサルツーリズムの補助金もあるんですね。 室谷: はい、観光地・観光産業におけるユニバーサルツーリズム促進事業(締切2026-05-15)は、高齢者や障害者を含むすべての旅行者が楽しめる環境整備を支援します。宿泊施設のバリアフリー改修や情報バリアフリー化などが対象で、インバウンド需要の回復と高齢化社会に対応する上で重要な制度です。

補助金申請を成功させるポイント

佐藤

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補助金エージェント編集長

広島県で補助金を申請する際、有利になる点はありますか? 室谷: 広島は世界遺産を2つ持ち、瀬戸内海国立公園というブランド力があります。また、せとうちDMO(せとうち観光推進機構)や広島県観光・文化スポーツ局が相談窓口となっており、申請前の段階から専門的なアドバイスを受けられます。観光庁のインバウンド施策や、地域の事業者同士の連携(グループ申請)も採択率アップにつながります。補助金ごとに締切が異なりますので、早めに情報収集し、事業計画を具体化することが大切です。 佐藤: ありがとうございました。本日紹介した補助金を上手に活用して、広島のインバウンド対応を加速させたいですね。