造船・海事産業の燃料コスト構造転換
広島・呉は日本有数の造船集積地だ。大型船舶を建造・修繕する企業が集まり、工場内の重機・クレーン・搬送設備の燃料費は年間で億円単位になる事業者もいる。さらに竣工した船舶が化石燃料を使い続ける限り、船主から脱炭素圧力がかかり続ける構図も変わらない。
国土交通省の「ゼロエミッション船等の建造促進事業」は、電気推進・LNG・水素・アンモニア燃料対応船の建造費用の一部を補助する。内航船・フェリー・作業船など比較的小型の船舶でも対象になるものがあり、広島の地場造船事業者が受注機会を広げる手段にもなる。補助申請は国土交通省海事局か中国運輸局が窓口だ。
工場内のフォークリフト・搬送車両については「産業車両等の脱炭素化促進事業」で脱炭素化を進められる。造船所の広大な敷地内で稼働する多数の産業車両をFCV・EVに転換することで、LPG・軽油の燃料費を大幅に圧縮できる。
