令和4年度第2次補正 資源自律に向けた資源循環システム強靭化実証事業費補助金【3次公募】
基本情報
この補助金のまとめ
この補助金の特徴
最大約5.9億円の大型補助金
資源循環システムの実証に要する設備・システム導入費や実証費用を大規模に支援します。民間だけでは投資回収が困難な先進的な資源循環システムの社会実装を後押しする、国内最大規模クラスの資源循環支援事業です。
5分野横断の資源循環を対象
レアメタル・レアアース等の金属資源、自動車(EV・HV含む)、包装・容器、プラスチック、繊維の5分野を対象とし、素材から製品・廃棄物まで一貫した循環サイクルの構築を支援します。分野をまたぐ連携提案も歓迎されます。
CO2削減量の定量的根拠提示が必須
単なる資源回収・リサイクルではなく、事業全体を通じたCO2排出削減量をライフサイクルアセスメント(LCA)等の手法で定量的に算定・明示することが必須要件です。この要件が循環経済と脱炭素の両立を担保しています。
循環経済トップランナーとしての位置付け
採択事業者は日本の循環経済政策のショーケースとして国内外に発信されます。社会的認知度の向上・ブランド価値の強化という副次効果も期待できます。政府の循環経済ビジョンとの整合性を示すことが重要です。
3次公募の競争水準への対応
1・2次公募の採択実績が蓄積されているため、3次公募では技術・事業の成熟度・独自性がより厳しく問われます。1・2次公募の採択事例を徹底的に研究し、差別化ポイントを明確にした申請書の作成が必須です。
ポイント
対象者・申請資格
申請者要件
- 国内法人(企業、研究機関、大学、業界団体等)
- 単独申請またはコンソーシアムによる共同申請が可能
- 資源循環システムの実証に必要な技術・設備・体制を有すること
対象分野の要件
- 金属資源(レアメタル・レアアース等)の回収・再利用システム
- 自動車(EV・HV等)のリユース・リサイクルシステム
- 包装・容器のリサイクル・代替素材化システム
- プラスチックの化学的リサイクル・生分解化システム
- 繊維のリユース・リサイクルシステム
CO2削減要件
- 実証事業全体のCO2削減量をLCA等の手法で定量的に算定できること
- 削減量の算定根拠・算定方法を申請書に明記すること
除外事項
- 既存リサイクル技術の単純な拡張は対象外となる場合がある
- CO2削減効果が明示できない事業は採択されない
ポイント
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申請ガイド
ステップ1:対象分野と技術の確認
5分野のうち自社の事業・技術が該当する分野を特定し、公募要領に記載された技術要件・成果目標を確認します。
ステップ2:CO2削減量の事前算定
LCAの手法や算定バウンダリを設定し、実証事業全体を通じたCO2削減量の概算を算定します。外部専門機関との連携が必要な場合は事前に調整します。
ステップ3:コンソーシアム組成(必要な場合)
異業種連携が強みになる場合は、素材メーカー・製品メーカー・リサイクル業者等との役割分担を明確にしてコンソーシアムを組成します。
ステップ4:実証計画書の作成
実証の目的・方法・期間・期待成果・スケールアップ計画・CO2削減量の算定根拠を詳細に記載します。普及展開計画(事業完了後の社会実装ロードマップ)も必須です。
ステップ5:申請書・必要書類の準備
申請書、事業計画書、見積書、法人確認書類、コンソーシアム協定書(該当の場合)、CO2削減量算定シートを準備します。
ステップ6:jGrants経由で申請・審査対応
電子申請後、書類審査・ヒアリングが実施される場合があります。技術的な質問に対応できる専門家を事前に確保しておきます。
ポイント
審査と成功のコツ
CO2削減量の定量化を徹底する
業界横断的な波及効果を示す
1・2次公募採択事例との差別化を明確に
社会実装後のビジネスモデルを具体化
ポイント
対象経費
対象となる経費
設備・機器費(4件)
- 実証用リサイクル設備
- 選別・分離装置
- 品質検査・分析機器
- CO2排出量モニタリング機器
システム開発・導入費(2件)
- 資源トレーサビリティシステム開発費
- データ収集・管理プラットフォーム構築費
実証・試験費(3件)
- 実証試験・評価費用
- LCA算定・環境影響評価費用
- 品質・安全性試験費用
外部委託費(3件)
- 技術開発・設計委託費
- LCA専門機関への委託費
- 普及展開調査委託費
その他(2件)
- 特許出願費用(実証技術に関するもの)
- 成果報告書作成費用
対象外の経費
対象外の経費一覧(6件)
- 既存技術の単純な量産設備への投資
- 実証と直接関係のない研究・開発費
- 補助事業者の役員・従業員の人件費(原則)
- 汎用的なOA機器・ソフトウェア
- 交付決定前に発注・契約した費用
- CO2削減効果が明示できない取組への費用
よくある質問
Q5分野のうち複数にまたがる資源循環システムは申請できますか?
複数分野にまたがる統合的な資源循環システムの申請は可能であり、むしろ業界横断的な波及効果が高い提案として高評価を得やすい傾向があります。ただし、各分野における技術要件・CO2削減量算定要件をそれぞれ満たすことが必要です。申請書では各分野の取組と全体システムの関係を明確に整理して記載してください。
Q中小企業単独での申請は現実的ですか?
最大約5.9億円の大型補助金ですが、補助率の設定によっては中小企業単独での申請も可能です。ただし、実証設備の導入・運営に必要な技術力・財務基盤・管理体制が求められるため、大学・研究機関・大企業とのコンソーシアム申請が現実的な場合が多いです。単独申請の場合は自社の技術力と財務健全性を申請書で丁寧に証明する必要があります。
QLCA算定の専門知識がない場合、外部機関への委託は補助対象になりますか?
はい、LCA算定・環境影響評価を外部の専門機関(コンサルタント・大学・研究機関等)に委託する費用は補助対象経費に含まれます。委託先の選定は競争的な手続きが必要な場合があります。また、LCA算定の手法・前提条件・バウンダリについては申請者自身が理解・説明できる必要があるため、委託任せにせず積極的に関与することを推奨します。
Q実証事業の終了後、設備はどうなりますか?
補助事業で導入した設備は原則として補助事業者が保有・管理します。補助事業期間終了後は、実証結果を踏まえた本格的な事業展開(社会実装)に活用することが期待されています。設備の他者への譲渡・転用には事務局への申請・承認が必要です。また、一定期間(通常5年以上)は事業の継続が条件となる場合があります。
Q3次公募に初めて申請します。1・2次公募の不採択理由は参考にできますか?
事務局が公開している採択事例・採択者一覧は参考にできます。不採択事業者への個別フィードバックは一般的に限定的ですが、事務局への問い合わせで審査の観点・重点評価項目を確認することは可能です。また、1・2次公募の採択事例から「採択される提案の共通要素」を分析し、技術的新規性・CO2削減効果の定量性・社会実装への道筋という3点を強化した申請書作成を心がけてください。
Q海外のリサイクル工場・設備を実証に活用することはできますか?
本事業は国内の資源循環システムの強靭化を目的としているため、実証の主体・実施場所は原則として国内となります。海外との連携(国際的な資源循環サプライチェーンの構築等)を実証内容に含める場合は、国内実証への貢献・効果を明確に示す必要があります。詳細は公募要領または事務局への問い合わせで確認してください。
Q他の補助金・助成金と併用できますか?
本事業はサーキュラーエコノミーの実証に特化した大型事業ですが、周辺施策との組み合わせで効果を最大化できます。設備導入後の稼働コスト低減には「省エネルギー投資促進に向けた支援補助金」や「脱炭素化支援機構(JICN)」の融資・出資制度との連携が有効です。また、デジタル技術を活用した資源トレーサビリティシステムの構築にはDX推進関連補助金(IT導入補助金・デジタル化推進補助金等)との組み合わせも検討できます。輸出を見据えたリサイクル技術の国際展開には、JETROの海外展開支援事業との連携も考えられます。ただし、同一設備・経費への重複助成は禁止されているため、費用の切り分けを明確にした上で申請してください。サプライチェーン全体での資源循環を推進する場合、取引先企業の設備更新補助金(ものづくり補助金等)との組み合わせでバリューチェーン全体の効率化を図ることも可能です。
詳細説明
事業の概要
資源自律に向けた資源循環システム強靭化実証事業(3次公募)は、経済産業省が推進する循環経済(サーキュラーエコノミー)政策の中核実証事業です。最大約5.9億円の大型補助金により、レアメタル・レアアース等の金属資源、自動車、包装・容器、プラスチック、繊維の5分野における先進的な資源循環システムの社会実装を支援します。
対象5分野の詳細
- 金属資源:レアメタル・レアアース等の高度回収・精製・再利用システム
- 自動車:EV・HV等の電動車のバッテリー・モーター等のリユース・リサイクルシステム
- 包装・容器:プラスチック・紙・金属容器のリサイクル・代替素材化
- プラスチック:化学的リサイクル・生分解性素材への転換システム
- 繊維:衣料品・産業用繊維のリユース・繊維間リサイクルシステム
CO2削減量算定の必須要件
本事業では、実証事業全体を通じたCO2排出削減量をLCA(ライフサイクルアセスメント)等の手法で定量的に算定・明示することが必須要件です。算定バウンダリ(対象範囲)・算定方法・不確実性の評価まで含めた詳細な根拠が求められます。
3次公募における採択水準
1・2次公募を経て、3次公募では技術の成熟度・新規性・産業界への波及効果がより厳しく評価されます。既に採択された類似技術との差別化、社会実装後のビジネスモデルの具体性、業界全体への普及可能性が評価の重点となります。
申請・審査プロセス
- 申請はjGrants(電子申請システム)を通じて行う
- 書類審査後、ヒアリング審査が実施される場合がある
- 採択・交付決定後に実証事業を開始(交付決定前の着工は補助対象外)
- 中間報告・実績報告・成果報告の提出義務あり
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