募集終了全国対象
非常に難しい
準備期間の目安: 約90

令和5年度無人自動運転等のCASE対応に向けた実証・支援事業(健全な製品エコシステム構築・ルール形成促進事業)

基本情報

補助金額
14.9億円
補助率: 公募要領を参照
0円14.9億円
募集期間
2023-07-21 〜 2023-08-29
対象地域日本全国
対象業種漁業 / 建設業 / 製造業 / 電気・ガス・熱供給・水道業 / 情報通信業 / 複合サービス事業 / サービス業(他に分類されないもの) / 公務(他に分類されるものを除く) / 分類不能の産業 / 農業 / 林業 / 鉱業 / 採石業 / 砂利採取業 / 運輸業 / 郵便業 / 卸売業 / 小売業 / 金融業 / 保険業 / 不動産業 / 物品賃貸業 / 学術研究 / 専門・技術サービス業 / 宿泊業 / 飲食サービス業 / 生活関連サービス業 / 娯楽業 / 教育 / 学習支援業 / 医療 / 福祉

この補助金のまとめ

CASE対応に向けた実証・支援事業(蓄電池エコシステム)は、電動車(EV・HV・PHV等)の普及拡大に不可欠な蓄電池のカーボンフットプリント(CFP)算定・報告、デュー・ディリジェンス(DD)、リユース・リサイクルに関するデータ連携プラットフォームの構築と実証を支援する経済産業省・環境省の連携事業です。最大約14.9億円という超大型補助金であり、自動車・電池メーカーから素材・リサイクル事業者、ITプラットフォーマーまで、広範な業界のコンソーシアムによる大規模実証を想定しています。欧州電池規則(EU Battery Regulation)への対応という喫緊の課題に直結しており、2030年以降の電動車市場での競争力維持に向けた基盤整備として、最重要度の高い補助金事業です。

この補助金の特徴

1

最大約14.9億円の超大型補助金

自動車・電池産業全体のサプライチェーン変革を支援する大型事業です。個社単独では構築困難なデータ連携プラットフォームや実証システムの整備に要する多額の費用を賄える規模感です。

2

欧州電池規則(EU Battery Regulation)への対応が核心

2024年施行・2027年本格適用の欧州電池規則では、EVバッテリーのCFP算定・報告、DDレポート作成、電池パスポート(デジタル製品パスポート)の発行が義務化されます。本事業はこれらの要件に対応するためのデータ連携基盤整備を直接支援します。

3

CFP・DD・リユース/リサイクルの一体的支援

バッテリーライフサイクル全体をカバーする3つの柱:CFP算定・報告基盤、サプライチェーンのDDレポート作成支援、使用済みバッテリーのリユース・リサイクルデータ連携基盤を一体的に整備する点が特徴です。

4

データ連携プラットフォームの構築

自動車メーカー・電池メーカー・素材メーカー・リサイクル業者間でバッテリーデータ(化学組成・使用履歴・劣化状態等)を安全に共有するためのデータ連携基盤を構築します。GAIA-X、CatenaX等の国際データスペースとの互換性も重要な要件となります。

5

電動車普及・CO2削減の促進

本事業の成果は、電動車の普及に伴うCO2削減目標の達成と、日本の自動車・電池産業の国際競争力維持に直結します。政府のグリーン成長戦略との整合性が高く、強力な政策的後押しがある事業です。

ポイント

本事業の最大のポイントは「欧州電池規則への対応」という明確な期限・要件が存在することです。2027年本格適用までに日本の自動車・電池産業がデータ連携基盤を整備しなければ、EU市場へのEV輸出が困難になるという切迫した状況があります。このタイムプレッシャーを申請書に正確に反映させることが採択の鍵です。

対象者・申請資格

申請者要件

  • 自動車メーカー、電池メーカー、素材メーカー、リサイクル事業者、ITプラットフォーマー等
  • 複数社によるコンソーシアムでの申請が前提(単独申請は要確認)
  • 国内法人であること

対象実証の要件

  • 蓄電池のCFP算定・算定根拠データの連携・報告に関する実証
  • 蓄電池サプライチェーンのDDレポート作成支援に関する実証
  • 使用済み蓄電池のリユース・リサイクルに関するデータ連携実証
  • 欧州電池規則等の国際規制要件への対応が実証に含まれること

技術要件

  • データ連携プラットフォームの設計・実装能力
  • バッテリーデータの測定・管理・共有のセキュリティ確保
  • 国際データスペース(GAIA-X、CatenaX等)との互換性検討

除外要件

  • 蓄電池以外の製品を主対象とする実証
  • 欧州電池規則等の国際規制との関連性が薄い実証

ポイント

本事業への申請には、自動車・電池産業のバリューチェーン全体をカバーするコンソーシアムの組成が実質的に必要です。単一業種・単一企業の実証では規模・範囲が不足します。早い段階から業界団体(JAMA、JEVA等)や電池サプライヤーとの連携可能性を探り、コンソーシアムの枠組みを固めることが申請準備の最優先事項です。

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申請ガイド

1

ステップ1:欧州電池規則の要件の詳細把握

EU Battery Regulationの全条文・施行スケジュール・CFP算定方法論(欧州委員会のガイドライン)を精読し、実証すべき技術要件を確定します。

2

ステップ2:コンソーシアム組成

自動車メーカー・電池メーカー・素材メーカー・リサイクル業者・ITプラットフォーマーとの役割分担・データ共有範囲・費用分担を協議し、コンソーシアム協定書を締結します。

3

ステップ3:実証計画の策定

CFP算定・DDレポート・リユース/リサイクルの各実証について、具体的な実証方法・期間・KPI・評価指標を設計します。データ連携プラットフォームのアーキテクチャ設計も含みます。

4

ステップ4:国際規制対応ロードマップの策定

欧州電池規則の施行スケジュールと自社の対応タイムラインを整合させ、実証完了後の社会実装計画を策定します。

5

ステップ5:申請書・必要書類の準備・提出

申請書、事業計画書、コンソーシアム協定書、補助対象経費の積算書、法人確認書類等を準備し、電子申請システムから提出します。

6

ステップ6:採択・交付決定後の実証開始

交付決定後に実証設備・システムの調達・開発を開始します。中間・実績・最終報告書の提出義務があります。

ポイント

本事業は採択後の実証管理が複雑です。多数のコンソーシアム構成員間のデータ共有・役割分担の調整、定期的な進捗報告、費用の配分管理等を担うプロジェクトマネジメント体制(PMO)を事前に整備することが、スムーズな実証実施と採択後のリスク低減に不可欠です。

審査と成功のコツ

欧州電池規則への対応タイムラインを具体的に示す
2027年本格適用という明確な締め切りに対して、実証完了・社会実装・EU規制対応完了のタイムラインを逆算して示すことで、事業の緊急性・重要性が審査員に明確に伝わります。
国際データスペースとの互換性を技術的に示す
GAIA-X、CatenaX等のEU主導のデータスペースとの技術的互換性の検討・設計を実証計画に含めることで、国際的なデータ連携への対応力を証明します。欧州関係機関との事前協議実績があれば強調してください。
サプライチェーン全体のCO2削減効果を定量化する
バッテリーCFP算定の精緻化とリユース・リサイクルの促進によるLCA上のCO2削減効果を定量的に示すことで、脱炭素政策との整合性を証明します。
実証後のビジネスモデルを具体化する
補助事業終了後、データ連携プラットフォームをどのように運営・維持するか(費用分担モデル・ガバナンス体制・利用規約等)を具体的に示すことで、事業の持続可能性を証明します。

ポイント

本事業の最大の競争ポイントは「コンソーシアムの構成」です。バリューチェーン全体をカバーする多様で実力のある構成員を揃え、役割分担・データ共有の合意形成が完了しているコンソーシアムが採択される傾向があります。業界団体(JAMA・JEVA等)を幹事とした申請も有力な選択肢です。

対象経費

対象となる経費

データ連携プラットフォーム開発費(4件)
  • CFP算定データ連携基盤の設計・開発費
  • DDレポート作成支援システム開発費
  • リユース・リサイクルデータ連携基盤開発費
  • セキュリティ・認証システム構築費
実証・検証費(3件)
  • バッテリーCFP計測・算定費用
  • 実証試験費用
  • 国際データスペースとの互換性検証費
設備・機器費(3件)
  • 実証用測定・分析機器
  • サーバー・ネットワーク機器
  • 実証用EV・バッテリー設備
外部委託費(3件)
  • 技術設計・アーキテクチャ設計委託費
  • LCA・CFP算定方法論策定委託費
  • 欧州電池規則対応コンサルティング費

対象外の経費

対象外の経費一覧(6件)
  • 蓄電池と無関係な設備・システムの開発費
  • 欧州電池規則等国際規制への対応と関係のない実証費
  • 補助事業者の役員・従業員の人件費(原則)
  • 交付決定前に発注・契約した費用
  • 汎用的なOA機器・ソフトウェア
  • 補助事業と直接関係のない市場調査費

よくある質問

Q欧州電池規則(EU Battery Regulation)とはどのような規制ですか?
A

2023年に欧州議会で採択された規則であり、EVバッテリーを含む電池製品の製造・流通・廃棄にわたるライフサイクル全体の環境・社会基準を定めています。主な要件として、2027年からのEVバッテリーのカーボンフットプリント(CFP)算定・報告義務、コバルト等の紛争鉱物に関するデュー・ディリジェンス(DD)レポートの作成義務、2030年からのバッテリーパスポート(デジタル製品パスポート)の発行義務等があります。日本のEV・電池メーカーがEU市場に製品を輸出するためには、これらの要件への対応が必須となります。

Q自動車メーカー以外の事業者でも申請できますか?
A

はい、電池メーカー、素材メーカー(コバルト・リチウム等)、リサイクル事業者、ITプラットフォーマー等の事業者もコンソーシアムの構成員として申請に参加できます。むしろバリューチェーン全体をカバーする多様なプレイヤーが参加するコンソーシアムが採択されやすい傾向があります。電池のCFP算定にはサプライチェーン全体のデータが必要であり、上流の素材メーカーから下流のリサイクル業者まで参加することが実証の品質を高めます。

QCFP算定とは具体的に何を計算するものですか?
A

CFP(カーボンフットプリント)算定とは、製品のライフサイクル全体(原材料採掘→製造→輸送→使用→廃棄・リサイクル)で排出されるCO2等の温室効果ガス量を定量的に計算することです。EVバッテリーの場合、コバルト・リチウム等の鉱石採掘から電池セル製造・パック組み立て・EV搭載・使用後のリサイクルまでの全工程のCO2排出量を算定します。欧州電池規則では欧州委員会が定めた算定方法論に従ったCFP報告が義務付けられます。

Qデュー・ディリジェンス(DD)とはどのような要件ですか?
A

デュー・ディリジェンスとは、製品の原材料調達先(サプライヤー)が人権侵害・紛争資金提供・環境破壊等の問題に関与していないかを調査・確認する義務です。欧州電池規則では、コバルト・ニッケル・リチウム・天然黒鉛等の特定原材料について、採掘地から電池メーカーまでのサプライチェーン全体の調査が義務化されます。日本の電池・自動車メーカーは、サプライヤーから必要な情報を収集してDDレポートを作成・提出できる体制整備が必要です。

Q実証で構築するプラットフォームは実証後も維持・運用されますか?
A

補助事業期間中の実証完了後、プラットフォームを本格的なサービスとして維持・運用することが期待されています。実証の成果と参加企業の費用負担モデル・ガバナンス体制(誰がプラットフォームを運営するか・費用をどう分担するか)を事業計画書に含める必要があります。補助金に依存しない自律的な運営体制の設計が、採択審査での重要評価項目の一つです。

Q最大14.9億円の補助額は全額もらえますか?
A

14.9億円は補助上限額であり、全額が一つの事業者に支給されるとは限りません。コンソーシアム全体の補助対象経費の合計に補助率を乗じた金額が実際の補助額となります。補助率は公募要領に記載されていますが、補助対象経費の積算が補助上限額の範囲内に収まるよう設計する必要があります。また、補助対象外経費(消費税等)は自己負担となります。

Q他の補助金・助成金と併用できますか?
A

本事業のデータ連携プラットフォームと連携可能な周辺補助金として、まずNEDOの「グリーンイノベーション基金事業(次世代蓄電池・次世代モーター)」との組み合わせが考えられます。バッテリーの製造技術革新と本事業のCFP算定・データ連携を組み合わせることで、脱炭素型バッテリーサプライチェーンの構築を一体的に推進できます。また、リサイクル設備の整備には「資源自律に向けた資源循環システム強靭化実証事業」との連携も有効です。さらに、データ連携プラットフォームのセキュリティ強化にはIPAのサイバーセキュリティ支援事業との組み合わせも検討できます。ただし同一設備・経費への重複助成は禁止されているため、費用の切り分けを明確にした上で各事務局に事前確認することが必須です。

詳細説明

事業の概要

CASE対応に向けた実証・支援事業(蓄電池エコシステム)は、経済産業省・環境省が連携して推進する、電動車(EV・HV・PHV等)用蓄電池のカーボンフットプリント(CFP)算定・報告、デュー・ディリジェンス(DD)、リユース・リサイクルのデータ連携プラットフォーム構築を支援する大型補助事業です。最大約14.9億円の補助を受けられます。

CASE・欧州電池規則への対応が背景

自動車産業はConnected・Autonomous・Shared・Electricからなる「CASE」変革の渦中にあります。特に電動化(Electric)の進展に伴い、EV用バッテリーのライフサイクル全体の環境負荷管理が重要課題となっています。欧州では2024年施行・2027年本格適用の欧州電池規則(EU Battery Regulation)により、EVバッテリーのCFP算定・報告義務、DDレポート、電池パスポート(デジタル製品パスポート)発行が義務化されます。日本の自動車・電池産業がEU市場での競争力を維持するためには、これらの規制への対応が喫緊の課題です。

実証の3つの柱

  • CFP算定・報告:バッテリー製造時のCO2排出量(CFP)をサプライチェーン全体で算定・共有するデータ連携基盤
  • デュー・ディリジェンス(DD):コバルト等の紛争鉱物・人権問題に関するDDレポート作成を支援するシステム
  • リユース・リサイクル:使用済みバッテリーの状態データを管理・共有し、リユース・リサイクルを効率化するデータ連携基盤

データ連携プラットフォームの設計要件

本事業で構築するプラットフォームは、欧州のGAIA-X・CatenaX等の国際データスペースとの互換性を持ち、日本の自動車・電池メーカーがEUの規制要件を満たしたデータ提出ができる設計が求められます。データのセキュリティ・プライバシー保護・信頼性確保も重要な設計要件です。

申請の注意事項

  • 自動車・電池産業のバリューチェーン全体をカバーするコンソーシアム申請が実質的に必要
  • 欧州電池規則の施行スケジュールと整合した実証タイムラインの設定が必須
  • 交付決定前の調達・開発着手は補助対象外
  • 中間報告・実績報告・最終報告の提出義務あり

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