令和4年度(第2次補正予算)・令和5年度 工場・事業場における先導的な脱炭素化取組推進事業(SHIFT事業)省CO2型設備更新支援(A.標準事業、B.大規模電化・燃料転換事業)
基本情報
この補助金のまとめ
この補助金の特徴
補助率1/3・上限5億円の大型設備更新支援
CO2削減計画に基づく省エネ設備への更新費用について、補助対象経費の1/3(上限5億円)が補助されます。大規模な工場設備の更新も十分にカバーできる予算規模です。
A.標準事業とB.大規模電化・燃料転換事業の2コース
標準的な省エネ設備更新のA事業に加え、化石燃料から電力への転換など大規模な燃料転換を伴うB事業も対象です。事業規模に応じた最適なコースを選択できます。
排出枠調整による確実なCO2削減の担保
本事業の特徴的な仕組みとして、参加者全体での排出枠調整があります。個別の設備更新だけでなく、制度全体として確実なCO2削減を実現する設計となっています。
運用改善を含む工場全体での取組を評価
設備更新に加え、テナントや従業員による運用改善の取組も評価対象です。ハードとソフトの両面から脱炭素化に取り組む包括的なアプローチが求められます。
ポイント
対象者・申請資格
応募者は民間企業(個人・個人事業主を除く)、独立行政法人等の法人・団体であり、直近2期の決算で連続の債務超過がないことが条件です。代表事業者・共同事業者ともに適切な管理体制と処理能力を有する必要があります。環境省が示す設備補助条件を満たすCO2削減計画を策定し、設備更新だけでなくテナントや従業員による運用改善の取組も行うことが求められます。CO2削減量や費用対効果、環境配慮活動の実施状況が採択審査の評価ポイントとなります。
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申請ガイド
公募期間は2023年5月15日から6月15日までの約1か月間です。申請にはCO2削減計画の策定が必要であり、環境省が示す設備補助条件を満たす内容を盛り込む必要があります。なお、本事業は令和4年度第2次補正予算と令和5年度予算の両方を原資としています。申請書には、削減するCO2量の具体的な数値、費用対効果の算定、環境配慮活動の実施計画を明記する必要があります。詳細な交付規程は一般社団法人温室効果ガス審査協会のWebサイトで公表されています。
審査と成功のコツ
採択のポイントは、CO2削減量の大きさと費用対効果の高さです。具体的な削減目標(t-CO2/年)を設定し、投資額あたりのCO2削減効率を明確に示しましょう。また、設備更新だけでなく運用改善による追加削減効果も計画に含めることで、総合的な脱炭素化への姿勢を評価されます。環境配慮活動(ISO14001認証取得、SBT目標設定等)の実績があれば積極的にアピールしてください。知見の公表と横展開への協力姿勢も審査で重視されます。
対象経費
対象となる経費
高効率空調設備(3件)
- 高効率チラー
- 高効率ヒートポンプ空調機
- 空調制御システム
高効率ボイラー・加熱設備(3件)
- 高効率産業用ボイラー
- ヒートポンプ式加熱装置
- 電気炉(燃料転換)
高効率照明・電力設備(3件)
- 高効率LED照明
- 高効率変圧器
- インバータ制御装置
省エネ生産設備(3件)
- 高効率コンプレッサー
- 高効率モーター
- 排熱回収装置
エネルギー管理システム(3件)
- FEMS(工場エネルギー管理システム)
- エネルギー計測装置
- デマンドコントローラー
大規模電化・燃料転換設備(B事業)(3件)
- 電気加熱炉
- 電動化設備
- 水素・アンモニア利用設備
対象外の経費
対象外の経費一覧(7件)
- CO2削減計画の策定に係るコンサルティング費用
- 土地・建物の取得費・賃借料
- 設備の日常的な保守・メンテナンス費用
- CO2削減に寄与しない設備の更新費用
- 人件費(自社従業員の作業工数)
- 消費税および地方消費税
- 既存設備の撤去・廃棄費用(補助対象外の場合)
よくある質問
QA.標準事業とB.大規模電化・燃料転換事業の違いは何ですか?
A.標準事業は既存設備を高効率設備に更新する一般的な省エネ対策が対象です。B.大規模電化・燃料転換事業は、化石燃料ボイラーから電気ヒートポンプへの転換など、エネルギー源そのものを変更する大規模な取組が対象です。いずれも補助率1/3・上限5億円ですが、B事業はより先進的な脱炭素化への取組が求められます。
QCO2削減計画はどのように策定すれば良いですか?
環境省が示す設備補助条件を満たす内容にする必要があります。同じSHIFT事業の「CO2削減計画策定支援」(補助率3/4)を活用すれば、専門の認定外部支援機関からエネルギー診断・評価・施策提案の支援を受けながら計画を策定できます。この支援を先に受けてから設備更新に申請するのが推奨されるフローです。
Q個人事業主は申請できますか?
いいえ、個人および個人事業主は申請対象外です。本事業の応募者は民間企業(法人)、独立行政法人等の法人・団体に限定されています。法人化した上で申請する必要があります。
Q排出枠の調整とは具体的にどのような仕組みですか?
SHIFT事業の参加者全体で排出枠の調整を行い、制度全体として確実なCO2排出削減を担保する仕組みです。個別の事業者が目標未達でも、参加者全体で調整することで制度としての信頼性を確保します。詳細な運用ルールは交付規程に定められています。
Q直近2期連続の債務超過とはどのような状態ですか?
貸借対照表の「純資産」が2期連続でマイナスの状態を指します。1期だけの債務超過であれば申請可能ですが、2期連続の場合は応募資格を満たしません。代表事業者だけでなく共同事業者も同じ要件が適用されますので、連携先の財務状況もご確認ください。
Q採択後に知見の公表は必須ですか?
はい。SHIFT事業は脱炭素化のロールモデル創出と知見の横展開が政策目的の柱です。採択された事業者の取組内容や成果は環境省から広く公表され、他の事業者の参考事例として活用されます。この知見共有への協力が事実上の義務となっています。
Q他の省エネ補助金との併用は可能ですか?
同一設備への国庫補助金の重複受給は不可です。ただし、対象設備が異なれば経産省の省エネ補助金等との併用は検討可能です。また、同じSHIFT事業のCO2削減計画策定支援は、設備更新支援とは別事業として活用できます。自治体独自の脱炭素支援制度との併用可否は個別にご確認ください。
Q他の補助金・助成金と併用できますか?
SHIFT事業の省CO2型設備更新支援を活用する前段階として、同じSHIFT事業のCO2削減計画策定支援(補助率3/4)を利用することを強くお勧めします。計画策定段階から専門家の支援を受けることで、設備更新申請の質が格段に向上します。また、経産省の省エネ補助金とは対象設備が重複しなければ併用検討が可能です。ただし、同一設備への国庫補助の重複は不可です。自治体独自の脱炭素支援制度やグリーンローンとの組み合わせも効果的です。
詳細説明
SHIFT事業とは
SHIFT事業(工場・事業場における先導的な脱炭素化取組推進事業)は、環境省が実施する工場・事業場の脱炭素化を推進する補助事業です。脱炭素化のロールモデルとなる取組を創出し、その知見を広く公表して横展開を図ることで、日本全体の温室効果ガス削減に貢献することを目的としています。
省CO2型設備更新支援の2コース
本補助金には以下の2コースがあります。
- A.標準事業:環境省の設備補助条件を満たすCO2削減計画に基づき、高効率設備への更新を行う事業。補助率1/3、上限5億円。
- B.大規模電化・燃料転換事業:化石燃料から電力・水素等への大規模な燃料転換を伴う設備更新を行う事業。補助率1/3、上限5億円。
SHIFT事業の独自スキーム
本事業の特徴は、単なる設備補助にとどまらない包括的な脱炭素化支援です。
- CO2削減計画の策定と設備補助条件への適合
- CO2削減量・費用対効果・環境配慮活動に基づく採択審査
- テナントや従業員の運用改善も含めた工場全体での削減
- 参加者全体での排出枠調整による確実な削減担保
応募資格
民間企業(個人・個人事業主を除く)、独立行政法人等が対象です。直近2期連続の債務超過がないことが必須要件です。適切な管理体制と処理能力を有することも求められます。
コンサルタントからのアドバイス
SHIFT事業は知見の横展開が政策の柱です。採択されれば自社の脱炭素化事例が環境省から公表され、業界内での先進企業としてのポジションを確立できます。まずはSHIFT事業のCO2削減計画策定支援(補助率3/4)を活用して専門家の支援のもと計画を策定し、その上で設備更新支援に応募するのが最も効果的な流れです。
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