資源自律に向けた資源循環システム強靱化実証事業費補助金(補助事業者(執行団体)公募)
基本情報
この補助金のまとめ
この補助金の特徴
補助規模が最大14億円の大型支援
補助上限約14億円という国家プロジェクト級の大型補助金です。資源循環システムの構築・実証には設備投資や調査費など多岐にわたるコストが発生しますが、この規模の補助により、本格的な実証事業の推進が可能となります。
執行団体方式による二段階構造
本公募は「執行団体(補助事業者)」を採択し、執行団体が二次公募で個別実証事業者を選定する二段階構造を採用しています。業界団体・コンソーシアム等が執行団体として申請し、傘下の企業・研究機関が実際の実証を担う仕組みです。
対象素材が幅広い
電気電子製品・バッテリー(レアメタル・レアアース等)、自動車、包装材、プラスチック、繊維の5分野をカバーしており、製造業・素材産業・リサイクル業など多様なセクターが関与できます。
国家戦略「資源自律」に直結
本事業は経済安全保障・資源自律戦略と直結しており、採択後は政策的なバックアップを受けながら事業推進が可能です。実証結果が国の政策立案にも反映される可能性があります。
短期公募スケジュール(約3週間)
公募期間が2022年12月27日〜2023年1月20日と約3週間と非常に短く、要件確認と申請書類の迅速な準備が求められます。事前の関係者調整・コンソーシアム形成が採否を左右します。
ポイント
対象者・申請資格
申請主体の要件
- 執行団体(補助事業者)として申請できる法人格を有すること
- 業界団体、コンソーシアム、一般社団法人、公益法人等が主な対象
- 資源循環分野の事業実施能力・管理能力を有すること
- 採択後に二次公募を適切に実施できる体制を構築できること
対象事業分野
- 電気電子製品・バッテリー等の金属類(レアメタル・レアアース含む)の循環システム構築
- 自動車リサイクル・素材循環の強靱化実証
- 包装材・プラスチックの資源循環システム実証
- 繊維製品の資源循環モデル構築・実証
実施体制要件
- 複数の事業者・機関で構成されるコンソーシアム形式が望ましい
- 技術実証、社会実証の両面を推進できる体制
- 実証後の社会実装・横展開を見据えた計画を有すること
その他
- 募集要領に定める各種要件を満たすこと
- 補助金適正化法等の関係法令を遵守できること
ポイント
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申請ガイド
ステップ1: 募集要領の入手と精読
経済産業省産業技術環境局のウェブサイトまたはe-Radから募集要領・申請様式を入手し、補助対象範囲・補助率・申請資格・審査基準を詳細に確認します。執行団体としての要件を満たすか組織内で確認します。
ステップ2: コンソーシアム・参加機関の確定
執行団体として申請するにあたり、傘下に入る実証事業者候補(企業、研究機関等)との調整を行います。二次公募の設計も並行して検討し、実施体制図を作成します。
ステップ3: 事業計画書の作成
対象素材分野(電気電子・バッテリー・自動車・包装・プラスチック・繊維)の中で重点を置く分野を明確にし、実証内容・目標・スケジュール・予算計画を具体的に記載します。社会実装の見通しも重要な評価ポイントです。
ステップ4: 申請書類の整備と提出
申請期間(2022年12月27日〜2023年1月20日)内に、指定された方法で申請書類一式を提出します。e-Rad経由の場合は事前のID取得・組織登録が必要なため、早期に手続きを開始してください。
ポイント
審査と成功のコツ
観点1: コンソーシアム形成力と業界代表性
観点2: 実証から社会実装への明確なシナリオ
観点3: レアメタル・レアアース等の戦略的意義の訴求
観点4: 二次公募の運営能力の証明
観点5: 短期間での申請書質の確保
ポイント
対象経費
対象となる経費
実証設備・システム構築費(4件)
- 資源循環システム実証に必要な機械・設備の導入費
- バッテリー・電気電子製品の回収・解体・分離設備
- リサイクル処理ラインの構築・改修費用
- プラスチック・繊維の再資源化設備
調査・分析費(4件)
- 素材組成分析・品質評価に係る試験・分析費
- 資源循環フロー調査・データ収集費
- 市場動向・サプライチェーン調査費
- レアメタル含有量・回収率測定費
人件費・外注費(3件)
- 実証事業に直接従事する研究者・技術者の人件費
- 外部専門家・コンサルタントへの委託費
- 実証データ分析・報告書作成の外注費
二次公募運営費(3件)
- 二次公募の公告・周知に係る費用
- 応募書類の審査・選定に係る経費
- 採択事業者への指導・管理に係る費用
普及・展開費(3件)
- 実証結果の取りまとめ・報告書作成費
- セミナー・シンポジウムの開催費
- 横展開のためのガイドライン・マニュアル作成費
間接費・管理費(3件)
- 事業管理に係る事務局運営費
- 会計処理・監査に係る費用
- 補助金管理システムの導入・運用費
対象外の経費
対象外の経費一覧(8件)
- 補助事業と直接関係のない一般管理費・光熱費等の経常経費
- 不動産の取得・賃借料(事業に直接使用しないもの)
- 補助事業期間外に発生した費用
- 消費税及び地方消費税(課税事業者の場合)
- 既存事業の維持・運営に係る費用(新規実証部分以外)
- 政治献金・接待・贈答品等の費用
- 二次公募採択事業者への補助金原資以外の管理費上乗せ
- 募集要領に定める補助対象外と明示された経費
よくある質問
Q執行団体とは何ですか?一般企業でも申請できますか?
執行団体とは、経済産業省から補助金を受け取り、さらに二次公募を通じて個別の実証事業者に補助金を配分・管理する中間管理組織のことです。本公募は「執行団体」の募集であるため、業界団体(一般社団法人・公益法人等)やコンソーシアム組織が主な申請対象となります。一般の個別企業が単独で本公募に申請することは基本的に想定されていません。ただし、採択された執行団体が行う二次公募には個別企業も応募可能ですので、まずは自社が属する業界の団体が執行団体として採択されているかどうかを確認し、そちらへの参加を検討してください。
Qどのような素材・製品を取り扱う事業が対象になりますか?
本事業の対象分野は、①電気電子製品・バッテリー等の金属類(レアメタル・レアアース含む)、②自動車、③包装材、④プラスチック、⑤繊維の5カテゴリです。これらの製品・素材の回収・分離・再資源化・再利用のシステム構築・強靱化に関する実証事業が対象となります。特にレアメタル・レアアース等の戦略的鉱物資源については、経済安全保障の観点から重点的に支援されます。具体的な対象範囲の詳細は募集要領に記載されています。
Q補助率はどのくらいですか?自己負担は必要ですか?
補助率は「募集要領参照」とされており、具体的な数値は経済産業省が公表する募集要領を確認する必要があります。一般的に国の実証事業補助金では補助率2/3〜3/4程度が設定されることが多いですが、事業の性格・申請者の種別により異なります。執行団体に適用される補助率と、執行団体から二次採択された実証事業者に適用される補助率が異なる場合もあります。募集要領を入手し、補助率・上限額・補助対象経費の範囲を詳細に確認した上で資金計画を立ててください。
Q公募期間が3週間と非常に短いですが、今から準備を始めて間に合いますか?
2022年12月27日〜2023年1月20日という約3週間の公募期間は、準備が全くできていない状態から申請することは現実的に困難です。この種の大型国家プロジェクト補助金は、公募開始前から経産省と協議・調整を重ねた業界団体・コンソーシアムが申請することを前提としているケースが多いです。もし自組織での申請を検討する場合は、まず経産省産業技術環境局に問い合わせ、執行団体としての適格性や現在の公募状況について確認することを強く推奨します。並行して、既存の業界団体への参加・連携も検討してください。
Q実証事業完了後も継続してビジネス展開できますか?
本補助金による実証事業で構築されたシステム・技術・ビジネスモデルは、事業完了後も継続・発展させることが期待されています。実証で確立された資源循環システムが、補助期間終了後に自立的に運営・拡大できるよう、事業計画段階から自立化の道筋(収益モデル・コスト構造・関与プレーヤーの役割分担等)を明確にしておくことが審査でも高評価につながります。また、実証データ・知見は経産省の政策立案にも活用されるため、政策的な後押しを受けながらビジネス展開できる可能性があります。
Q中小企業が本補助金に関与する方法はありますか?
本公募は執行団体を対象としているため、中小企業が直接申請することは基本的に想定されていません。ただし、採択された執行団体が行う二次公募(個別実証事業の公募)には中小企業も応募できる可能性があります。また、大手企業や業界団体のコンソーシアムメンバーとして実証事業に参加する形も考えられます。具体的には、①自社が属する業界団体への働きかけ、②取引先大手企業のコンソーシアムへの参加依頼、③執行団体採択後の二次公募への応募準備の3つのアプローチを検討してください。
Qe-Radとは何ですか?申請に必要ですか?
e-Rad(府省共通研究開発管理システム)は、国の研究開発関連の補助金・委託事業の申請・管理を行うポータルシステムです。経産省の補助金申請にもe-Radが利用されることがあります。e-Radを利用するには、まず研究機関(所属組織)の登録と、担当者の利用者登録が必要です。登録手続きには数日〜1週間程度かかる場合があります。本補助金の申請方法(e-Rad利用の有無)については、募集要領を確認してください。初めてe-Radを利用する場合は、公募期間が3週間と短いため、早急に登録手続きを開始してください。
Q他の補助金・助成金と併用できますか?
本補助金は経産省の「資源自律」政策の一環であり、同省が推進する他の関連施策との組み合わせを検討することで事業効果を高められます。 環境省のリサイクル関連補助金との連携: 環境省が実施するプラスチック資源循環・サーキュラーエコノミー推進の補助制度と目的が重複する部分がありますが、所管省庁・対象事業が異なるため、役割分担を明確にした上で並行申請が可能な場合があります。重複助成は禁止されているため、事前に経産省・環境省双方に確認が必要です。 NEDOの研究開発事業との連携: 本補助金の実証フェーズに先立つ研究開発段階では、NEDOの省エネ・資源循環関連プロジェクトとの連携が有効です。NEDOで技術開発済みの技術を本補助金で社会実証するという流れが理想的です。 カーボンニュートラル関連施策との統合: 資源循環はCO2削減とも密接に関連するため、GX(グリーントランスフォーメーション)関連の支援策との相乗効果を訴求できます。J-クレジット制度の活用も視野に入れることで、事業の経済性も向上します。 注意点として、同一事業・同一経費への国からの二重助成は禁止されており、複数の補助金を組み合わせる際は各省庁への事前確認と、経費の明確な区分管理が必須です。
詳細説明
事業概要:資源自律に向けた国家プロジェクト
本補助金は、経済産業省産業技術環境局が主管する「資源自律に向けた資源循環システム強靱化実証事業」の一環として実施されます。日本が抱える資源の海外依存という構造的課題に対応するため、国内での資源循環システムを大幅に強化することを目的としています。
特にレアメタル・レアアース等の戦略的鉱物資源については、中国を始めとする特定国への依存度が極めて高く、経済安全保障上のリスクとなっています。本事業は、廃製品から高効率にこれらの素材を回収・再利用する技術・システムの実証を通じて、資源の国内循環率を高めることを目指します。
対象分野:5つの重点素材カテゴリ
本事業が対象とする素材分野は以下の5カテゴリです。
- 電気電子製品・バッテリー:スマートフォン・パソコン等の電気電子機器、EV・定置用バッテリーからのレアメタル(コバルト・ニッケル・リチウム等)・レアアースの回収・再利用システム
- 自動車:廃自動車からの素材分離・回収効率化。バンパー・内装材等プラスチック部品から金属部品まで、素材別の最適な循環フロー構築
- 包装材:食品・日用品等の包装材に使用されるプラスチック・紙・金属複合材の分離・再資源化技術の実証
- プラスチック:マテリアルリサイクル・ケミカルリサイクルを組み合わせた高品質プラスチック資源循環システムの構築
- 繊維:衣料品・産業用繊維製品の回収・解繊・再繊維化技術の実証。ポリエステル・ナイロン等化学繊維のクローズドループリサイクル
執行団体方式の仕組み
本公募の最大の特徴は「執行団体(補助事業者)」を公募する点にあります。通常の補助金とは異なる二段階構造となっています。
- 第一段階:経済産業省が執行団体(本補助金の補助事業者)を公募・採択する
- 第二段階:採択された執行団体が補助金を受け取り、独自に二次公募を実施して個別実証事業者を選定・支援する
この仕組みにより、業界団体・コンソーシアムが資金の中間管理者として機能し、業界横断的な資源循環システムの構築を効率的に推進することができます。
申請要件と対象組織
本公募の申請対象は、以下のような組織が中心となります。
- 関連業界の業界団体(一般社団法人・公益社団法人等)
- 複数企業・研究機関で構成されるコンソーシアム
- 大手素材・製造業企業グループ(子会社・関連会社を含む実証体制を有するもの)
- 大学・研究機関と産業界が連携した産学官コンソーシアム
単独の中小企業・スタートアップが直接申請することは想定されていませんが、執行団体の傘下に入る実証事業者として間接的に参加することは可能です。
補助規模と資金計画
補助上限は約14億円と大規模な支援が用意されています。この規模の補助金を活用することで、単一企業では実現困難な大規模実証プロジェクトを業界全体で推進できます。補助率については募集要領に詳細が記載されており、事業計画に応じて補助対象経費の一定割合が支援されます。
スケジュールと留意事項
本公募の申請期間は2022年12月27日〜2023年1月20日と約3週間と非常に短期間です。この短さは、事業内容の性質上、事前に経産省との調整・協議を経た関係者が申請することを前提としていると考えられます。
- 募集要領の熟読と質問事項の早期整理
- コンソーシアム構成員との役割分担・費用負担の合意形成
- e-Radへの組織登録(未登録の場合は早急に手続き)
- 申請書類の最終確認と提出
事業終了後の展望
本実証事業で得られた知見・データは、経産省の資源循環政策の立案に反映されることが期待されます。また、実証で構築されたシステム・ビジネスモデルは、補助事業終了後も自立的に継続・拡大することが求められます。成功事例となれば、国内の資源循環インフラとして恒久的に機能し、関与した企業・団体にとって新たなビジネス基盤となる可能性があります。
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