募集終了全国対象
非常に難しい
準備期間の目安: 約120

令和5年度 系統用蓄電池等導入・配電網合理化等再生可能エネルギー導入加速化事業費補助金(配電事業等の参入を見据えた地域独立系統構築支援事業)

基本情報

補助金額
4億円
補助率: 補助対象経費の1/2以内
0円4億円
募集期間
2023-05-08 〜 2023-07-14
対象地域日本全国
対象業種漁業 / 建設業 / 製造業 / 電気・ガス・熱供給・水道業 / 情報通信業 / 複合サービス事業 / サービス業(他に分類されないもの) / 公務(他に分類されるものを除く) / 分類不能の産業 / 農業 / 林業 / 鉱業 / 採石業 / 砂利採取業 / 運輸業 / 郵便業 / 卸売業 / 小売業 / 金融業 / 保険業 / 不動産業 / 物品賃貸業 / 学術研究 / 専門・技術サービス業 / 宿泊業 / 飲食サービス業 / 生活関連サービス業 / 娯楽業 / 教育 / 学習支援業 / 医療 / 福祉
使途新たな事業を行いたい / 災害(自然災害 / 感染症等)支援がほしい / 安全・防災対策支援がほしい / まちづくり・地域振興支援がほしい / 設備整備・IT導入をしたい

この補助金のまとめ

本補助金は、配電事業への参入を見据えた地域独立系統(マイクログリッド)の構築を支援するものです。災害時にも電力供給を維持できる自立分散型のエネルギーインフラを整備するため、再生可能エネルギー発電設備・蓄電システム・EMS(エネルギーマネジメントシステム)等の導入に要する費用の最大2分の1(上限4億円)を補助します。 対象は、自治体・地元企業・IT企業等が連携して形成するコンソーシアムです。単独申請は認められず、地域の主要プレイヤーが一体となった事業体制が求められます。補助対象経費には設計費・設備費・工事費・人件費が含まれており、設計段階から本格稼働に向けた一連のコストをカバーできます。 公募期間は2023年5月8日〜7月14日(令和5年度)と既に終了していますが、事業内容・申請要件・採択傾向を把握することで、次回公募(令和6年度以降の類似事業)への準備に活用できます。エネルギーの地産地消と災害レジリエンス強化を同時に実現したい自治体・企業連携体にとって、最優先で検討すべき補助金です。

この補助金の特徴

1

補助率・補助上限額

補助対象経費の2分の1以内、上限4億円(400,000,000円)という大型補助が特徴です。マイクログリッド構築には数億円規模の初期投資が必要なケースが多く、最大4億円の補助は事業化の大きな後押しとなります。設備費・工事費だけでなく設計費・人件費も対象に含まれるため、プロジェクト全体コストの実質的な負担軽減効果は非常に高いと言えます。

2

対象設備の幅広さ

補助対象となる設備は、再エネ発電設備(太陽光・風力等)、EMS(エネルギーマネジメントシステム)、蓄電システム、V2H(Vehicle to Home)、受変電設備、保安・遮断設備と多岐にわたります。系統からの切り離し(自立運転)を実現するために必要な一式を補助対象とすることで、真の意味での地域独立系統が構築できます。

3

連携体による申請が必須

本事業は自治体・地元企業・IT企業等の連携体(コンソーシアム)が申請主体となります。単一企業・単一自治体では申請できません。多様なステークホルダーが協力することで、配電事業への将来的な参入可能性を高め、地域ぐるみのエネルギー自立を実現する体制を要件として設けています。

4

配電事業参入を見据えた位置づけ

本補助金は単なる再エネ導入支援ではなく、2022年の電気事業法改正で創設された「配電事業」ライセンスの取得・参入を念頭に置いた事業です。採択後に配電事業者として認可を取得し、地域内の電力融通ビジネスを展開することを中長期の目標として位置づけられています。

5

災害レジリエンスの強化

通常時は再エネを地域内で効率活用しつつ、災害・停電時には系統から切り離して独立運転(アイランド運転)することで、避難所・病院・重要施設への電力供給を継続できる仕組みを整備します。気候変動に伴う自然災害の激甚化が進む中、BCPの観点からも社会的必要性が高い事業です。

ポイント

補助率1/2・上限4億円という国内最大級の再エネ系統補助金の一つ。再エネ発電・蓄電・EMS・V2Hを一括補助対象とし、自治体主導の連携体が配電事業参入を視野に入れた地域エネルギー自立インフラを構築できる点が最大の特徴です。

対象者・申請資格

申請主体の要件

  • 自治体(都道府県・市区町村)が連携体に参加していること
  • 地元企業(エネルギー事業者・建設会社・製造業等)が参加していること
  • IT企業またはシステムインテグレーターが参加していること
  • 連携体として代表事業者(幹事者)を定めていること
  • 連携体の構成員全員が暴力団排除要件等を満たしていること

事業計画の要件

  • 配電事業への参入を見据えた事業計画であること
  • 構築するシステムが系統から切り離して独立運転できること(アイランド運転対応)
  • 再生可能エネルギー発電設備が含まれていること
  • EMSにより発電・需要・蓄電を統合管理する設計であること
  • 導入後の運用・維持管理体制が明確であること

補助対象経費の要件

  • 補助対象事業に直接必要な設計費・設備費・工事費・人件費であること
  • 交付決定日以降に発生した経費であること(遡及適用不可)
  • 他の国庫補助金との重複受給がないこと
  • 消費税は原税除外(仕入税額控除できる場合)

ポイント

単独の自治体・企業では申請不可。自治体+地元企業+IT企業の3者以上の連携体が必須要件です。また「配電事業参入を見据えた計画」であることが審査の核心となるため、単なるオフグリッド導入計画ではなく、将来の事業化ロードマップを含む計画書の作成が求められます。

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申請ガイド

1

Step 1:連携体の組成(公募開始の2〜3ヶ月前)

自治体・地元企業・IT企業の3者以上でコンソーシアムを組成します。代表事業者(幹事者)を決定し、役割分担・費用負担割合・意思決定プロセスを連携協定書または覚書に明記します。連携体の組成が最も時間を要するステップのため、公募公示前から関係者との調整を開始することが不可欠です。

2

Step 2:事業計画の策定(公募開始の1〜2ヶ月前)

対象地域の電力需要調査・再エネポテンシャル調査を実施し、どの設備を何kW導入するかの基本設計を行います。配電事業参入に向けたロードマップ(認可取得時期・事業収支見通し)を事業計画書に盛り込みます。専門コンサルタントの活用を強く推奨します。

3

Step 3:申請書類の作成・提出

環境共創イニシアチブ(SII)の公募要領に従い、申請書・事業計画書・経費明細書・連携体関係書類等を作成します。提出はSIIの電子申請システムを通じて行います。公募期間(2023年度は5月8日〜7月14日)内に書類一式を提出します。

4

Step 4:審査・交付決定

SIIによる書面審査・ヒアリング審査が行われます。採択通知後、交付申請書を提出し、SIIから交付決定通知を受け取ります。交付決定日以前に発注・契約した経費は補助対象外となるため、交付決定前の発注は厳禁です。

5

Step 5:事業実施・完了報告

交付決定後に設計・設備調達・工事を実施します。事業完了後は完了報告書・精算払請求書等をSIIへ提出し、現地確認を経て補助金が支払われます。事業完了後も一定期間(原則5年間)の運用報告義務があります。

ポイント

最大の難関は「連携体の組成」と「配電事業参入ロードマップの策定」です。自治体の意思決定には時間がかかるため、公募公示の3〜6ヶ月前から関係者へのアプローチを開始してください。また交付決定前の発注は補助対象外になるため、工事・設備の発注タイミングには細心の注意が必要です。

審査と成功のコツ

観点1:自治体の巻き込みと首長レベルのコミットメント
本事業は自治体の参加が必須要件です。単に「参加者リストに名前を連ねる」だけでなく、首長(市長・町長等)が事業の意義を理解し、積極的にコミットしていることが採択評価を大きく左右します。防災計画・地域エネルギービジョンとの整合性を明確に示すことで、審査官に説得力のある計画として認識されます。
観点2:系統切り離し(アイランド運転)の技術的実現可能性
単なる「再エネ+蓄電」ではなく、系統故障時に自動的に切り離して独立運転できる技術設計が求められます。具体的には保護リレー・遮断装置の設計、V2H・EMSの制御ロジック、想定される電力需給バランスのシミュレーション結果を申請書に盛り込むことで技術審査を突破できます。
観点3:配電事業参入に向けた具体的ロードマップ
「将来的に配電事業に参入したい」という抽象的な記述では不十分です。①特定供給 or 配電事業のどちらを目指すか、②電気事業法上の認可取得スケジュール、③収支シミュレーション(系統利用料・電力売買収益等)、④事業継続のための維持管理体制——これらを具体的数値とともに記載することが高評価につながります。
観点4:地域の再エネポテンシャルと需要の整合性
「この地域だからこそ成立する事業」であることを示すことが重要です。地域の太陽光・風力・水力等の再エネポテンシャルデータ、対象エリアの電力需要実績、季節・時間帯別の需給バランス分析を提示し、導入設備容量の根拠を明確にしてください。
観点5:費用対効果と事業の自立性
補助期間終了後も事業が継続・発展できる収益モデルの提示が重要です。補助金に依存しない持続可能な運営体制、地域住民・需要家へのメリット(電気代削減・BCP強化)の定量化、CO2削減効果の試算を示すことで、社会的インパクトと経済合理性の両立を訴求してください。

ポイント

採択の決め手は「技術的実現可能性」と「配電事業参入への具体的コミットメント」の2点です。自治体の防災計画との連動、首長レベルの支持表明、EMSによる系統切り離し制御の詳細設計——これらを申請書に盛り込んだ連携体が採択される傾向にあります。

対象経費

対象となる経費

設計費(4件)
  • 基本設計費(システム全体構成の設計)
  • 詳細設計費(機器仕様・配線・制御設計)
  • EMS制御ロジック設計費
  • 系統連系・保護協調設計費
再エネ発電設備費(4件)
  • 太陽光発電パネル・架台・接続箱
  • パワーコンディショナー(PCS)
  • 風力発電設備(小型風力含む)
  • 水力・バイオマス等その他再エネ発電設備
蓄電システム費(4件)
  • 定置用蓄電池本体(リチウムイオン等)
  • 蓄電池用パワーコンディショナー
  • 蓄電池管理システム(BMS)
  • 蓄電池収納架台・筐体
EMS(エネルギーマネジメントシステム)費(4件)
  • EMSサーバー・ハードウェア
  • EMS制御ソフトウェア開発・ライセンス費
  • 需給予測・最適制御アルゴリズム開発費
  • センサー・計測器・通信機器
V2H(Vehicle to Home)設備費(3件)
  • V2H充放電器本体
  • EV連携インターフェース機器
  • 充電スタンド設備
受変電・保安設備費(4件)
  • 受変電設備(変圧器・開閉器)
  • 保護リレー・遮断装置
  • 系統切り離し(アイランド運転)用制御設備
  • 無停電電源装置(UPS)
工事費(4件)
  • 設備設置工事費(基礎工事含む)
  • 電気配線・接続工事費
  • 通信ケーブル・ネットワーク工事費
  • 試運転・調整工事費
人件費(4件)
  • 事業管理・プロジェクトマネジメント人件費
  • 技術者(設計・工事監理)人件費
  • EMS開発担当者人件費
  • 報告書作成・事務処理担当者人件費

対象外の経費

対象外の経費一覧(8件)
  • 交付決定日前に発注・契約・支払いが完了した経費
  • 補助対象設備以外の一般電気工事・建築工事費
  • 土地購入費・賃借料(設備設置スペースの土地取得費)
  • 他の国庫補助金と重複して補助を受ける経費
  • 消費税(仕入税額控除が可能な場合)
  • 運転資金・維持管理費・修繕費(補助期間後の運用コスト)
  • 広告宣伝費・PR活動費
  • 交通費・宿泊費等の旅費(原則対象外、要確認)

よくある質問

Q連携体の構成員は最低何者必要ですか?また、自治体の参加は必須ですか?
A

公募要領では「自治体・地元企業・IT企業等の連携体」が申請主体と定義されており、自治体の参加は必須要件です。最低構成員数については公募要領の詳細に従いますが、一般的に自治体1者+民間企業2者以上の計3者以上が求められるケースが多いです。自治体が参加できない場合は申請資格がありませんので、まず地元自治体(市区町村または都道府県)への打診を最優先に行ってください。なお、自治体はあくまで「参加者」として連携協定を締結する形式でも認められる場合があります。代表事業者(幹事者)には民間企業を選定するケースも可能です。詳細は公募要領またはSII(環境共創イニシアチブ)への問い合わせで確認してください。

Q補助金の交付決定前に設備の発注・契約を行ってしまうと、どうなりますか?
A

交付決定前に発注・契約した経費は補助対象外となり、補助金を受け取ることができません。これは補助金制度全般に共通する非常に重要なルールです。たとえ採択通知(内示)が届いていたとしても、正式な「交付決定通知書」を受領するまでは発注・契約・支払いを行わないことが絶対的な原則です。採択通知から交付決定まで数週間〜1ヶ月程度かかる場合がありますが、この期間中に先行着手しないよう連携体の全構成員に周知徹底してください。見積書の取得・メーカーとの仕様協議は問題ありませんが、正式な発注書の発行・契約書の締結は交付決定後に行ってください。

Q補助対象経費のうち、人件費はどのような費用が認められますか?
A

本事業に直接従事した職員・スタッフの人件費が対象となります。具体的には、プロジェクト管理担当者、設計・工事監理を行う技術者、EMSのソフトウェア開発担当者、報告書・申請書類作成担当者等の労務費が含まれます。ただし、人件費を計上する場合は「作業日報(タイムシート)」による従事時間の記録・管理が求められます。また、役員報酬・経費の性質が不明確な人件費は認められない場合があります。補助率は他の経費と同様に2分の1以内です。人件費の計上方法(日当単価の算出方法等)については、SIIの公募要領・Q&Aで詳細が示されますので、申請前に必ず確認してください。

Q今回(令和5年度)の公募期間は終了していますが、同様の補助金は令和6年度以降も公募される予定はありますか?
A

本補助金は令和5年度(2023年度)分の公募として実施されました。令和6年度(2024年度)以降についても、政府のエネルギー政策・脱炭素政策の方向性から、同様の趣旨の補助事業が継続される可能性は高いと考えられます。ただし、補助率・上限額・要件等が変更される場合があります。最新情報は経済産業省 資源エネルギー庁のウェブサイトおよび環境共創イニシアチブ(SII)の公募情報ページで定期的に確認することをお勧めします。また、次回公募に備えて連携体の組成・事業計画の策定を今から進めておくことが、採択率向上につながります。

QV2H(Vehicle to Home)設備も補助対象になるとのことですが、どのような活用が想定されていますか?
A

V2H(Vehicle to Home)は、電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド車(PHV)に搭載された車載バッテリーを、建物・地域への電力供給源として活用する技術です。本事業では、EV・PHVを「走る蓄電池」として地域独立系統に組み込み、以下のような活用が想定されています。①通常時:再エネの余剰電力をEVバッテリーに充電し、需要のピーク時間帯に放電することで需給を最適化。②災害時:アイランド運転時の予備電源として、複数のEVバッテリーから電力を供給。特に、公用車・自治体車両をEV化してV2H対応することで、災害時の電力供給源として機能させる計画が評価されやすい傾向にあります。自動車メーカーや地元のEVディーラーを連携体に加えることも、事業計画の厚みを増す有効な手段です。

Q補助金の申請から交付決定まで、どのくらいの期間がかかりますか?
A

一般的な審査スケジュールの目安として、公募締め切りから交付決定まで約2〜4ヶ月程度かかるケースが多いです。令和5年度の場合、公募期間が2023年7月14日に締め切られ、書面審査・ヒアリング審査を経て、早ければ同年秋頃に交付決定が行われると想定されます。ただし、申請件数・審査状況によって前後することがあります。交付決定後に設備の発注・工事に着手できるため、事業完了期限(補助金の執行期限)から逆算して、交付決定のタイミングを考慮したスケジュール計画を立てることが重要です。スケジュール遅延のリスクを考慮し、設備メーカー・施工会社との調整を事前に進めておくことを強く推奨します。

Q太陽光発電設備は既に設置済みです。既存設備との組み合わせで蓄電システムやEMSのみを補助申請することは可能ですか?
A

既存の太陽光発電設備と新規に導入する蓄電システム・EMS等を組み合わせてマイクログリッドを構築する場合、新規導入する設備・工事費が補助対象となります。既設設備の費用は補助対象外ですが、既設設備をシステムに組み込むための接続・改造工事費は対象となる場合があります。ただし、「本事業により新たに整備するシステムとして、再エネ発電設備が含まれていること」が要件として設定されている場合、既設太陽光のみでは要件を満たせないケースも考えられます。既存設備の活用が事業計画に及ぼす影響については、SIIへの事前相談(公募期間中のQ&A等)を通じて確認することを強くお勧めします。

Q補助事業完了後の運用・維持管理にかかるコストはどのように賄えばよいですか?
A

補助金はあくまで初期導入費用(設計・設備・工事・人件費)を支援するものであり、補助事業完了後の維持管理費・修繕費・運用人件費は原則として補助対象外です。このため、事業計画書には補助期間終了後の<strong>自立的な運用・収益モデル</strong>を明記することが求められます。主な収益源の例としては、①エリア内への電力供給サービスによる料金収入(配電事業化後)、②需要家への節電・BCP効果によるサービス料収入、③余剰再エネ電力の系統への売電収入(FIT/FIP活用)、④自治体からの防災インフラとしての維持管理委託費——などが挙げられます。事業収支シミュレーションを5〜10年スパンで作成し、補助金なしでも持続可能な事業であることを示すことが、採択評価の向上にもつながります。

Q他の補助金・助成金と併用できますか?
A

本補助金と組み合わせることで事業コストをさらに圧縮できる可能性がある関連制度を紹介します。 **環境省「脱炭素先行地域づくり事業」**との組み合わせが最も相性の良い選択肢です。脱炭素先行地域に選定された自治体は、国費2分の1補助(上限50億円)でゼロカーボン化を推進でき、本補助金の再エネ・蓄電導入と目的が完全に一致します。脱炭素先行地域の計画の中にマイクログリッド構築を位置づけることで、両補助金の相乗効果が期待できます(ただし同一経費の重複補助は不可)。 **経済産業省・NEDO「スマートコミュニティ関連補助金」**も検討に値します。エネルギーマネジメントや地域エネルギーシステムの構築を支援する各種NEDO事業と組み合わせることで、実証・技術開発フェーズから本格導入フェーズへのシームレスな支援が可能です。 **中小企業庁「ものづくり補助金」「省エネ補助金」**は、連携体の中の中小企業メンバーが個別に活用できます。EMSの開発・導入費用や省エネ設備の導入費用を別途補助申請することで、連携体全体のコスト負担を分散できます。 **地方公共団体独自の再エネ・省エネ補助金**も忘れずに確認してください。都道府県・市区町村によっては上乗せ補助制度を設けているケースがあり、事業地域の自治体窓口への問い合わせを推奨します。 なお、いずれの組み合わせにおいても「同一経費への二重補助」は禁止されています。各補助金の対象経費を明確に区分し、経費の配分計画を事前に整理した上で申請することが必須です。

詳細説明

補助金の概要と背景

本補助金「系統用蓄電池等導入・配電網合理化等再生可能エネルギー導入加速化事業費補助金(配電事業等の参入を見据えた地域独立系統構築支援事業)」は、2022年の電気事業法改正により新たに創設された「配電事業」ライセンスへの参入を見据えた地域独立系統(マイクログリッド)の構築を支援するものです。

近年、気候変動に起因する自然災害の激甚化により、大規模停電のリスクが高まっています。一方、太陽光発電・蓄電池の技術革新とコスト低下が進み、地域内で電力を自給自足する「エネルギーの地産地消」が現実的な選択肢となりつつあります。本補助金は、こうした時代の潮流に乗り、災害時にも電力供給を維持できる強靭な地域エネルギーインフラの構築を後押しします。

マイクログリッドとは

マイクログリッド(地域独立系統)とは、一定のエリア内で再生可能エネルギーによる発電・蓄電・需要を統合管理するシステムです。通常時は大電力系統と連系して運用し、系統障害・災害発生時には系統から切り離してアイランド運転(独立運転)に移行することで、エリア内への安定した電力供給を継続します。

  • 構成要素:再エネ発電設備(太陽光・風力等)+蓄電システム+EMS+V2H+受変電・保安設備
  • 通常時の機能:再エネ余剰電力の地域内活用・需給最適化・電力コスト削減
  • 緊急時の機能:系統切り離し→アイランド運転→避難所・病院・重要施設への電力供給継続

補助金の主な仕様

  • 補助率:補助対象経費の2分の1以内
  • 補助上限額:4億円(400,000,000円)
  • 公募期間:2023年5月8日〜2023年7月14日(令和5年度)
  • 対象地域:全国
  • 事業実施主体:一般社団法人環境共創イニシアチブ(SII)
  • 所管省庁:経済産業省 資源エネルギー庁

対象となる申請主体(連携体)

本事業は、以下の多様なステークホルダーが連携して形成するコンソーシアム(連携体)が申請主体となります。

  • 自治体:都道府県・市区町村(防災・エネルギー政策担当部署が窓口)
  • 地元企業:地域の電力事業者、建設会社、製造業等
  • IT企業:EMSの開発・運用を担うシステムインテグレーター、ICT企業

連携体の代表事業者(幹事者)が申請手続きを主導し、補助金交付後は各構成員への分配を管理します。自治体が幹事者となるケースと、民間企業が幹事者となるケースの双方が想定されています。

補助対象経費の詳細

以下の経費が補助対象となります(交付決定日以降に発生した経費に限る)。

  • 設計費:基本設計・詳細設計・EMS制御ロジック設計・保護協調設計
  • 設備費:再エネ発電設備(太陽光・風力等)、EMS一式、蓄電システム、V2H充放電器、受変電設備、保安・遮断設備
  • 工事費:設備設置工事、電気配線・接続工事、通信工事、試運転・調整
  • 人件費:プロジェクト管理、技術者(設計・工事監理)、EMS開発担当者、報告書作成担当者

配電事業ライセンスとの関係

2022年の電気事業法改正では、特定のエリア内の配電網を運用する「配電事業」が新たに創設されました。配電事業者は、自社の配電網に接続する需要家・発電事業者との電力取引を行い、エリア内のエネルギーマネジメントを担う新たなビジネスモデルを展開できます。

本補助金はこの配電事業への参入を「見据えた」段階での設備投資を支援するものです。採択後すぐに配電事業者認可を取得する義務はありませんが、事業計画書には配電事業への参入意向と具体的なロードマップを明記することが求められます。

採択後の義務と注意事項

  • 運用報告義務:事業完了後、原則5年間にわたって設備の稼働状況・エネルギー生産量・CO2削減量等の報告が求められます
  • 財産処分制限:補助事業で取得した設備は補助期間中(原則5年間)、補助目的外での使用・譲渡・廃棄が制限されます
  • 会計・証憑管理:補助対象経費の支払いに関する請求書・領収書等を適切に保管・管理する必要があります
  • 中間報告:事業実施期間中にSIIから進捗確認・現地調査が行われる場合があります

問い合わせ先

本補助金に関する詳細は、事業実施主体である環境共創イニシアチブ(SII)の担当部署にお問い合わせください。

  • 担当:一般社団法人環境共創イニシアチブ 事業第3部
  • 電話番号:03-3544-6125
  • 受付時間:平日9:30〜17:00(土日祝・年末年始除く)

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