東京都の中小企業向け補助金・助成金の比較インフォグラフィック
東京で中小企業を経営しているんですが、補助金って正直どこから手をつけたらいいかわからなくて。なんか種類が多すぎて(笑)
ほんとに多いですよね。実は令和8年度(2026年度)、東京都の中小企業対策予算が4,797億円なんですよ。国の制度と東京都独自の制度を合わせると、対象になる補助金・助成金が158件以上あります。
そうなんです。大きく分けると「全国共通で使える国の制度」と「東京都が独自に用意している制度」の2種類があります。それぞれ補助の性格が違うので、まず全体像を把握してから、自社に合うものを絞り込む方がいいですね。
| 分類 | 代表的な補助金 | 特徴 |
|---|
| 設備投資系(全国) | ものづくり補助金・大規模成長投資補助金 | 上限が高額、採択競争あり |
| 事業転換系(全国) | 事業再構築補助金 | 新分野進出に特化 |
| 賃上げ・雇用系(全国) | 業務改善助成金・事業承継補助金 | 年間通じて活用しやすい |
| 設備投資系(東京都) | 躍進的な設備投資支援・経営基盤強化 | 都内中小企業優先、即効性高い |
| 人材・創業系(東京都) | 創業助成事業・若手人材確保助成金 | 東京都独自のきめ細かい支援 |
| 省エネ・環境系(東京都) | VOC排出削減設備・ゼロエミッション支援 | 環境規制対応と補助を同時に |
なるほど、これで見通しが立ちますね!どの補助金から先に確認すればいいですか?
一般的には「金額が大きくて採択率が高いもの」から優先的に見ていくのがおすすめです。次のセクションで、東京の中小企業が特に使いやすい補助金を詳しく解説しますよ。
全国共通の補助金から教えてください。東京の中小企業でも使えるんですよね?
もちろんです!全国の中小企業が申請できる制度なので、東京の事業者も問題なく使えますよ。まず押さえておきたいのは「ものづくり補助金」です。
ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金
通称「ものづくり補助金」は、補助上限額が最大4,000万円、補助率は1/2または2/3という中小企業向けの定番補助金です。製造業だけじゃなく、サービス業・小売業も含む全業種が対象なんですよ。
「ものづくり」って名前なのに、サービス業も使えるんですか?それは知らなかった!
そうなんです。革新的なサービス開発、試作品開発、生産プロセスの改善に必要な設備投資なら業種問わずOKです。現在は第21次締切分が動いていて、申請期限が2027年3月です。
直近の公募では
採択率がざっくり45〜55%程度ですね。事業計画書の質が大きく左右します。「付加価値額を年率3%以上向上」という数値目標の設定が必須なので、計画書作りに時間をかけてほしいです。詳しくは
ものづくり補助金(第21次締切)のページをご覧ください。
事業再構築補助金
事業再構築補助金って名前はよく聞くんですが、どんな補助金ですか?
新市場進出・業態転換・事業再編など、「思い切った事業転換」を支援する大型補助金です。第13回では最大1億5,000万円まで補助される枠もありますよ。
GX(グリーントランスフォーメーション)分野への進出を狙う場合は、GX進出類型(
詳細はこちら)で最大1億5,000万円の補助が受けられます。ただ、この補助金はjGrantsでの電子申請が必須で、
GビズIDプライムアカウントが事前に必要なので早めに取得しておくといいですね。
登記情報を使うマイナンバーカード連携の方法なら即日発行もできますが、書類申請だと2〜3週間かかる場合があります。申請を思い立ったらまずGビズIDの取得から始めるのが鉄則です(笑)
中小企業成長加速化補助金
「中小企業成長加速化補助金」という補助金もあります。「売上高100億円を目指す」という「100億宣言」を公表した中小企業向けで、補助上限は最大5億円と破格の規模です。補助率は1/2以内なので、10億円の投資に対して5億円が補助されるイメージです。
それは相当大きいですね。どんな企業が対象になるんですか?
製造業・情報通信業・サービス業など幅広い業種の中小企業が対象です。「100億宣言」のポータルへの公表には通常2〜3週間かかるので、こちらも早めの準備が必要ですね。
詳細はこちらで確認できます。
業務改善助成金
設備投資じゃなくて、賃上げと絡んだ補助金ってありますか?
それなら「業務改善助成金」が使えますよ。事業場内の最低賃金を30円以上引き上げた上で設備投資を行うと、費用の3/4〜4/5が助成されます。上限は最大600万円です。厚生労働省の制度で、POSシステム導入・業務効率化ソフト・店舗改装など幅広い経費が対象になります。
賃上げと設備投資を同時にやるとお得ってことですね。
その通りです。特に最低賃金が950円未満の事業場は助成率が9/10まで上がるので、かなりお得です。
業務改善助成金の詳細はこちらで確認してみてください。
知的財産・海外展開系の補助金
海外展開を考えている中小企業に向けた補助金はありますか?
「INPIT外国出願補助金」が便利です。海外で特許・商標などの権利化をする際に、費用の1/2(上限300万円)を補助してくれます。
令和8年度第1回の詳細はこちら。
東京都独自で「海外商標対策支援助成事業」もありますよ。進出先の国で他社に商標を先取りされてしまったときの法的手続き費用を、1/2以内・3ヶ年で最大500万円助成してくれます。
東京都の中小企業補助金申請フロー図
東京都中小企業振興公社を中心に、東京都独自の手厚い支援制度が充実してるんですよ。ここがうちの記事で一番差別化できるポイントで(笑)
躍進的な事業推進のための設備投資支援事業
東京都の設備投資支援の看板制度がこれです。助成上限は最大1億円で、助成率は事業区分に応じて1/2〜3/4。ゼロエミッション要件を満たすと3/4まで引き上げられます。
1億円は大きいですね。どんな企業が申請できるんですか?
都内で2年以上事業を継続している中小企業なら全業種で申請できます。「競争力・ゼロエミッション強化」「DX推進」「イノベーション」「後継者チャレンジ」など5つの事業区分があって、自社の状況に合ったものを選べます。
詳細はこちらで確認を。
事業環境変化に対応した経営基盤強化事業助成金
設備投資よりもう少しスモールな助成金はありますか?
それなら「経営基盤強化事業助成金」がおすすめです。東京都内の中小企業が既存事業を深化・発展させる取り組みに対して、助成上限800万円、助成率2/3で支援してくれます。
正解です!賃金引上げ計画を策定して実施した場合、中小企業者は3/4以内、小規模企業者は4/5以内まで助成率が上がります。賃上げと経営改善を同時にやりたい事業者にとってかなり使い勝手のいい制度ですよ。
令和7年度の詳細はこちら。
東京都の創業・事業承継関連補助金
「創業助成事業」があります。都内で創業を予定している個人、または創業から5年未満の中小企業者等が対象で、
助成率2/3・上限400万円です。賃借料・広告費・器具備品購入費など幅広い経費が対象です。
詳細はこちら。
「事業承継・M&A補助金(第14次公募)」が使えます。事業承継促進枠は上限1,000万円、専門家活用枠は上限800万円、PMI推進枠(統合後の設備投資等)は上限1,000万円。廃業・再チャレンジ枠は上限300万円と、状況に応じて使い分けられます。複数の枠の併用申請も可能です。
東京都の人材確保・省エネ関連補助金
いくつかありますよ。「ES向上による若手人材確保・定着事業助成金」は、住宅借上げ・食事提供・健康増進サービスなどの福利厚生を整備することで、
最大300万円(助成率1/2)が3年間受けられます。若手人材の定着に悩んでいる東京の中小企業にとって、すごく現実的な制度です。
詳細はこちら。
「省エネ型VOC排出削減設備導入促進事業」は、工場内塗装・印刷・ドライクリーニング業種が対象で、
補助率2/3・上限2,000万円/台です。通年受付なのも使いやすいポイントです。
詳細はこちら。
「危機管理対策促進事業」として、BCP(事業継続計画)実践促進助成金、LED照明等節電促進助成金、サイバーセキュリティ対策促進助成金の3本柱があります。
上限は最大1,500万円で、東京都内の中小企業なら関東圏の事業所含めて対象です。
詳細はこちら。
「市場開拓助成事業」があります。東京都や公社の支援・評価を受けた製品を持つ都内中小企業者が、展示会出展・ECサイト出店・広告掲載などで販路開拓する際に、
助成上限300万円・助成率1/2で支援してくれます。2026年度は2026年9月から受付が始まります。
詳細はこちら。
ここまでいろいろ出てきましたが、全部並べて比較できますか?
まとめましょう!東京の中小企業にとって特に使いやすい主要補助金の比較です。
| 補助金名 | 種類 | 上限額 | 補助率 | 対象 |
|---|
| ものづくり補助金(21次) | 全国 | 4,000万円 | 1/2〜2/3 | 全業種 |
| 事業再構築補助金(GX枠) | 全国 | 1億5,000万円 | 要確認 | 全業種 |
| 中小企業成長加速化補助金 | 全国 | 5億円 | 1/2 | 全業種(100億宣言要) |
| 業務改善助成金 | 全国 | 600万円 | 3/4〜4/5 | 全業種(賃上げ要) |
| 事業承継・M&A補助金(促進枠) | 全国 | 1,000万円 | 2/3〜1/2 | 全業種 |
| 外国出願補助金(INPIT) | 全国 | 300万円 | 1/2 | 全業種 |
| 躍進的な設備投資支援(東京都) | 東京都 | 1億円 | 1/2〜3/4 | 都内2年以上の中小企業 |
| 経営基盤強化事業助成金(東京都) | 東京都 | 800万円 | 2/3〜4/5 | 都内中小企業 |
| 創業助成事業(東京都) | 東京都 | 400万円 | 2/3 | 都内創業予定・5年未満 |
| 若手人材確保助成金(東京都) | 東京都 | 300万円 | 1/2 | 都内中小企業 |
| 省エネ型VOC削減設備(東京都) | 東京都 | 2,000万円/台 | 2/3 | 都内塗装・印刷等 |
| 危機管理対策促進事業(東京都) | 東京都 | 1,500万円 | 2/3 | 都内中小企業 |
| 市場開拓助成事業(東京都) | 東京都 | 300万円 | 1/2 | 都内優れた技術を持つ中小企業 |
並べると一目瞭然ですね。全国制度の方が上限金額は大きいことが多いんですね。
そうですね。ただ全国制度は採択競争が激しい場合があります。一方、東京都の制度は「都内中小企業」という縛りはありますが、事業計画書の難易度が比較的低めのものも多いです。両方をうまく組み合わせるのがベストですよ。
まず「GビズIDプライムアカウント」を取得することです!これがないと多くの補助金でそもそも申請できないんですよ。マイナンバーカードを使った連携方式なら即日取得できます。
GビズIDプライムアカウントを取得する(まずここから)
認定経営革新等支援機関(認定支援機関)に事前相談する
国が認定した経営相談の専門機関で、税理士・中小企業診断士・商工会議所・銀行などが認定されています。ものづくり補助金や事業再構築補助金では、認定支援機関の確認書が申請に必須な場合があります。相談自体は無料でしてもらえることが多いので、積極的に活用しましょう!
多くの補助金には「加点項目」があります。例えば「賃上げ計画」「DX推進」「女性活躍推進」などを事業計画に盛り込むと点数が上がって採択されやすくなります。加点項目は公募要領に記載されているので、必ず確認してください。
重要な注意点が2つあります。ひとつは補助金は後払いが原則だということ。設備を購入してから補助金が入るまで数ヶ月かかるケースが多く、その間の資金繰りを事前に計画しておく必要があります。
そうなんです。もうひとつは目的外使用の禁止と報告義務です。補助金を受けた設備を目的外で使ったり、補助事業期間内に売却・廃棄すると補助金の返還が求められます。受給後も一定期間の管理義務があることを頭に入れておきましょう。
- 補助対象経費に自社の予定する支出が含まれているか確認
- 採択後の事業実施期間(交付決定後でないと発注・購入できないものが多い)
- 複数の補助金・助成金の併用可否(重複受給が禁止の場合あり)
- 補助金の返還条件(採択後に計画変更した場合のルール)
そうです。でも、きちんと準備して申請すれば、東京の中小企業にとって補助金は本当に強力な経営ツールになりますよ!
第一歩は「GビズIDの取得」。これはどの補助金にも必要なので、申請を考えた今日すぐやること(笑)。第二歩は「自社の課題・目標を明確にすること」。設備投資したいのか、賃上げしたいのか、海外展開したいのか、課題に合った補助金を探すのが早道です。
「認定支援機関か東京都中小企業振興公社の無料相談窓口を使うこと」です。公社の相談窓口では、自社に合った補助金を一緒に探してもらえます。専門家に相談するだけで、採択率が大幅に上がることも多いです。
ありがとうございます!補助金、ちゃんと活用してみます!
ぜひ!令和8年度(2026年度)は4,797億円という記録的な予算が確保されていますから、申請するなら今がチャンスです。都道府県別の補助金情報は
東京都の補助金・助成金一覧ページでも確認できますよ。市区町村レベルで絞り込みたい場合は
東京都の市区町村別一覧もご活用ください。