はじめに

佐藤
編集長
室谷さん、奈良県でDX推進を考えている企業向けに、使える補助金を教えてください!県独自の制度や国の制度を含めて、どんなものがありますか?

室谷
代表取締役
佐藤さん、こんにちは。奈良県では、県独自の中小企業向けデジタル化支援に加えて、国が実施する様々なDX関連補助金が利用できます。伝統工芸、食品加工、建設業など、業種を問わず申請できるのが特徴です。今日は、特に活用しやすい制度を中心にご紹介します。
奈良県のDX推進に使える主な補助金

佐藤
編集長
さっそくですが、具体的な補助金を教えてください。まずは上限額が大きいものから知りたいです。

室谷
代表取締役
わかりました。では、まずは国の大型補助金から見ていきましょう。
1. 貿易プラットフォーム活用による貿易手続デジタル化推進事業費補助金

佐藤
編集長
貿易のデジタル化ですか?奈良県の企業にも関係あるのでしょうか?

室谷
代表取締役
奈良県には輸出を行う企業も多くありますから、関係ありますよ。例えば、伝統工芸品や食品を海外に販売している企業が、貿易手続きをデジタル化するためのシステム連携を補助してくれます。
現在募集中の三次公募(令和7年度)では、貿易プラットフォーム活用による貿易手続デジタル化推進事業費補助金(三次公募)が利用できます。上限2,000万円、補助率は大企業1/2、中小企業2/3です。類型1(自社システム連携)と類型2(効果検証)の2類型があり、類型1の上限が2,000万円となっています。締切は2025年8月26日です。
現在募集中の三次公募(令和7年度)では、貿易プラットフォーム活用による貿易手続デジタル化推進事業費補助金(三次公募)が利用できます。上限2,000万円、補助率は大企業1/2、中小企業2/3です。類型1(自社システム連携)と類型2(効果検証)の2類型があり、類型1の上限が2,000万円となっています。締切は2025年8月26日です。

佐藤
編集長
2,000万円は大きいですね!でも、貿易に関係ない企業は対象外ですか?

室谷
代表取締役
そうですね。この補助金は貿易手続きのデジタル化に特化していますので、海外取引がない企業には別の制度をおすすめします。
2. 地域社会DX推進パッケージ事業(補助事業)

佐藤
編集長
では、地域の課題解決に使える補助金はありますか?奈良県の地方創生に役立てたいです。

室谷
代表取締役
ありますよ。総務省が実施する地域社会DX推進パッケージ事業(補助事業)です。これは、人口減少や少子高齢化などの地域課題をデジタル技術で解決するための補助金で、補助率1/2、上限は定められていません。地方公共団体や地域の企業・団体が申請できます。無線ネットワーク設備などのデジタルインフラ整備が対象です。締切は2026年2月27日と、まだ余裕があります。

佐藤
編集長
上限がないのは安心ですね。奈良県内の市町村と連携して申請することも可能ですか?

室谷
代表取締役
可能です。地方公共団体は単独または複数連携で申請できますし、企業・団体も地方公共団体と連携して申請することが推奨されています。
3. DX型CO2削減対策実行支援事業

佐藤
編集長
最近、環境対策も重視されていますね。DXと脱炭素を同時に進められる補助金はありますか?

室谷
代表取締役
あります!環境省のSHIFT事業の一つ、DX型CO2削減対策実行支援事業(令和7年度)です。中小企業がDXシステムを活用してCO2を削減する取り組みを支援します。補助率は4分の3と高く、上限200万円。締切は2025年8月22日です。自己負担が少ないので、初めてのDX導入にも適しています。

佐藤
編集長
200万円でも、補助率が高いのは嬉しいですね。どんな業種が対象ですか?

室谷
代表取締役
漁業、建設、製造、情報通信、医療福祉など幅広い業種が対象です。ただし、個人事業主は除かれます。
4. 建築GX・DX推進事業

佐藤
編集長
建設業のDX推進に特化した補助金はありますか?奈良県には建設会社も多いです。

室谷
代表取締役
国土交通省が実施する建築GX・DX推進事業(令和7年度)があります。建築物のライフサイクルCO2削減(LCA)とBIMデータの活用を一体的に支援する制度です。補助率や上限は公募要領で確認する必要がありますが、設計費や建設工事費の一部が補助されます。締切は2026年2月13日です。

佐藤
編集長
BIMの導入を検討している企業には良さそうですね。
5. グローバルサウス未来志向型共創等事業

佐藤
編集長
海外展開も視野に入れたいです。奈良県からASEAN諸国に進出する企業向けの補助金はありますか?

室谷
代表取締役
大型のものがあります。グローバルサウス未来志向型共創等事業(小規模実証・FS事業)は、上限1,520,000万円(約15.2億円)と超大型ですが、執行団体の公募です。企業向けの大型実証としては、令和6年度補正グローバルサウス未来志向型共創等事業(大型実証 ASEAN加盟国)があり、上限40億円、補助率は中小企業2/3、大企業1/2です。締切は2025年7月17日。GX・DX・ヘルスケア分野が対象で、かなり大規模なプロジェクト向けです。

佐藤
編集長
40億円は桁違いですね。中小企業でも応募できるのでしょうか?

室谷
代表取締役
できます。ただし、下限が5億円超と設定されているので、それなりの規模のプロジェクトが必要です。コンソーシアムを組んで応募するケースが多いです。
奈良県独自の支援窓口とFAQ

佐藤
編集長
これらの補助金について、奈良県内で相談できる窓口はありますか?

室谷
代表取締役

佐藤
編集長
小規模事業者でもDX補助金を使えますか?従業員5人以下です。

室谷
代表取締役
制度によりますが、国の補助金の多くは中小企業基本法の定義に該当すれば利用可能です。小規模事業者でも、DX型CO2削減対策実行支援事業(上限200万円)や地域社会DX推進パッケージ事業(上限なし)は対象になり得ます。ただし、申請書類の作成が難しい場合は、よろず支援拠点などに相談してください。

佐藤
編集長
「DX」といっても、具体的に何に使えるのかイメージが湧きません。

室谷
代表取締役
例えば、会計ソフトの導入、受発注システムのデジタル化、顧客管理システムの導入、社内のペーパーレス化、リモートワーク環境の整備などが考えられます。また、建設業であればBIMの導入、製造業であれば生産管理システムの導入など、業種に応じた使い方ができます。

佐藤
編集長
奈良県独自の補助金と国の補助金は併用できますか?

室谷
代表取締役
基本的に、同一の経費に対して複数の公的補助金を併用することはできません。しかし、異なる経費であれば併用可能なケースもあります。例えば、県の補助金で設備を導入し、国の補助金でシステム導入を行うといったことは可能です。必ず事前に各制度の担当窓口に確認してください。
まとめ

佐藤
編集長
今日はたくさん教えていただきありがとうございました。最後に、奈良県のDX推進におすすめの補助金をまとめてください。

室谷
代表取締役
それでは、ポイントを整理します。
Point
奈良県DX推進 おすすめ補助金3選
- 地域社会DX推進パッケージ事業(上限なし、補助率1/2): 地域課題解決型。無線ネットワークなどインフラ整備に最適。
- DX型CO2削減対策実行支援事業(上限200万円、補助率3/4): 中小企業の脱炭素DXを低コストでスタート。
- 貿易プラットフォーム活用補助金(上限2,000万円、補助率2/3): 輸出企業の貿易手続きデジタル化に。
また、建築業界向けの建築GX・DX推進事業や、大規模プロジェクト向けのグローバルサウス事業も視野に入れてみてください。

佐藤
編集長
ありがとうございます!まずは相談窓口に行って、自社に合った制度を探してみます。

室谷
代表取締役
ぜひそうしてください。補助金の申請には期限がありますので、早めの行動をおすすめします。