埼玉の中小企業が補助金を使う3つの典型場面
埼玉県内の中小企業約17万社が補助金を活用する場面は、大きく三つに集約される。
一つ目は製造ラインの省人化・自動化だ。川越・熊谷周辺の食品加工業、西部の電機・機械製造では、パート・派遣スタッフの確保が年々難しくなっている。ものづくり補助金や省力化大規模成長投資補助金を活用して、NC工作機械の更新や検査工程の自動化に踏み切る企業が増えている。
二つ目は大手依存からの事業転換。さいたま市周辺や首都圏に近い地域では、大手メーカーや流通企業の下請けとして成長してきた中小企業が多い。単価下落や発注量の変動リスクに対応するため、事業再構築補助金を使って新分野への展開を図るケースが目立つ。
三つ目は事業承継と経営基盤の強化。さいたま市を中心に、創業30〜40年の中小企業での後継者問題が顕在化している。事業承継・M&A補助金は、承継後の設備投資や業態転換費用にも使えるため、承継を機に経営を刷新したい企業に選ばれている。