北海道 教育支援の補助金・給付金マップ
子どもの教育費って、ほんとに年々かさんできてますよね。北海道だと使える補助金や給付金って、どこから調べたらいいのか全然わからなくて。
それ、めちゃくちゃよくある悩みなんですよね(笑)。北海道の場合、「個人・世帯向けの給付金」と「事業者向けの補助金」に大きく分かれるので、まずここを整理するだけでだいぶすっきりします。
個人向けは主に、高校生の授業料や教科書代を国や道が直接支援する給付金です。一方、事業者向けは中小企業が従業員の奨学金返済を助ける制度や、大学と共同で人材育成する補助金ですね。読者の方がどちらを探しているかによって、全然違う制度になるんです。
じゃあ「子どもの教育費が苦しい」っていうご家庭と、「採用・育成コストを抑えたい」っていう経営者とで、まったく別の話をするわけですね?
そうなんです。今日はどちらのケースも丁寧に解説しますね。まず件数で言うと、北海道では個人向け給付金が80件以上、事業者向け補助金が13件確認できていて、合計すると93件以上の制度があります。
市区町村レベルの独自制度を含めると一気に増えるんですよ。たとえば岩見沢市、北見市、深川市、幕別町などが独自の奨学資金制度を設けています。北海道は広いだけあって、市町村ごとの支援も厚いんです。
| 分類 | 制度の種類 | 対象 |
|---|
| 個人・世帯向け | 高校生等奨学給付金 / 就学援助 / 給付型奨学金 | 低所得世帯の高校生・小中学生 |
| 個人・世帯向け | 奨学金貸付制度 | 進学が困難な学生 |
| 事業者向け | 奨学金返還支援補助金 | 若手人材を採用した中小企業 |
| 事業者向け | 産学連携・デジタル人材育成補助金 | 大学と連携する企業・団体 |
なるほど、全体像がつかめてきました。まず個人向けから教えてもらえますか?
もちろん!個人向けで一番使われているのが、返還不要の「奨学のための給付金」シリーズです。次のセクションで詳しく説明しますね。
返還不要って、かなりありがたいですよね。具体的にどんな制度があるんですか?
まず北海道の柱は2つあって、公立高校向けと私立高校向けで別々の制度が動いてます。どちらも住民税非課税世帯が対象で、年額最大14万3,700円が支給される返還不要の給付金です。
そうです。就学支援金が授業料をカバーして、奨学給付金は教科書代・学用品費・通学費などをカバーする仕組みです。重複してもらえるので、実質的な負担がかなり減ります。
公立の場合は学校経由です。7月〜8月に学校が指定する日までに申請書を提出する流れですね。私立の場合は北海道(総務部行政局学事課)が担当で、こちらも学校から配布される申請書で手続きします。大事なのが毎年度、申請が必要だという点です。去年もらったからといって自動継続にはならないので注意してください。
そうなんですよ(笑)。7月が基準日なので、年度はじめに学校からお知らせが来たら必ず確認してください。
- 生活保護受給世帯(全日制・定時制): 年額3万2,300円
- 住民税非課税世帯(全日制・定時制): 年額14万3,700円
- 住民税非課税世帯(通信制): 年額5万500円
- 申請先(公立): 公立高校生等奨学給付金
- 申請先(私立): 私立高校生等奨学給付金
- 在学中の学校の事務室(申請書の受取・提出)
- 道立高校の場合: 各教育局(道内各地)
- 国立・市町村立高校の場合: 北海道教育委員会 学校教育局高校教育課 学校制度係
- 私立高校の場合: 北海道 総務部行政局学事課
- 公式ページ: 北海道教育委員会 奨学給付金のページ
14万3,700円はかなり大きいですね。北海道独自でこれ以外にも制度がありますか?
ありますよ!北海道未来人財応援事業というのがあって、これは海外留学を後押しする助成制度です。道内の大学・短大・高専に在籍する学生が対象で、学生留学コースをはじめ4つのコースがあります。詳細は
北海道未来人財応援事業のページで確認できます。
北海道は農業・水産業の国際展開を意識してか、グローバル人材育成に力を入れています。一般的な給付金ポータルではなかなか出てこない制度ですね。
そうです、これが意外と手厚いんですよ。たとえば幕別町の「修学支援資金」は、住民税所得割が課税されている世帯でも対象になる独自制度です。北海道の奨学給付金は非課税世帯向けなので、ちょっと収入がある世帯には幕別町の独自制度が橋渡しになるわけです。
まさにそう。厚沢部町は給付型奨学資金として月額3万円(年36万円)を支給する制度も持っています。ただし小中学校を厚沢部町で卒業していること、評定平均4.0以上、住民税非課税世帯といった要件があります。
成績要件があるんですね。それはちょっとハードル高いかも。
就学援助制度(小中学生の保護者向け)
高校生の話が多かったですが、小中学生向けの支援もありますか?
あります。就学援助制度は、経済的に困難な家庭の小中学生が対象で、学用品費・給食費・修学旅行費・スキー授業費なども援助対象になります。
生活保護世帯は申請不要で自動適用、それに準ずる経済状況の方は申請書を提出する形です。市町村によって認定基準が微妙に違うので、住んでいる自治体の教育委員会に相談するのが確実です。幕別町・深川市・森町など北海道内の多くの市町村が実施しています。詳細は
就学援助制度のページをどうぞ。
深川市では特別支援学校の就学奨励金として年額1万1,200円が支給されます。所得制限なしで申請できる点が特徴です。詳細は
特別支援学校就学奨励金のページで確認できます。
奨学金の貸付制度(大学・高専進学者向け)
無利子で借りられる制度は実質的に補助に近いんですよ。特に地方在住の学生には大事な選択肢なので紹介しますね。
北見市大学生奨学資金は、北見市内の大学(北見工業大学・日本赤十字北海道看護大学)に在学する学生向けで、
年額最大60万円を最長4年間、無利息で貸し付ける制度です。令和8年度の申請期間は2026年4月1日〜20日でした。詳細は
北見市大学生奨学資金のページで。
岩見沢育英会の奨学金貸付は、大学・高専生に国公立月3万円・私立月4万円で貸し付けてくれます。他の奨学金との併用もできるので、複数組み合わせる戦略もあります。詳細は
岩見沢育英会奨学金のページをご参照ください。
意外と知られていないんですけど、奨学金は複数の制度を重ねて使えることが多いです。国の日本学生支援機構の奨学金を借りつつ、市の無利子奨学金も借りる、という方もいますよ。
さっぽろ圏奨学金返還支援事業(就職後の返還を支援)
大学を卒業して就職してから奨学金の返還が大変って声も聞きますよね。
まさに。札幌市を中心とした「さっぽろ圏奨学金返還支援事業」はそこをカバーする制度です。市内の認定企業等へ就職し、さっぽろ圏内に居住した場合、就職2年目から4年目にかけて年間最大18万円×3年間、合計最大54万円が支援されます。
さっぽろ圏は、札幌市・小樽市・岩見沢市・江別市・千歳市・恵庭市・北広島市・石狩市・当別町・新篠津村・南幌町・長沼町の12市町村です。対象企業に就職することが条件なので、就活前に登録企業リストをチェックするのが重要です。認定企業は500社以上にのぼっています。
あります。室蘭市奨学金返還支援事業給付金は、市内中小企業への就職者向けに企業の支援額と同額(上限年6万円)を市が給付する制度です。最大5年間で合計最大30万円の支援が受けられます。詳細は
室蘭市奨学金返還支援のページで確認できます。
北海道 教育支援補助金 申請フロー
次は事業者向けですね。採用担当や経営者の方が使える補助金ってどんなものがありますか?
大きく2つです。1つは従業員の奨学金返還を企業がサポートする「奨学金返還支援型」、もう1つは大学・高専と組んで高度専門人材を育てる「産学連携型」の補助金です。
奨学金返還支援型って、企業側が補助金をもらうんですか?
そうです。企業が従業員の奨学金返還を手当として支給した場合、その費用の一部を都道府県が補助してくれる仕組みです。この制度を使うと採用競争力が上がるので、人材確保に悩む中小企業にとってROIが高いんですよ。
全国的には埼玉県・東京都などが先行事例ですが、北海道では室蘭市の奨学金返還支援給付金や、江別市の保育士向け制度が動いています。北海道全体の奨学金返還支援補助金はまだ整備途上で、市町村レベルの制度が先行している形ですね。
地域デジタル人材育成・確保推進事業費補助金
産学連携型の補助金って、どんな会社が使えるんですか?
「地域デジタル人材育成・確保推進事業費補助金」は、地域企業のDX推進を担う人材を育てるための補助金で、補助率4/5以内・上限最大6,800万円という規模感です。企業の実データを使ったケーススタディ教育プログラムを通じてDX人材を育成する取り組みが対象です。
DX人材育成に6,800万円って、かなり大きいですね。
当然、申請要件も厳しめです。社内で実践的なプログラムを設計・実施できる体制があること、プログラムの成果を測定する仕組みがあること、などが求められます。令和8年度版の詳細は
地域デジタル人材育成事業のページで確認できます。
大学・高専と組む「産学連携型」補助金も気になります。
高等教育機関における共同講座創造支援事業費補助金シリーズですね。企業が大学・高専等に共同講座を設置して、自社が必要とする専門人材を育成する際の費用を支援します。
補助率1/2・上限3,000万円が基本で、リスキリング成果を処遇に反映させる「処遇反映枠」では補助率2/3まで上がります。詳細は
高等教育機関共同講座創造支援事業のページで確認できます。
自分の会社に必要な人材を、大学のカリキュラムで育てるってイメージですか?
まさにそうです。たとえばITベンダーが北大と組んでAI・データサイエンスの共同講座を作るとか、農業機械メーカーが農業大学校とスマート農業の講座を設けるとか。採用前から学生を自社仕様で育てられるのが最大のメリットです。
補助金・給付金の横断比較
ここまで色々な制度が出てきましたけど、比較表でまとめてもらえますか?
| 制度名 | 対象 | 支給額・補助率 | 種別 |
|---|
| 北海道公立高校生等奨学給付金 | 非課税世帯の公立高校生 | 年額最大14万3,700円 | 個人給付(返還不要) |
| 北海道私立高校生等奨学給付金 | 非課税世帯の私立高校生 | 年額最大14万3,700円 | 個人給付(返還不要) |
| さっぽろ圏奨学金返還支援事業 | さっぽろ圏就職者 | 年最大18万円×3年 | 個人給付 |
| 厚沢部町給付型奨学資金 | 厚沢部出身の大学生 | 月額3万円(年36万円) | 個人給付(返還不要) |
| 北見市大学生奨学資金貸付 | 北見市内大学在学生 | 年最大60万円×4年 | 個人貸付(無利子) |
| 室蘭市奨学金返還支援給付金 | 市内中小企業就職者 | 年最大6万円×5年 | 個人給付 |
| 北海道未来人財応援事業(留学) | 道内大学等の学生 | 審査により決定 | 個人助成 |
| 地域デジタル人材育成事業費補助金 | DX人材育成事業者 | 補助率4/5・上限6,800万円 | 事業者補助 |
| 高等教育機関共同講座創造支援 | 大学と共同講座設置企業 | 補助率1/2・上限3,000万円 | 事業者補助 |
| 就学援助制度 | 経済的困難な小中学生 | 学用品費・給食費等 | 個人給付 |
並べるとわかりやすいですね!個人向けと事業者向けで目的がまったく違いますね。
そうなんです。個人向けは「今の教育費を軽くする」制度で、事業者向けは「将来の人材確保に投資する」制度。どちらが自分に合うかで、まず制度を絞り込んでほしいです。
自分が「個人・世帯向け」か「事業者向け」かを確認する
都道府県の制度(道の奨学給付金)と市区町村の制度を両方調べる
締切を確認する(高校生向け給付金は7〜9月が基準日)
必要書類を揃える(収入証明・住民票・学校の在学証明等)
申請するときに失敗しやすいポイントってありますか?
一番多いのは締切ミスです。高校生向け奨学給付金は7月1日が基準日で、申請は7月〜9月に集中します。学校から配布される書類を見逃さないことが大事です。
基準日が7月1日ということは、入学してすぐ動かないといけないですね。
まさに。4月に入学したら、5〜6月中に「うちの学校ではどんな申請書が必要か」を担任の先生に確認しておくのがベストプラクティスです。
- 「去年申請したから今年は不要」という誤解 → 毎年申請が必要
- 公立向けと私立向けを混同して申請先を間違える
- 市区町村独自制度を知らずに申請機会を逃す
- 貸付制度を「もらえるお金」と勘違いする(返済義務あり)
市区町村独自制度を見逃すのはもったいないですよね。
そう!特に北海道は市町村の数が多く、独自制度もバラバラなので、必ず住んでいる市区町村の窓口か公式サイトで確認することをおすすめします。「地元に意外といい制度があった」という声はよく聞きます。
ちなみに、給付金と補助金って同時に申請できますか?
はい、できます。たとえば子どもが高校生で奨学給付金を受けながら、会社が地域デジタル人材育成補助金を使う、という重ね方もOKです。ただし各制度の要件確認は個別にしてくださいね。
まとめると、北海道の教育支援制度は、国の制度(就学支援金・奨学給付金)→ 道独自制度(授業料軽減・未来人財応援)→ 市町村独自制度(就学援助・奨学金)という3層構造になっています。上から順番に確認していくと漏れが少ないですよ。
今日いろんな制度を教えてもらいましたが、結局どこから始めたらいいですか?
まずお住まいの市区町村の「就学援助制度」と、学校を通じた「奨学給付金」の申請可否を確認するのが第一歩です。市区町村の福祉課・教育委員会に問い合わせれば、使える制度を一通り教えてもらえます。
それプラス、北海道の制度(奨学給付金・授業料軽減)と、さっぽろ圏などの広域支援も確認する。3層チェックです。一度調べてしまえば、あとは毎年申請するだけなので、最初の一歩を踏み出すかどうかがすべてです(笑)。
人材確保が課題なら奨学金返還支援の導入、専門人材育成が課題なら産学連携補助金、DX人材が欲しいなら地域デジタル人材育成補助金、という切り口で選んでください。詳細は
北海道の補助金・給付金一覧でも確認できます。
ありがとうございます!北海道の教育支援、思った以上に手厚かったです。
そうなんですよ!使える制度は使い倒す、が大事です(笑)。