【中国経済産業局】令和元年度「インバウンド需要拡大推進事業(地域消費拡大推進事業)」
基本情報
この補助金のまとめ
この補助金の特徴
山陽・山陰の観光二面性を活かした支援
新幹線・高速道路が通る山陽側(広島・岡山)と、古来の神話・自然景観が残る山陰側(鳥取・島根)では訪日外客のプロファイルが異なる。本事業は中国地方全体をカバーし、両方のエリアで異なるインバウンドニーズに応じた多言語化・データ活用を支援する。
広島の国際観光ブランドを周辺地域に波及させる
広島・宮島は世界遺産・平和記念公園で世界的知名度が高く、多くの外国人観光客が訪れる。広島を拠点に岡山・山口・島根へと回遊する観光ルート上の中小事業者が連携して多言語化・データ対応を整備することで、広島ブランドの波及効果を最大化できる。
出雲大社・神話の旅の国際コンテンツ化
島根・鳥取の神話ゆかりの観光地(出雲大社・稲佐の浜・鬼太郎ロード等)は欧米・台湾の「神秘系観光」需要と親和性が高い。多言語対応の充実により、まだ掘り起こされていないインバウンド潜在需要を取り込める。
中小事業者グループ×インバウンドベンチャーの共同活用
中国地方の地方部では単独でインバウンド対応システムを導入するコストが高い。グループ連携とベンチャー活用により、低コスト・高品質なインバウンド対応環境を複数店舗が共同構築できる仕組みが設けられている。
山陰インバウンド新ルートの形成に貢献
まだ外国人観光客の認知度が低い山陰地域(松江・境港・隠岐・萩・津和野等)の観光素材を多言語でデジタル発信し、新たな訪日ルートとしての認知拡大に貢献できる事業計画が高評価を受ける。
ポイント
対象者・申請資格
対象地域
- 鳥取県、島根県、岡山県、広島県、山口県に事業所を置く事業者
対象事業者
- 中小小売業者(中小企業基本法上の定義に該当)
- 中小サービス業者(飲食・宿泊・観光体験・交通・工芸体験等)
- 上記事業者複数が参加するグループ
連携要件
- インバウンドベンチャー(多言語化・データ分析等に強みを持つIT企業等)と連携した共同申請であること
事業内容要件
- 外国人観光客向け商品・サービスの多言語化
- 外国人来客の店舗データ分析高度化
除外対象
- 大企業(中小企業基本法の基準を超える企業)
- 中国5県以外のみに事業所を置く事業者
- 単独申請
ポイント
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申請ガイド
ステップ1:グループ組成とベンチャーパートナーの選定
中国地方5県内の中小小売業・サービス業が3者以上でグループを形成し、多言語化・データ分析に実績のあるインバウンドベンチャーをパートナーとして確保する。中国経済産業局・広島県・岡山県等の支援機関を通じてパートナー候補の紹介を受けることも有効。
ステップ2:地域観光データを活用した課題分析
広島・宮島の訪日外客統計、鳥取砂丘・出雲大社の来訪者データ等を活用して、グループの立地する観光ルート上の外国人消費ポテンシャルを数値化する。現状のインバウンド対応不足(言語・決済・データ)を定量的に示す。
ステップ3:事業計画書・経費積算書の作成
インバウンドベンチャーから正式見積もりを取得し、グループ全体の経費積算書を作成。中国地方の観光ルートとの連動性・グループ内の役割分担・目標数値を盛り込んだ事業計画書を仕上げる。
ステップ4:申請受付(締切2020年7月27日)
所定様式で中国経済産業局 流通・サービス産業課(TEL:082-224-5655)に申請。申請方法(書面・電子)を事前確認する。
ステップ5:審査・採択・事業実施
採択後に交付申請を行い事業開始。夏季の観光シーズンを活用した実施を計画する。
ステップ6:実績報告・補助金確定
事業完了後に実績報告書・証拠書類を提出して補助金確定。
ポイント
審査と成功のコツ
広島・宮島の集客力を周辺地域に波及させる計画
山陰のブルーオーシャン戦略を前面に出す
中国・韓国・台湾・東南アジアへのSNS発信戦略を示す
工芸・伝統産業の体験コンテンツを国際化する
牡蠣・もみじまんじゅう・ぶどう等のローカルフードを武器にする
ポイント
対象経費
対象となる経費
多言語化対応費(3件)
- 英語・中国語・韓国語等への商品・メニュー・案内物の翻訳・制作費
- 多言語ウェブサイト・ECサイト・予約システムの構築・改修費
- 多言語デジタルサイネージ・音声案内システムの導入費
データ分析システム費(3件)
- 外国人来客の購買・行動データ収集システムの導入費
- POS連携による需要予測・在庫管理最適化ツールの費用
- 訪日外客向けSNS・口コミデータ分析ツールの費用
決済・免税対応費(3件)
- 中国・韓国向けQRコード決済(Alipay・WeChat Pay等)端末・システム導入費
- 訪日外国人向け免税手続きシステムの電子化費用
- 多通貨対応クレジットカード端末の整備費
インバウンドベンチャー委託費(3件)
- インバウンドベンチャーへの事業実施委託費
- インバウンドコンサルタント・専門家への指導・アドバイス費
- 外国語接客・文化理解研修費
プロモーション・コンテンツ制作費(3件)
- 中国・台湾・韓国等の訪日SNS・メディア向け広告費
- 多言語観光動画・写真コンテンツ制作費
- 工芸体験・食体験の多言語プログラム開発費
対象外の経費
対象外の経費一覧(7件)
- 店舗・施設の改装・増築工事費(建物への恒久的投資)
- 汎用的な備品・家電製品(インバウンド対応目的でないもの)
- 役員・従業員の人件費
- 補助事業期間外に発生した費用
- 消費税(課税事業者の場合)
- 他の補助金と経費が重複するもの
- 金融機関への返済・利子
よくある質問
Q鳥取・島根のような外国人観光客が少ない県の事業者でも申請できますか?
申請できます。現時点での外国人客数が少なくても、今後のインバウンド需要獲得を目指す計画があれば対象です。鳥取砂丘・出雲大社・境港等は国際的な観光ポテンシャルが高く、多言語化・SNS発信を整備することで外国人観光客を新たに呼び込める観光資源が揃っています。観光統計データや訪日旅行者のSNSトレンドデータを用いて潜在需要を示した申請書が評価されます。
Q宮島・世界遺産周辺の事業者はグループ形成が難しいですか?
宮島・廿日市周辺の土産物店・飲食店・宿泊業者はすでに外国人対応の課題を共有しているケースが多く、グループ形成しやすい環境にあります。廿日市市商工会・広島県中小企業支援センター等を通じてグループ候補を探すことを推奨します。既存の商店街組合・観光協会単位でのグループ形成も有効です。
Q山陽・山陰にまたがるグループで申請できますか?
中国地方5県内であれば、山陽・山陰にまたがるグループでの申請が可能です。むしろ、広島の集客力を活かして鳥取・島根への観光回遊を促進するという広域戦略を示す計画は、中国地方全体のインバウンド振興に貢献するとして高い評価を受ける可能性があります。
Q伝統工芸の体験プログラムを外国人向けに多言語化する費用は対象ですか?
対象です。備前焼・萩焼・石州和紙・宮島細工等の伝統工芸体験を外国人向けに提供するための多言語プログラム開発費・案内翻訳費・多言語予約システム費は対象経費に含まれます。体験コンテンツの多言語化はインバウンド消費の高単価化(体験費・送料付き購入等)に直結するため、事業計画書に費用対効果を明示することが重要です。
Q中国(アジア)系と欧米系で異なる多言語対応が必要な場合、両方の費用を申請できますか?
はい、申請できます。ターゲット市場ごとに異なる多言語対応(中国語・韓国語・英語・フランス語等)を計画している場合、それぞれの費用を積算して申請できます。ただし、対象とする市場の規模感(訪日外客統計等)と各言語対応の費用対効果を事業計画書に示すことが求められます。
Qグループの代表申請者以外の事業者はどのような書類を準備する必要がありますか?
グループ構成員各社は、会社概要・直近の決算書(または確定申告書)・グループへの参加同意書等を準備する必要があります。グループ全体の役割分担・費用負担割合・成果の配分方法を記した協定書や覚書も必要となる場合があります。詳細は中国経済産業局(TEL:082-224-5655)が公開する公募要領で確認してください。
Q補助金を活用してSNS(WeChat・Instagram等)での情報発信体制を整備できますか?
整備できます。WeChat公式アカウント・Instagram・TikTok等を活用した外国人向け情報発信のコンテンツ制作費・広告費・アカウント管理費は対象経費に含まれます。特にWeChat(微信)は中国人観光客へのリーチに不可欠なプラットフォームであり、中国語SNSでの発信体制整備はインバウンド消費拡大に直結する投資として計画に盛り込むことを推奨します。
Q他の補助金・助成金と併用できますか?
本補助金は経済産業省系の支援事業です。中国地方では観光庁の「インバウンド受入環境整備事業」や、各県・広島市等の自治体が実施するインバウンド支援補助と組み合わせることができます。ただし同一経費への二重計上は禁止されており、経費の棲み分けを明確にする必要があります。 広島・岡山・鳥取・島根・山口各県が独自のインバウンド支援施策を実施している場合があるため、本補助金と組み合わせて申請する際は各県の産業振興財団・中小企業支援センターに確認が必要です。 IT導入補助金とは対象経費が重なる場合があるため、インバウンド専用の多言語・データ分析システム(本補助金)と業務全般のDXツール(IT導入補助金)を明確に区分して申請することが推奨されます。詳細は中国経済産業局(TEL:082-224-5655)または中国地方のよろず支援拠点にご相談ください。世界遺産・宮島や出雲大社に関連する観光振興施策(文化庁・観光庁等)との連携も検討に値します。
詳細説明
補助金の概要
【中国経済産業局】令和元年度「インバウンド需要拡大推進事業(地域消費拡大推進事業)」は、鳥取・島根・岡山・広島・山口の中国地方5県に立地する中小小売業・サービス業グループが、インバウンドベンチャーの技術力を活用して外国人観光客向けの多言語化・データ分析に取り組む費用を支援する補助金です。募集期間は2020年6月22日から2020年7月27日まで。
中国地方のインバウンド市場の特性
中国地方は広島(平和記念公園・宮島)という世界的認知度を誇る観光拠点を中心に、岡山(倉敷美観地区・後楽園)・鳥取(砂丘・水木しげるロード)・島根(出雲大社・松江城)・山口(萩・錦帯橋・角島大橋)と多彩な観光資源が集積しています。
山陽・山陰の二面性を活かした戦略
- 山陽ルート(広島・岡山):新幹線アクセスが良く、中国・韓国・台湾・欧米の訪日観光客が多い。ショッピング・グルメ消費とともに世界遺産観光を組み合わせた旅行スタイルが多数。
- 山陰ルート(鳥取・島根・山口):まだ外国人に十分認知されていない「隠れた名所」が豊富。神話・自然・伝統工芸を武器にした「日本の秘境体験」として欧米・台湾のFIT(個人旅行者)向けポテンシャルが高い。
グループ×ベンチャー連携の仕組み
- 中小店舗が単独で導入できないデータ分析システムや多言語予約サービスをグループで共同利用
- インバウンドベンチャーが技術提供・運用サポート・外国語スタッフ研修を一括提供
- グループ全体の外国人購買データを統合分析し、個店では見えなかった観光動線・消費傾向を把握
中国地方での活用イメージ
- 広島:宮島口周辺の土産物店・飲食店グループが多言語サイネージ・Alipay対応を共同整備
- 岡山:倉敷美観地区の観光体験・工芸店グループが中国語・英語対応予約システムを導入
- 鳥取:鳥取砂丘周辺の宿泊・飲食・体験事業者が欧米・台湾向け多言語コンテンツを整備
- 島根:出雲大社周辺の土産物・食事処グループが台湾・中国向けの多言語SNS発信体制を構築
- 山口:萩・錦帯橋周辺の伝統産業・宿泊事業者が欧米エコツーリスト向けの多言語体験コンテンツを整備
申請窓口
中国経済産業局 流通・サービス産業課(広島市中区上八丁堀6-30、TEL:082-224-5655)。本事業は既に終了しているため現在の申請は受け付けていません。現行の同種支援策については中国経済産業局ウェブサイトまたは中国地方のよろず支援拠点にご確認ください。
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