【環境省】先進的な資源循環投資促進事業
基本情報
この補助金のまとめ
この補助金の特徴
先進的なリサイクル技術への投資を強力支援
従来技術では困難だった高度なリサイクルや資源回収を実現する設備投資に対して補助を行います。ケミカルリサイクル、マテリアルリサイクルの高度化など、技術革新を伴う設備が主な対象です。
脱炭素と資源循環の同時達成を評価
単なるリサイクル率向上だけでなく、資源循環を通じたCO2排出削減効果も重視されます。バージン原料の使用量削減や焼却処分の回避による温室効果ガス削減が評価ポイントとなります。
循環経済(サーキュラーエコノミー)への転換を後押し
大量生産・大量消費・大量廃棄の線形経済から、資源を循環利用する経済モデルへの転換を促進します。企業の事業モデル変革を支援する戦略的な補助事業です。
廃プラスチック対策に重点配分
プラスチック資源循環促進法の施行を背景に、廃プラスチックの高度リサイクル(油化、ガス化、モノマー化等のケミカルリサイクル)への投資が特に重視されています。
幅広い業種・事業者が対象
製造業、廃棄物処理業、リサイクル業に加え、排出事業者や自治体も対象です。サプライチェーン全体での資源循環体制の構築が推奨されています。
ポイント
対象者・申請資格
申請者の要件
- 日本国内に拠点を有する法人であること
- 先進的な資源循環設備の導入・運営能力を有すること
- 設備導入後のCO2削減効果および資源循環効果の測定・報告が可能であること
- 廃棄物処理法等の関連法規を遵守していること
対象となる設備投資
- 廃プラスチックのケミカルリサイクル設備(油化、ガス化、モノマー化)
- 高度マテリアルリサイクル設備(選別・洗浄・再生の高度化)
- 食品廃棄物のバイオガス化・堆肥化設備
- 金属・レアメタルの高度回収設備
- その他先進的な資源循環技術を用いた設備
対象事業者
- 廃棄物処理・リサイクル事業者
- 製造業(排出事業者としてリサイクル設備を導入する場合)
- 地方公共団体および一部事務組合
- 上記事業者のコンソーシアム
ポイント
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申請ガイド
ステップ1:資源循環の課題と技術の選定
自社または地域で発生する廃棄物・副産物の課題を整理し、導入する先進的資源循環技術を選定します。導入技術のCO2削減効果と資源回収率を定量的に見積もってください。
ステップ2:事業計画の策定
設備の仕様、処理能力、建設スケジュール、運営体制、資金計画を含む詳細な事業計画を策定します。廃棄物の安定的な収集体制とリサイクル製品の販路確保も重要な計画要素です。
ステップ3:jGrants による電子申請
GビズIDプライムアカウントを取得し、jGrantsから申請書類を提出します。事業計画書、CO2削減効果の算定書、設備仕様書・見積書、実施体制の説明資料等を準備してください。
ステップ4:審査・採択
環境省および外部有識者による審査が行われます。技術の先進性、CO2削減効果、資源循環効果、事業の持続可能性、費用対効果等が総合的に評価されます。
ステップ5:交付決定・設備導入
採択後、交付決定を受けてから設備の建設・導入に着手します。事業完了後は実績報告を行い、資源循環効果とCO2削減効果の検証データを提出します。
ポイント
審査と成功のコツ
技術の先進性を明確に証明する
CO2削減効果の定量的な算定
廃棄物の安定確保とリサイクル製品の販路
地域の資源循環システムへの貢献
将来の拡張性とスケーラビリティ
ポイント
対象経費
対象となる経費
設備費(4件)
- リサイクル処理設備(破砕・選別・洗浄・再生)
- ケミカルリサイクル設備(油化・ガス化・モノマー化)
- バイオガス化設備・メタン発酵設備
- 金属・レアメタル回収設備
建設工事費(4件)
- 設備の据付・設置工事費
- 配管・配線工事費
- 基礎・建屋工事費
- 排水処理・排ガス処理設備工事費
付帯設備費(4件)
- 廃棄物受入・保管設備
- 品質検査・分析機器
- モニタリング・制御システム
- 環境計測機器
設計・監理費(3件)
- プラント設計費
- 工事監理費
- 環境アセスメント費
試運転費(3件)
- 試運転に係る費用
- 性能試験費
- 製品品質評価費
外注費(3件)
- 専門機関への技術評価委託費
- LCA分析委託費
- 許認可取得支援費
対象外の経費
対象外の経費一覧(8件)
- 土地の取得費
- 既存設備の通常の維持管理・修繕費
- 交付決定前に発生した経費
- 汎用的な事務機器・車両の購入費
- 廃棄物の収集運搬に係る経常的経費
- 施設の運営に係る人件費・光熱費等のランニングコスト
- 飲食・接待に係る費用
- 他の補助金で賄われている経費
よくある質問
Qどのような設備が「先進的」と認められますか?
従来のリサイクル技術では処理困難だった廃棄物のリサイクルを可能にする設備、既存技術と比較してリサイクル率や再生品質を大幅に向上させる設備、あるいは処理コストを大幅に低減する革新的な設備が該当します。例えば、混合廃プラスチックのケミカルリサイクル設備、AIを活用した高精度選別設備、複合素材の分離・再生設備などが考えられます。
Q廃棄物処理業の許可は必要ですか?
導入する設備の種類と処理する廃棄物の種類によっては、廃棄物処理法に基づく産業廃棄物処理施設の設置許可や、処理業の許可が必要となります。許認可の取得には相当の期間を要する場合があるため、事業計画の策定段階で管轄の都道府県・政令市に事前相談を行い、必要な許認可の種類と取得スケジュールを確認してください。
Q中小企業でも申請できますか?
はい、中小企業でも申請可能です。むしろ地域密着型のリサイクル事業者にこそ活用の機会が多い制度です。ただし、先進的設備の導入には相応の技術力と資金力が求められるため、大学や研究機関との共同研究体制、大手企業との連携体制を構築して申請するケースも多く見られます。コンソーシアム形式での申請も可能です。
Qリサイクル製品の販売先は確保する必要がありますか?
はい、事業の持続可能性を示すために、リサイクル製品(再生材、再生燃料等)の販路確保は非常に重要な審査ポイントです。具体的なオフテイカー(買い手)との基本合意や、需要見通しのデータを申請書に盛り込むことで、事業の実現可能性が高く評価されます。販路が未確定の場合は、市場調査結果に基づく需要予測を示してください。
Q補助率と補助上限額はどのくらいですか?
補助率と上限額はプロジェクトの種類や規模によって異なり、公募要領で詳細が定められます。一般的に環境省の設備補助は補助率1/3〜1/2程度の場合が多いですが、技術の先進性や政策的重要性に応じて異なります。大規模なプラント建設を伴う場合は、補助額も相当な規模になる可能性があります。
Q食品廃棄物のリサイクル設備も対象ですか?
はい、食品廃棄物のバイオガス化(メタン発酵)設備や高度堆肥化設備なども、先進的な技術要素を含む場合は対象となり得ます。特に、従来の食品リサイクル施設では処理困難だった廃棄物(包装材混入食品廃棄物等)を高効率に処理できる設備や、バイオガスの高度利用(水素製造、都市ガス注入等)を行う設備は先進性が認められやすいです。
Q申請から設備稼働までどのくらいの期間がかかりますか?
公募期間、審査期間を含めて申請から採択まで概ね2〜3カ月、その後の設備設計・建設に1〜2年程度を要するのが一般的です。大規模なプラント建設の場合はさらに期間を要します。また、廃棄物処理施設の設置許可取得には別途6カ月〜1年程度かかる場合があるため、許認可手続きを並行して進めることが重要です。
QjGrantsでの申請時に注意すべき点はありますか?
jGrantsでの申請にはGビズIDプライムアカウントが必須です。アカウント取得には数週間かかるため早めの手続きを推奨します。提出ファイルが16MBを超える場合はjGrantsで受付できない可能性があるため、環境省の問い合わせ先(TOKUKAI@env.go.jp)に事前連絡が必要です。設備の仕様書や図面はファイルサイズが大きくなりがちなので、適切な圧縮を行ってください。
Q他の補助金・助成金と併用できますか?
本事業は環境省のエネルギー対策特別会計を財源としており、同一設備に対する他の国庫補助金との重複受給は原則認められません。ただし、資源循環分野では経済産業省の「成長志向型の資源自律経済確立」関連補助金や、農林水産省の食品廃棄物リサイクル関連補助金など、対象範囲の異なる制度が複数存在します。設備の異なる部分(例:本事業でリサイクル処理設備、別制度で収集運搬設備)に分けて申請できる可能性があるため、事前に確認してください。また、地方自治体の産業廃棄物処理施設整備補助や、環境省の循環型社会形成推進交付金(市町村向け)など、自治体向けの制度との連携も検討に値します。民間資金調達の面では、環境省のグリーンボンドガイドラインに準拠した資金調達や、日本政策投資銀行のDBJ Green Buildingを活用した融資との組み合わせにより、補助金でカバーできない部分の資金を有利に調達することが可能です。
詳細説明
事業の背景:サーキュラーエコノミーへの転換
日本では年間約4億トンの廃棄物が発生しており、その処理に伴うCO2排出は無視できない規模に達しています。政府は2050年カーボンニュートラルの実現と同時に、サーキュラーエコノミー(循環経済)への転換を重要政策に位置づけています。特にプラスチック資源循環促進法の施行やGX推進戦略の策定により、先進的な資源循環技術への投資ニーズが急速に高まっています。
本事業の支援内容
本事業では、従来の処理技術では実現困難だった高度な資源循環を可能にする先進的設備への投資を補助します。主な対象技術は以下の通りです。
- ケミカルリサイクル:廃プラスチックを化学的に分解し、原料に戻す技術(油化、ガス化、モノマー化)
- 高度マテリアルリサイクル:AI選別、高度洗浄等により再生材の品質を大幅に向上させる技術
- バイオガス化:食品廃棄物をメタン発酵によりエネルギーに変換する技術
- レアメタル回収:廃電子機器等から希少金属を高効率に回収する技術
- 繊維リサイクル:廃衣料品の繊維を再生する技術
廃プラスチックのケミカルリサイクルに注目
日本の廃プラスチック処理の約6割はサーマルリサイクル(焼却による熱回収)であり、マテリアルリサイクル率は約2割にとどまっています。ケミカルリサイクルは、汚れた廃プラや複合素材のプラスチックなど、従来のマテリアルリサイクルでは対応困難だった廃プラを化学原料に再生できるため、リサイクル率の大幅な向上が期待されています。本事業はこうした先進技術の実用化・普及を加速する重要な支援制度です。
申請と審査のポイント
申請はjGrants(電子申請システム)を通じて行います。審査では以下の点が重点的に評価されます。
- 技術の先進性:従来技術と比較した技術的優位性の明確な説明
- CO2削減効果:バージン原料製造の回避、焼却処分の回避によるGHG削減量
- 事業の持続可能性:廃棄物の安定確保とリサイクル製品の販路
- 費用対効果:投資額に対する環境効果と経済効果のバランス
循環経済ビジネスの将来性
EUではサーキュラーエコノミー行動計画に基づき、再生材の使用義務化が進んでいます。日本でも同様の規制強化が見込まれており、再生材の需要は中長期的に拡大する見通しです。本事業を活用して先進的なリサイクル設備を早期に整備することで、今後の市場拡大の恩恵を先行的に享受できます。リサイクル製品の品質向上により、バージン原料と同等の価格帯での販売も視野に入ってきています。
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