募集終了全国対象
やや難しい
準備期間の目安: 約90

【環境省】ゼロエミッション船等の建造促進事業

基本情報

補助金額
10000000.0億円
0円10000000.0億円
募集期間
2025-01-20 〜 2025-02-12
対象地域日本全国
対象業種漁業 / 建設業 / 製造業 / 電気・ガス・熱供給・水道業 / 情報通信業 / 複合サービス事業 / サービス業(他に分類されないもの) / 公務(他に分類されるものを除く) / 分類不能の産業 / 農業 / 林業 / 鉱業 / 採石業 / 砂利採取業 / 運輸業 / 郵便業 / 卸売業 / 小売業 / 金融業 / 保険業 / 不動産業 / 物品賃貸業 / 学術研究 / 専門・技術サービス業 / 宿泊業 / 飲食サービス業 / 生活関連サービス業 / 娯楽業 / 教育 / 学習支援業 / 医療 / 福祉
使途新たな事業を行いたい / 販路拡大・海外展開をしたい / イベント・事業運営支援がほしい / 事業を引き継ぎたい / 研究開発・実証事業を行いたい / 人材育成を行いたい / 資金繰りを改善したい / 雇用・職場環境を改善したい / 災害(自然災害 / 感染症等)支援がほしい / 安全・防災対策支援がほしい / まちづくり・地域振興支援がほしい / 設備整備・IT導入をしたい / エコ・SDGs活動支援がほしい / 教育・子育て・少子化支援がほしい / スポーツ・文化支援がほしい

この補助金のまとめ

ゼロエミッション船等の建造促進事業は、環境省が実施する海運分野の脱炭素化を推進するための補助事業です。国際海運は世界のCO2排出量の約2.5%を占めており、国際海事機関(IMO)は2050年頃までにGHG排出ゼロを目指す戦略を採択しています。本事業では、LNG燃料船、水素燃料船、アンモニア燃料船、電気推進船など、従来の重油燃料船に代わるゼロエミッション船やその関連技術を搭載した船舶の建造に対して補助を行います。造船業、海運業をはじめとする関連事業者にとって、次世代船舶技術の実用化と市場投入を加速するための重要な資金支援制度であり、日本の海事産業の国際競争力強化にも直結します。

この補助金の特徴

1

海運の脱炭素化を加速する大型補助

従来の重油燃料に代わる代替燃料船やゼロエミッション技術を搭載した船舶の建造費用を補助します。船舶の建造には多額の投資が必要であり、初期コスト負担の大幅な軽減が可能です。

2

多様な代替燃料・推進技術が対象

LNG、水素、アンモニア、メタノール、バイオ燃料など多様な代替燃料を使用する船舶に加え、電気推進船や風力推進補助装置を搭載した船舶なども対象範囲に含まれます。

3

IMO規制への先行対応を支援

国際海事機関(IMO)のGHG排出規制は段階的に強化されており、本事業を活用して早期にゼロエミッション船を導入することで、将来の規制強化に先んじた対応が可能となります。

4

日本造船業の技術的優位性の確立

世界的な脱炭素船の需要拡大に対し、日本の造船技術の競争力を維持・強化するための戦略的な投資を後押しします。新技術の実証・実用化を通じて、国際受注の獲得につなげることが期待されます。

5

全国の海運・造船関連事業者が対象

船舶の建造を行う造船事業者、船舶を運航する海運事業者、代替燃料供給に関わる事業者など、海運バリューチェーン全体の事業者が対象となります。

ポイント

本事業は船舶1隻あたりの補助額が非常に大きくなる可能性がある反面、技術的リスクも伴います。実績のある造船所やエンジンメーカーとの連携体制を早期に構築し、技術的な裏付けを固めたうえで申請に臨むことが重要です。また、IMO規制の動向を常にウォッチし、規制対応のタイムラインと投資計画を連動させる視点が求められます。

対象者・申請資格

申請者の要件

  • 日本国内に拠点を有する法人であること
  • ゼロエミッション船等の建造・運航に関する技術的能力を有すること
  • 事業完了後のCO2削減効果の検証に対応できること
  • 船舶の安全基準および環境規制を遵守できること

対象となる船舶

  • LNG燃料船(二元燃料エンジン搭載船を含む)
  • 水素燃料船、アンモニア燃料船
  • 電気推進船(バッテリー駆動船)
  • 風力推進補助装置搭載船
  • その他代替燃料を使用するゼロエミッション船

対象となる事業者

  • 造船事業者(建造を行う事業者)
  • 海運事業者(船舶を発注・運航する事業者)
  • 船舶用代替燃料関連事業者
  • 上記事業者のコンソーシアム

ポイント

海運業界特有の事情として、船舶の発注者(海運会社)と建造者(造船所)が異なるため、申請者の整理が重要です。コンソーシアム形式での申請も有効ですが、代表事業者の選定と各社の役割分担を明確にしておく必要があります。また、船級協会(NK等)の技術的な承認見込みも早期に確認してください。

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申請ガイド

1

ステップ1:船舶の基本設計と代替燃料の選定

建造するゼロエミッション船の船種、航路、代替燃料の種類を決定します。燃料供給インフラの整備状況や運航コストのシミュレーションも含めて、技術的・経済的な実現可能性を検討してください。

2

ステップ2:造船所・エンジンメーカーとの連携

建造を担当する造船所、代替燃料エンジンのメーカー、船級協会等との連携体制を構築します。技術仕様の確定と概算見積もりの取得を進めてください。

3

ステップ3:jGrants による電子申請

GビズIDプライムアカウントを取得し、jGrantsから申請書類を提出します。船舶の基本仕様書、CO2削減効果の算定書、建造費見積書、事業実施体制の説明資料等を準備してください。

4

ステップ4:審査・採択

環境省および外部有識者による審査が行われます。CO2削減効果、技術の実現可能性、事業の波及効果、費用対効果等が総合的に評価されます。

5

ステップ5:交付決定・建造着手

採択後、交付決定を受けてから建造に着手します。建造期間中の進捗報告と、竣工後の実績報告・効果検証が求められます。

ポイント

船舶建造は数年にわたる長期プロジェクトです。申請時には建造スケジュール、資金計画、燃料供給計画を含む総合的なプロジェクト計画を提示することが重要です。特に代替燃料の供給体制(バンカリング施設の整備計画等)は、船舶単体ではなくサプライチェーン全体で説明する必要があります。

審査と成功のコツ

CO2削減効果の定量的な算定
従来の重油燃料船と比較したWell-to-Wake(燃料製造から排出まで)でのCO2削減量を算定してください。Tank-to-Wakeだけでなく、燃料製造段階の排出も含めた包括的な評価が求められる傾向にあります。
技術的実現可能性の証明
代替燃料エンジンや推進システムの技術成熟度(TRL)を明示し、船級協会の基本承認(AiP)取得状況や実証実験データがあれば積極的にアピールしてください。未実証の技術の場合はリスク対策も併せて記載が必要です。
経済性と事業持続可能性の分析
代替燃料のコスト見通し、運航コストの比較分析、投資回収計画を長期的な視点で示してください。炭素税やEU-ETSの影響を含めた感度分析も有効です。
燃料供給インフラとの整合性
建造する船舶が就航する航路における代替燃料の供給体制(バンカリング施設の現状と整備計画)を説明し、実際の運航が可能であることを示してください。
波及効果と横展開可能性
同型船の追加建造計画、他の海運事業者への技術移転可能性、日本の造船業の国際競争力への貢献など、プロジェクトの波及効果を具体的に示してください。

ポイント

海運の脱炭素化は「どの代替燃料が主流になるか」が未確定な過渡期にあります。審査側もこのリスクを認識しているため、特定燃料に固執するよりも「複数燃料に対応可能な柔軟な設計」や「将来の燃料転換に備えたready設計」をアピールする方が評価されやすい傾向があります。

対象経費

対象となる経費

船舶建造費(4件)
  • 船体建造費
  • 代替燃料エンジン・推進システムの製造・搭載費
  • 燃料タンク・配管系統の製造・設置費
  • 安全装置・監視システムの設置費
設計費(4件)
  • 基本設計費
  • 詳細設計費
  • 構造解析・流体解析費
  • 船級協会承認取得費
試験・検証費(4件)
  • 海上試運転費
  • 性能試験費
  • 安全性試験費
  • 排出ガス計測費
関連設備費(4件)
  • 排ガス処理装置
  • 蓄電池・電力管理システム
  • 風力推進補助装置
  • エネルギーモニタリング装置
外注・委託費(3件)
  • 専門機関への技術評価委託費
  • 環境影響評価費
  • 各種認証取得費
その他(2件)
  • 報告書作成費
  • プロジェクト管理費

対象外の経費

対象外の経費一覧(8件)
  • 従来型重油燃料エンジンのみを搭載する船舶の建造費
  • 土地・岸壁等の取得費
  • 既存船舶の通常の維持管理・修繕費
  • 交付決定前に発生した経費
  • 運航に係る燃料費・人件費等のランニングコスト
  • 汎用的な事務機器の購入費
  • 他の補助金で賄われている経費
  • 飲食・接待に係る費用

よくある質問

Qどのような船舶が補助対象になりますか?
A

LNG燃料船、水素燃料船、アンモニア燃料船、メタノール燃料船、電気推進船(バッテリー駆動船)、風力推進補助装置搭載船など、従来の重油燃料船と比較してCO2排出量を大幅に削減できるゼロエミッション船等が対象です。二元燃料(デュアルフューエル)エンジンを搭載し、代替燃料と従来燃料の両方に対応できる船舶も対象に含まれます。

Q海運会社と造船所のどちらが申請者になりますか?
A

船舶を発注する海運会社(船主)が申請者となるケースと、建造を行う造船所が申請者となるケースの両方が考えられます。コンソーシアム(共同体)形式で海運会社と造船所が共同で申請することも可能です。プロジェクトの実施体制に応じて最適な申請者を決定してください。

Q内航船も対象ですか?
A

はい、外航船に限らず内航船も対象となります。特に電気推進船(バッテリー駆動船)は短距離航路の内航船との相性が良く、フェリーや旅客船での導入事例が増えています。内航船向けには国土交通省の別の補助制度もあるため、対象範囲の違いを確認のうえ最適な制度を選択してください。

Q代替燃料の供給体制は整っていますか?
A

LNG燃料については日本国内のバンカリング(燃料供給)体制が整備されつつありますが、水素やアンモニアについてはまだ発展途上です。本事業の申請においては、就航予定航路における燃料供給の見通しを説明する必要があります。燃料供給事業者との連携や、港湾におけるバンカリング施設の整備計画も含めたサプライチェーン全体の計画を示すことが重要です。

Q既存船舶の改造(レトロフィット)も対象ですか?
A

本事業は主にゼロエミッション船の新規建造を対象としていますが、既存船舶の代替燃料への転換改造(レトロフィット)が対象に含まれるかどうかは公募要領で確認する必要があります。一般に、新造船の方がコスト効率が高い場合が多いですが、船齢の若い船舶のレトロフィットは環境面で合理的な選択肢となる場合もあります。

Q建造期間が複数年にわたる場合はどうなりますか?
A

船舶の建造は通常1〜3年程度を要するため、複数年度にわたる事業計画が認められる場合があります。年度ごとの出来高に応じた補助金の交付や、繰越手続きが必要となることがあるため、資金計画は年度別に整理して申請書に記載してください。具体的な取り扱いは公募要領で確認してください。

QjGrantsでの申請時の注意点は?
A

jGrantsでの申請にはGビズIDプライムアカウントが必要です。取得には数週間かかる場合があるため早めに手続きしてください。また、船舶の図面や仕様書など大容量のファイルを添付する場合、16MBの制限を超える可能性があります。その場合は環境省の問い合わせ先(TOKUKAI@env.go.jp)に事前連絡してください。

Q他の補助金・助成金と併用できますか?
A

本事業は環境省の補助事業であり、同一の船舶建造に対して他の国庫補助金との重複受給は原則認められません。ただし、国土交通省の内航船省エネルギー化促進事業や、海事局の船舶関連補助制度とは対象範囲が異なる場合があり、船舶の異なる部分(例:本事業で代替燃料推進システム、別制度で安全設備)に分けて申請できる可能性があります。また、NEDOの技術開発補助を活用して代替燃料エンジンの研究開発を行い、実用化段階で本事業を活用するという時系列での使い分けも効果的です。日本政策投資銀行(DBJ)のグリーンファイナンスや、日本海事協会のグリーンローン認証を活用した民間融資との組み合わせにより、補助金でカバーできない部分の資金調達を有利に進めることも検討してください。GHG排出削減に取り組む船舶はIMOのCII(炭素集約度指標)評価でも有利となり、運航段階での経済的メリットにもつながります。

詳細説明

事業の背景:海運の脱炭素化が急務に

国際海運は世界のCO2排出量の約2.5%を占めており、国際海事機関(IMO)は2023年に改定されたGHG削減戦略において、2050年頃までにGHG排出ゼロを目指す目標を採択しました。従来の重油(HFO)を燃料とする船舶からの転換が不可欠であり、代替燃料を使用するゼロエミッション船の建造が世界的に加速しています。

本事業の支援内容

本事業では、従来の重油燃料船に代わるゼロエミッション船や低炭素船の建造に対して補助を行います。対象となる代替燃料・推進技術は以下の通りです。

  • LNG(液化天然ガス)燃料船:CO2排出量を重油比で約25%削減
  • 水素燃料船:グリーン水素使用時にCO2排出ゼロを実現
  • アンモニア燃料船:燃焼時のCO2排出ゼロ、大型船向けの有力候補
  • メタノール燃料船:グリーンメタノール使用時に大幅なCO2削減
  • 電気推進船:短距離航路向けのバッテリー駆動船
  • 風力推進補助装置搭載船:ローターセイルや硬翼帆による燃料消費削減

日本の造船業への戦略的意義

世界の新造船市場では、代替燃料船の発注比率が急速に増加しています。日本は造船技術において高い競争力を有していますが、ゼロエミッション船分野では韓国・中国との競争が激化しています。本事業を通じて次世代船舶技術の実用化を加速し、日本造船業の国際競争力を維持・強化することが期待されています。

申請と審査のポイント

申請はjGrants(電子申請システム)を通じて行います。審査では、CO2削減効果の定量的根拠、技術的実現可能性、経済性分析、燃料供給インフラとの整合性が重点的に評価されます。船級協会(日本海事協会等)の基本承認(AiP: Approval in Principle)を取得済みの技術は、実現可能性の面で高く評価される傾向にあります。

IMO規制の動向と投資判断

IMOでは2027年以降、段階的に規制が強化される見通しです。EEXI(既存船エネルギー効率指標)やCII(炭素集約度指標)に加え、将来的にはGHG燃料基準(GFS)や国際海運への課金メカニズムの導入も議論されています。早期にゼロエミッション船に投資することで、将来の規制強化に伴うコスト増加リスクを回避できます。

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