【環境省】商用車等の電動化促進事業(タクシー・バス)
基本情報
この補助金のまとめ
この補助金の特徴
タクシー・バス専用の電動化補助枠
トラック(66261)・建設機械(66259)とは独立したタクシー・バスに特化した補助制度です。タクシー(普通・介護・ジャンボ等)から路線バス・貸切バス・高速バスまで、旅客輸送に使用される多様な車種の電動化を支援します。
1台当たりCO2削減効果が大きい車種群
タクシーは年間走行距離が10〜15万km、路線バスは15〜20万kmに達するため、電動化による年間CO2削減量は乗用車の5〜15倍にのぼります。少ない補助台数で大きな脱炭素効果が期待できます。
旅客輸送の脱炭素ブランディング支援
電動タクシー・電動バスは乗客が直接体験できる「見える脱炭素」であり、企業の脱炭素交通利用の証明や観光地・都市の環境イメージ向上にも貢献します。
充電インフラ整備との一体支援
タクシー営業所・バスデポへの充電設備(急速充電器・普通充電器)の整備費用も補助対象となることで、電動車両の安定稼働を可能にします。
ポイント
対象者・申請資格
対象事業者
- タクシー事業者(一般・福祉・ハイヤー等)
- 路線バス事業者(乗合バス・コミュニティバス)
- 高速バス・貸切バス事業者
- 観光バス事業者
対象車両
- 電気自動車(EV)タクシー・EV普通乗用(事業用)
- 電動バス(小型・中型・大型)
- 燃料電池車(FCV)タクシー・FCバス
- PHEVタクシー(要件による)
- 介護・福祉タクシー用EVミニバン
対象経費
- 電動車両本体の購入費
- 充電設備(急速・普通)の購入・設置費
- 電気工事・系統連系工事費
ポイント
あなたは対象?かんたん診断
8問の質問に答えるだけで、この補助金の対象かどうかを簡易診断できます。
申請ガイド
電動化ニーズの整理
現在の車両台数・走行ルート・1日当たり走行距離・燃料消費量を整理し、電動化に適した車種・路線(走行距離・充電タイミング等)を特定します。
対象車種の確認と見積取得
電動タクシー・電動バスのメーカー・販売店から補助対象車種に係る見積もりを取得し、補助対象要件の確認を行います。
充電設備計画の策定
タクシー営業所・バスデポへの充電設備設置計画(台数・仕様・設置場所・電気工事費)を策定します。
事業計画書の作成
導入台数・車種・CO2削減見込み・費用積算・充電設備計画を記載した事業計画書を作成します。
電子申請
jGrants等から申請書類を提出します(期限:2024年12月16日)。交付決定後に車両発注・充電設備工事を行います。
ポイント
審査と成功のコツ
1台当たりCO2削減量の大きさをアピール
路線・運行計画との整合性を示す
公共交通としての社会的意義を強調する
既存車両の代替・更新計画との連動を示す
ポイント
対象経費
対象となる経費
電動タクシー車両費(3件)
- EVタクシー(普通車・ミニバン型)の購入費
- FCVタクシーの購入費
- 介護・福祉タクシー用EVミニバンの購入費
電動バス車両費(4件)
- 小型電動バス(定員〜25名程度)の購入費
- 中型電動バス(定員25〜40名程度)の購入費
- 大型電動バス(定員40名以上)の購入費
- 燃料電池バス(FCバス)の購入費
充電・水素充填設備費(3件)
- 急速充電器の購入・設置費
- 普通充電器・充電コンセントの設置費
- 水素充填設備(FCV対応の場合)の導入費
電気工事・インフラ整備費(3件)
- タクシー営業所・バスデポへの電気工事費
- 受変電設備の増強・キュービクル設置工事費
- 充電管理システムの導入費
対象外の経費
対象外の経費一覧(7件)
- 交付決定前に発注・購入した車両・設備費
- ガソリン・ディーゼル・CNG等の内燃機関のみの車両購入費
- 車両の維持管理・整備・保険費用
- 乗務員の電動車両取扱研修費
- バス停・案内表示板等の旅客サービス設備費(電動化と直接関係のないもの)
- 中古電動車両の購入費(新車に限定される場合)
- 自家用乗用車(事業用途でない乗用車)への適用
よくある質問
Q個人タクシー事業者も申請できますか?
個人タクシー事業者も道路運送法上の許可を持つタクシー事業者として申請対象となり得ます。ただし、申請に必要な書類(決算書・事業計画書等)の準備が必要です。個人事業主の場合は確定申告書が決算書に相当します。申請書類の作成については、タクシー業界団体や地域の個人タクシー組合に相談することをお勧めします。
Q路線バスと貸切バスの両方を運行している事業者は、両方の車種を申請できますか?
路線バス・高速バス・貸切バス等の複数の車種を同一事業者が申請することは可能ですが、各車種の台数・仕様・CO2削減見込みを個別に積算した上で、全体をまとめた申請書を作成する必要があります。補助上限額や補助率が車種・事業種別によって異なる場合があるため、公募要領で各種別の補助条件を確認してください。
Q既存の電動バス(数年前に購入済み)の追加導入も対象ですか?
本補助は新規に導入する電動車両が対象です。既存の電動車両の維持管理・バッテリー交換等は補助対象外です。ただし、今回新たに追加で電動バスを導入(既存ディーゼル車の代替含む)する場合は対象となります。
Q電動バスの充電時間は路線運行に支障をきたしませんか?
大型電動バスの急速充電には30分〜2時間程度かかります。路線運行中の途中充電は難しいため、一般的には夜間デポ充電(営業後に帰庫して夜間充電)が主な運用方法です。1日の走行距離200〜300km程度であれば夜間充電で対応できますが、長距離高速バスや頻繁な路線では航続距離・充電インフラの計画を慎重に設計する必要があります。
QタクシーのEV化で冬季の航続距離低下が心配です。対策はありますか?
EV車両は冬季(ヒーター使用・低温によるバッテリー性能低下)に航続距離が20〜40%程度低下するケースがあります。寒冷地でのタクシー電動化においては、年間を通じた最低航続距離で運行計画を立てること、あるいは急速充電設備を複数拠点に整備することが対策として有効です。寒冷地対応の電熱ヒーター付きバッテリーを搭載した車種の選択も重要です。
Q水素バス(FCバス)の導入も本事業の対象になりますか?
燃料電池バス(FCバス)も電動化促進事業の対象に含まれる可能性があります。FCバスはトヨタSORA等が国内での実績を持っており、水素充填時間が短く長距離運行に適しています。ただし、水素ステーションへのアクセスが運行エリアに必要です。FCバス導入に際して水素供給インフラの整備費が補助対象となるかどうかは公募要領で確認してください。
Q他の補助金・助成金と併用できますか?
タクシー・バスの電動化補助は環境省以外にも国土交通省が「地域公共交通確保維持改善事業」等で関連支援を行っています。同一の車両・設備に対する二重申請は認められないため、補助率・対象範囲・申請しやすさを比較して最適な制度を選択してください。環境省の他の電動化事業(66261:トラック、66259:建設機械)とは対象車種が異なるため、同一法人が異なる種類の電動車両を導入する場合は複数の事業に並行申請できる可能性があります。地方自治体の公共交通支援補助金との組み合わせは、対象費用が重複しない範囲で可能なケースがあります。電動バスについては、国内外の自動車メーカーが政府系金融機関(DBJ等)のグリーンローンと組み合わせた購入スキームを提供している場合があり、補助金とローンの組み合わせで導入コストをさらに低減できます。タクシーのEV化については、トヨタジャパンタクシーのEV版等、メーカーが専用のファイナンスプログラムを提供している場合もあるため、車両メーカー・販売店への早期相談をお勧めします。
詳細説明
タクシー・バスの電動化が持つ脱炭素効果
タクシーの年間走行距離は一般乗用車(年間約1万km)の10〜15倍、路線バスは15〜20倍に達します。そのため、1台の電動化によるCO2削減量は自家用乗用車の比ではありません。例えば、年間走行距離15万kmのタクシー1台をEV化した場合、年間CO2削減量は約15〜25tCO2に達するケースがあります(使用電力の排出係数による)。
電動タクシーの現状と動向
国内では日産リーフ・サクラ、BYD製EV等がタクシー向けEVとして導入されています。長距離タクシーには航続距離の長いモデルが求められますが、都市部の短距離乗車が中心のタクシー業態では、夜間充電だけで1日の業務をまかなえるケースが増えています。FCV(燃料電池車)タクシーはトヨタ・MIRAIが採用されており、水素充填時間の短さが強みです。
電動バスの現状と課題
路線バス・観光バス向けの電動バスは、BYD・日野・三菱ふそう等のメーカーが国内市場に参入しています。大型電動バスの1台当たりの価格はディーゼル車の2〜3倍に達する場合があり、補助金なしでの導入は難しい状況です。充電には大容量の電力設備が必要で、デポへの急速充電器と受変電設備の整備が不可欠です。
公共交通の脱炭素化と地域への波及効果
路線バスの電動化は、地域の公共交通を維持しながら脱炭素化を進める「グリーン公共交通」として地域のイメージ向上に貢献します。また、EV観光バスの導入は観光地での排気ガス・騒音の低減にもつながり、温泉地・自然公園等での環境配慮観光の推進にも寄与します。
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