石川県 中小企業向け補助金 規模別比較 2026年版
石川県の中小企業が2026年度に使える補助金って、どんな特徴がありますか?
2026年度の石川県は、正直言って他の都道府県と全然違う状況なんですよ。「能登復興支援」と「北陸新幹線延伸後の成長投資」という2つの大きな軸でお金が動いてて、補助金の種類と規模が異例のレベルです。
2024年1月の能登半島地震の影響がまだ続いてるんですね!
ええ。被災した事業者には国・県・市町が複数の補助金を用意してて、一方で金沢・加賀・白山市など能登以外のエリアは北陸新幹線延伸後の観光客増加を活かした成長投資に動いている。同じ石川県内でも、どこにいるかで使える補助金がかなり変わります。
輪島市や珠洲市なら能登専用の復興補助金が使える。金沢市なら観光・DX・製造業向けの国の補助金と石川県独自のメニューを組み合わせる。地域ごとの戦略が必要です。
石川県の中小企業を支援する公的機関って、どこが中心になってるんですか!
一番の核が公益財団法人いしかわ産業創出機構(ISICO)ですね。単なる補助金の窓口じゃなくて、研究開発支援・設備貸与・専門家派遣・販路開拓まで全部やってる総合支援機関です。まず相談するならここ、というのは石川県の中小企業支援の常識になってます。
ISICOの相談窓口ってどこに連絡すればいいんですか?
石川県全域なら金沢事業者支援センター(0120-867-100)、能登の被災事業者は能登事業者支援センター(0120-262-380)が専用窓口で、平日の8時半から17時15分まで対応しています。
| 補助金名 | 補助上限 | 補助率 | 主な対象 | 区分 |
|---|
| ものづくり補助金(21次) | 4,000万円 | 1/2〜2/3 | 設備投資・革新的サービス | 国 |
| 事業再構築補助金(第13回) | 1.5億円 | 要確認 | 事業転換・新分野進出 | 国 |
| 中小企業成長加速化補助金 | 5億円 | 1/2以内 | 100億円目指す企業 | 国 |
| デジタル化・AI導入補助金 | 450万円 | 1/2〜4/5 | DX・IT化推進 | 国 |
| 中小企業等収益力向上補助金 | 1,000万円 | 1/2〜2/3 | 賃上げ・収益改善 | 国 |
| 新商品・新サービス開発助成金 | 500万円 | 2/3以内 | 新製品開発(石川県) | 県 |
| 研究開発支援事業(DX/GX型) | 3,000万円 | 2/3 | 技術開発(ISICO) | 県 |
| 事業承継円滑化補助金(ISICO) | 要確認 | 要確認 | 事業承継全般 | 県 |
| 伝統的工芸品産業支援補助金 | 1,000万円 | 3/4以内 | 伝統工芸品製造事業者 | 国 |
| INPIT外国出願補助金(R8) | 50万円 | 1/2 | 海外特許・商標取得 | 国 |
| 持続化補助金(能登災害支援枠) | 200万円 | 2/3〜10/10 | 能登被災の小規模事業者 | 国 |
| 副業・兼業人材活用促進補助金 | 要確認 | 要確認 | 副業人材活用 | 県 |
| 業務改善助成金 | 600万円 | 3/4〜4/5 | 最低賃金引上げ事業者 | 国 |
これだけ種類があると、どこから手をつければいいか迷いますね。
規模別に整理しましょうか。「大きい設備投資をしたい」「事業転換が必要」「まず小さく始めたい」で、使う補助金がガラッと変わります。
一番使われてるのが
ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金(21次)です。補助上限4,000万円・補助率1/2〜2/3で、21次締切が2027年3月23日まで続いています。石川県での申請が増えてるのは、製造業だけじゃなくて観光・飲食・サービス業も使えるようになったからです。
よく誤解されるんですよ(笑)。「革新的サービス開発」の枠があって、北陸新幹線延伸後の観光客向けの新しいサービスを作る費用も対象になります。採択率は全国で40〜50%程度なので、しっかり事業計画を作り込む必要がありますが、石川県らしい地域資源を使った計画は審査員の共感を得やすいです。
第13回が2026年8月29日まで受付中で、
事業再構築補助金第13回の詳細はこちらで確認できます。成長分野進出枠で最大7,000万円、GX進出類型で最大1.5億円。
石川県の場合、能登の被災事業者が業態転換する場面での利用が目立ちます。旅館が農産品の通販事業に乗り出すとか、工場が新分野の製造に踏み込むとか。
5億円の成長加速化補助金って、すごいですよね。中小企業が使えるんですか?
使えます。
中小企業成長加速化補助金(2次公募)は補助上限5億円・補助率1/2で、条件は「売上高100億円を目指す宣言」が必要なんです。石川県から全国・海外を狙うような志のある会社が対象で、ISICOと組み合わせて使うケースが増えています。
100億円を目指すって、かなりハードル高そうですね。
そうですね(笑)。でも「今の規模の10倍を狙う」という事業計画を書けるくらいの意気込みがある会社なら検討価値はあります。大型設備投資と一緒にやる場合、普通の補助金では資金が足りないケースにハマります。
最近よく聞くデジタル化・AI導入補助金って、どういう制度ですか?
旧IT導入補助金が2026年度から「デジタル化・AI導入補助金」として生まれ変わった制度で、2次締切が2026年6月15日まで受付中です。通常枠で最大450万円・補助率1/2、インボイス枠なら最大350万円で補助率2/3〜4/5まで上がります。
そうなんです。AIチャットボットの導入や、業務自動化のためのシステム整備も対象に入っています。石川県の小売業・サービス業が人手不足対策でAIを入れる費用、というのが典型的な使われ方ですね。
2023年10月から始まったインボイス制度ですが、まだ対応できていない事業者向けに補助金が継続しています。会計ソフトや受発注システムをインボイス対応に切り替える費用の2/3〜4/5が補助されます。小規模事業者は特に見逃せない制度です。
ISICOって具体的にどんな補助金を出してるんですか?
2026年度は複数のメニューが動いています。一番注目なのが
石川県新商品・新サービス開発支援事業助成金で、補助上限500万円・補助率2/3以内、2026年6月12日まで申請受付中。石川県内の中小企業が新しい製品やサービスを開発する費用に使えます。
500万円で開発費の2/3が出るのは大きいですね!
さらに上を行くのが研究開発支援事業(DX/GX型)で、上限3,000万円・補助率2/3というかなり手厚い内容です。令和8年度は6月12日まで公募中で、ISICOに「新製品・技術の開発から事業化まで複数年を通じて支援してもらえる」仕組みです。
令和8年度の事業承継円滑化補助金ってのもありましたよね?
これはISICOが令和9年1月31日まで受け付けている石川県独自の補助金で、事業承継時の費用を補助してくれます。後継者問題を抱える石川県内の中小企業には特に関係してくる制度です。ISICOに直接相談してみてください。
2026年になっても能登の復興支援補助金って続いてるんですか?
続いてます。むしろ令和8年度も新しい公募が出ています。能登6市町(七尾市・輪島市・珠洲市・志賀町・穴水町・能登町)の事業者は複数の補助金を組み合わせて使えます。
大きく3段階に分かれています。施設・設備の本格復旧には「なりわい再建支援補助金」で補助率最大3/4・上限最大15億円。営業再開のための仮設整備には「営業再開支援補助金」で上限300万円・補助率2/3、2026年12月4日まで受付中。新しいことにチャレンジする場合は「チャレンジ支援補助金」が上限300万円で2026年11月30日まで受付中です。
そうです。さらに小規模事業者なら
持続化補助金の能登災害支援枠も使えて、直接被害を受けた場合は補助率が最大10/10(全額)になります。複数の補助金を組み合わせるのが石川県の能登被災事業者の実務的な戦略で、まず能登事業者支援センター(0120-262-380)に電話して整理してもらうのが一番の近道です。
伝統工芸品の事業者さん向けには特別なものがありますか?
最近は賃上げが義務みたいな雰囲気ありますよね。補助金でサポートしてもらえるものはありますか?
そうなんですよ。これを読んでる方はすぐ確認を(笑)。賃上げ支援では「業務改善助成金」も定番で、最低賃金を30円以上引き上げながら設備投資もする場合に助成率3/4〜4/5、上限600万円が出ます。
石川県には「副業・兼業人材活用促進事業補助金」ってのもあると聞きましたが。
これは石川県とILACが実施している県独自の補助金で、令和9年2月28日まで受け付けています。人手不足の中小企業が副業・兼業の専門人材を活用するときの費用を補助してくれます。石川県の中小企業が首都圏の優秀な専門人材に仕事をお願いする際のコストを下げられる仕組みです。
海外に販路を広げたい石川県の企業向けの補助金はありますか?
INPIT外国出願補助金(令和8年度)が2026年12月14日まで受け付けています。上限50万円で補助率1/2、石川県内の中小企業が海外で特許や商標を取得する費用が対象です。輪島塗のブランドを海外で守りたい、という企業さんにもぴったりの制度ですね。
製品開発じゃなくて権利取得に補助金が出るんですね!
知財は一度取れば長期間効果が続くので、投資対効果が高い。石川県産業では伝統工芸品をはじめ海外でのブランド保護ニーズが高まっています。
国の制度では「事業承継・M&A補助金」が14次公募として運営されています。石川県独自では、前述のISICOの「事業承継円滑化補助金」が令和9年1月31日まで受付中で、ISICOの専門家とともに事業承継を進められる仕組みになっています。後継者問題を抱える中小企業には、国と県の両方を組み合わせて使うことを検討してください。
石川県 補助金申請フロー(中小企業向け)2026年版
ISICOまたは商工会・商工会議所に無料相談する(自社の課題と使える補助金を整理してもらう)
GビズIDプライムを取得する(申請の2〜4週間前に必要。法人は特に早めに)
事業計画書を作成する(採択率を左右する最重要工程。専門家の力を借りる)
公募期間中に電子申請システムから申請する(1日でも過ぎると受け付けてもらえない)
採択後に補助事業を実施し、経費の支出を行う(後払いが基本。先に払って後から補助金)
実績報告を提出し、補助金を受け取る(報告内容の審査後に振り込まれる)
GビズIDって何ですか?初めて補助金に挑戦する方には馴染みがないかも。
法人・個人事業主向けのデジタル認証システムで、国の補助金申請に必須になっています。
GビズIDの公式サイトから取得申請できますが、法人だと2〜4週間かかるので、公募が始まってから急いで取ろうとすると間に合わないんです。今すぐ取っておくことを本当に強くお勧めします。
後払いって、申請が通っても最初にお金が必要ってことですか?
そうなんです。補助事業で設備を購入→実績報告→補助金振込、という流れで、先に自分でお金を払わないといけません。1,000万円の設備を入れるなら、1,000万円の現金が先に必要。だから日本政策金融公庫の融資や石川県の特別融資と組み合わせて使う経営者が多いです。
- 採択=入金ではない: 実績報告後の審査が通って初めて入金されます(最大1〜2年後のケースも)
- 補助対象外経費が混ざると減額: 経費科目の事前確認が絶対に必要です
- 申請期間を1日でも過ぎると受け付けてもらえません: 締切当日は混雑するので余裕をもって
採択率を上げるために特に意識することってありますか?
石川県特有のポイントとして2つあります。1つ目は「石川県らしい地域資源を活用した事業計画」にすると採択率が上がる傾向があること。能登の食材・伝統工芸・観光資源を活かした計画は審査員の共感を得やすいです。2つ目は加点項目の活用。「事業継続力強化計画認定」「経営革新計画承認」「DX支援」などの加点が取れると採択率が上がります。
正直、全部把握するのはプロでも大変です(笑)。だからISICOや商工会・商工会議所に相談して「自社の状況に合うものを絞ってもらう」のが一番です。石川県は支援体制が整っているので、無料の専門家相談をフル活用してほしいですね。
- 設備投資・省力化(中規模): ものづくり補助金(〜4,000万)→デジタル化・AI導入補助金(〜450万)
- 事業転換・新分野: 事業再構築補助金(〜1.5億)→収益力向上補助金(〜1,000万)
- 大型成長投資: 成長加速化補助金(〜5億)
- 研究開発・新製品(石川県): 研究開発支援事業ISICO(〜3,000万)→新商品開発助成金(〜500万)
- 賃上げ支援: 業務改善助成金(〜600万)→収益力向上補助金(〜1,000万)
- 能登被災事業者: なりわい再建支援補助金(〜15億)→持続化補助金災害支援枠(〜200万)→チャレンジ支援補助金(〜300万)
- 事業承継: 事業承継M&A補助金(〜1,000万)→ISICO事業承継円滑化補助金
- 海外展開: INPIT外国出願補助金(〜50万)→石川県海外展開補助金
使えます、というかむしろ組み合わせるべきケースが多いです。補助金は後払いなので、日本政策金融公庫の「経営力強化資金」や石川県の物価高騰対策等総合支援特別融資(上限1億円)と組み合わせることで、資金繰りを乗り越えながら設備投資できます。補助金単体より、補助金+融資のセットで考えるのが実務上の定番です。