宮崎県 個人事業主 補助金ロードマップ2026
室谷さん、宮崎で個人事業主やってる人って、正直どんな補助金から手をつければいいんですかね?なんか多すぎてよくわからなくて。
そうですよね。まず「創業直後か、ある程度動いてるかで全然違う」というのが出発点です。宮崎の場合、創業したばかりなら県独自の「みやざき地域課題解決型起業支援補助金」が上限200万円で使いやすいし、すでに事業が動いてるなら全国制度の小規模事業者持続化補助金と、宮崎県独自の「稼ぐ力強化支援補助金」の2本柱になります。
地域課題解決型って名前がちょっとハードル高そうですが。
名前は大げさに聞こえますが(笑)、要は「宮崎の地域課題に関わるビジネスであること」が要件で、農業・観光・食品加工・福祉・IT活用など、宮崎らしい業種なら当てはまりやすいんです。上限200万で補助率は3/4以内とかなり手厚いですよ!
宮崎商工会議所や地域の商工会が申請書類の作成をサポートしてくれるので、一人で全部やらなくていいのも大きいですね。むしろ相談なしで申請しようとすると、要件の解釈でつまずくことが多いです。
創業期は特にそうですね。持続化補助金も宮崎商工会議所・商工会経由で申請する仕組みなので、どちらにしても窓口は同じになります。相談に行くと「あなたはこっちも使えますよ」って紹介してくれることも多いので、まず電話1本入れるのが一番早いです。
あります!令和8年度(2026年度)版が2026年5月7日から5月29日まで申請受付です。宮崎県内の中小企業・小規模事業者が対象で、個人事業主もバッチリ含まれます。
通常枠で上限50万円、補助率は補助対象経費の3分の2以内です。ただ「賃金引上げ特例適用枠」を使うと補助率が4分の3以内に上がって、審査で優秀と認められた事業者(80者程度)は上限が100万円まで引き上がります。さらにパートナーシップ構築宣言をしていると、物価高対策支援金として10万円上乗せされます。
機械装置等費、IT導入関連費、ECサイト関連費、広報費、展示会出展費、旅費、開発費、専門家謝金、委託費、外注費という11種類が対象です。「設備を新しくしたい」「ネットショップを始めたい」「展示会に出てみたい」という場合にぴったりはまりますよ。ただし商工会・商工会議所の支援を受けながら進める事業が要件なので、必ず事前相談を。
申請が5月29日ってことは、今からでも間に合いそうですね。
間に合います。ただし申請書類は全て電子データ提出で、商工会議所が支援計画書を発行する必要があるので、余裕を持って4月中に相談に行くのがベストです。
宮崎県 個人事業主向け主要補助金 比較表2026
全国制度も整理してほしいんですが、個人事業主が実際に使えるものって何がありますか?
使いやすさの順番で言うと、まず「小規模事業者持続化補助金」、次に「デジタル化・AI導入補助金2026」、業種によっては「省力化投資補助金」の3本です。あとは事業承継・M&A補助金が少し特殊な使い方としてあります。
デジタル化・AI導入補助金ってIT導入補助金の名前が変わったやつですよね?
そうです。2026年度から「デジタル化・AI導入補助金」に名称変更されました。個人事業主でも申請できて、補助率は原則1/2以内です。会計ソフト、POSレジ、予約システム、ECプラットフォームなど多様なITツールが対象で、宮崎の飲食店やサロン、農家の方々にも使ってる人が増えてます。GビズIDの事前取得が申請の絶対条件なので、使う予定がなくても今のうちに作っておくことをお勧めします!
めちゃくちゃ多いです(笑)。補助金の締切直前に「GビズIDがない」で申請できなかったっていう話を毎年聞きます。
あります!例えば「親の店を引き継いだ」「他の事業者からビジネスを買い取った」という場面ですね。
事業承継・M&A補助金の事業承継促進枠は最大1,000万円で補助率は小規模事業者なら2/3以内と手厚い。宮崎でも農業や飲食店の事業承継で使われてる事例があります。
そういう印象ありますよね。でも「廃業・再チャレンジ枠」は最大300万円で、M&Aで事業を譲ろうとして成約しなかった場合に廃業・再起業する費用を出してくれる珍しい枠です。「一度事業をたたんでもう一度やり直したい」という個人事業主にはストレートに使えます。詳細は
事業承継M&A補助金(廃業・再チャレンジ枠)のページで確認してください。
宮崎市がスタートアップ創業支援に力を入れていて、市単位の補助金も存在します。また総務省の「スタートアップ創出型萌芽的研究開発支援事業」はICT分野で起業を目指す個人に最大500〜3,000万円の定額補助(全額補助)があります。ICT・テック系の事業なら覚えておく価値があります。詳細は
スタートアップ創出型研究開発支援事業のページをどうぞ。
特許・知財系だと、一般社団法人発明推進協会が実施している「中小企業等海外展開支援事業費補助金(出願手続)」があります。日本で特許を取っている場合、それをベースに海外で権利化する費用を最大150〜300万円、補助率1/2で出してくれます。宮崎の農業技術や食品加工技術を持つ個人事業主にはありだと思います。
海外に展開するイメージがないですが、農業技術で特許ってあるんですか?
あります!宮崎は農畜産物の産地で、独自の栽培技術や品種改良、加工方法で特許を持ってる農家・食品事業者が実は存在します。そういう技術を海外で守りたいときに使える制度です。詳細は
発明推進協会海外展開支援補助金のページで確認を。
| 補助金名 | 対象エリア | 補助上限 | 補助率 | 主な対象 |
|---|
| みやざき地域課題解決型起業支援補助金 | 宮崎県内 | 200万円 | 3/4以内 | 創業期・地域課題解決型 |
| 稼ぐ力強化支援補助金(令和8年度) | 宮崎県内 | 50〜100万円 | 2/3〜3/4 | 中小・小規模事業者 |
| 小規模事業者持続化補助金 | 全国 | 200万円 | 2/3以内 | 小規模事業者 |
| デジタル化・AI導入補助金2026 | 全国 | 〜450万円 | 1/2以内 | 中小企業・個人事業主 |
| 事業承継・M&A補助金(事業承継促進枠) | 全国 | 1,000万円 | 2/3以内 | 事業承継後の経営革新 |
| 事業承継・M&A補助金(廃業・再チャレンジ枠) | 全国 | 300万円 | 2/3以内 | 廃業後の再起業 |
| 省力化投資補助金(大規模成長投資) | 全国 | 1,500万円〜 | 1/2以内 | 設備投資・省力化 |
| 海外展開支援(発明推進協会) | 全国 | 150〜300万円 | 1/2 | 特許海外出願 |
こうして並べると宮崎の独自補助金は額が小さく見えますね。
そうですね。ただ宮崎の補助金は採択率が全国制度より高い傾向があります。全国の小規模事業者持続化補助金の採択率はざっくり50〜60%程度ですが、宮崎の稼ぐ力強化支援補助金は商工会・商工会議所のサポートつきで採択率がかなり高いという実務的な優位性があります。「確実に採りに行く」という観点では、地域補助金から手をつけるのもありです。
- 宮崎県独自の補助金(稼ぐ力強化等)は商工会・商工会議所がサポートするため、採択率が全国平均より高い傾向
- 競合申請者数が東京・大阪より少ないため、全国制度でも相対的に採択されやすい
- 農業・観光・食品加工という宮崎らしい業種は「地域性」の加点が付きやすい
- GビズIDを今すぐ取得: デジタル化・AI導入補助金など多くの全国制度で必須。取得まで2〜3週間かかる
- 商工会・商工会議所に相談: 宮崎の地域補助金は商工会経由が前提。申請締切の最低1か月前に相談
- 他補助金との重複確認: 同一の経費に2つの補助金は使えない。複数申請するときは経費の切り分けが必要
そうなんです。補助金はほぼ全て後払い(精算後に振込)です。稼ぐ力強化支援補助金の場合、令和9年2月頃が振込日なので、事業実施のための初期費用は自己資金か融資で賄う必要があります。手持ち資金が少ない個人事業主は、宮崎県内の金融機関や日本政策金融公庫の創業融資と組み合わせるのが実践的です。
基本はOKです。ただし「同一の経費に対して」複数の補助金を使うのはNG。例えば「設備Aは持続化補助金、設備Bは稼ぐ力強化支援補助金」という分け方はできますが、「設備Aに両方使う」はできません。経費の切り分けを事前に整理して申請書に明記することが大切です。
商工会・商工会議所に相談(申請の1〜2か月前)
宮崎の地域補助金は必ず事前相談が必要。経営計画書の書き方も指導してもらえる
GビズIDを取得
まだ持っていない人は今すぐ申請。https://gbiz-id.go.jp/ から無料で取得可能
対象経費を整理
「何に使うか」を経費の種類・金額ごとに整理し、どの補助金の対象かを確認
申請書類を作成
事業計画書・経費明細・見積書等を準備。商工会・商工会議所のサポートを活用
申請書を提出
期日より余裕を持って提出。稼ぐ力強化支援補助金は5月29日17時必着
採択後に事業を実施
採択通知を受けてから経費を支払うのが原則(前払い不可)
実績報告書を提出→振込
全経費の支払い完了後に実績報告。稼ぐ力強化は令和9年2月頃振込
事業計画書がハマりどころで、「何を実現するか」「どうやって売上・生産性を上げるか」を具体的に書かないといけないです。ここが漠然としてると落ちやすい。ただ商工会・商工会議所のアドバイザーに相談すると、「こう書くといい」という実績ある書き方を教えてもらえますよ。宮崎は小回りが利く地域なので、相談対応が丁寧な印象があります。
目的別に整理しますね。まず補助金全般の相談なら宮崎商工会議所(宮崎市内)か、各地の商工会です。事業全般の経営相談なら宮崎県産業振興機構(
公式サイト)が無料相談を受け付けています。農業・食品加工系なら宮崎県農業振興公社や各農業改良普及センターに専門のアドバイザーがいます。
補助金は「もらえるお金」ですが、初期費用の準備には融資も大事です。日本政策金融公庫の創業融資(無担保・無保証人タイプあり)や、宮崎県の制度融資と組み合わせると、資金繰りが安定します。補助金は後払いのため、つなぎ融資として活用するケースも多いです。
宮崎で農業や観光の個人事業主が使いやすい補助金って特別なものはありますか?
農業系は農林水産省の「農山漁村振興交付金」や6次産業化・農商工連携補助金が使いやすいです。農産物の加工・直売・体験農業への展開に使えます。観光系は「宮崎県観光誘客促進補助金」のような観光庁系の補助金も宮崎事業者が使った実績があります。これらは今年度の公募状況を宮崎県農政水産部や宮崎県観光推進機構(
公式)に問い合わせるのが確実です。
宮崎県の補助金一覧ページで業種や目的ごとに絞り込んで見られます。「農業×宮崎」「観光×宮崎」で検索するとピンポイントで出てきますよ。個人事業主でも使える制度が随時追加されていくので、ブックマークしておくと便利です。
ありがとうございました!宮崎の個人事業主にとって補助金の入口はかなりわかりやすくなりましたね。
宮崎は全国制度に加えて県独自の稼ぐ力補助金があって、かつ商工会のサポートが手厚い分、個人事業主にとってはむしろ取りやすい環境だと思います。まず商工会に電話して、稼ぐ力強化支援補助金の5月締切に間に合わせるのが、今年一番コスパがいい動き方ですね。