千葉県の中小企業向け補助金 全体マップ
千葉県で中小企業やってるんですけど、補助金って種類が多すぎてどこから手をつければいいか全然わからなくて(笑)
ほんとに多いですよね。ざっくり3層に分けると考えやすくなります。「国の補助金」「千葉県独自の補助金・助成金」「広域・その他」で分けると、自分の会社に合ったものが見えてくる。
3層!それは面白い整理方法ですね。どれが一番使いやすいんですか?
初めて補助金にチャレンジする千葉の中小企業なら、まず「千葉県独自の補助金」から入るのがおすすめです。認定支援機関との連携が必須じゃないものが多くて、ハードルが国の主要補助金より低い場合が多い。ただし補助上限は国より小さいケースが多いので、投資規模に応じて判断が必要ですね。
なるほど。千葉の中小企業が使える制度ってざっくりいくつくらいあるんですか?
国の制度だけで常時50件以上あって、千葉県独自の助成金・補助金が10件以上、それ以外に市区町村独自のもの(千葉市・船橋市・松戸市など)も含めると全部で95件以上が対象として登録されています。組み合わせて使えるケースも多いので、一つに絞る必要はないです。
| カテゴリ | 代表制度 | 補助上限額 | 補助率 |
|---|
| 千葉県独自 | 中小企業成長促進補助金(第3弾) | 3,000万円 | 1/2 |
| 千葉県独自 | 脱炭素化促進補助金 | 1,000万円 | 1/2〜1/4 |
| 千葉県独自 | 新商品・技術開発助成 | 250万円 | 1/2〜2/3 |
| 千葉県独自 | 地域産業創出実証プロジェクト | 1,000万円 | 4/5 |
| 千葉県独自 | デジタル人材マッチング補助金 | 150万円 | 1/2 |
| 千葉県独自 | 市場開拓助成 | 100万円 | 1/2〜2/3 |
| 千葉県独自 | 事業承継支援助成金 | 50万円 | 1/2 |
| 千葉県独自 | 創業応援助成金 | 100万円 | 1/2 |
| 国の補助金 | ものづくり補助金(19次) | 4,000万円 | 1/2〜2/3 |
| 国の補助金 | 省力化投資補助金 | 50億円 | 1/3以下 |
| 国の補助金 | 業務改善助成金 | 600万円 | 3/4〜9/10 |
| 知財 | INPIT外国出願補助金 | 300万円 | 1/2 |
表にすると一目瞭然ですね。複数の補助金を同時に使えるって言っていましたが、どういう場合ですか?
対象経費が重複しなければ同時受給OKです。たとえば、ものづくり補助金で機械装置の導入費を補助してもらいながら、千葉県の脱炭素化補助金で省エネ設備の別経費を申請するとか。ただし「同一の経費を2つの補助金で賄う」のは完全に禁止なので、各事務局への事前確認は必須ですね。
千葉県独自の補助金からまず見てみたいですけど、今どんなものが使えるんですか?
2026年度で特に押さえてほしいのが5つあります。順番に話しますね。まず一番規模が大きくてインパクトのある中小企業成長促進補助金(第3弾)、補助上限3,000万円(下限500万円)、補助率2分の1です。
3,000万円って千葉県独自の補助金にしては破格ですね!
そうなんです。ものづくり補助金と比較すると規模感は近くて、認定支援機関との連携が不要な分、千葉の中小企業にとっては入りやすい。申請は2026年4月6日から2026年6月5日17時まで、専用ポータルサイトからオンラインで行います。
- 対象: 千葉県内に補助事業を実施する事業所を有する中小企業等(法人・個人事業主)
- 補助上限: 3,000万円(下限500万円)
- 補助率: 補助対象経費の2分の1以内
- 対象経費: 機械装置・専用ソフトウェア・据付費・運搬費など
- 申請期間: 2026年4月6日〜2026年6月5日17時
- 交付決定: 2026年8月上旬予定
- 事業完了期限: 令和9年2月15日
- 事務局: 株式会社JTB(電話 0120-511-199、平日9時〜17時)
省人化や生産性向上のための設備ならだいたい使えるんですか?
大枠はそうです。ただ、いくつかNGなものがあります。自動車等の車両購入費、建物の建築・改築費、リース・レンタル料、交付決定前に発注・購入したもの——これらは全て対象外。特に「交付決定前の発注」は最もやりがちなミスで、採択通知が来ても補助対象にならないので要注意です。
2つ目は千葉県業務用設備等脱炭素化促進事業補助金です。省エネ・再エネに資する設備導入に対して補助が出て、省エネルギー診断ありの場合は補助率2分の1・上限1,000万円、簡易自己診断のみだと補助率4分の1・上限500万円です。今年の5月から12月頃に受付開始予定。電気代が上がっているなか、省エネ設備投資と補助金をセットで考えている経営者には特におすすめですね。
まさに。3つ目が千葉県中小事業者等向けスマート省エネ技術導入促進事業補助金で、エネルギーマネジメントシステム(EMS)の導入に対して補助率3分の1・上限1,000万円です。これも5月から10月頃に受付予定。工場や大型の事業所でエネルギー管理を高度化したい中小企業向けですね。
それはものづくり系の会社には特に刺さりそうですね(笑)
そうです。4つ目はちば創業応援助成金で、これから創業する方や創業後5年未満の方の先進的なアイデアへの取り組みを支援します。補助率2分の1、上限100万円。2026年4月30日まで申請受付中で、問い合わせは千葉県産業振興センター(電話 043-299-1078)です。
5つ目は千葉県デジタル人材マッチング支援事業補助金。千葉県内の中小企業が「千葉県プロフェッショナル人材戦略拠点」の支援を通じてデジタル人材を採用する際、人材会社への紹介手数料の半額を補助(上限150万円)します。2026年4月1日から令和9年1月29日(予算終了次第終了)まで受付しています。
設備だけじゃなく、人材採用にも補助金が使えるのはすごいですね。
実はあまり知られていない穴場制度の一つです。DX人材が必要だけど採用コストが重い千葉の中小企業には刺さる制度ですよ。
さっきの5つ以外にも千葉県独自の制度があると聞きましたが。
「ちば中小企業元気づくり基金」という仕組みがあって、そこから複数の助成金が出ています。新商品・新技術開発助成は、製品の高付加価値化のための新商品開発・新技術開発に対して補助率2分の1(小規模事業者は2/3)・上限250万円。4月30日まで受付中です。
ここはポイントですね。「小規模事業者」(製造業なら従業員20人以下、サービス業なら5人以下)だと補助率が3分の2に上がるケースが多い。次が地域発イノベーション創出研究開発助成で、公的機関等との共同研究や成長分野に係る研究開発に対して補助率3分の2・上限1,000万円、最長2年間です。これは産学連携を考えている千葉の中小企業には使いやすい。
産学連携か。千葉大学とか千葉工業大学との共同研究とかですかね?
まさに。さらにちば地域産業創出実証プロジェクト補助金というのもあって、地域産業の創出に向けて中小企業や大学等が連携して取り組む実証実験に対して補助率5分の4(80%!)・上限1,000万円。2026年の公募は3月24日〜4月24日で締め切り済みですが、次回公募も期待できる制度です。
珍しい水準ですよね。販路開拓の方面では市場開拓助成があります。千葉の中小企業や小規模事業者が展示会出展に使えて、補助率2分の1(小規模は2/3)・上限100万円。年2回(4月・10月)受付です。令和8年度は4月2日〜4月28日まで受付、次回は10月1日〜10月30日の予定。そして事業承継を考えている経営者向けに事業承継支援助成金があって、計画策定・企業価値算定・後継者育成・M&A仲介委託等の費用の半額(上限50万円)を随時受付で補助します。問い合わせは千葉県産業振興センター(電話 043-299-2907)です。
事業承継ってお金かかるイメージがありましたが、専門家費用にも使えるんですね。
少額ですが、M&A仲介費用の一部に充てたり、後継者研修の費用に使ったりと活用の幅があります。次の千葉県独自の大型補助金の話をしましょうか。
国の補助金も改めて整理してほしいです。特に規模が大きいやつ。
まず絶対に知っておくべきが
ものづくり補助金です。正式名称「ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金」で、製造業だけでなく全業種が対象です。現在は19次・20次・21次の3つの締切が公募中で、
ものづくり補助金(19次)の締切は2026年9月28日、補助上限は4,000万円です。補助率は通常2分の1、小規模事業者は3分の2に上がります。
直近の傾向でざっくり40〜50%程度です。「とりあえず出す」レベルでは通らなくて、「この設備導入によって付加価値額・労働生産性がどれだけ上がるか」を数値で説明できる事業計画が必要です。千葉商工会議所や千葉県産業振興センターの認定支援機関機能を活用しながら事業計画を磨くのが採択率向上のコツですね。
なるほど、申請書の質が勝負なんですね。
ものづくり補助金(21次)は2027年3月23日締切と聞きましたが、余裕を持って準備できますね。
そうです。複数の締切があるので、自社の投資タイミングに合わせて選べる。次が
省力化投資補助金、正式名称「中堅・中小企業の賃上げに向けた省力化等の大規模成長投資補助金」です。
令和6年度補正・4次公募では補助上限50億円(!)という国内最大規模の中小企業向け補助金です。補助率は3分の1以下ですが、工場の大型ライン新設や食品加工プラントへの大規模投資を考えている千葉の製造業には対象になり得ます。
50億円って中小企業向け補助金としては別格ですね(笑)
京葉工業地帯の大型製造工場や成田空港周辺の物流施設など、規模感のある投資を計画している千葉の事業者が対象になるイメージです。
中小企業の中でも比較的小さな会社はどの補助金が使いやすいですか?
業務改善助成金ですね。
令和6年度業務改善助成金は、最低賃金を引き上げながら生産性向上のための設備導入をした中小企業に対して最大600万円を補助します。補助率は賃上げ幅によって変わって、最大9/10まで上がる。千葉県内の小規模な製造業・サービス業には特に使いやすい制度です。
今の政策トレンドとも合っていて、賃上げに積極的な事業者はこういう制度を使いやすくなっています。あとは知財系で
INPIT外国出願補助金、
令和8年度第1回では上限300万円で海外での特許・商標・意匠・実用新案の出願費用の半額が補助されます。グローバルな製品開発をしている千葉の中小企業、特に幕張・成田周辺でインバウンド事業や輸出事業をしている会社には活用価値が高いです。
知財補助金って申請したことなかったです。穴場ですね。
そうなんです。中小企業の経営者に「知財補助金は縁遠い」というイメージがある分、申請数が少なくて採択されやすい傾向もあります。さらに
市場開拓助成事業として
令和8年度版もDBに登録されています。次のセクションで補助金を横断して比較してみましょう。
補助金の数が多くて迷いますよね。どれから始めればいいか判断するポイントってありますか?
3つの軸で考えると整理しやすいです。「①投資規模」「②事業の目的(設備投資・研究開発・販路開拓・事業承継)」「③自社が小規模事業者かどうか」です。この3軸で絞り込めば候補が3〜4件に絞れる。
| 投資規模 | 目的 | 優先すべき補助金 |
|---|
| 500万〜3,000万円 | 設備・生産性向上 | 千葉県成長促進補助金(第3弾) |
| 〜4,000万円 | 生産性向上・全業種 | ものづくり補助金 |
| 大規模投資 | 大型設備・工場新設 | 省力化投資補助金 |
| 〜1,000万円 | 省エネ・脱炭素化 | 千葉県脱炭素化促進補助金 |
| 〜250万円 | 新商品開発・研究 | 新商品・技術開発助成 |
| 〜1,000万円 | 産学連携研究 | 地域発イノベーション助成 |
| 〜100万円 | 展示会出展 | 市場開拓助成 |
| 〜600万円 | 賃上げ+設備 | 業務改善助成金 |
| 〜50万円 | 事業承継コスト | 事業承継支援助成金 |
| 〜300万円 | 海外出願 | INPIT外国出願補助金 |
| 〜150万円 | デジタル人材採用 | デジタル人材マッチング補助金 |
表にまとめると選びやすいですね!千葉の中小企業で特に多いパターンってどれですか?
一番多いのが「ものづくり補助金 × 千葉県成長促進補助金」の併用検討パターンです。ものづくり補助金は規模が大きい代わりに認定支援機関との連携と厚い事業計画が必要。成長促進補助金はハードルが低めで補助上限3,000万円と遜色ない水準。どちらか一方を選ぶか、経費の種類を分けて両方申請するか、自社の状況で判断するケースが多いです。
なるほど、「どれか一つ」じゃなくて「組み合わせ」を考えるんですね。次は実際の申請の流れを聞いていいですか?
千葉県 中小企業補助金 申請の流れ
補助金を申請するとき、実際どこから始めればいいんですか?
まず最初にやるべきことが2つあります。「GビズIDプライムの取得」と「認定支援機関への相談」です。特にGビズIDは取得に2〜3週間かかるので、補助金を使いたいと思ったら今すぐ申請手続きを始めてください。
GビズIDプライム取得(今すぐ)
jGrants(電子申請システム)でほぼ全ての国の補助金を申請するために必要。取得に2〜3週間かかるので最優先で動く
投資計画の骨格を作る
「何のために・何を・いくら投資するか・その結果どう生産性が変わるか」を数字で整理。補助金選定はこれを先にやってから
千葉県産業振興センターor商工会議所に相談
認定支援機関の機能を持つ千葉県産業振興センター(電話 043-299-1078)、千葉商工会議所などが無料相談を受け付けている
公募要領を熟読して書類を準備
事業計画書が核。添付書類の様式ミスで不備扱いになるケースが多い。最新の公募要領を必ず確認
jGrantsでオンライン申請
GビズIDでログインして申請。申請確認メール受信まで完了
採択後→事業実施→実績報告
採択通知が来たら発注開始(採択前の発注はNG)。事業完了後に実績報告書を提出→補助金が後払いで振り込まれる
後払いって大変じゃないですか?3,000万円の投資なら3,000万円を先に使うってことですよね。
そうなんです。補助金は後払いが原則です。3,000万円投資して成長促進補助金で1,500万円が後から戻ってくる、という仕組み。なのでキャッシュフローの計画が重要で、補助金申請と並行して千葉県の「中小企業振興資金(融資制度)」や千葉県信用保証協会の保証制度との組み合わせを考えると安心です。
千葉県が提供する中小企業振興資金は信用保証料補助や利子補給もある融資制度で、補助金申請中の事業資金をカバーするのに使えます。千葉県経営支援課(電話 043-223-2707)に相談すると詳しく教えてもらえます。
- 交付決定前の発注・購入: 採択通知が来ても交付決定前の発注は対象外。通知来たら「交付決定通知書の受領」まで待つ
- GビズIDを公募締切直前に申請: 2〜3週間かかるので、興味を持った時点で即申請
- 事業計画書で数値根拠を示せない: 「年間売上〇〇%向上」「労働生産性〇〇万円向上」など具体的な数値計画なしでは採択率が激減
- 経費の重複申請: ものづくり補助金と成長促進補助金で同一機器に二重申請すると両方不採択になる
- 補助対象外経費の混入: 自動車購入・建物建築・リース費・広告宣伝費は主要補助金で軒並み対象外
失敗パターンをまとめてもらえると助かりますね。さらに千葉の特色ってありますか?
千葉は産業の多様性が補助金活用に有利に働きます。京葉工業地帯(市原市・千葉市周辺)の製造業にはものづくり補助金・成長促進補助金が活用されやすく、成田空港圏の物流・観光業者にはインバウンド対応投資と補助金の相性が良い。幕張エリアのIT・コンサル系小規模事業者には持続化補助金が向いていることが多い。地域の産業特性に合わせた補助金選択が重要です。
補助金申請に慣れていない会社が一番最初に相談すべき場所ってどこですか?
一番のおすすめは千葉県産業振興センター(通称JIBIC)のチャレンジ企業支援センターです。場所は千葉市美浜区中瀬2-6-1 WBGマリブイースト23階にあって、電話は043-299-2907。補助金の選定・書類作成・事業計画まで無料でサポートしてくれます。ものづくり補助金の認定支援機関でもあるので、国の主要補助金も千葉県独自の助成金も一括相談できる。
千葉商工会議所も補助金申請支援をしていて、特に小規模事業者向けのサービスが充実しています。ものづくり補助金を商工会議所経由で申請すると「小規模事業者枠」が適用されて補助率が上がるメリットがあります。会員じゃなくても補助金相談を受け付けていることが多い。
ちなみに脱炭素・省エネ関連の補助金を狙っているなら、千葉県が今年5月から開設予定の「千葉県中小事業者等脱炭素化支援センター」が使えます。エネルギー管理士等による伴走型の無料相談を提供予定で、脱炭素化促進補助金やスマート省エネ補助金の申請前の相談先として最適です。
補助金の種類ごとに専門の窓口があるんですね。全体像がだいぶ見えてきました(笑)
最後に一言いうと、千葉の中小企業経営者が補助金で失敗するパターンで圧倒的に多いのが「補助金が採択されてから事業計画を作り始める」というケース。補助金は先に事業計画があって、その実行を後押しするもの。「投資したいからどの補助金が使えるか探す」という順番で動くことが大事です。
まさに。千葉県内には95件以上の補助金・助成金が存在しています。まずはGビズIDの取得と千葉県産業振興センターへの相談から始めれば、自社に合った補助金が必ず見つかります。市区町村独自の支援制度については
千葉県の補助金一覧ページもあわせて確認してみてください。各市の産業振興担当部署や商工会議所に直接問い合わせる方法もあります。