兵庫県の個人事業主向け補助金一覧
室谷さん、個人事業主でも補助金って使えるんですか?法人向けだけかなって思ってたんですけど。
全然そんなことないですよ!国の制度のほとんどは個人事業主も対象に入ってますし、兵庫県独自の助成金もしっかり使えます。むしろ「個人事業主だから諦めてた」って方が一番もったいない。
そんなに使えるんですか。具体的にはどんな種類があるんですか?
大きく分けると3つですね。「販路開拓・事業拡大系」「設備投資・IT化系」「雇用・人材系」。で、兵庫県には「起業・創業特化型」が追加される感じです。個人事業主なら創業系の助成金が狙い目なことも多いですよ。
法人格がないと申請できない補助金もあるんですが、起業家支援の助成金は「これから始める人」「始めたばかりの人」を対象にしてる場合が多くて、個人事業主の状態でも申請できるケースが多い。しかも兵庫県のひょうご産業活性化センターが出してる助成金は、採択率も比較的高めです。
へー、起業直後でも使えるんですね。じゃあまず全体像を教えてもらえますか?
国の制度と兵庫県独自の制度、両方ありますよ。国の制度は全国どこでも申請できるやつで、兵庫県の制度は県内に事業所があることが条件。この2つを組み合わせるのが基本戦略です。
一番知ってほしいのは
小規模事業者持続化補助金ですね。商工会議所や商工会が窓口で、個人事業主でも申請できる。販路開拓やホームページ制作、チラシ印刷、設備導入など幅広い経費が対象で、通常枠だと
上限50万円、補助率2/3です。詳しくは
小規模事業者持続化補助金のページでも確認できますよ。
小規模向けとしては標準的ですね。特別枠だと250万円まで上がります。創業枠や成長・分野転換枠など複数の枠があって、状況に合った枠を選べるのがいいところ。採択率はざっくり40〜50%くらいです。
IT導入補助金(デジタル化・AI導入補助金)があります。ITツールの導入費用を支援する制度で、
最大450万円、補助率1/2〜2/3。会計ソフト、顧客管理システム、予約システムなどが対象です。通常枠はツール費用の一部、インボイス対応枠なら補助率が上がります。個人事業主でも全然使えますよ。詳しくは
IT導入補助金の詳細ページをご覧ください。
そうなんです(笑)インボイス登録した個人事業主には特に恩恵がある枠設計になってます。で、もう一個重要なのが
ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金(ものづくり補助金)。製造業だけじゃなくて、サービス業の個人事業主も申請できます。従業員数によって上限額が変わって、5人以下なら最大750万円、6〜20人なら1,000万円が目安。
補助率は1/2〜2/3で設備投資が大きい場合はここを狙う。詳細は
ものづくり補助金の詳細ページで確認できます。
ものづくり補助金って個人でも申請できるとは知らなかったです。
意外と知られてないんですよね。採択率は直近で40〜50%台。競争はありますが、事業計画書をしっかり書けば通る可能性は十分あります。
事業計画書って、どのくらいのボリュームで書くんですか?
補助金によって違いますが、ものづくり補助金だと10〜15ページくらいは書きます。「どんな課題があって、この投資でどう解決するか、数値目標は何か」っていう流れで書く感じですね。認定支援機関(商工会議所や税理士事務所など)に相談しながら書くのが現実的です。
2024年度から始まった比較的新しい補助金で、カタログから選んだIoT機器・ロボットなどを導入する費用を支援します。小規模事業者(従業員5人以下)なら上限750万円、補助率2/3。カタログ型なので申請が比較的シンプルで、ものづくり補助金より事務負担が少ない。
国が事前に認定した製品・サービスの一覧(カタログ)から選んで申請する方式です。製品がカタログに載ってれば、事業計画書のハードルが通常より低くなります。ただしカタログにない製品は申請できないという制限もある。
従業員を雇ってる個人事業主なら
業務改善助成金が使えます。厚生労働省の制度で、最低賃金を30円以上引き上げた場合に、生産性向上のための設備投資費用を助成してくれる。
上限600万円、補助率3/4〜4/5と、補助率がかなり高いのが特徴です。詳しくは
業務改善助成金の詳細をご覧ください。
そうなんです。最低賃金の引上げ幅が大きいほど上限額も上がる仕組みです。賃上げをしようと思ってた個人事業主には一石二鳥ですね。
キャリアアップ助成金(正社員化コース)。パートやアルバイトを正社員に転換した場合に1人あたり最大80万円が支給されます。雇用関係の助成金なので「補助金」ではなく後からもらうタイプですが、要件を満たせばほぼ確実に受け取れます。採択率という概念がなく、労働局への申請で受け取れる。
後からもらえるのは助かりますね。補助金って後払いじゃないですか。
そこ大事なポイントです。補助金は先に自分で支払ってから申請・受取というフローなので、資金繰りが一時的にきつくなる。助成金は少し違って、要件を満たした後に申請して受け取る形です。どちらも「もらえる」ものですが、タイムラグが発生する点は覚えておいてほしいです。
- 補助金は採択後に事業を実施し、実績報告して初めて受け取れる
- 受け取りまでに数ヶ月〜1年かかることも珍しくない
- その間の運転資金は自分で用意する必要がある
- 融資(日本政策金融公庫の創業融資など)と組み合わせるのが実践的
補助金申請の流れ(個人事業主版)
兵庫県でぜひ知っておきたいのがひょうご産業活性化センターの起業家支援事業助成金です。複数の枠があって、一般事業枠・若者枠・ふるさと枠・社会的事業枠と4つ。令和8年度は2026年4月17日から6月22日まで募集中です。
一般事業枠は広く新規起業・第二創業を支援。若者枠は30歳以下限定でちょっと有利な条件になってます。ふるさと枠は県外から兵庫に移住してきた人が起業する場合。社会的事業枠はNPO的な活動や地域課題解決型のビジネスに特化してます。個人事業主でも「起業・第二創業」なら全枠対象です。
今まさに募集中!それはぜひ申請したい人に伝えたいですね。
もう一つ、スタートアップチャレンジ支援助成金も同時募集中。こっちは法人設立から5年以内か設立予定の方向けで、革新的なビジネスモデルでVC等から資金調達を目指すスタートアップが対象です。個人事業主が法人化前提で狙うケースも多いです。
兵庫は神戸があるから、スタートアップ系が充実してそうですよね。
そうなんです。神戸市は国のスタートアップ重点支援都市にも選ばれてて、「起業プラザひょうご」という拠点が神戸・姫路・尼崎の3か所にあります。無料の相談窓口もあるし、事業計画づくりのサポートも受けられます。補助金申請前の相談にも使えますよ。
神戸以外の地域、例えば姫路や尼崎の人でも使えるんですか?
はい、使えます!ひょうご産業活性化センターのサービスは県全体が対象なので、姫路でも豊岡でも加古川でも。「よろず支援拠点」も兵庫県にあって、こちらも無料で経営相談ができます。補助金申請の前に一度相談してみると、どの制度が自分に向いてるかアドバイスもらえます。
大事なのは、一人で抱え込まないことです(笑)認定支援機関・商工会議所・よろず支援拠点を使い倒してほしい。
- ひょうご産業活性化センター よろず支援拠点: 経営・補助金の総合相談(無料)
- 起業プラザひょうご: 創業前後の起業家向け(神戸・姫路・尼崎)
- 商工会議所・商工会: 持続化補助金の申請サポートも無料
| 制度名 | 上限額 | 補助率 | 個人事業主 | 主な用途 |
|---|
| 小規模事業者持続化補助金 | 50万円(特例250万円) | 2/3 | 可 | 販路開拓・チラシ・HP |
| IT導入補助金(デジタル化・AI導入) | 450万円 | 1/2〜2/3 | 可 | ITツール導入 |
| ものづくり補助金 | 750万〜1,000万円 | 1/2〜2/3 | 可 | 設備投資・開発 |
| 省力化投資補助金(小規模) | 750万円(特例1,000万円) | 2/3 | 可 | ロボット・IoT導入 |
| 業務改善助成金 | 600万円 | 3/4〜4/5 | 可(従業員あり) | 設備+賃上げ |
| 事業承継M&A補助金 | 800万円 | 2/3 | 可 | M&A専門家費用 |
| キャリアアップ助成金 | 80万円/人 | 定額 | 可(雇用あり) | 正社員化 |
| 起業家支援事業助成金(兵庫) | 要確認 | 要確認 | 可(起業・第二創業) | 創業全般 |
まずGビズIDを取得してください。行政の電子申請(jGrants)に必要なIDで、発行に2週間くらいかかります。補助金に興味が出たら、申請前に取得しておくと後で慌てなくて済む。
できます。個人事業主の場合は「gBizIDエントリー」という簡易版もあって、印鑑証明なしで取れます。ただ一部の補助金はプライムアカウント(法人登記や印鑑証明が必要な本格版)が必要な場合もあるので、余裕をもって準備するといいですよ。
認定支援機関への相談ですね。商工会議所・商工会、税理士事務所、中小企業診断士事務所などが認定支援機関になってます。持続化補助金やものづくり補助金は認定支援機関の確認書が申請に必要です。相談は無料のことが多い。
GビズIDを取得する(プレミアムアカウント推奨、2週間程度かかる)
申請したい補助金の公募要領を読む(採択率・対象経費・補助率を確認)
認定支援機関(商工会議所等)に相談・確認書をもらう
事業計画書を作成する(認定支援機関のサポートを活用)
事業計画書で一番大事なのは「数字で書くこと」です。「売上が増えます」じゃなくて「来年度に売上を20%増加させる目標で、そのためにこの設備投資が必要」という書き方が採択されやすい。あとは審査員が「補助金の目的に合ってるか」を見てるので、制度の趣旨に沿って書く。
例えばIT導入補助金なら「デジタル化・業務効率化」が趣旨なので、そっちに引っ張った書き方が有利。ものづくり補助金なら「生産性革命・イノベーション」。補助金ごとに強調すべきキーワードが違うんです。公募要領をよく読んで、そこで使われてる言葉を事業計画書に散りばめる感じです。
そうです!それだけで採択率がかなり変わります。あと、申請は早めに出すのが鉄則。締切ギリギリだと電子申請のサーバーが混んでアップロードできないこともある。余裕をもって1週間前には完成させておいたほうがいいです(笑)
3つです。まず①今すぐGビズIDを申請する。次に②公益財団法人ひょうご産業活性化センターのウェブサイトをブックマークして、令和8年度の助成金情報を確認する。そして③商工会議所に一度無料相談に行く。この3つをやるだけで、補助金獲得への道が開けます。
個人事業主って、法人に比べて補助金情報が届きにくいんですよね。でも実際には使える制度がたくさんある。知ってるか知らないかの差がでかい。兵庫県なら国の制度に加えて、県独自の起業家支援助成金という強力な武器があるので、ぜひ活用してほしいですね。
今日はすごく具体的に教えていただいて、ありがとうございました!