
佐藤
編集長
室谷さん、広島県でDXを進めたいんですが、どんな補助金があるんですか?

室谷
代表取締役
そうですね、広島は自動車部品や造船、観光が基幹産業ですから、業種によって使える補助金が変わります。今日は特に現在公募中の国の補助金を中心にご紹介します。
貿易手続きデジタル化で国際競争力強化

佐藤
編集長
広島は港湾もありますし、貿易関連の会社も多いですよね。

室谷
代表取締役
はい。そこでまず注目したいのが、**貿易プラットフォーム活用による貿易手続デジタル化推進事業費補助金(三次公募)**です。これは経済産業省の補助金で、貿易手続きのデジタル化を推進するものです。貿易プラットフォームと自社システムを連携させる「類型1」は上限2,000万円、補助率は大企業1/2、中小企業2/3です。さらに、効果検証を行う「類型2」は上限1,000万円。広島の貿易関連企業にとっては、輸出手続きの効率化やコスト削減に直結する制度です。

佐藤
編集長
2,000万円は大きいですね。ただ、貿易に直接関係ない会社には難しいですか?

室谷
代表取締役
いえ、貿易が主業務でなくても、輸出入を行う製造業なども対象です。広島の自動車部品メーカーが海外に部品を輸出する際に、この補助金を活用して書類手続きをデジタル化する、といったイメージです。
地域社会DXで地方創生

佐藤
編集長
次に、地域の課題をDXで解決するような補助金はありますか?

室谷
代表取締役
総務省が実施する**地域社会DX推進パッケージ事業(補助事業)**があります。これは、人口減少や少子高齢化といった地域課題をデジタル技術で解決するための補助金で、無線ネットワーク設備などのデジタルインフラ整備を補助率1/2で支援します。地方公共団体や地域の企業・団体が申請でき、上限は設定されていません。広島県内の自治体が中心となって、観光地のWi-Fi整備や、農業のスマート化などに活用できます。

佐藤
編集長
自治体だけでなく、企業も単独で申請できるんですか?

室谷
代表取締役
企業・団体は地方公共団体と連携して申請することが想定されています。単独でも可能なケースがありますが、詳細は公募要領で確認してください。また、同様の制度として**情報通信技術利活用事業費補助金(令和6年度補正地域社会DX推進パッケージ事業)**もありますが、こちらは締切が2025年3月6日で終了しています。
DXでCO2削減!環境省のSHIFT事業

佐藤
編集長
最近、脱炭素とDXを一緒に進めたいという声も聞きます。

室谷
代表取締役
環境省のSHIFT事業には、まさにそのための補助金があります。**DX型CO2削減対策実行支援事業(令和7年度)**は、中小企業がDXシステムを活用してCO2排出量を削減する取り組みを支援します。補助上限200万円、補助率3/4と手厚いです。対象となるのは中小企業基本法に定義される中小企業で、直近2期連続の債務超過がないことなどが条件です。例えば、工場のエネルギー管理システムを導入して、電力使用量を可視化・最適化するようなケースが考えられます。

佐藤
編集長
200万円でも自己負担が少ないのはありがたいですね。もう少し大型の補助金はありますか?

室谷
代表取締役
同じく環境省の**省CO2型システムへの改修支援事業(令和7年度)**は、工場や事業場の設備改修でCO2削減を図るもので、補助上限5億円、補助率1/3と大型です。こちらもDX的な要素は含まれますが、主眼は設備の電化や燃料転換です。ただし、DX型と併せて検討することで、より効果的な脱炭素経営が可能になるでしょう。
建築GX・DXで建設業を変革

佐藤
編集長
建設業界でもDXが進んでいると聞きますが、広島の建設会社向けの補助金は?

室谷
代表取締役
国土交通省の**建築GX・DX推進事業(令和7年度)**があります。建築物のライフサイクルCO2削減(GX)とBIMデータの活用(DX)を一体的に支援する制度で、設計費や建設工事費の一部を補助します。補助率や上限は公募要領で確認が必要ですが、複数の事業者が連携してBIMデータを作成・活用するプロジェクトが対象です。広島の建設会社が、マンションや商業施設の建設でBIMを導入する際に活用できます。

佐藤
編集長
BIM導入には初期コストがかかるので、補助金は心強いですね。

室谷
代表取締役
そうですね。また、同じく国交省の**建築BIM加速化事業(令和5-6年度)**は、新築プロジェクトで複数事業者が連携してBIMデータを作成・活用する場合に設計費・建設工事費を補助するもので、こちらは締切が2025年2月14日で終了していますが、参考までに。
グローバル展開をDXで支援

佐藤
編集長
海外進出を考えている広島の企業には、どんな補助金がありますか?

室谷
代表取締役
経済産業省の**グローバルサウス未来志向型共創等事業費補助金(小規模実証・FS事業)は、ASEANやインド、アフリカなどへの展開を支援するもので、DX分野も対象です。こちらは執行団体の公募ですが、企業が実際に事業を実施する際には、別途公募が行われる可能性があります。また、グローバルサウスとの連携強化に資する共創型技術人材交流事業費補助金(アフリカ市場活力取り込み支援事業)**は、日本企業のアフリカ市場進出を支援するもので、補助上限2,000万円、DX・GXが重点分野です。こちらは2025年5月1日で締切済みですが、今後の参考に。

佐藤
編集長
かなり多くの制度があるんですね。どこに相談すればいいですか?

室谷
代表取締役
まずは広島県産業振興機構(HIWAVE) や広島市中小企業支援センターに相談するのが良いでしょう。特にHIWAVEは補助金の情報提供や申請サポートを行っています。また、ひろしまサンドボックスもイノベーション推進の窓口として活用できます。

佐藤
編集長
最後に、補助金を選ぶ際のポイントを教えてください。

室谷
代表取締役
自社の課題と補助金の目的が合致しているかが重要です。例えば、貿易手続きの効率化なら貿易プラットフォーム補助金、地域課題の解決なら地域社会DX、CO2削減ならDX型CO2削減対策。複数の制度を組み合わせることで、より大きな効果が期待できます。まずは各制度の公募要領を入手し、要件を満たすか確認しましょう。

佐藤
編集長
ありがとうございました。早速動いてみます。