青森県に住んでいるんですが、子育て中にもらえる補助金や給付金ってけっこうあるんですか?
けっこうどころじゃないですよ(笑)。国の制度と青森県独自の制度、さらに市区町村ごとの独自支援を全部足すと、青森県内の子育て世帯が使える制度は軽く50件を超えます。
まず大きく2種類に分けて考えるといいんですよね。事業者向けの「補助金・助成金」と、個人・世帯向けの「給付金・手当」。子育て中の個人なら後者が中心になります。
| 分類 | 対象 | 代表的な制度 |
|---|
| 毎月もらえる手当 | 個人・世帯 | 児童手当、児童扶養手当、特別児童扶養手当 |
| 妊娠・出産時の給付 | 個人・世帯 | 妊婦支援給付金、出産育児一時金 |
| 物価高騰対応 | 個人・世帯 | 物価高対応子育て応援手当(子ども1人2万円) |
| ひとり親向け | 個人・世帯 | 養育費確保支援事業、高等職業訓練促進給付金 |
| 移住×子育て | 医療・福祉職 | 青森県医療・福祉職子育て世帯移住支援金 |
| 子ども医療費 | 個人・世帯 | 市区町村ごとの無償化制度 |
| 住宅改修(事業者向け) | 賃貸オーナー | 子育て支援型共同住宅推進事業 |
そうです。このページは主に個人・世帯向けの話が中心になりますが、賃貸住宅オーナーの方向けの補助金も後半で紹介しますね。
青森県の子育て給付金・手当の金額比較図
まず一番もらえる金額が大きいものから教えてもらえますか?
トップは「青森県医療・福祉職子育て世帯移住支援金」ですね。基本額100万円、子ども1人あたり最大100万円の加算、ひとり親世帯なら100万円の加算が付いて、最大400万円になります。
なるほど。移住前提なんですね。今すでに青森に住んでいる人向けはどうですか?
そちらもたくさんあります。まず妊娠から出産の流れで整理しますね。
妊娠届出時に「妊婦支援給付金」1回目を申請(5万円)
出産前8週間以降に2回目を申請(子ども1人あたり5万円)
令和7年4月から「妊婦支援給付金」に名称が変わって、流産・死産の場合も対象になりました。青森市、弘前市、八戸市、五所川原市、つがる市、十和田市、三沢市など県内主要市で実施されています。
妊婦支援給付金(青森市)の詳細
令和6年10月から大幅に拡充されましたよ。3歳未満が月1万5千円(第3子以降は月3万円)、3歳から高校生年代が月1万円(第3子以降は月3万円)。所得制限も撤廃されたので、収入に関係なく全員が対象です。
高校生まで! 以前は中学生までじゃなかったでしたっけ?
そうです。制度が変わって対象が広がったんです。18歳到達後最初の3月31日まで支給されます。3人きょうだいだと月9万円もらえる計算になるので、かなりの支援になりますよ。
児童手当(青森市)の詳細
児童扶養手当がメインになります。月額最大4万8千50円に、第2子以降の加算も付きます。令和8年4月からはさらに拡充予定です。
児童扶養手当(八戸市)の詳細
青森県の独自制度で「
養育費確保支援事業補助金」があります。公正証書の作成費用(上限3万円)、養育費請求調停の申立費用(上限6万円)などを補助してくれます。離婚後の養育費を確実に受け取るための手続きが無料に近い形でできるんですよ。
青森県養育費確保支援事業補助金の詳細
それは知らなかったです! 養育費ってなかなか払ってもらえないケースも多いですよね。
そうなんです。だから公正証書を作っておくとか、調停をするとかの費用を県が出してくれるのは大きいです。実際に活用している方がどんどん増えていますよ。
ひとり親向け「高等職業訓練促進給付金」も見逃せない
- 看護師・保育士・介護福祉士等の資格取得のため養成機関に通う間、生活費を支援
- 住民税非課税世帯なら月額10万円(最終年度は14万円)を最長4年間支給
- 修了時には別途「修了支援給付金」(非課税世帯5万円)も支給
- つがる市、十和田市などで実施中
月10万円、4年間か。それはかなり大きな支援ですね。
ひとり親で手に職をつけたい方には本当に使ってほしい制度です。受講開始前に必ず事前相談が必要なので、早めに各市のこども支援課に連絡してみてください。
最近物価が上がっていますよね。何か特別な給付はありますか?
「物価高対応子育て応援手当」があります。0歳から高校生年代の子ども1人あたり2万円、1回限りですが、令和7年9月分の児童手当受給者は基本的に申請不要で自動的に振り込まれます。
青森市、弘前市、八戸市、黒石市、五所川原市、十和田市、三沢市、つがる市と、県内主要市で実施されています。令和7年10月以降に生まれたお子さんがいる場合は申請が必要です。
物価高対応子育て応援手当(八戸市)の詳細
ありましたよ。青森市では「物価高騰支援給付金こども加算」として児童1人あたり2万円が支給されました。ひとり親世帯向けに「青森市ひとり親世帯支援給付金」として児童1人3万円の支給もありました。こういう物価高対応の臨時給付は毎年出る可能性があるので、自治体のお知らせをこまめにチェックするのが大事です。
申請期限を見逃さないようにしないといけないですね。
そうなんですよ。特に「令和7年10月以降に生まれたお子さんがいる方」は申請が必要なケースが多い。見逃すともったいないので要注意です。
- 市区町村の公式サイトやメールマガジンを登録しておく
- 「マイナポータル」でお知らせを受け取る設定をする
- 地域の子育て支援センターに電話で確認するのも確実
青森県内は市区町村によって差がありますが、八戸市は0歳から高校生年代まで完全無償化しています。保険診療の自己負担が全額助成される形で、所得制限もありません。
弘前市も0歳から18歳(18歳到達後最初の3月31日)まで「子ども医療費給付」として保険診療の自己負担分を給付しています。十和田市、つがる市も18歳まで全額助成しています。
子ども医療費助成(八戸市)の詳細
どの市も窓口で受給資格証を見せれば無料で受診できるんですか?
県内の医療機関ならそうですね。県外で受診した場合は「償還払い」といって、いったん自分で払ってから申請して後日返ってくる形になります。旅行先や出張先で急いで受診した場合はレシートを取っておいてください。
あと、ひとり親家庭向けには「ひとり親家庭等医療費助成」という別の制度もあります。子どもは全額助成、父または母は月1千円を超えた部分が助成されます。八戸市、弘前市、十和田市などで実施中です。
子育て支援型共同住宅補助金の比較フロー図
主に「スマートウェルネス住宅等推進事業」の中の「子育て支援型共同住宅推進事業」という国の制度があります。賃貸住宅オーナーが対象で、4つのメニューがあります。
| 補助メニュー | 補助上限 | 補助率 | 申請期間 |
|---|
| 建設型(全体設計) | 125万円/戸+625万円/棟 | 1/10 | 2026年4月〜2026年5月15日 |
| 建設型(初年度) | 125万円/戸+625万円/棟 | 1/10 | 2026年4月〜2027年2月26日 |
| 改修型 | 120万円/戸・600万円/棟 | 1/3 | 2026年4月〜2027年2月26日 |
| 宅配ボックス設置 | 50万円/棟 | 入居率連動1/3 | 2026年4月〜2027年1月29日 |
「改修型」の補助上限が600万円/棟って、かなり大きいですね。
大規模な改修を計画している賃貸オーナーには特に注目してほしい制度です。子育て世帯が安心して住めるよう、住戸内の転落・転倒防止工事や入居者同士の交流スペースを作る工事が対象になります。
令和8年度子育て改修型補助金の詳細
補助額が「子育て入居率」と連動しているのが面白い設計なんですよ。子育て世帯の割合が多い賃貸物件ほど補助額が大きくなります。共働き世帯が増えて「不在時に荷物を受け取れない」という悩みを解消する設備投資を、国が後押ししている形です。
令和8年度子育て宅配ボックス補助金の詳細
確かに宅配ボックスがあると入居率が上がりそうですよね。
特に子育て世帯はその傾向が強いので、セットで考えると効果的です。なお、「建設型・全体設計」は2026年5月15日が締切なので、今から計画する方は急いでください。
令和8年度子育て建設型(全体設計)の詳細
これだけたくさんの制度があると、どこから始めたらいいか迷いますよね。
まずは「自分は個人として使う制度か、事業者として使う制度か」を分けて考えてください。子育て中の個人の方は、まず①児童手当、②妊婦支援給付金(妊娠中の方)、③物価高対応手当を確認するのが最初のステップです。
市区町村の窓口が基本です。青森市なら市役所のこどもはぐくみプラザ、八戸市なら子育て支援課といった形で、担当課が決まっています。最近はマイナポータルからオンラインで申請できる制度も増えているので、確認してみてください。
住んでいる市区町村の公式サイトで「子育て支援」のページを確認
ひとり親の方で「自分が全部使えるか分からない」という場合は?
福祉事務所や市区町村のひとり親相談窓口に行くのが一番です。担当者が個別に使える制度を全部洗い出してくれます。養育費のことも相談できますよ。一人で悩まず、まず相談!ってのが私のアドバイスです。
ありがとうございます。青森県の子育て支援はかなり充実しているんですね。
特に医療費の無償化は全国的に見ても手厚い方です。それと、市区町村ごとに独自の上乗せ支援がある点も特徴ですよ。同じ青森県内でも住む市によって使える制度が変わってくるので、ぜひ住んでいる自治体のページを細かくチェックしてみてください。
- 各市区町村の公式サイトで「子育て支援」「補助金・給付金」ページを確認
- 青森県の子育て応援ポータルサイト「あおもり子育て応援」で制度一覧を確認
- このサイト(補助金エージェント)の青森県の補助金一覧ページで絞り込み検索
最後に、これから申請しようとしている方へひとことアドバイスをお願いします!
「使える制度は全部使う」これが鉄則です(笑)。給付金や手当は申請しないともらえません。恥ずかしいことでも何でもないので、遠慮なく申請してください。特に青森県は子育て世帯への支援を積極的にやっていますので、制度を知らずに損している方が多いんですよね。このページで知った制度をひとつでも申請につなげてもらえれば嬉しいです。