佐藤

佐藤

編集長

編集長の佐藤です。今回は東京都で資金繰りを改善したい事業者向けに、使える補助金や支援制度を教えてください。室谷さん、よろしくお願いします。
室谷

室谷

代表取締役

株式会社MYUUU代表の室谷です。東京都の資金繰り改善に役立つ制度は、直接融資ではなく、利子補給や保証料補助が主流です。既存の銀行融資や日本政策金融公庫と組み合わせることで、借入コストを大幅に抑えられます。業種ごとに対象が異なるので、自社の状況に合ったものを選ぶことが重要です。

介護施設整備のための利子補給補助金

佐藤

佐藤

編集長

まず、介護施設を建設する際に使える資金繰り補助金はありますか?
室谷

室谷

代表取締役

はい、東京都では介護老人保健施設や介護医療院の整備資金の借入金利子を補助する制度が複数回にわたって用意されています。例えば、令和7年度東京都介護老人保健施設等整備資金利子補給補助金①では、独立行政法人福祉医療機構からの借入金利子の全部または一部を補助します。対象は医療法人や社会福祉法人などで、同様の制度が第2回(id:362)、第3回(id:361)、第4回(id:360)、第5回(id:359)と年度内に複数回募集されます。また、令和6年度のものもid:1035〜1039まであります。締切は令和7年度分が2026年2月28日、令和6年度分は2025年1月10日や2月28日など様々です。補助上限や補助率の記載はありませんが、借入金利子の全部または一部が補助されるため、資金繰りの負担軽減に直結します。詳しい補助率は交付要綱で確認してください。
佐藤

佐藤

編集長

なるほど、利子補給で毎月の返済負担が減るわけですね。他にも似たような制度はありますか?

サステナビリティ経営やSDGs債発行支援で資金調達コスト削減

室谷

室谷

代表取締役

次に、サステナビリティ経営を促進するための補助金があります。令和6年度金融機関と連携したサステナビリティ経営促進事業(SLL/PIF)は、東京都と連携協定を結んだ金融機関が取り扱うサステナビリティ・リンク・ローン(SLL)やポジティブ・インパクト・ファイナンス(PIF)の実行に必要な費用の一部を補助します。補助上限100万円、補助率1/2で、ESG評価やコンサルティング費用などに活用できます。これにより、金利優遇などのメリットを受けやすくなり、資金調達コストを削減できます。
佐藤

佐藤

編集長

SDGs債の発行支援もあると聞きましたが、中小企業でも使えますか?
室谷

室谷

代表取締役

はい。令和6年度SDGs債発行支援事業補助金(ソーシャルボンド)は、社会課題解決に資するソーシャルボンドの発行に必要な外部レビュー費用を補助上限400万円、補助率8/10(個人向け発行の場合は10/10)で支援します。同様にトランジションボンド等は補助上限500万円、補助率1/10(個人向けなら7/10)です。申請者は評価機関ですが、都内企業がこれらの債券を発行する際のハードルを下げ、有利な条件で資金調達できるようになります。中小企業でも、条件を満たせば活用可能です。

薬局向け緊急支援や環境省の利子補給制度

佐藤

佐藤

編集長

特定の業種向けのものもありますか?
室谷

室谷

代表取締役

薬局向けには令和7年度東京都薬局物価高騰緊急対策支援金があります。光熱費高騰で経営が圧迫されている保険薬局に対し、最大12万円が支給されます。申請期間は2026年1月5日から1月25日と短期間なので注意が必要です。

また、環境省の金融機関を通じたバリューチェーン脱炭素化推進のための利子補給事業は、金融機関が実施する脱炭素化融資に対して国が利子を補給することで、企業の実質的な金利負担を軽減します。全業種の中小・中堅企業が対象で、上限は100,000,000,000万円と実質無制限ですが、補助率の記載はありません。脱炭素投資を行う際の資金調達コスト削減に役立ちます。
佐藤

佐藤

編集長

環境省のグリーンファイナンスの普及・拡大促進事業も同じようなものですか?
室谷

室谷

代表取締役

はい。こちらはグリーンボンドやグリーンローンなどの発行・調達にかかる費用を支援します。上限は同じく実質無制限で、補助率の記載はありません。脱炭素に取り組む企業にとって、有利な資金調達手段を増やす効果が期待できます。

その他の補助金と申請のコツ

佐藤

佐藤

編集長

他にも資金繰り改善に役立つ制度はありますか?
室谷

室谷

代表取締役

直接的な資金繰りではありませんが、省エネ改修でランニングコストを下げる令和7年度東京都既存非住宅省エネ改修促進事業補助金や、木質化建築物の大臣認定費用を補助する令和7年度構造木質化に係る大臣認定取得費用補助金などもあります。これらは事業の経費削減を通じて間接的に資金繰りを改善します。
佐藤

佐藤

編集長

申請の際の注意点はありますか?
室谷

室谷

代表取締役

まず、各制度の締切を確認し、余裕を持って準備することです。特に介護施設の利子補給は年度内に複数回ありますが、書類が多いので早めに動きましょう。また、東京都の補助金は公募要領で補助率が明記されていない場合もあるので、必ず公式サイトで最新情報を確認してください。相談窓口として、東京都創業NETの融資・助成制度ページや、東京都産業労働局の中小企業向け金融支援ページがあります。
佐藤

佐藤

編集長

わかりました。最後に、これらをまとめて活用するイメージを教えてください。
室谷

室谷

代表取締役

例えば、介護施設を新設する法人は、福祉医療機構からの借入に東京都の利子補給を組み合わせて金利負担を軽減できます。また、設備投資で脱炭素化を進める企業は、環境省の利子補給事業やグリーンファイナンス支援で低利融資を受けられます。さらに、SDGs債を発行して資金調達すれば、外部レビュー費用の補助で初期コストを抑えられます。これらを組み合わせることで、資金繰りの改善効果が高まります。
佐藤

佐藤

編集長

具体的な数字は出せませんが、複数の制度を上手く使うことが大切ですね。本日はありがとうございました。
室谷

室谷

代表取締役

ありがとうございました。ぜひ、各制度の詳細を確認して、自社に最適な支援を見つけてください。