室谷さん、建設業の中小企業でも補助金って使えるんですか?
もちろん使えます。むしろ2024年問題への対応が急務な今こそ、積極的に活用すべきです。今日は2026年度も使える具体的な制度をいくつかご紹介します。
ありがとうございます。では早速、人材関係から教えてください。
まず東京都の制度ですが、
中小企業人材確保のための奨学金返還支援事業があります。建設・IT・ものづくりの3分野の技術者を採用する際、奨学金返還費用の一部を企業と東京都が負担し合います。企業は年間5万円・12万円・25万円の3段階から負担額を選び、東京都が同額を負担します。締切は2026年12月17日。詳細はこちら→
中小企業人材確保のための奨学金返還支援事業【令和8年度企業登録】
都内限定ですが、とても実用的ですね。他に人材定着の助成金は?
同じ東京都のES(社員満足度)向上による若手人材確保・定着事業助成金は最大300万円、補助率1/2。住宅借上げ、食事提供、健康増進の3分野から2つ以上を実施すると、それぞれに上限が設定され、合計で最大300万円助成されます。1年目から3年目まで継続申請でき、専門家派遣も最大3回受けられます。1年目申請の締切は2030年11月14日、2年目・3年目は2029年3月31日です。
長野県茅野市の
中小企業人材育成等支援補助金は、研修受講(1人年1万円、上限10万円)や研修開催(1事業5万円)を補助。DX・GX関連は補助率3分の2に優遇。締切2027年3月31日。→
茅野市中小企業人材育成等支援補助金
また、福岡県飯塚市の
外国人材受入環境整備事業費補助金は、技能実習生や特定技能外国人を雇用する事業者が生活環境整備や交流イベントを行う費用の2/3(上限15~30万円)を補助。締切2027年2月28日。→
飯塚市外国人材受入環境整備事業費補助金
建設業に特に関係が深いのが
建築GX・DX推進事業です。国土交通省が推進し、建築物のライフサイクルカーボン評価によるCO2削減とBIMデータ活用による生産性向上を支援します。小規模・改修プロジェクトも対象で、中小事業者にも使いやすい。上限額や補助率は公募要領で要確認。締切2026年12月31日。→
建築GX・DX推進事業(代表事業者及び事業者の登録)
埼玉県の
令和7年度埼玉県民間事業者CO₂排出削減設備導入補助金(緊急対策枠)は、空調設備・ボイラー・コンプレッサーなどの高効率設備更新、太陽光発電・蓄電池導入、EMS導入を支援。補助上限500万円、補助率1/2、補助対象経費60万円以上。締切2027年3月31日。建設業の事務所や工場の設備更新に最適です。→
埼玉県CO₂排出削減設備導入補助金
山口県の
やまぐち産業イノベーション促進補助金は、環境・エネルギー、医療、バイオ分野の共同研究開発を支援。「ネクスト」は上限500万円、「イノベーション」は上限1,500万円、補助率2/3以内。2者以上のグループ申請が必要。締切は2023年5月17日で終了していますが、今後も類似の制度が予想されます。→
ネクスト イノベーション
東京都の
TOKYO戦略的イノベーション促進事業は最大8,000万円・補助率2/3の大型支援。防災・減災やインフラメンテナンスなど建設関連テーマが対象。令和5年度で終了していますが、令和8年度も同様の事業が行われる可能性があります。
事業承継・引継ぎ等補助金(事業承継トライアル)は、バトンズを通じてビジネスDDや経営引継ぎ支援、リブランドの費用を補助。上限29~40万円、補助率2/3以内。建設業の後継者問題にも活用できます。過去の公募ですが、今後も予定されています。→
ビジネスDD&経営引継ぎ支援 経営引継ぎ支援のみ リブランド
2024年問題への対応として特に注目すべき補助金は?
建築GX・DX推進事業はBIM活用で工期短縮に直結。埼玉県のCO2削減補助金は高効率設備で作業効率向上。人材面ではES向上助成金で福利厚生を充実させれば採用・定着に効果的です。
まず公募要領を熟読し、要件に合致するか確認しましょう。ES向上助成金のように専門家派遣がある制度は積極的に活用を。また、中小企業庁のミラサポplusや国土交通省の建設業向け支援メニュー、建設業振興基金などの相談窓口も利用できます。市区町村の商工課でも個別相談を受け付けている場合があります。
補助金は予算が限られているため、早めの準備が大切です。要件を満たさないと不交付になるので、申請前に必ず確認してください。本記事で紹介した制度は2026年度も有効なものですが、詳細は必ず公式サイトでご確認ください。
以上、建設業の中小企業の皆様に役立つ補助金・助成金を紹介しました。適切な制度を活用して、2024年問題を乗り越えましょう。